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JPH0787782B2 - 改良型rnア−ゼt1 - Google Patents
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JPH0787782B2 - 改良型rnア−ゼt1 - Google Patents

改良型rnア−ゼt1

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JPH0787782B2
JPH0787782B2 JP28154486A JP28154486A JPH0787782B2 JP H0787782 B2 JPH0787782 B2 JP H0787782B2 JP 28154486 A JP28154486 A JP 28154486A JP 28154486 A JP28154486 A JP 28154486A JP H0787782 B2 JPH0787782 B2 JP H0787782B2
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な改良型RNアーゼT1、さらに詳しくは、天
然型RNアーゼT1のアミノ末端から45番目のチロシンをト
リプトファンに置換してその活性を向上させた改良型RN
アーゼT1、該改良型RNアーゼT1をコードしているDNA配
列、該DNA配列を含有する組み換えDNA発現ベクター、該
ベクターで形質転換した宿主細胞、ならびに該改良型RN
アーゼT1の製造方法に関する。
技術的背景および先行技術 リボヌクレアーゼT1(EC3.1.27.3、以下RNアーゼT1とい
う)はコウジカビ、アスペルギルス・オリザエ(Asperg
illus oryzae)が産生する菌体外リボ核酸分解酵素であ
り、極めて厳密な基質特異性を有し、1本鎖のリボ核酸
およびリボヌクレオチド中のグアノシン3′−リン酸部
分のホスホジエステル結合のみを選択的に切断する。こ
の極めて厳密なグアニン特異性の故に、RNアーゼT1はRN
Aの構造解析において極めて重要な役割を果たしてい
る。
このRNアーゼT1の1次構造は既に決定されており、この
酵素がアミノ酸残基104個からなり、分子内に2個のジ
スルフィド結合を有する、第1図に示したようなポリペ
プチドであることが知られている(文献1および2)。
またX線結晶構造解析により、このRNアーゼT1の塩基認
識部位が、アミノ末端から42〜45番目の位置に存在する
Tyr42−Asn43−Asn44−Tyr45配列であることも知られて
いる(文献3、4および5)。
発明の目的 本発明者等は、RNAの構造解析に有用なこのRNアーゼT1
を修飾して、さらに有用な酵素を得るべく種々検討を行
なった結果、天然型RNアーゼT1のアミノ末端から45番目
のチロシンをトリプトファンに置換することにより、そ
の活性を向上させうることを見い出し本発明を完成する
に至った。すなわち本発明は、天然型RNアーゼT1のアミ
ノ末端から45番目のチロシンをトリプトファンに置換し
た改良型RNアーゼT1を提供するものである。更に本発明
は、該改良型RNアーゼT1をコードしているDNA配列、該D
NA配列を含有する組み換えDNA発現ベクター、該ベクタ
ーで形質転換した宿主細胞、ならびに該改良型RNアーゼ
T1の製造方法を提供するものである。
発明の構成および効果 本発明の改良型RNアーゼT1は以下のようにして製造する
ことができる。
始めに、改良型RNアーゼT1をコードしているDNA配列を
含有し、かつ5′側にBglII部位および3′側にSalI部
位を有するBglII-SalIフラグメントを調製する。この
フラグメントの5′側には、BglII部位を作製するため
Tで始まるコドンたとえば今回の場合Pheに対応するTTC
と、後に融合蛋白からの切断に必要なMetに対応するコ
ドンATGを、RNアーゼT1をコードしているDNA配列の前に
入れた。また3′側には、ペプチド鎖の合成を停止させ
るために2種類の停止コドンTAA、TAGを、RNアーゼT1を
コードしているDNA配列の後に入れた。このフラグメン
トの全DNA配列および該DNA配列がコードしているアミノ
酸配列を以下の配列式1に示す。尚、天然型RNアーゼT1
を所望の場合には、45番目のアミノ酸残基に対応するコ
ドンTGGおよびその相補的な配列CCAをそれぞれTATおよ
びATAに置換すればよい(これにより45番目のアミノ酸T
rpがTyrに換わる)。
このDNAフラグメントの調製は、たとえば以下のように
して行なうことができる。すなわち、全DNA配列をいく
つかのオリゴヌクレオチド単位に分割し、各オリゴヌク
レオチドをリン酸トリエステル法あるいはホスファイト
法等の既知の方法(文献6および7)によって合成す
る。次いで、得られたオリゴヌクレオチドを第2図に示
したようにしてライゲートし(文献6および10)、3′
側にSalI部位、5′側にBglII部位を有する目的のDNA
フラグメントを得ることができる。
次に、上記BglII-SalIフラグメントを組み込んだ組み
換えDNA発現ベクターを第3図のようにして構築する。
すなわち、プラスミドpGH-L9をBglIIおよびSalI制限酵
素で消化し、得られたフラグメントと、上記のBglII-Sa
lIフラグメントをライゲートしてプラスミドpT45Wを得
る。ここで用いるプラスミドpGH-L9は大腸菌(Escheric
hia coli、以下E.コリと称する)trpプロモーター、ヒ
ト成長ホルモン(以下hGHと称する)およびアンピシリ
ン耐性遺伝子(Apr)を含有し、このhGH遺伝子の5′側
から2/3の位置にBglII部位およびhGH遺伝子の3′側にS
alI部位を有している(このhGH遺伝子のBglII部位より
上流側がコードしているアミノ酸配列をhGHのAB部分、
下流側がコードしているアミノ酸配列をhGHのC部分と
称する)。従って、得られるプラスミドpT45Wは、メチ
オニンを介してhGHのAB部分と改良型RNアーゼT1とが結
合した融合タンパク質を発現する。RNアーゼT1分子はメ
チオニンを含有していないので、この融合タンパク質
を、後に、メチオニンのC末端部で特異的に切断させる
臭化シアンを作用させることにより、融合タンパク質か
ら分離することができる。尚、上記プラスミドpT45Wの
構築にプラスミドpGH-L9を用いたのは、E.コリtrpプロ
モーターによるRNアーゼT1遺伝子の直接発現がうまくい
かず、一方hGHの合成遺伝子がE.コリtrpプロモーターの
制御下で安定かつ効率的に発現されるという知見に基づ
いている。プラスミドpGH-L9は、大腸菌HB-101に導入さ
れて工業技術院微生物工業研究所に寄託されており(寄
託日:昭和61年11月22日、FERMp-9058)、プラスミドpG
H-L9の供給源として利用することができる。
次いで、常法によりプラスミドpT45Wをアンピシリン感
受性の大腸菌、たとえばE.コリHB101(F-,hsdS20〔r
B-,mB-〕,recA13,ara-14,proA2,lacY1,galK2,rpsL20
(Smr),xyl-5,mtl-1,supE44,λ-)に導入し、アンピシ
リン含有培地で形質転換体を選択する。この形質転換体
をアンピシリンを含有する適当な増殖培地で増殖させ、
プラスミドpT45Wを取り出し、このプラスミドが正しい
塩基配列を有していることをジデオキシ法(文献14)に
より確認する。この様にして確認されたプラスミドpT45
Wを含有する形質転換体、即ち大腸菌HB-101/pT45Wは工
業技術院微生物工業研究所に寄託されている(寄託日:
昭和61年11月22日、FERMp-9057)。
上記形質転換体を増殖させ、適当なOD660値となった時
に3−インドールアクリル酸を加えることにより、融合
タンパク質を発現させる。融合タンパク質発現量の測定
は、hGHのAB部分とRNアーゼT1との融合タンパク質が、
完全なhGHの5%の効率で抗体によって認識されるとい
知見に基づいて行なった。すなわち、菌体を集め、常法
によりこれを溶菌し、DNアーゼI処理した後、ファデバ
ス(Phadebas)hGH PRISTキットによるhGHのラジオイム
ノアッセイによって、融合タンパク質の定量を行なう
(文献11)。
融合タンパク質からのRNアーゼT1の切り出しは、既述し
たように、メチオニンに特異的な臭化シアンを用いて行
なう。臭化シアンによる切断反応終了後の溶液をNH4HCO
3に対して透析した後酵素活性を測定する。すなわち、
この溶液に、5′水酸基を[γ32−P]ATPおよびポリ
ヌクレオチドキナーゼでラベルした基質32pGpCを加えて
反応させ、ホモクロマトグラフィー法(文献12)によっ
32pGpの初期生成量を測定し、これを時間に対してプ
ロットし、その傾きから初速度を求めることによって酵
素活性測定を行なう。
測定結果を後記第1表に示すが、本発明の改良型RNアー
ゼT1は天然型RNアーゼT1に比べてその活性が42%高いこ
とがわかった。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
実施例で使用したポリヌクレオチドキナーゼ、DNAリガ
ーゼ、BglIIおよびSalI制限酵素は(株)宝酒造より入
手した。DNアーゼIはベーリンガー・マンハイム社より
入手した。リゾチームはシグマ社より入手した。基質pG
pCは、オーツカ等の方法(文献8)に従ってジヌクレオ
チドGpCを合成した後、その5′水酸基をポリヌクレオ
チドキナーゼでリン酸化して調製した(文献9)。
実施例1 オリゴデオキシヌクレオチドの合成 A.MU10およびML10以外のオリゴデオキシヌクレオチドの
固相法による合成 A-1.ヌクレオシド樹脂の合成 以下のフローチャート1に示すようにしてヌクレオシド
樹脂10を合成した。
1)3′−〔5′−O−ジメトキシトリチル−(デオキ
シリボヌクレオシド)〕モノサクシネート(7)の合成 3′−(5′−O−ジメトキシトリチルチミジニル)モ
ノサクシネートの合成例を示す。
ジメトキシトリチルチミジン2.72g(5mモル)をピリジ
ンと共沸した後、塩化メチレン20mlに溶解し、無水コハ
ク酸750mg(7.5mモル)および4−ジメチルアミノピリ
ジン(DMAP)916mg(7.5mモル)を加えて2時間撹拌し
た。TLC(CHCL3:MeOH=20:1)で原料の消失を確認し、
0.5M KH2PO4(pH5)(20ml×2回)で洗浄した後、水洗
(20ml×2回)し溶媒を留去した。精製はC18シラン化
シリカゲルカラムにより行なった。収量3.14g(4.88mモ
ル)、収率97.5%。
2)ペンタクロロフェニル3′−〔5′−O−ジメトキ
シトリチル−(デオキシリボヌクレオシド)〕サクシネ
ートの合成 ペンタクロロフェニル3′−(5′−O−ジメトキシト
リチルチミジニル)サクシネートの合成例を示す。
ジメトキシトリチルチミジニルモノサクシネート3.14g
(4.9mモル)をN,N−ジメチルホルムアミド34.1mlに溶
解し、ペンタクロロフェノール1.43g(5.4mモル)とN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.51g(7.3mモ
ル)を加えて室温で一晩撹拌した。TLC(CHCl3:MeOH=1
0:1)で反応の完結を確認した後、沈澱を濾別し溶媒を
留去した。残査にベンゼン15mlを加えて析出する不溶物
を濾別した後、ベンゼンを留去した。この残査をクロロ
ホルム15mlに溶解し、n−ペンタン中に滴下して粉末化
した。収量3.89g(4.35mモル)、収率89.2%。
3)ヌクレオシド樹脂(10)の合成 チミジン−ポリスチレン樹脂(N・T)の合成例を示
す。
アミノメチル化ポリスチレン(9、1% ジビニルベン
ゼン、NH2:0.20mモル/g)2.5g(0.5mモル)をN,N−ジメ
チルホルムアミド15mlに懸濁し、ペンタクロロフェニル
3′−(5′−O−ジメトキシトリチルチミジニル)サ
クシネート1.34g(1.5mモル)とトリエチルアミン0.23m
l(1.15mモル)を加えて一晩振盪した。反応液を濾過
し、樹脂をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml×2回)
およびピリジン(20ml×2回)で洗浄した後、0.1M4−
ジメチルアミノピリジンのピリジン溶液4.5mlと無水酢
酸0.5mlを加えて10分間振盪した。反応液を濾過し、樹
脂をピリジン(20ml×3回)、ジクロロメタン(20ml×
3回)およびエーテル(20ml×3回)で順次洗浄後乾燥
させた。
ヌクレオシドの定量は、チミジン−ポリスチレン樹脂10
mgに2%ベンゼンスルホン酸の塩化メチレン−メタノー
ル(7:3v/v)溶液2mlを加えて1分間振盪し、反応液の1
/100をとって溶媒を留去した後、残査にHClO4‐EtOH
(3:2v/v)3mlを加え、λ=500nmにおける吸光度を測定
することにより行なった。以上、塩基がチミンであるヌ
クレオシドについて記載したが、他の塩基を持つヌクレ
オシド樹脂の場合も同様の方法で調製した。
A-2.オリゴデオキシヌクレオチドの合成 A-1で得たヌクレオシド樹脂20〜30mg(3〜5μモル)
に対し下記の第1表の操作を繰り返すことにより行なっ
た。工程1〜5で、塩化メチレン−メタノール(7:3v/
v)中の2%ベンゼンスルホン酸により5′水酸基の保
護基であるジメトキシトリチル基を除去し、次に工程6
〜9で、常法により合成したダイマーブロックまたはモ
ノマーを樹脂に対して3〜4当量用いて縮合した。縮合
剤メシチレンスルホニルニトロトリアゾリドは樹脂に対
して15〜20当量用い、縮合反応は、40℃で20分間、30℃
で30分間、室温(20〜25℃)で40分間行なった。縮合さ
せた後、前記フローチャートの工程10〜12で未反応の
5′−水酸基を、4−ジメチルアミノピリジン触媒下、
無水酢酸でキャッピングを行なった。この一連の操作を
目的鎖長に達するまで行なった。(フローチャート1の
化合物番号1113参照)。
A-3.オリゴデオキシヌクレオチドの樹脂からの切り出
し、脱保護、精製および同定 目的鎖長に達したヌクレオチド樹脂をジオキサンで洗浄
した後、0.5M 1,1,3,3−テトラメチルグアニジウム−sy
n−ピリジン−2−アルドキシメートのジオキサン−水
(9:1)溶液1mlを加え、30℃で一晩振盪した。溶液を濾
過した後、樹脂を50%ピリジン水で洗浄した。濾液と洗
液を留去し、残査にピリジン0.5mlとアンモニア水(28
% NH4OH)10mlを加えて封管し、55℃で5時間加熱し
た後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製した。
目的物を含むフラクションにについて溶媒を留去した
後、80%酢酸1mlを加えた。20分後溶媒を留去し、水で
共沸を行なった。残査を水3mlに溶解し、酢酸エチル(3
ml×3回)でトリタノールを抽出除去した後、水層を留
去した。得られた完全脱保護遺伝子断片をC18HPLCによ
り分析分取を行なった。更にこれをイオン交換HPLCによ
り分析し、不純物が認められる時は分取し、HPLCで単一
ピークとなるまで精製を行なった。精製した遺伝子断片
は二次元ホモクロマトグラフィー(Mobility Shift Ana
lysis)および5′−末端分析によりその塩基配列が正
しいことを確認した。
B.オリゴデオキシヌクレオチドMU10およびML10の合成 原料となる4種のホスホアミダイトはヌクレオシドの塩
基部のアミノ基を常法により保護した後、文献7の方法
に従ってアミデート体としたものを用いた。
オリギヌクレオチドの合成はアプライド・バイオシステ
ム社のDNAシンセサイザー(Model 380A)を用いて行な
った。
脱保護は5′水酸基の保護基であるジメトキシトリチル
基以外の保護基についてDNAシンセサイザー中で行い、
以後、上記A-3と同様にしてオリゴヌクレオチドの精
製、同定を行なった。
実施例2 改良型RNアーゼT1をコードしているDNA配列
を含有するBglII-SalIフラグメントの調製 A.5′リン酸化 U1、L21以外の各オリゴヌクレオトド0.1OD(≒750pモ
ル、5μg)を、50mMトリス・HCl(pH8.0)、10mM MgC
l2、10mM β‐ME、1mM スペルミン緩衝液中、10μモル
のATPと6Uのポリヌクレオチドキナーゼを加えて10μl
とし、37℃で1時間反応させ、5′水酸基をリン酸化し
た(U1とL21の5′水酸基は制限酵素部位となっている
ので、先にリン酸化してから結合反応を行なうとダイマ
ーになるため、結合反応を行なってからリン酸化を行な
った)。反応後90℃で3分間加熱して酵素を失活させ
た。
B.セグメントの調製 U1、L21および5′リン酸化したオリゴヌクレオチド
を、第2図に示した各セグメント(I〜IV)の構成要素
ごとに1本のチューブに集めて混和し、66mM トリス・
HCl(pH7.6)、6.6mM MgCl2、0.5mM ATP緩衝液150μl
となるようにして90℃で3分間熱処理を行ない、直ちに
氷につけて急冷した。10分後再び75℃に加熱してから室
温(20℃〜25℃)まで1〜2時間かけて放冷し、アニー
リングを行なった。この後15℃で10分間保った後、β‐
MEを10mMになるように加え、T4DNAリガーゼを30U加え、
15℃で12〜15時間反応させた(セグメントIIIについて
は反応の収率を上げるため2つにわけそれぞれをアニー
リングさせ、2〜3時間結合反応を行なわせた後、1つ
に混和した)。反応後、65℃で5分間加熱して酵素を失
活させ、続いてエタノール沈澱によりDNAを回収した。1
0%PAGE(ポリアクリルアミド電気泳動、サイズ(0.1×
20×20cm)、CV175V、3〜4時間)を行ない、目的の鎖
長のセグメントのバンド部から電気溶離によりDNAを回
収し、フェノール処理、エタノール沈澱を行ない、各セ
グメント15〜25μg(225〜375pモル)を得た。
C.BglII-SalIフラグメントの調製 各セグメントを3.3μg(50pモル)用いて前述の緩衝液
中、T4DNAリガーゼを15U加えて結合反応を行なった。こ
の際アニーリングは行なわず、20℃で12〜15時間反応さ
せた。反応後65℃で5分間処理し、エタノール沈澱後、
5%PAGE(サイズ0.1×20×20cm)を行なった。RNアー
ゼT1遺伝子の鎖長に対応する部分のバンドを電気溶離に
より回収し、フェノール処理、エタノール沈澱を行なっ
た。さらに前述の条件下、6Uのポリヌクレオチドキナー
ゼを用いてフラグメントの両5′末端部をリン酸化し
て、改良型RNアーゼT1をコードしているDNA配列を含有
するBglII-SalIフラグメント約1μg(3.8pモル)を
得た。
実施例3 プラスミドpT45Wの構築 改良型RNアーゼT1をコードしているDNA配列を含有する
組み換えDNA発現ベクター、プラスミドpT45Wは、イケハ
ラ等の方法(文献6および10)に従い、以下のようにし
て調製した(第3図参照)。
緩衝液〔20mM トリス・HCl(pH7.6)、7mM MgCl2、10m
M β‐ME、175mM NaCl〕100μl中のプラスミドpGH-L9
(10μg)を、37℃で3時間、BglIIおよびSalI制限酵
素それぞれ20単位で消化した。この溶液をフェノール抽
出し、次いでエーテル洗浄することによって制限酵素を
除去した。次いでBglII-SalI消化フラグメントをエタ
ノール沈殿させ、10mMトリス−HCl(pH7.5)および1mM
のEDTA溶液50μlに溶解した。このBglII-SalIフラグ
メント(0.67pモル)と実施例2で調製したBglII-Sal
フラグメント(2〜5pモル)を、20℃で一晩、T4 DNAリ
ガーゼ(1.2単位)を用いてライゲートした(合計容量2
0μl)。この溶液をフェノール抽出した後、DNAをエタ
ノール沈殿させ、得られた沈殿ペレットをE.コリの形質
転換に用いた。
実施例4 E.コリHB101の形質転換 モリソン等の方法(文献15)により予め調製したコンピ
テントな細胞100μlおよび実施例3で調製したベクタ
ーDNA溶液10μlを混合し、1時間放置した後、42℃で7
5秒間処理し、室温で5分間放置した。これにLB培地900
μlを加え、37℃で1時間培養した。これを集菌し、LB
培地100μlに懸濁し、寒天培地[1.5%(w/v)寒天、L
B、40μg/mlアンピシリン]にまいて37℃で一晩培養し
た。次いで、形質転換体を20μg/mlのアンピリンを含有
するM9−カザミノ酸培地で増殖させた。菌体を集めて溶
菌し、プラスミドを回収した。ジデオキシ法(文献14)
によってこのプラスミドの塩基配列を調べ、BglII-Sal
Iフラグメントを含有していることを確認し、このプラ
スミドをpT45Wと命名した。
実施例5 融合タンパク質の発現および粗酵素の調製 A.融合タンパク質の発現 0.2%(重量/容量)カザミノ酸および40μg/mlアンピ
シリンを含有するM9培地[5.5g/lのNa2HPO4、3g/lのKH2
PO4、5g/lのNaCl、1g/lのNH4Cl、0.4%(重量/容量)
のブドウ糖、1mMのMgSO4、および0.1mMのCaCl2]5ml
中、37℃で約15時間、実施例4で調製したE.コリHB101
の形質転換体、E.コリHB101/pT45Wを前培養した。次い
で、この前培養液1.5mlを、上記のカザミノ酸およびア
ンピシリン含有のM9培地50mlに加え、37℃で振盪培養し
た。1〜1.5時間後、OD660=0.01〜0.02となった時にIA
A(3−インドールアクリル酸)を終濃度が40μg/mlに
なるように加え、hGHのAB部分と改良型RNアーゼT1の融
合タンパク質の発現を誘導し、さらに7時間培養した。
B.融合タンパク質発現量の測定 集菌後、菌体をTEN[10mMトリス−HCl(pH8.0)、1mMの
EDTAおよび0.1MのNaCl]洗浄し、次いで、50mMトリス−
HCl(pH8.0)、50mMのEDTA、15%(重量/容量)シュク
ロースおよび0.025%(重量/容量)SDSからなる溶液に
リゾチームを1mg/mlになるように加えた溶液中に入れ
て、0℃で30分間放置した。次いで、900μlの150mMト
リス−HCl(pH7.5)、280mM MgCl2、4mM CaCl2および10
0μlの1mg/mlDNアーゼIを加えて、0℃で30分間放置
し、その後凍結乾燥した。これを用いて、ファデバスhG
H PRISTキットによるhGHのラジオイムノアッセイによ
り、融合タンパク質の発現量を測定した(文献11)。そ
の結果、融合タンパク質の発現量は、M9培地100mlあた
り18.9μg、全タンパク質あたり0.31%であることがわ
かった。
C.改良型RNアーゼT1の融合タンパク質からの切り出し 実施例5-Bで得た凍結乾燥物を用いて改良型RNアーゼT1
の切り出しを行なった。70%ギ酸および10mMの2−メル
カプトエタノールの溶液に臭化シアンを5mg/mlとなるよ
うに加えた。この溶液にタンパク質を3mg/mlになるよう
に加え、4℃で24時間反応させた。反応後、50〜10mMの
NH4HCO3に対して透析を行ない、ギ酸およびBrCNを除
き、液が中性であることを確認してこれを活性測定用の
粗酵素とした。
D.RNアーゼT1活性の測定 5′水酸基[γ−32P]ATPとポリヌクレオチドキナーゼ
でラベルした基質32pGpCの濃度を150μM、改良型RNア
ーゼT1の濃度を0.5ng/μl(45.1nM)にし、トリス−HC
l(pH7.5)およびEDTAの濃度をそれぞれ50mMおよび1mM
にした全量20μlの溶液を37℃で反応させた。反応開始
から0、2、5、10、15および30分後に3μlづつDEAE
−セルロースプレートにスポットし、ホモミックスVIを
用いてホモクロマトグラフィー(文献12)を行なった。
X線フイルムを感光させ、それをもとにしてプレートの
各スポット部分を切り取ってバイアルに入れ、液体シン
チレーションカウンターによって放射能を測定した。32
pGpの生成量を時間に対してプロットし、その傾きから
初速度を求めた。得られた結果を、天然型RNアーゼT1に
ついて同様に試験して得た結果と合わせ第2表に示す。
引用文献 1.タカハシ(K.Takahashi)、ジャーナル・オブ・バイ
オロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)、240、211
7(1965) 2.タカハシ(K.Takahashi)、ジャーナル・オブ・バイ
オケミストリー(J.Biochem.)、98、815(1985) 3.ハイネマン等(U.Heinemann et al.)、ネイチャー
(Nature)、299、27(1982) 4.スギオ等(S.Sugio et al.)、FEBSレターズ(FEBS L
ett.)、181、129(1985) 5.スギオ等(S.Sugio et al.)、FEBS Lett.、183、115
(1985) 6.イケハラ等(M.Ikehara et al.)、プロシーディング
ス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サンエンシ
ーズ・米国(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)、81、5956(19
84) 7.バロン等(A.D.Barone et al.)、ヌクレイック・ア
シッズ・リサーチ(Nucleic Acids Res.)、12、4051
(1984) 8.オーツカ等(E.Ohtsuka et al.)、テトラヘドロン
(Tetrahedron)、40、47(1984) 9.リチャードソン(C.C.Richardson)、Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA、54、158(1965) 10.イケハラ等(M.Ikehara et al.)、Proc.Natl.Acad.
Sci.、83、4695(1986) 11.ゲーデル等(D.V.Goeddel et al.)、Nature、281
544(1979) 12.ジェイ等(E.Jay et al.)、Nucleic Acids Res.、
1、337(1974) 13.草間慶一、トレーサー実験法(上)(生化学実験講
座6)、日本生化学会編、東京化学同人、201(1977) 14.サンガー等(F.Sanger et al.)、Proc.Natl.Acad.S
ci.、74、5463(1977) 15.モリソン等(P.A.Morrison et al.)、メソッズ・エ
ンザイモル(Methods Enzymol.)、68、326(1979)
【図面の簡単な説明】
第1図は天然型RNアーゼT1の1次構造を示す模式図であ
り、第2図は改良型RNアーゼT1をコードしているDNA配
列を含有するBglII-SalIフラグメント調製の工程図で
あり、第3図は組み換えDNA発現ベクター、プラスミドp
T45W構築の工程図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然型RNアーゼT1のアミノ末端から45番目
    のチロシンをトリプトファンに置換した改良型RNアーゼ
    T1。
  2. 【請求項2】天然型RNアーゼT1のアミノ末端から45番目
    のチロシンをトリプトファンに置換した改良型RNアーゼ
    T1の製造方法であって、 (a)該改良型RNアーゼT1をコードしているDNA配列を
    調製し、 (b)該DNA配列を含有する組み換えDNA発現ベクターを
    調製し、 (c)次いで、該組み換えDNA発現ベクターで宿主細胞
    を形質転換して改良型RNアーゼT1を融合タンパク質とし
    て発現させ、 (d)該融合タンパク質を切断して改良型RNアーゼT1を
    得ることからなる方法。
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