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JPH086132B2 - 製鋼用転炉のスラグコーティング方法 - Google Patents
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JPH086132B2 - 製鋼用転炉のスラグコーティング方法 - Google Patents

製鋼用転炉のスラグコーティング方法

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JPH086132B2
JPH086132B2 JP63247406A JP24740688A JPH086132B2 JP H086132 B2 JPH086132 B2 JP H086132B2 JP 63247406 A JP63247406 A JP 63247406A JP 24740688 A JP24740688 A JP 24740688A JP H086132 B2 JPH086132 B2 JP H086132B2
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廣 西川
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、転炉において底吹羽口や内張耐火物を保護
して羽口や内張耐火物の寿命を延長させるスラグコーテ
ィング方法に関するものである。
<従来の技術> 従来の非予備処理溶銑を使用した全底吹転炉の低炭素
鋼の吹錬では、脱Pのために使用する焼石灰量が多く、
生成スラグを出鋼後排滓せずに炉内に残した場合、少量
・一定量の生ドロマイトの投入では、スラグ固化状況
は、焼石灰原単位や吹止C濃度等により異なりコーティ
ングスラグが確実には固化しなかった(第2図参照)。
そこで、一部排滓を行って炉内残存スラグ量を減少させ
てから生ドロマイトおよび/もしくは軽焼ドロマイトを
投入し、スラグコーティングを行っていた。しかしこの
方法では、炉内残存スラグ量はオペレータの勘によりコ
ントロールされるのでバラツキが大きく、かつ必要以上
に多くなる傾向にある。そのため多量に投入した生ドロ
マイトが炉内残存スラグのなかで部分的に固まり、適正
な量のMgOが均質に分散した質のよいスラグコーティン
グ層が得られないという欠点があった。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、以上のような従来のスラグコーティング方
法の欠点に鑑み、予備処理溶銑を使用した吹錬では、脱
Pのために使用される焼石灰量が少なく、生成スラグ量
が少ない点に着目して、炉内残存スラグ量の大きいバラ
ツキと投入MgO分量の不適正、投入MgO分の残存スラグ中
への不均一分散およびスラグの部分的凝固による不均質
なスラグコーティング層の生成を防止できるようなスラ
グコーティング方法を提供するためになされたものであ
る。
<課題を解決するための手段> 本発明は、脱Si,脱Pおよび脱Sをした予備処理溶銑
を転炉で吹止めスラグ中total Feが平均16重量%(以下
%と略す)以下の条件で吹錬する場合にあって、当該ヒ
ートの溶銑Pが0.05%以下のときには、出鋼後、精錬ス
ラグを排滓せず全量を炉内に残し、次回吹錬予定の溶銑
P濃度に応じて、下記の表10に示す必要最少限量以上の
MgO量を生ドロマイトおよび/もしくは軽焼ドロマイト
として炉内に装入してスラグコーティングすることによ
って、前記課題を解決したものである。
本発明においては、前記転炉が、全底吹き転炉、床吹
きO2量約0.8〜1.0Nm3/分・tの上底吹き転炉、吹錬末期
底吹き不活性ガス量が0.10Nm3/分・t以上の上底吹き転
炉のいずれかの転炉であることが好ましい。
<作用> 本発明では、溶銑Pが0.05重量%(以下%と略す)以
下の場合に吹錬終了出鋼後、精錬スラグを排滓せず全量
炉内に残したので、従来のようにスラグの炉内残存量の
コントロールをオペレータの勘に頼ることはなくなり、
残存スラグ量のバラツキが過大になることはなく、かつ
均質なスラグコーティングに必要なスラグ量が確保され
る。
また、スラグコーティングに当たって次回吹錬予定の
溶銑P濃度に応じて、内張耐火物からMgOが溶出しない
必要最少限のMgO量を計算し、これを生ドロマイトおよ
び/もしくは軽焼ドロマイトとして炉内に投入するの
で、均質にMgOが分散され、また次回の吹錬スラグ中のM
gO濃度が適正に確保され内張耐火物からのMgO溶出はな
くなり、損耗速度が小さくなる。
以下に本発明の作用をさらに詳細に説明する。
230t全底転炉を用い、吹止めC:0.02〜0.05%,出鋼温
度:1615℃,吹止めスラグ中total Fe:平均14.0%の条件
での実験によれば、溶銑Pが0.05%以下の予備処理溶銑
の脱炭吹錬を行った場合において、生成スラグを排滓せ
ずに全量炉内に残し、生ドロマイトまたは軽焼ドロマイ
トを投入してスラグコーティングを行った場合、スラグ
コーティング時の投入MgO量と次回吹錬時の内張耐火物
からのMgOの溶出量(ΔMgO)との間には次回吹錬予定の
溶銑P濃度をパラメータとして第3図に示すような関係
があるとの知見を得た。
ここでΔMgO(溶出量)の定義は以下の通りである。
ΔMgO=インプットMgO−アウトプットMgO なお、生成スラグ原単位は生成スラグのCaO濃度を分
析し、CaOバランスから求めた。
ΔMgOがプラスの時は耐火物からMgOが溶出せず、ΔMg
Oがマイナスの時は内張耐火物からMgOが溶出しているこ
とになる。
第3図から、次回吹錬の溶銑Pが0.05%以下では、底
吹羽口や内張耐火物からMgOが溶出しないためには生ド
ロマイトおよび/もしくは軽焼ドロマイト中からのMgO
分は次回の溶銑P濃度に応じて第1表に示す最低量が必
要であることがわかる。
溶銑Pが0.05%以下の場合は、脱Pのため使用する焼
石灰量が減少することによって生成スラグ量が減少する
が、生ドロマイトもしくは軽焼ドロマイト使用量も次回
吹錬溶銑P濃度に応じて最低限第1表に示す量が必要と
なる。
なお、底吹O2量約0.8〜1.0Nm3/分・tの250t上底吹転
炉および、吹錬末期底吹き不活性ガス量が0.10Nm3/分・
t以上の180t上底不転炉で、不止めC:0.03〜0.07%,出
鋼温度:1630〜1670℃,吹止めスラグ中total Fe:15〜16
%の条件で予備処理溶銑を吹錬した場合も第3図および
第1表とほぼ同じ結果が得られ、吹止めスラグ中total
Feが平均16%以下の上底吹転炉その他の転炉における溶
銑吹錬にも本発明方法が適用できることが判った。
以上のことから溶銑Pが0.05%以下の場合には、生成
スラグ量が減少するので、出鋼後精錬スラグを排滓せず
に全量残し、さらに次回吹錬溶銑P濃度に応じて内張耐
火物からMgOが溶出しない必要最低限の投入MgO分を生ド
ロマイトおよび/もしくは軽焼ドロマイトとして炉内に
投入してスラグコーティングを行い内張耐火物からのMg
O溶出を防止することによって内張耐火物や底吹羽口の
寿命を延長できる。
<実施例> 本発明に係る具体的実施例を以下に説明する。
実施手順、すなわち操業方法はつぎのとおりである。
吹錬始→吹錬終→出鋼→(排滓せず)→生ドロマイト添
加(次回溶銑Pに応じた量)→スラグコーティング→溶
銑装入→吹錬始。
第1図および第2表は、230t全底吹転炉における本発
明のスラグコーティング方法、すなわち次回溶銑P0.05
%以下の場合、前ヒート出鋼後排滓なしで生ドロマイト
を最低限第1表に示す量をスラグに添加してスラグコー
ティングをしたヒートの全吹錬ヒートに体する比率、す
なわち本発明方法実施率と、底吹羽口の損耗速度との関
係を示したものである。なお、ボトム内張耐火物はMgO
−Cレンガ(MgO:80%,C:20%),平均出鋼温度:1615
℃,平均吹止めスラグ中total Fe:14%の条件で2炉代
約5000ヒートのデータについて解析した。この図および
表から明らかなように排滓なしでスラグコーティングを
行うと羽口の溶損速度が小さくなった。
<発明の効果> 本発明は、溶銑Pが0.05%以下の予備処理溶銑で吹錬
を行った場合に、出鋼後全く排滓をせずに次回の溶銑P
濃度に応じて、コーティングされるスラグ中のMgO量が
内張耐火物からMgOが溶出しない必要最少限量以上のMgO
量となるように生ドロマイトおよび/もしくは軽焼ドロ
マイトを投入してスラグコーティングをするようにした
ので、次回吹錬スラグ中の必要なMgO量が適正に確保さ
れかつ均質なスラグコーティング層が形成され、羽口の
損耗速度や炉壁耐火物の損耗速度を小さくすることがで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法実施率と羽口損耗速度との関係を
示す特性図、第2図は、全底吹き転炉で非予備処理溶銑
を使用して低炭素鋼を吹錬後排滓せずに一定原単位の生
ドロマイトを投入してスラグコーティングした場合の当
該ヒートの焼石灰原単位,吹止C濃度とコーティングス
ラグの固化状況を示す特性図、第3図は、次回吹錬の溶
銑P濃度をパラメータとした投入ドロマイト中MgO量と
ΔMgO(耐火物などからの溶出MgO量)との関係を示す特
性図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱Si,脱Pおよび脱Sをした予備処理溶銑
    を転炉で吹止めスラグ中total Feが平均16重量%以下の
    条件で吹錬する場合にあって、当該ヒートの溶銑Pが0.
    05重量%以下のときには、出鋼後、精錬スラグを排滓せ
    ず全量を炉内に残し、次回吹錬予定の溶銑P濃度に応じ
    て、下記の表に示す必要最少限量以上のMgO量を生ドロ
    マイトおよび/もしくは軽焼ドロマイトとして炉内に装
    入してスラグコーティングすることを特徴とする製鋼用
    転炉のスラグコーティング方法。
  2. 【請求項2】前記転炉が、全底吹き転炉、底吹きO2量約
    0.8〜1.0Nm3/分・tの上底吹き転炉、吹錬末期底吹き不
    活性ガス量が0.10Nm3/分・t以上の上底吹き転炉のいず
    れかの転炉である請求項1に記載の製鋼用転炉のスラグ
    コーティング方法。
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