「ヌオー國」(2025/04/15 (火) 00:46:20) の最新版変更点
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#center(){{{
&font(130%){&color(#3B4EF0){彼らは決して遊ばずに一生懸命になって、聖剣を創り上げた。&br()しかし、彼らは全体的に動きがトロかった。&br()聖剣ができた頃にはすでにセファールにだいたいのものを持ってかれた後だったんだよ。&br()それにはケルヌンノスのそばにいた巫女も怒るに怒れなかった。}}
}}}
ヌオー國とは、「ここだけ、はじまりのろくにんがヌオーだったブリテン異聞帯」のスレから生まれた概念。
[[初代スレはこちら>https://bbs.animanch.com/board/1336319/]]
[[スレまとめはこちら>https://writening.net/page?jrVETw]]
[[年表はこちら>https://writening.net/page?77aKR3]]
*世界観
「はじまりのろくにん」が6匹のヌオーに置き換えられた世界。
ヌオーが何者かは項目冒頭のマーリンの彼等に対する評価どおりである。
そのような彼等より生じた後続のヌオーやドオーも、先祖のように善良な生き物であったがゆえに
妖精國は大きく変化したが、それ故の別の問題が発生してしまった。
&bold(){&color(red,black){ごく一部を除き誰もが誰かを救おうと頑張り続けた結果、出来上がってしまった楽園のような地獄。}}
それがヌオー國である。
*主要人物
・オーロラ&color(white){/ドオー・オリジン}
通称ドオーロラ。恐らく本家妖精國から最も大きく変化した人物。
慈愛に満ちた性格で、自分達のために汎人類史や異聞帯を滅ぼすことは良しとしていない。
土の匂いと丁寧な物腰で距離感が近い。とにもかくにも母性と包容力が凄い。
モルガンにとっては、かけがえのない親友。
・バーヴァン・シー
#center(){{{
&font(130%){&color(#e4007f){バーヴァン・シー&br()バーヴァン・シー&br()赤い踵の可愛い娘&br()國のみんなの人気者&br()誰もが笑顔のお姫様}}}}}
通称姫様。妖精國の全人間の保護者で、非常に愛情深く人間の名前や経歴はすべて把握している。
彼ら全員に自作の靴を渡したりもしている。
次期後継者、妖精騎士としての強い誇りと自負を持っていて、周囲にもその実力と実績から認められている。
・服飾デザイナー
人間保護区卒業生。バーヴァン・シー第二再臨の革紐みたいな衣装の作者。
公演後の質疑応答で&bold(){「姫様の美しさとエロさを表現したかった、姫様の最大の魅力は脚だと思うので、あえて腕は露出度を下げることで脚を強調しました。また背面の布は姫様の踊りと連動することで様々な表現が出来ます。それにしても、さすがは姫様です、蝶をイメージさせた上空からの落下演出や、布を利用して観客視点での露出度を演出に合わせて変えたり、それを利用して蛹からの羽化を想起させて、服の露出度の高さで解放感を表現したのはヤラレタと思いました。以下略」}
と真顔で言い切る剛の者。
変態だが、自分の仕事には真摯な職人。
・ウルヴァー
自身を「贖罪騎士」ウルヴァーと称する茶色い毛並みの牙の氏族の男。
この世界の牙の氏族の例に漏れず温厚。理知的で少し過剰なほど面倒見がいい。
極端に無口で言葉は名乗るとき以外発さないが、存外明るい性格で身振り手振りによるユーモアのセンスに富んでいる。
釣りが得意で釣りの成果を居合わせた相手に分けたり近くの集落に置いていったりするが、なぜか釣りのやり方についてはひとに教えようとしない。無理に聞こうとすると拗ねる。
強力な隠形の使い手で、姿と気配を痕跡も含めてすっかり消してしまう。
その他にも生命力強化、浄化に関わる魔術を得意とし、特に呪いにまつわる敵に対して相当の強さを持つ。
これらの魔術を使用する際、少しだけ会話をするが、その時の彼は普段以上に柔らかく、どこか超越的な印象を抱かせる。
#region(贖罪騎士の正体)
その正体はかつて大穴に近づいた際にブリテンの現状を憂いるケルヌンノスの嘆きを偶然受け取り、彼と契約を結んでその端末に近しい存在になった妖精。本来の牙の氏族の生き残りであるが、生来温厚な気質だったため性質の違いで違和感を持たれることは殆どなかった。
姿を消す能力は当人が生来持ち合わせたものではなく、一時的にブリテンそのものであるケルヌンノスと同化することでウルヴァーという妖精がそこに存在しないことにするというもの。
本来の能力は水の流れを読むこと。これは水場とその周辺で起こることのおおよそすべてが把握できるほどの精度で、川に沿って進んでいたのもこのため。
彼が使用する魔術はケルヌンノスから預かった権能を用いたものであり、動くことの出来ない本体に替わり過剰になってしまった厄災の発生頻度を抑え、緊急の際は直接対処して回っていた。権能が表に出ている間は人格もよりケルヌンノスに寄ったものになる。
もともとはただ「&bold(){他者の助けになること}」が「目的」だったが、端末となったことで今はそこに「&bold(){ブリテンのすべての命の最終的な救済}」が含まれており、そちらの方がより優先度が高い。これは自身の甘さを危惧した彼自らが望んだもの。ケルヌンノス本体のことも救いたいと考えている。
#endregion
*関連礼装
・0年のソールズベリー
効果:毒、呪い、睡眠無効
#region(説明文)
少し小さめのぬんのすが、身を半分ほど浸かりながら見下ろす沼のほとりで、大きな杖を持つ金色の髪の少女と、6匹のヌオー達が昼寝をしているイラスト。
もし、誰かが聖剣を作っていれば
もし、彼らに仕事が回って来なければ
もし、侵略者が来なければ
そして、もし。
彼らがすっトロいままでいられたなら。
その沼には、いつもろくにんとひとりが集まるでしょう。
じめっとした空気、汚い泥。
けれどそんな事など気にしない者達。
彼らだけのやすらぎ、彼らだけのまどろみ。
着飾った服は無いけれど、
そこにはかつての、花で編まれた髪飾り
───春の記憶は、このように。
最早還らぬ過去なれど、
そういう日々が、あったのです。
#endregion
・『よごれているけどきれいなもの』
ドオー・オリジン絆礼装
#region(説明文)
――よごれて しまったもの
――よごして しまったもの
それは 『あのひと』が きていた ふく
かみさま から もらった ふく
ゆきのように しろくて ふさふさな け が すごくきれいな たったいちまいの ふく
ころんだ ひょうしに たすけた ひょうしに 『あのひと』と いっしょに よごれた ふく
ごめんなさい と あやまっても もとには もどらなかった ふく
『あのひと』が 『いいのよ』と いっても もとには もどらなかった ふく
――けれど、『あの人』の体は、魂は、生き様は、とても綺麗なままでした。
――けれど、『彼女』の献身は、純心は、優しさは、とても綺麗なままでした。
だから、気にしなくても良かったのです。
綺麗なままだったのだから、汚れてなどいなかったのです。
綺麗なままだったのだから、綺麗になろうとする必要などなかったのです。
――ごめんなさい と あやまって
――いいのよ と ゆるされて
また あした あそぼうね と やくそく する
――それで よかったのです
――それだけで よかったのです
#endregion
・【2018年の春の記憶】
#region(説明文)
「日が暮れる前には村につかなくちゃ。行こう、ヌオー」
「ヌオー」
「もう、トロくさいんだから…」
口ではそう言っても、彼女はどこか嬉しげだ。
もしも、かけたボタンが違っていれば、
もしも、彼らがトロくなければ、
もしも、彼らが賢ければ、
なにかが変わっていたのだろうか。
のったりとのったりと、呆れるほどトロくさい足取りで、
おいしいケーキを噛みしめるように、一人と一匹は歩いていく。
それは、使命。それは、運命。それは、たった一人のために捧げられた無垢な愛。
――おしまいにごめんなさいと言って、いいんだよと許されたなら、ただそれだけでよかったのです。
彼女とあの子は歩いていく。待ち受ける苦難が、どれほど苦しく重かろうと、
――この胸いっぱいの贈り物(はるのきおく)に祝福されて。
#endregion
#center(){{{
&font(130%){&color(#3B4EF0){彼らは決して遊ばずに一生懸命になって、聖剣を創り上げた。&br()しかし、彼らは全体的に動きがトロかった。&br()聖剣ができた頃にはすでにセファールにだいたいのものを持ってかれた後だったんだよ。&br()それにはケルヌンノスのそばにいた巫女も怒るに怒れなかった。}}
}}}
ヌオー國とは、「ここだけ、はじまりのろくにんがヌオーだったブリテン異聞帯」のスレから生まれた概念。
[[初代スレはこちら>https://bbs.animanch.com/board/1336319/]]
[[スレまとめはこちら>https://writening.net/page?jrVETw]]
[[年表はこちら>https://writening.net/page?77aKR3]]
*世界観
「はじまりのろくにん」が6匹のヌオーに置き換えられた世界。
ヌオーが何者かは項目冒頭のマーリンの彼等に対する評価どおりである。
そのような彼等より生じた後続のヌオーやドオーも、先祖のように善良な生き物であったがゆえに
妖精國は大きく変化したが、それ故の別の問題が発生してしまった。
&bold(){&color(red,black){ごく一部を除き誰もが誰かを救おうと頑張り続けた結果、出来上がってしまった楽園のような地獄。}}
それがヌオー國である。
*本編妖精國との差異まとめ
[[前編>https://writening.net/page?HTaXe2]]
[[後編>https://writening.net/page?4GeGF3]]
[[崩落編>https://writening.net/page?Sk2DJh]]
*主要人物
・オーロラ&color(white){/ドオー・オリジン}
通称ドオーロラ。恐らく本家妖精國から最も大きく変化した人物。
慈愛に満ちた性格で、自分達のために汎人類史や異聞帯を滅ぼすことは良しとしていない。
土の匂いと丁寧な物腰で距離感が近い。とにもかくにも母性と包容力が凄い。
モルガンにとっては、かけがえのない親友。
・バーヴァン・シー
#center(){{{
&font(130%){&color(#e4007f){バーヴァン・シー&br()バーヴァン・シー&br()赤い踵の可愛い娘&br()國のみんなの人気者&br()誰もが笑顔のお姫様}}}}}
通称姫様。妖精國の全人間の保護者で、非常に愛情深く人間の名前や経歴はすべて把握している。
彼ら全員に自作の靴を渡したりもしている。
次期後継者、妖精騎士としての強い誇りと自負を持っていて、周囲にもその実力と実績から認められている。
・服飾デザイナー
人間保護区卒業生。バーヴァン・シー第二再臨の革紐みたいな衣装の作者。
公演後の質疑応答で&bold(){「姫様の美しさとエロさを表現したかった、姫様の最大の魅力は脚だと思うので、あえて腕は露出度を下げることで脚を強調しました。また背面の布は姫様の踊りと連動することで様々な表現が出来ます。それにしても、さすがは姫様です、蝶をイメージさせた上空からの落下演出や、布を利用して観客視点での露出度を演出に合わせて変えたり、それを利用して蛹からの羽化を想起させて、服の露出度の高さで解放感を表現したのはヤラレタと思いました。以下略」}
と真顔で言い切る剛の者。
変態だが、自分の仕事には真摯な職人。
・ウルヴァー
自身を「贖罪騎士」ウルヴァーと称する茶色い毛並みの牙の氏族の男。
この世界の牙の氏族の例に漏れず温厚。理知的で少し過剰なほど面倒見がいい。
極端に無口で言葉は名乗るとき以外発さないが、存外明るい性格で身振り手振りによるユーモアのセンスに富んでいる。
釣りが得意で釣りの成果を居合わせた相手に分けたり近くの集落に置いていったりするが、なぜか釣りのやり方についてはひとに教えようとしない。無理に聞こうとすると拗ねる。
強力な隠形の使い手で、姿と気配を痕跡も含めてすっかり消してしまう。
その他にも生命力強化、浄化に関わる魔術を得意とし、特に呪いにまつわる敵に対して相当の強さを持つ。
これらの魔術を使用する際、少しだけ会話をするが、その時の彼は普段以上に柔らかく、どこか超越的な印象を抱かせる。
#region(贖罪騎士の正体)
その正体はかつて大穴に近づいた際にブリテンの現状を憂いるケルヌンノスの嘆きを偶然受け取り、彼と契約を結んでその端末に近しい存在になった妖精。本来の牙の氏族の生き残りであるが、生来温厚な気質だったため性質の違いで違和感を持たれることは殆どなかった。
姿を消す能力は当人が生来持ち合わせたものではなく、一時的にブリテンそのものであるケルヌンノスと同化することでウルヴァーという妖精がそこに存在しないことにするというもの。
本来の能力は水の流れを読むこと。これは水場とその周辺で起こることのおおよそすべてが把握できるほどの精度で、川に沿って進んでいたのもこのため。
彼が使用する魔術はケルヌンノスから預かった権能を用いたものであり、動くことの出来ない本体に替わり過剰になってしまった厄災の発生頻度を抑え、緊急の際は直接対処して回っていた。権能が表に出ている間は人格もよりケルヌンノスに寄ったものになる。
もともとはただ「&bold(){他者の助けになること}」が「目的」だったが、端末となったことで今はそこに「&bold(){ブリテンのすべての命の最終的な救済}」が含まれており、そちらの方がより優先度が高い。これは自身の甘さを危惧した彼自らが望んだもの。ケルヌンノス本体のことも救いたいと考えている。
#endregion
*関連礼装
・0年のソールズベリー
効果:毒、呪い、睡眠無効
#region(説明文)
少し小さめのぬんのすが、身を半分ほど浸かりながら見下ろす沼のほとりで、大きな杖を持つ金色の髪の少女と、6匹のヌオー達が昼寝をしているイラスト。
もし、誰かが聖剣を作っていれば
もし、彼らに仕事が回って来なければ
もし、侵略者が来なければ
そして、もし。
彼らがすっトロいままでいられたなら。
その沼には、いつもろくにんとひとりが集まるでしょう。
じめっとした空気、汚い泥。
けれどそんな事など気にしない者達。
彼らだけのやすらぎ、彼らだけのまどろみ。
着飾った服は無いけれど、
そこにはかつての、花で編まれた髪飾り
───春の記憶は、このように。
最早還らぬ過去なれど、
そういう日々が、あったのです。
#endregion
・『よごれているけどきれいなもの』
ドオー・オリジン絆礼装
#region(説明文)
――よごれて しまったもの
――よごして しまったもの
それは 『あのひと』が きていた ふく
かみさま から もらった ふく
ゆきのように しろくて ふさふさな け が すごくきれいな たったいちまいの ふく
ころんだ ひょうしに たすけた ひょうしに 『あのひと』と いっしょに よごれた ふく
ごめんなさい と あやまっても もとには もどらなかった ふく
『あのひと』が 『いいのよ』と いっても もとには もどらなかった ふく
――けれど、『あの人』の体は、魂は、生き様は、とても綺麗なままでした。
――けれど、『彼女』の献身は、純心は、優しさは、とても綺麗なままでした。
だから、気にしなくても良かったのです。
綺麗なままだったのだから、汚れてなどいなかったのです。
綺麗なままだったのだから、綺麗になろうとする必要などなかったのです。
――ごめんなさい と あやまって
――いいのよ と ゆるされて
また あした あそぼうね と やくそく する
――それで よかったのです
――それだけで よかったのです
#endregion
・【2018年の春の記憶】
#region(説明文)
「日が暮れる前には村につかなくちゃ。行こう、ヌオー」
「ヌオー」
「もう、トロくさいんだから…」
口ではそう言っても、彼女はどこか嬉しげだ。
もしも、かけたボタンが違っていれば、
もしも、彼らがトロくなければ、
もしも、彼らが賢ければ、
なにかが変わっていたのだろうか。
のったりとのったりと、呆れるほどトロくさい足取りで、
おいしいケーキを噛みしめるように、一人と一匹は歩いていく。
それは、使命。それは、運命。それは、たった一人のために捧げられた無垢な愛。
――おしまいにごめんなさいと言って、いいんだよと許されたなら、ただそれだけでよかったのです。
彼女とあの子は歩いていく。待ち受ける苦難が、どれほど苦しく重かろうと、
――この胸いっぱいの贈り物(はるのきおく)に祝福されて。
#endregion
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