車載半導体、開発費5億ドル負担できるか 市場を読む
自動車が走るサーバー、あるいは走るスマートフォンと呼ばれるようになり、ソフトウエア定義車両(SDV)化の波は勢いを増すばかりだ。自動運転や快適なコックピット環境のための開発が激化している。そこで、新連載「オムディア、今月の注目調査データ」の第1回は、クルマの進化をけん引する車載半導体市場の調査データを解説したい。 新連載「オムディア、今月の注目調査データ」を始めます。調査会社の米Omdia(オムデ
【特許】トヨタ、自走搬送工場で車両の位置・向き推定
「特許ウオッチ」では、NIKKEI Tech ForesightとPatentfieldが共同開発したアルゴリズムに基づいて、重要性が高いと考えられる特許出願を紹介します。対象は日本の特許出願です。アルゴリズムでは「技術の革新性」「出願人にとっての緊急性」「国際出願」「他者の関心」などを重視しています。リーガルステータスは掲載時点のものです。 〈概要〉自動車のような移動体の「位置」「向き」の少なく
【特許】韓国インセル、液浸式バッテリーのコスト低減
「特許ウオッチ」では、NIKKEI Tech ForesightとPatentfieldが共同開発したアルゴリズムに基づいて、重要性が高いと考えられる特許出願を紹介します。対象は日本の特許出願です。アルゴリズムでは「技術の革新性」「出願人にとっての緊急性」「国際出願」「他者の関心」などを重視しています。リーガルステータスは掲載時点のものです。 〈概要〉バッテリーセルを冷媒流体に浸して冷却する液浸方
全固体電池「あと5合」、出光 中国参入の暴風しのぐ
出光興産とトヨタ自動車が開発する全固体電池の実用化が目前だ。一方で中国勢も全固体電池の量産を見据える。例えば、中国・比亜迪(BYD)は2027年に全固体電池を試験的に車両に搭載すると明かしている。 電気自動車(EV)の課題を補う次世代技術として注目を集めるのが全固体電池だ。電池に含まれる電解質が液体ではなく、固体であることが全固体電池の特徴である。これにより、車載電池で一般的なリチウムイオン電池
東京理科大、人の目と脳を模倣した素子 自動運転向け
東京理科大学の研究グループは、人間の目と脳の機能を模倣し、光の色を識別する次世代の光電子シナプス素子を開発した。色素増感型太陽電池を応用することで、外部電源を必要としない「自己給電型」動作を可能にし、1つの素子で可視光の波長に応じた多彩な応答を示す。自動運転などに使われるAI(人工知能)視覚デバイスの省電力化・高機能化を実現する中核技術として期待される。 本研究では、従来のマシンビジョンが抱える
東芝、SiCに樹脂絶縁基板 冷却装置を6割小型化
東芝がSiC(炭化ケイ素)パワー半導体モジュールに樹脂絶縁基板を適用する技術を開発した。同社の人工知能(AI)技術を用いた計算に基づき、小面積の半導体チップを同モジュール内に分散配置する。半導体チップを載せる基板として、熱伝導率が比較的低い樹脂絶縁基板を用いた場合でも、冷却性能を高められる。 現行のセラミック絶縁基板を使う場合と比較して、長寿命化とコスト低減が見込める。加えて、半導体チップの分散
世界半導体市場、25年は11.2%増 米関税を織り込む
WSTS(World Semiconductor Trade Statistics:世界半導体市場統計)は、2025年春季半導体市場予測を2025年6月3日(協定世界時)に発表した。それによると、2025年の半導体世界市場は前年比11.2%成長し、初めて7000億米ドルを超えて7008億7400万米ドル(約101兆6270億円:1米ドル=145円で換算、以下同)に達するという。 また、米SIA(
アーム、車載SoC向けに統合型IP 基礎IPは売却
英Arm(アーム)が複数のIPコアを統合した、サブシステムIP「Compute Sub-System(CSS)」の事業を強化する。2025年5月15日(英国時間)に最高経営責任者(CEO)のRene Haas(レネ・ハース)氏の名前で出したニュースリリースでは、アプリケーション別のCSSの新しい名称が発表された。その1つが車載SoC(システム・オン・チップ)向けの「Zena」である。Zenaの第
ナトリウムイオン電池、5つの疑問 BYDやCATLが量産
今、リチウムイオン2次電池(LIB)を代替する可能性がある技術として、ナトリウムイオン2次電池(NIB)が話題になっている。電池内部で正極と負極の間を行き来する電荷が、LIBではリチウムイオンであるのに対し、NIBではナトリウムイオンになる。NIBの特長や課題、そして日本企業が果たし得る役割などを「5つの疑問」で明らかにする。 Q1:今、NIBが注目されているが、なぜか?Q2:既存のLIBと比べて
【特許】中国・成都大学、交換しやすい電池モジュール
「特許ウオッチ」では、NIKKEI Tech ForesightとPatentfieldが共同開発したアルゴリズムに基づいて、重要性が高いと考えられる特許出願を紹介します。対象は日本の特許出願です。アルゴリズムでは「技術の革新性」「出願人にとっての緊急性」「国際出願」「他者の関心」などを重視しています。リーガルステータスは掲載時点のものです。 〈概要〉2次電池に関する発明。電動車両や再生可能エネル