もう‐ちょう〔マウチヤウ〕【盲腸】
もうちょう〔マウチヤウ〕【盲腸】
盲腸
盲腸
盲腸
盲腸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 23:25 UTC 版)
盲腸 | |
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上回盲陥凹(盲腸は左下に図示)
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グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
前駆体 | Midgut |
MeSH | Cecum |
盲腸(もうちょう、英: cecum)とは、回盲弁(回腸-盲腸弁)より下方に伸び結腸へとつながる器官[1][2]。ヒトの盲腸の長さは約5cm[2]~7cm[1]。盲端に位置することから盲腸という[1]。盲腸という語は『解体新書』で初めて使われ、オランダ語の blinde darm(blinde ブリンデ=盲、darm ダルム=腸)を意訳したものである。盲腸の後内側表面からは虫垂 (appendix) と呼ばれる細長い器官が伸びている[1][2]。
機能
盲腸は草食動物では微生物の力を借りてセルロースを消化分解する重要な機能をもつ[1]。肉食動物の盲腸はかなり小さいが、草食動物の盲腸はとても大きい。ヒトの盲腸はほとんど消化の役割を失ってしまっている[1]。しかし、研究によりヒトの盲腸にも役割があることがわかった。とりわけ虫垂は大腸の免疫防御の司令塔を果たしており、必要に応じて虫垂の中に多く存在する免疫担当細胞が大腸全体へ広がって防御活動を行う事が判明している。盲腸が炎症を起こした際に切除されることが多く、また虫垂は必要のない臓器とされ他の開腹手術の時についでに切除されることもあったが、研究により役割のある必要な臓器だとわかり、軽度の場合は抗生物質で炎症を抑えるためにむやみに切ることは少なくなった[3]。
脚注
出典
- ^ a b c d e f Gillian Pocock , Christopher D. Richards『オックスフォード・生理学 原書3版』 (植村慶一、岡野栄之訳)丸善、2009年、462頁
- ^ a b c 内田さえ、原田玲子、佐伯由香 編『人体の構造と機能 第4版』 医歯薬出版、2015年、278頁
- ^ “不要なものではなかった盲腸と虫垂”. 當瀬教授. 2024年5月12日閲覧。
関連項目
盲腸
出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 10:51 UTC 版)
名詞
語源
翻訳
- イタリア語: cieco
- インドネシア語: usus buntu
- 英語: blind gut、caecum/cecum、虫垂:appendix
- エスペラント: cekumo
- オランダ語: blindedarm
- ギリシア語: τυφλὸν ἔντερον
- スウェーデン語: blindtarm
- スペイン語: ciego
- スロヴァキア語: slepé črevo
- スロヴェニア語: slepo črevo
- チェコ語: slepé střevo
- ディベヒ語: ސީކަމް
- デンマーク語: blindtarm
- ドイツ語: Blinddarm
- ノルウェー語: blindtarm
- フィンランド語: umpisuoli
- フランス語: cæcum
- ポーランド語: jelito ślepe
- ポルトガル語: ceco
- ラテン語: caecum、intestinum caecum
- リトアニア語: akloji žarna
- ロシア語: слепая кишка
「盲腸」の例文・使い方・用例・文例
- 時々痛む盲腸
- 彼は盲腸になる。
- こんなに歳を取ってから盲腸で手術をするとは思わなかった。
- これは彼が盲腸になったときの写真よ。
- 盲腸の手術をする。
- 盲腸のようですね。
- 外科医は患者の盲腸を摘出した。
- 盲腸を取ってもらう.
- 盲腸.
- 外科医は彼に[盲腸の]手術をした.
- 盲腸が破れた.
- 盲腸から直腸への結腸(結腸鏡で)の視覚検査
- 盲腸の、または、盲腸のような
- 盲腸から結腸まで全体の結腸を検査する細長い光ファイバーの内視鏡
- 小腸、盲腸、結腸を満たす大動脈の上部に源を発する
- 回腸の末端、虫垂、盲腸、上行結腸の下部を流れる静脈
- 空腸と盲腸の間の小腸の部分
- 盲腸で始まり直腸で終わる
- 盲腸と直腸の間にある大腸の一部分
- 虫垂は盲腸が派生したものである
盲腸と同じ種類の言葉
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