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PDP-14とは? わかりやすく解説

PDP-14

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 02:40 UTC 版)

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PDP-14 は、1969年[1]に登場したディジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)による特定用途のコンピューターであった。 DECの汎用コンピューターと違って、単純にコンピューターと呼ばれている。 このコンピューターユニットは、データ用メモリあるいはデータ用レジスタを搭載しておらず、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)のような産業用制御装置を目的としていた。

PDP-14の命令は、ブール代数の入力信号を判定することができ、ブール代数の出力信号をセットあるいはクリアし、条件分岐あるいは無条件分岐を行い、もしくはサブルーチンを呼ぶことができる。

I/Oは、電源電圧で動作した。

後のバージョン(例えば、PDP-14/30。その命令セットは、PDP-14とのバイナリ互換性がなかった)[2]は、PDP-8の製造技術を流用して作られている。 PDP-14/35[3] というものも存在した。さらに低コストかつI/Oの機能を縮小した PDP-14/L もあった。

ハードウェア

12ビットのPDP-14は、最大4Kワードの命令を内蔵できた。 そのシステムは、1つの制御ユニットと複数の外部ボックスから構成された[2]

  • I-ボックス (BX14) は、制御されたシステムから入力を行った。256個までの入力源にアドレスを付けることができた。
  • O-ボックス (BY14) は、制御システム内の255個までの駆動装置を制御できた。
  • A-ボックスは、時間駆動イベントを制御するためのタイマーモジュール、あるいは、電力を喪失しても記憶が消えないストレージモジュールを内蔵していた。A-ボックスは、O-ボックスとともに出力アドレス空間を使用していた。
  • S-ボックスは、本質的にO-ボックスと同じであった。しかし、実際の出力デバイスを搭載していなかった。S-ボックスは、中間結果の保存を可能とした。S-ボックスは、他のボックスと出力アドレス空間を共有して使うこともできた。

それゆえに、O-ボックスA-ボックスS-ボックスの合計使用可能出力アドレス空間は、255以下であった。

レジスタ

PDP-14は、7つの12ビットレジスタを搭載していた。

  • IR レジスタ
  • PC1 レジスタ(プログラムカウンタ)
  • PC2 レジスタ(スタックの代わりとして、PC1の内容を保存する)
  • MB レジスタ
  • SPARE レジスタ
  • INPUT レジスタ
  • OUTPUT レジスタ

命令

PDP-14の命令として以下のものがあった[2]

  • TRR – TRansfer Register  – レジスタ間(全てのレジスタではない)でデータを移動する。
PC1レジスタとSPAREレジスタは、インクリメントとデクリメント機能があるので、TRR命令はそれらのレジスタにロードされる値を変更することが可能であった。
  • JMS – JuMp to Subroutine  – JMS命令に続く12ビットワードで指定されたアドレスのサブルーチンに移動する。
  • JMR – JuMp to RETURN  – サブルーチンから最後に実行されたJMS命令のアドレス+1へ戻る。
現代の言葉で説明すると、JMS はその時点の命令アドレスをスタックにプッシュする(PC2レジスタが1段だけのスタックである)。
そして、JMRは戻りアドレスをスタックからポップする[2]

実際のところ、JMRはPC2レジスタの内容をPC1レジスタに転送する特殊なTRR命令である。

  • SKP – SKiP – PC1レジスタに1を加えるTRR命令の一種である。

TEST命令(あるものがONあるいはOFFなのかを検証する)とSET命令(SYN – Set "Y" oN, SYF – Set "Y" ofF)も存在した。

ソフトウェア

最初のPDP-14は、DEC社によってプログラミングされる必要があった[4] 。 その後、PDP-14のためのソフトウェア開発は、他のシステムであるPDP-8上で行われた[4]。SIM-14と命名されたPDP-8のプログラムは、PDP-14をエミュレートすることができた。

写真

関連項目

出典

外部リンク


PDP-14

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 00:04 UTC 版)

PDPシリーズ」の記事における「PDP-14」の解説

12ビット機で、プロセス制御用(PLC)。後期バージョン(PDP-14/30など)は、PDP-8製造技術流用している。I/O電源電圧動作した

※この「PDP-14」の解説は、「PDPシリーズ」の解説の一部です。
「PDP-14」を含む「PDPシリーズ」の記事については、「PDPシリーズ」の概要を参照ください。

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