X-30 (宇宙船)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/22 10:18 UTC 版)
X-30は、アメリカ航空宇宙局で計画された宇宙往還機。名称は「NASP(National Aero-Space Plane)」「オリエント・エクスプレス」。
概要
1986年2月、ロナルド・レーガン大統領が提唱したSDI に基づき「NASP」と呼ばれる宇宙航空機の開発を発表した。これは、1982年からDARPAが検討していたものだった。本機は、離陸後、大気圏内を自力で飛行、大気圏外に達した後、マッハ25程度で飛行する極超音速輸送機(旅客機/貨物機)であり、極東とアメリカ合衆国本土を2時間で結ぶ計画から、民間向けには「オリエント・エクスプレス」と宣伝された。1990年代末の就役を目標とし、1993年に初飛行の予定だった。開発費は、アメリカ航空宇宙局とアメリカ国防総省が負担した。
1987年10月、ジェネラル・ダイナミクス、マクドネル・ダグラス、ロックウェル・インターナショナルの3社案が採用された。予定の遅れから、就役目標は2000年以降に先送りされた。
1994年、開発時期を遅らせても年間経費が100-200億ドルになる見込みから、アメリカ議会は予算を打ち切り、X-30計画は中止された。なお、スクラムジェットエンジン、高耐熱素材などの新技術開発の遅れも計画中止の一因とされる。
仕様(計画値)
諸元
- 乗員: 2 名(旅客人数除く)
- 全長: 43.05 m
- 全幅: 10.38 m
- 翼面積: 126.3 m2
- エンジン: スクラムジェットエンジン×6(マクドネル・ダグラス案)
性能
- 最大速度: マッハ25程度
形状
各社が計画した機体形状は以下のとおり。
- ジェネラル・ダイナミクス社
- マクドネル・ダグラス社
- 尖った機首のほかはジェネラル・ダイナミクス社案に酷似。
- 上記2社に対して、胴体が円筒、低翼のデルタ翼機。
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想像図(1986年)
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想像図
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想像図
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想像図
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風洞実験モデル
登場作品
脚注
参考文献
- 『世界の傑作機 No.67 X-プレーンズ』文林堂、1997年。ISBN 9784893190642。
- 『Xの時代―未知の領域に踏み込んだ実験機全機紹介』文林堂〈世界の傑作機スペシャル・エディションVol.3〉。 ISBN 9784893191175。
外部リンク
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