X-17 (ロケット)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/24 10:31 UTC 版)
X-17は、ロッキード社が開発した大気圏再突入試験用ロケット。1956年初打ち上げ。主にアメリカ空軍・アメリカ海軍によって運用された。全機が使用され機体は残存していない。
概要
大陸間弾道ミサイルが大気圏再突入時のマッハ15という高速で受ける熱伝導や、2.4✕107に達する臨界レイノルズ数のデータ収集を目的に開発された3段式固体燃料ロケット。ウェポンシステム107Aとしてロッキードが1955年1月に開発開始、X-17と命名された。
発射後、燃焼時間28秒で高度152kmまで上昇した後、75~85°で降下開始。高度25km付近で1段目を切り離して2段目に点火(燃焼時間1.5秒)、2段目を切り離して3段目に点火(燃焼時間1.5秒)、落下速度をマッハ15(最大)まで加速し、発射から海面に突入するまでの約6分間のデータを地上に送信する。
1956年4月17日、ケープカナベラルから打ち上げに成功。実際の実験は1956年7月17日から開始された。打ち上げは26回実施され1957年8月22日に終了した。この他に水爆搭載テスト用に7機が製作された。
1958年、核ミサイル実射試験であるアーガス作戦の試験体に利用された。高高度核爆発の実験用に1~3段目すべてを上昇に使用し最高到達点は約480kmに達した。大西洋上の艦船から7機が打ち上げられた。うち3機は、実核弾頭(W25)を搭載していた。
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打ち上げ準備中のX-17
仕様
諸元
- 全長: 12.34 m
- 全幅: 2.59 m
- 全備重量: 5,443 kg
- エンジン: 3段式固体燃料ロケット
- 1段目: XM-20 推力21,770kg✕1
- 2段目: XM-19 推力15,380kg✕3
- 3段目: XM-19E1 推力16,300kg✕1
性能
- 最大速度: マッハ14.4
- 最高高度: 152 km
- 射程距離: 217 km
脚注
参考文献
- 『世界の傑作機 No.67 X-プレーンズ』文林堂、1997年。ISBN 9784893190642。
- 『Xの時代―未知の領域に踏み込んだ実験機全機紹介』文林堂〈世界の傑作機スペシャル・エディションVol.3〉。 ISBN 9784893191175。
外部リンク
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