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BBNJとは? わかりやすく解説

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BBNJ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/19 00:03 UTC 版)

BBNJ(ビービーエヌジェー、英語: marine Biological diversity Beyond areas of National Jurisdiction)とは、いずれのの管轄にも属さない区域(公海及び深海底)における海洋生物多様性[注釈 1]を指す用語である。

海洋法に関する国際連合条約」(国連海洋法条約)における制度では公海及び深海底にはいずれの国の管轄権も及ばず、生物多様性の保全及び持続可能な利用[注釈 2]についての規律が不十分であるため、生物多様性の問題の中でも特に「BBNJの保全及び持続可能な利用」を独自の問題として扱う必要性が生じた。後述するが、2002年の「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(ヨハネスブルグ・サミット)以降、およそ20年の議論を経て、2023年にBBNJに関する初の国際条約国連公海等生物多様性協定(BBNJ協定)[1]国連において採択された。ただし、国連公海等生物多様性協定は2025年6月現在、未だ未発効である。

概要

海に関する国際法においては、18世紀頃から慣習国際法として、海洋を沿岸国の領有できる領海と沿岸国の領有できない公海に分け、公海では「公海自由の原則」が確立し、いかなる国にも属さず、また、全ての国が自由に公海とその資源を使用することができた。その後、1982年には海に関する国際法として最も普遍的かつ包括的な条約であり「海の憲法」とも呼ばれる国連海洋法条約が採択され、国連海洋法条約は、海及び海底を内水[注釈 3]群島水域[注釈 4]、領海[注釈 5]排他的経済水域[注釈 6]、公海[注釈 7]大陸棚[注釈 8]深海底[注釈 9]に分類した。このうち内水、群島水域、領海、排他的経済水域、大陸棚については、沿岸国の主権・主権的権利・管轄権が及ぶが、公海、深海底にはいずれの国も属地的な管轄権が及ばない。

公海上の区域に対し属地的な管轄権を有する国はなく、公海上では旗国主義に基づき、船舶の旗国が当該船舶に属人的な管轄権を有するのみである。さらに、深海底においても属地的な管轄権を有する国はなく、国連海洋法条約に基づき設立された国際海底機構が深海底の資源を一元的に管理してはいるが、対象となる資源は鉱物資源のみ[注釈 10]である。生物多様性の保全のためには区域に基づく規制が不可欠であるとされているが、上記のように属地的な管轄権を欠いている区域である公海や深海底ではそれができない。

国連海洋法条約採択後には、国際的に生物多様性に対する関心が強まっていき、1992年の「環境と開発に関する国際連合会議[注釈 11]生物多様性条約が採択された[注釈 12]が、生物多様性条約においても国の管轄権を超える区域は適用範囲外[注釈 13]とされたため、BBNJの保全及び持続可能な利用が課題として残されていた。

そのような中、2002年のヨハネスブルグ・サミットで採択された成果文書でいずれの国の管轄にも属さない区域における海洋生物多様性を保全することが求められて以降[2]、国際社会のBBNJに対する関心は高まり、2004年にはBBNJの保全及び持続可能な利用についての問題を検討するための「非公式公開特別作業部会」(Ad Hoc Open-ended Informal Working Group)を国連総会の下部機関として設置する旨の決議を国連総会が採択した。[3]非公式公開特別作業部会は2006年から作業を開始し、2011年6月の第4回会合では、BBNJに関するものとして「利益配分の問題を含む海洋遺伝資源」「海洋保護区を含む区域型管理ツール」「環境影響評価」「能力構築及び技術移転」の4つの主題について扱うことで合意に達した。[4]

その後、2012年の「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)において採択された成果文書「我々の求める未来」においては、2015年までにBBNJの問題を国連総会において緊急に取り組むという公約[5]がなされた。それを受け、2015年6月には国連総会がBBNJについての条約を作成することを決定し、同時に、条約の条文草案の要素をまとめるための準備委員会も設置した。[6]準備委員会は2016年から作業を開始し、2017年には国連総会に進捗を報告した。

2017年12月に国連総会は準備委員会の報告に基づき、BBNJについての条約を作成するための正式な条約交渉を開始することと、そのために2018年から2020年にかけ政府間会議を招集することを決定した[7]。しかし、政府間会議は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響もあり結局2023年まで延期された。その成果として、2023年6月19日、国連本部においてBBNJに関する初の国際条約、国連公海等生物多様性協定が採択された。

海洋遺伝資源

生物多様性条約において、遺伝の機能的な単位を有する植物,動物,微生物その他に由来する素材を遺伝素材といい、現実の又は潜在的な価値を有する遺伝素材を遺伝資源という。遺伝資源の利用は生物多様性の構成要素の利用に当たる。生物多様性条約では「遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分」をその主要な目的の1つとしており、第10回締約国会議(COP10)においては遺伝資源の利益配分についての「名古屋議定書[注釈 14]も締結している。ただし、生物多様性条約及び名古屋議定書では国の管轄権が及ばない区域(公海、深海底)は適用範囲外であり、公海や深海底にある遺伝資源は対象とはならない。

1977年2月にアメリカの深海探査艇アルビン号が熱水噴出孔に多様な生物が生息しているのを発見して以降、海洋の科学的調査の進展により、深海にある海底熱水鉱床熱水噴出孔海山、冷水性サンゴ礁などには極限環境生物と呼ばれる生物などが多く生息していることがわかってきており、また、それらの生物の遺伝素材は医薬品の開発などに応用できる可能性があり、「海洋遺伝資源」(marine genetic resources:MGR)として注目されている。[8]しかし、バイオプロスペクティングなどにより、そのような海洋遺伝資源にアクセスするには高度な技術を要し、また、公海や深海底は生物多様性条約及び名古屋議定書が適用されないため、海洋遺伝資源から得られる利益は事実上先進諸国による独占状態となる。

これに対し、途上国は海洋遺伝資源は「人類の共通の財産」(Common Heritage of Mankind:CHM)[注釈 15]であり海洋遺伝資源から得られる利益は衡平に配分するべきと主張している。[9]他方、先進諸国は海洋遺伝資源の取得は公海自由の原則に基づき自由であるべきと主張し[9]、また、海洋遺伝資源に知的財産権を認めるべき[注釈 16]か否かも問題となっている。[10]この論争は、国連公海等生物多様性協定において、海洋遺伝資源について利益の公正かつ衡平な配分を行うことを原則としたことで決着を見た。

海洋保護区

BBNJの保全のためには区域に基づき規制を行う必要があり、そのような規制方法は区域型管理ツール(Area-Based Management Tools:ABMT)と総称されている。区域型管理ツールの中でも特に有用なのが海洋保護区(Marine Protected Area:MPA)である。海洋保護区は一切の活動を禁止する漁業禁止区域や航行禁止区域のみを指すのではなく、法的手法などにより周辺海域に比べより保護されている海域を指す。一般的な定義はないが、国際自然保護連合(IUCN)は「生態系サービス及び文化的価値を含む自然の長期的な保全を達成するため、法律又は他の効果的な手段を通じて認識され、供用され及び管理される明確に定められた地理的空間」と定義している。

海洋保護区のほとんどは領海や排他的経済水域において沿岸国がその主権・主権的権利・管轄権に基づき、設定しているものである。公海は「公海自由の原則」があるため、他国による公海の使用を強制的に制限することはできないが、公海自由の原則は国連海洋法条約第87条に「公海の自由は、この条約及び国際法の他の規則に定める条件に従って行使される」とある通り「国際法の規則」によって制限することはできるため、公海の自由に対する制限に自主的に同意する国が、それらの国同士で条約を締結したり国際機関を設立したりして、海洋保護区を設定することは可能である。これを受けて、国連公海等生物多様性協定においては、公海上に海洋保護区を設定する枠組みを規定している。ただし、当然のことながら、その海洋保護区は条約の非締約国や国際機関の非加盟国に対しては効力が及ばない。

国連公海等生物多様性協定のほかに、海洋保護区やそれに類似するものを公海上に設定もしくは設定しうる主要な例を以下に紹介する。

特別敏感海域

特別敏感海域(Particularly Sensitive Sea Areas:PSSA)とは、国際海事機関(IMO)が海洋環境保護の目的で一定の海域に設定する海洋保護区であり「認められた生態学的、社会経済的または科学的な特性の重要性により、国際海運活動から受ける損害に脆弱な、IMOによる行動を通じて特別な保護を必要とする海域」と定義されている。[11]PSSA自体はIMO総会が1991年に採択した「特別海域の指定及び特別敏感海域の特定のための指針」(91年ガイドライン)[注釈 17]により創設されたIMO独自の制度であり法的拘束力はないが[12]、IMOは国連海洋法条約における「権限のある国際機関」であり[13]、その正当性は強い。

PSSAが実際に公海上に設定された例はないが、2005年に改訂された「特別敏感海域の特定及び指定のための改訂ガイドライン」(2005年改訂ガイドライン)には「領海の範囲内あるいは外のPSSAは」(PSSAs within and beyond the limits of the territorial sea)と記述されており[14]、このことから、理論上は公海上にもPSSAを設定することは可能であると解釈されている[15]

南極海洋生物資源保存条約

南極海洋生物資源保存条約(南極の海洋生物資源の保存に関する条約 )は、南極条約を補完する条約であり、南極地域[注釈 18]の海洋生物資源を保存するために締結された。この条約に基づき設立された南極海洋生物資源保存委員会(CCAMLR)は、2009年世界初となる公海上の海洋保護区サウス・オークニー諸島南の海域に設定した。[16]また、2016年にはロス海の公海上の区域にも海洋保護区を設置している。ロス海海洋保護区はその一部の区域で漁業を禁止している。[17][18]

オスパール条約

1998年に発効したオスパール条約(北東大西洋の海洋環境保護のための条約)は、北東大西洋の海洋環境を保護するための地域的条約である。オスパール条約では、(ⅰ)人間活動によって悪影響を被ってきた種やその生息地・生態系全体を保護し回復すること、(ⅱ)予防原則に従って種・生息地・生態系全体に対するダメージを防ぐこと、(ⅲ)海洋において種・生息地・生態系全体を最もよく代表するような区域を保護し保全すること、を目的として海洋保護区を設置するとしている[19]2010年の第3回閣僚会合において、以下の6つの海洋保護区を公海上に設置した。[20]

  1. チャーリー・ギブス南保護区(Charlie‐Gibbs South MPA)
  2. ミルン海山複合体保護区(Milne Seamount Complex MPA)              
  3. アゾレス諸島北の大西洋中央海嶺公海保護区(Mid‐Atlantic Ridge north of the Azores High Seas MPA)
  4. アルタイル海山公海保護区(Altair Seamount High Seas MPA)
  5. アンチアルタイル公海保護区(Antialtair High Seas MPA)
  6. ジョセフィーン海山複合体公海保護区(Josephine Seamount Complex High Seas MPA)

このうち、チャーリー・ギブス南保護区とミルン海山複合体保護区はその全ての区域が完全に公海上に位置している。[20] また、2012年には新たにチャーリー・ギブス北公海保護区(Charlie‐Gibbs North High Seas MPA)も公海上に設置している。[20]

EBSA

生物多様性条約の第9回締約国会議(COP9)において公海における生物多様性の保全において重要な海域を特定するためのもの[注釈 19]として「生態学的あるいは生物学的に重要な海域 」(ecologically and biologically significant marine areas;EBSA)という概念とその基準が提唱され[21]、公海におけるEBSAの選定が行われている。[22]ただし、EBSA自体はあくまで科学的な観点から生物多様性の保全上重要な海域を特定するというものであり、それ自体は海洋保護区ではない。

第10回締約国会議(COP10)で採択された「愛知目標」の目標11では、「2020年までに、生物多様性と生態系サービスのために特に重要な区域を含む沿岸及び海域の少なくとも10%を、保護地域システムやその他の効果的管理により保全すること」としている。これにより、EBSAが海洋保護区として設定されることが促進されると期待されている。[22]

地域的漁業機関

その他、北東大西洋漁業委員会(NEAFC)、北西大西洋漁業機関(NAFO)、南東大西洋漁業機関(SEAFO)、地中海漁業一般委員会(GFCM)、南インド洋漁業協定(SIOFA)などの各種地域的漁業機関(RFMO)も公海上に海洋保護区を設定している[23]

環境影響評価

環境影響評価(environmental impact assessment:EIA)は、国連海洋法条約第206条に該当する場合については国際法上の義務となる。

国連海洋法条約第206条(活動による潜在的な影響の評価)

いずれの国も、自国の管轄又は管理の下における計画中の活動が実質的な海洋環境の汚染又は海洋環境に対する重大かつ有害な変化をもたらすおそれがあると信ずるに足りる合理的な理由がある場合には、当該活動が海洋環境に及ぼす潜在的な影響を実行可能な限り評価するものとし、前条に規定する方法によりその評価の結果についての報告を公表し又は国際機関に提供する。

国際海洋法裁判所(ITLOS)の海底紛争裁判部は、2011年の「深海底における探査活動を行う個人及び団体を保証する国家の責任及び義務」についての勧告的意見において、国連海洋法条約第206条における義務は、公海、深海底においても慣習国際法上の義務である'ことを示唆した[24]

また、国連公海等生物多様性協定においては、公海、深海底における活動等においても環境影響評価を行うことを第28条において義務付けている。

国連公海等生物多様性協定第28条(環境影響評価を実施する義務)(抄)

1 締約国は、いずれの国の管轄にも属さない区域で実施される自国の管轄又は管理の下にある計画された 活動を許可する前に、当該活動が海洋環境に及ぼす潜在的な影響がこの部の規定に従って評価されること を確保する。

2 国の管轄の下にある海域で実施される計画された活動を管轄し、又は管理する締約国は、当該活動がい ずれの国の管轄にも属さない区域において実質的な海洋環境の汚染又は海洋環境に対する重大かつ有害な 変化をもたらすおそれがあると判断する場合には、当該活動の環境影響評価がこの部の規定に従って実施 され、又は環境影響評価が自国の国内手続に従って実施されることを確保する。

能力構築及び技術移転

海洋の科学的調査や海洋遺伝資源の利用については高度な技術が必要となるため途上国が行うことは難しい。先進国による資源や利益の独占を防ぐためには、途上国の能力構築と、途上国への技術移転が不可欠である。能力構築及び技術移転については国連海洋法条約第266条などにおいて定められている。

国連海洋法条約第266条(海洋技術の発展及び移転の促進)

(1)いずれの国も、直接に又は権限のある国際機関を通じ、公正かつ合理的な条件で海洋科学及び海洋技術を発展させ及び移転することを積極的に促進するため、自国の能力に応じて協力する。

(2)いずれの国も、開発途上国の社会的及び経済的開発を促進することを目的として、海洋資源の探査、開発、保存及び管理、海洋環境の保護及び保全、海洋の科学的調査並びにこの条約と両立する海洋環境における他の活動について、海洋科学及び海洋技術の分野において、技術援助を必要とし及び要請することのある国(特に開発途上国(内陸国及び地理的不利国を含む。))の能力の向上を促進する。

(3)いずれの国も、海洋技術を衡平な条件ですべての関係者の利益のため移転させることについて、好ましい経済的及び法的な条件を促進するよう努力する。

ただし、海洋技術の移転の際には、国連海洋法条約第267条により、海洋技術の所有者等の正当な利益(知的財産権など)を保護する必要がある。

深海底における活動に関する能力構築及び技術移転 

深海底においても国連海洋法条約第144条などにおいて技術移転に関する規定が定められている。

国連海洋法条約第144条(技術の移転)

(1)機構は、次に掲げることを目的として、この条約に従って措置をとる。

a.深海底における活動に関する技術及び科学的知識を取得すること。

b.すべての締約国が(a)の技術及び科学的知識から利益を得るようにするため、当該技術及び科学的知識の開発途上国への移転を促進し及び奨励すること。

(2)機構及び締約国は、このため、事業体及びすべての締約国が利益を得ることができるように、深海底における活動に関する技術及び科学的知識の移転の促進に協力する。機構及び締約国は、特に、次の計画及び措置を提案し及び促進する。

a.事業体及び開発途上国に対し深海底における活動に関する技術を移転するための計画(当該計画には、特に、事業体及び開発途上国が公正かつ妥当な条件の下で関連する技術を取得することを容易にするための方策を含める。)

b.事業体の技術及び開発途上国の技術の進歩を目的とする措置(特に、事業体及び開発途上国の要員に対し、海洋科学及び海洋技術に関する訓練の機会並びに深海底における活動に対する十分な参加の機会を与えるもの)

ただし、深海底の制度については国連海洋法条約採択当時から先進国による反発が大きかったため、第11部実施協定[注釈 20]によってその規定が弱められているのが実情である。例えば、第11部実施協定の附属書第5節1項では、「公開の市場における公正かつ妥当な商業的条件で又は合弁事業の取り決めを通じて」海洋技術を入手できない場合には「知的所有権の有効な保護と両立する公正かつ妥当な商業的条件で当該技術を入手することを促進する」に止めている。

国連公海等生物多様性協定

海洋法に関する国際連合条約に基づくいずれの国の管轄にも属さない区域における海洋の生物の多様性の保全及び持続可能な利用に関する協定
通称・略称 国連公海等生物多様性協定・BBNJ協定
署名場所 ニューヨーク
発効 未発効
締約国 53[25]
寄託者 国連事務総長
言語 アラビア語中国語英語フランス語ロシア語スペイン語
主な内容 公海および深海底における生物多様性の保全
関連条約 国連海洋法条約
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BBNJに関する初の国際条約である国連公海等生物多様性協定(BBNJ協定)は2023年6月19日に国連本部において採択された。2025年6月現在は未発効で、60ヶ国が批准することが発効要件となっている。この協定は第11部実施協定、国連公海漁業協定に次ぐ、国連海洋法条約の下での第3の実施協定となる。76の条文と2つの付属書から成り、主に海洋遺伝資源、区域型管理ツール(海洋保護区)、環境影響評価、能力構築・海洋技術移転、資金に関する制度、紛争解決について規定している。この協定により、

  • 取得の機会・利益配分委員会
  • 能力開発・海洋技術移転委員会
  • 資金に関する財政委員会
  • 実施・遵守委員会
  • 科学技術機関
  • 事務局

の6つの機関が設置される。

締約国・署名国

2025年9月現在、締約国は58か国および欧州連合(EU)、署名のみの国が143か国となっている。[25](このうち署名のみの国には3つの国連非加盟国を含む[注釈 21]。)

署名年月日 批准・承認・受諾・加入年月日
アルバニア 2025年2月20日 2025年6月9日
アンドラ 2025年6月9日
アンゴラ 2025年1月22日
アンティグア・バーブーダ 2023年9月20日 2025年3月12日
アルゼンチン 2024年6月18日
アルメニア 2025年6月9日
オーストラリア 2023年9月20日
 オーストリア 2023年9月20日
バハマ 2024年4月12日 2025年6月9日
バングラデシュ 2023年9月20日 2024年9月26日
バルバドス 2024年9月26日 2024年9月26日
ベルギー 2023年9月20日 2025年6月9日
ベリーズ 2023年9月22日 2024年4月8日
ボリビア多民族国 2023年9月20日
ボツワナ 2024年9月24日
ブラジル 2023年9月21日
 ブルガリア 2023年9月20日
ブルキナファソ 2024年9月25日
ブルンジ 2025年6月9日
カーボベルデ 2023年9月20日
カンボジア 2025年6月9日
カメルーン 2025年5月2日
カナダ 2024年3月4日
 チリ 2023年9月20日 2024年2月20日
中国 2023年9月20日
 コロンビア 2023年9月20日
コモロ 2025年6月2日
コンゴ共和国 2023年9月20日
クック諸島 2023年9月22日
コスタリカ 2023年9月20日 2025年5月22日
コートジボワール 2024年9月24日 2025年6月9日
クロアチア 2023年9月20日 2025年6月9日
 キューバ 2023年9月20日 2024年6月28日
キプロス 2023年9月20日 2025年5月28日
 チェコ 2023年9月29日
 デンマーク 2023年9月20日 2025年6月9日
ジブチ 2025年5月9日
ドミニカ国 2023年9月21日 2025年6月3日
ドミニカ共和国 2023年9月20日
エクアドル 2023年9月21日
 エジプト 2024年10月14日
赤道ギニア 2025年6月9日
 エストニア 2023年9月20日
欧州連合 2023年9月20日 2025年5月28日
フィジー 2023年9月20日 2025年6月9日
 フィンランド 2023年9月20日 2025年5月28日
フランス 2023年9月20日 2025年2月5日
ガボン 2023年9月20日
ガンビア 2024年9月27日
ドイツ 2023年9月20日
ガーナ 2023年9月20日
ギリシャ 2023年9月21日 2025年6月9日
グレナダ 2024年12月19日
ギニア 2025年6月9日
ギニアビサウ 2025年6月9日 2025年6月9日
ホンジュラス 2023年9月20日
 ハンガリー 2023年9月21日 2025年5月28日
アイスランド 2023年9月20日
インド 2024年9月25日
インドネシア 2023年9月20日 2025年6月10日
アイルランド 2023年9月20日
イタリア 2023年9月22日
ジャマイカ 2024年9月24日 2025年6月9日
ヨルダン 2025年6月9日 2025年6月9日
 ケニア 2024年9月24日
キリバス 2025年3月12日
ラオス 2023年9月20日
 ラトビア 2023年9月20日 2025年5月28日
レバノン 2025年6月9日
レソト 2025年6月9日
リベリア 2024年9月24日 2025年6月9日
 リトアニア 2023年9月20日
ルクセンブルク 2023年9月20日
マダガスカル 2024年9月25日
マラウイ 2023年9月20日 2025年2月27日
モルディブ 2024年9月3日 2024年9月24日
マルタ 2023年9月20日 2025年6月9日
マーシャル諸島 2023年9月20日 2025年3月12日
モーリタニア 2023年9月22日 2025年6月9日
モーリシャス 2023年9月20日 2024年5月30日
メキシコ 2023年9月20日
ミクロネシア連邦 2023年9月20日 2024年6月3日
モナコ 2023年9月20日 2024年5月9日
モンテネグロ 2025年6月10日
モロッコ 2023年9月21日
ナウル 2023年9月22日
ネパール 2023年9月20日
オランダ王国 2023年9月20日
ニュージーランド 2023年9月20日
ナイジェリア 2024年5月3日
ニウエ 2025年6月9日
北マケドニア 2025年6月9日
 ノルウェー 2023年9月20日 2025年6月4日
パラオ 2023年9月20日 2024年1月22日
パナマ 2023年9月20日 2024年10月23日
パプアニューギニア 2025年6月9日
ペルー 2025年6月9日
フィリピン 2023年9月20日
ポーランド 2023年9月21日
ポルトガル 2023年9月20日 2025年5月28日
韓国 2023年10月31日 2025年3月19日
 ルーマニア 2023年9月20日 2025年6月4日
サモア 2023年9月20日
サントメ・プリンシペ 2024年9月24日
セネガル 2025年6月10日
セルビア 2025年6月9日
セーシェル 2023年9月20日 2024年4月13日
シエラレオネ 2023年9月20日
シンガポール 2023年9月20日 2024年9月24日
スロバキア 2023年9月20日
スロベニア 2023年9月20日 2025年5月28日
ソロモン諸島 2023年9月20日 2025年6月9日
南アフリカ 2025年6月9日
スペイン 2023年9月20日 2025年2月4日
スリランカ 2025年2月20日
セントクリストファー・ネイビス 2025年6月9日
セントルシア 2023年9月20日 2024年11月26日
セントビンセント・グレナディーン 2023年9月20日
パレスチナ 2023年9月20日
スリナム 2025年6月19日
 スウェーデン 2023年9月20日
スイス 2025年2月5日
タイ 2025年4月17日
東ティモール 2023年9月20日 2024年9月26日
トーゴ 2023年9月22日
トンガ 2024年1月26日
トルコ 2024年9月27日
ツバル 2023年9月20日 2025年6月9日
イギリス 2023年9月20日
タンザニア 2023年9月20日
アメリカ合衆国 2023年9月20日
ウルグアイ 2024年1月29日
バヌアツ 2023年11月30日 2025年6月9日
 ベトナム 2023年9月20日 2025年6月9日
イエメン 2025年6月9日
ザンビア 2024年2月13日
ジンバブエ 2025年3月5日

脚注

注釈

  1. ^ 生物多様性とは、生物多様性条約第2条で定義されている「すべての生物(陸上生態系、海洋その他の水界生態系、これらが複合した生態系その他生息又は生育の場のいかんを問わない。)の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む。」という概念である。
  2. ^ 持続可能な利用とは、生物多様性条約第2条で定義されている「生物の多様性の長期的な減少をもたらさない方法及び速度で生物の多様性の構成要素を利用し、もって、現在及び将来の世代の必要及び願望を満たすように生物の多様性の可能性を維持すること。」という概念である。
  3. ^ 海洋法条約における定義は「第4部に定める場合を除くほか、領海の基線の陸地側の水域」(第8条1項)
  4. ^ 海洋法条約における定義は「第47条の規定に従って引かれる群島基線により取り囲まれる水域で群島水域といわれるもの(その水深又は海岸からの距離を問わない。)」(第49条1項)
  5. ^ 海洋法条約における定義は「その領土若しくは内水又は群島国の場合にはその群島水域に接続する水域で領海といわれるもの」(第2条1項)
  6. ^ 海洋法条約における定義は「領海に接続する水域であって、この部に定める特別の法制度によるもの」(第55条)なお、「この部」とは第5部(排他的経済水域)のこと。
  7. ^ 海洋法条約における定義は「いずれの国の排他的経済水域、領海若しくは内水又はいずれの群島国の群島水域にも含まれない海洋のすべての部分」(第86条)
  8. ^ 海洋法条約における定義は「当該沿岸国の領海を越える海面下の区域の海底及びその下であってその領土の自然の延長をたどって大陸縁辺部の外縁に至るまでのもの又は、大陸縁辺部の外縁が領海の幅を測定するための基線から200海里の距離まで延びていない場合には、当該沿岸国の領海を越える海面下の区域の海底及びその下であって当該基線から200海里の距離までのもの」(第76条1項)
  9. ^ 海洋法条約における定義は「国の管轄権の及ぶ区域の境界の外の海底及びその下」(第1条1項(1))
  10. ^ 海洋法条約は深海底の資源について第133条(a)で「自然の状態で深海底の海底又はその下にあるすべての固体状、液体状又は気体状の鉱物資源(多金属性の団塊を含む。)」と定義している。
  11. ^ リオ会議、地球サミットなどとも呼ばれる。
  12. ^ 同時に、「環境と開発に関するリオ宣言」と、その行動計画である「アジェンダ21」も採択され、アジェンダ21の第17章パラグラフ7では、沿岸国は、必要な場合には国際組織の支援を受けて、国の管轄下における海洋の生物種及び生息地の生物多様性又は生産性を維持するための措置を講ずべきであるとしている。
  13. ^ 生物多様性条約第4条で同条約の適用範囲が定められており、生物多様性の構成要素については、「自国の管轄の下にある区域」に適用するとしている。
  14. ^ 正式名称は「生物の多様性に関する条約の遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する名古屋議定書」
  15. ^ 国連海洋法条約は第136条で深海底の資源(鉱物資源)を「人類の共同の財産である。」としている。
  16. ^ 海洋の科学的調査の結果として得られた海洋遺伝資源について知的財産権の主張をすることは、「海洋の科学的調査の活動は、海洋環境又はその資源のいずれの部分に対するいかなる権利の主張の法的根拠も構成するものではない。」と規定した海洋法条約第241条との関係が問題となる。
  17. ^ その後、ガイドラインは2度改訂されている。
  18. ^ 南緯60度と南極収束線との間の地域。南極収束線とは、緯度線及び子午線に沿って次の点を結ぶ線である。南緯50度経度0度、南緯50度東経30度、南緯45度東経30度、南緯45度東経80度、南緯55度東経80度、南緯55度東経150度、南緯60度東経150度、南緯60度西経50度、南緯50度西経50度及び南緯50度経度0度
  19. ^ 生物多様性条約第7条(a)において「生物の多様性の構成要素であって、生物の多様性の保全及び持続可能な利用のために重要なものを特定すること」が締約国に求められている
  20. ^ 正式名称は「1982年12月10日の海洋法に関する国際連合条約第11部の実施に関する協定」
  21. ^ ニウエ、クック諸島、パレスチナの3か国。

出典

  1. ^ 正式名称を「海洋法に関する国際連合条約に基づくいずれの国の管轄にも属さない区域における海洋の生物の多様性の保全及び持続可能な利用に関する協定」という。
  2. ^ Plan of Implementation of the World Summit on Sustainable Development” (PDF). General Assembly of the United Nations. p. 18 (2002年). 2018年1月18日閲覧。
  3. ^ Resolution adopted by the General Assembly on 17 November 2004” (PDF). General Assembly of the United Nations. pp. 13-14 (2005年2月4日). 2018年1月18日閲覧。
  4. ^ Letter dated 30 June 2011 from the Co-Chairs of the Ad Hoc Open-ended Informal Working Group to the President of the General Assembly” (PDF). General Assembly of the United Nations. p. 2 (2011年6月30日). 2018年1月18日閲覧。
  5. ^ 我々が望む未来(環境省 仮訳)” (PDF). 株式会社三菱総合研究所. p. 33. 2018年1月18日閲覧。
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  8. ^ 本田悠介「国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ)と国連海洋法条約」『国際法学会エキスパートコメント No. 2016-1 』、2016年、1頁
  9. ^ a b 本田悠介「国家管轄権外区域の海洋生物多様性(BBNJ)と国連海洋法条約」『国際法学会エキスパートコメント No. 2016-1 』、2016年、2頁-3頁
  10. ^ 田中清久「国家管轄権外区域における海洋遺伝資源 に関する科学調査から得られた情報の 公表・頒布・移転―国連海洋法条約による規律の可能性と限界―」『法経論集』第209号、2016年、15頁-20頁
  11. ^ Resolution A.982(24) Adopted on 1 December 2005 (Agenda item 11) “REVISED GUIDELINES FOR THE IDENTIFICATION AND DESIGNATION OF PARTICULARLY SENSITIVE SEA AREAS”” (PDF). INTERNATIONAL MARITIME ORGANIZATION. p. 3 (2006年2月6日). 2018年1月18日閲覧。
  12. ^ 石橋可奈美「海洋環境保護とPSSA(特別敏感海域)ー海域別規制を基盤とする関連保護措置とその限界」『香川法学』26巻3号、2007年、284頁-285頁
  13. ^ 西本健太郎「国際海事機関(IMO)を通じた国連海洋法条約体制の発展」『国際問題』第642号、2015年、30頁
  14. ^ Resolution A.982(24) Adopted on 1 December 2005 (Agenda item 11) “REVISED GUIDELINES FOR THE IDENTIFICATION AND DESIGNATION OF PARTICULARLY SENSITIVE SEA AREAS”” (PDF). INTERNATIONAL MARITIME ORGANIZATION. p. 5 (2006年2月6日). 2018年1月18日閲覧。
  15. ^ 許淑娟「PSSA (Particularly Sensitive Sea Area: 特別敏感海域) ー海洋環境保護と海上交通の関係をさぐる一例としてー」『立教法学』第87号、2013年、112頁ー113頁
  16. ^ 石橋可奈美「公海における海洋環境保護のための新条約策定ー「海洋保護区」の可能性を踏まえてー」『東京外国語大学論集』第90号、2015年、5頁-6頁
  17. ^ 森下丈二 (2017年5月20日). “南極ロス海、世界最大の海洋保護区に─その本当の意味”. 2018年1月18日閲覧。
  18. ^ Quirin Schiermeier (2016年10月28日). “World’s largest marine reserve hailed as diplomatic breakthrough”. 2018年1月18日閲覧。
  19. ^ OSPAR Commission (2015年). “Marine Protected Areas”. 2018年1月18日閲覧。
  20. ^ a b c 2016 Status Report on the OSPAR Network of Marine Protected Areas” (PDF). OSPAR Commission. p. 15 (2017年). 2018年1月18日閲覧。
  21. ^ 重要海域抽出作業の全体的な作業計画及び作業フローについて” (PDF). 「生物多様性の観点から重要度の高い海域」抽出のための検討会(環境省). p. 6 (2013年1月30日). 2018年1月18日閲覧。
  22. ^ a b 重要海域の活用、重要海域のEBSAとしての扱いについて” (PDF). 「生物多様性の観点から重要度の高い海域」抽出のための検討会(環境省). p. 1 (2013年9月26日). 2018年1月18日閲覧。
  23. ^ 石橋可奈美「公海における海洋環境保護のための新条約策定ー「海洋保護区」の可能性を踏まえてー」『東京外国語大学論集』第90号、2015年、6頁-7頁
  24. ^ Responsibilities and Obligations of States Sponsoring persons and entities with respect to activities in the area, advisory opinion” (PDF). International Tribunal for the Law of the Sea. p. 45 (2011年2月1日). 2018年1月18日閲覧。
  25. ^ a b Status of the Agreement under the United Nations Convention on the Law of the Sea on the Conservation and Sustainable Use of Marine Biological Diversity of Areas Beyond National Jurisdiction” [海洋法に関する国際連合条約に基づくいずれの国の管轄にも属さない区域における海洋の生物の多様性の保全及び持続可能な利用に関する協定]. 国際連合法務部、国連条約コレクション (2023-06-19 location=ニューヨーク, アメリカ合衆国 エラー: 日付が正しく記入されていません。(説明). 2025年9月18日閲覧。

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