CZ BREN 2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 19:32 UTC 版)
CZ BREN 2(非公式にはCZ 806 BREN 2)と呼ばれる軽量な改良版の導入が2015年10月に発表された。現場の兵士によって要求された多くの修正が組み込まれている。Cz BREN 2は、下部レシーバーを肉薄なアルミ合金製に変更・ストックを直接レシーバーへ取り付けるなど0.5 kg(1.1 lb)の重量の削減がなされ、重心を射手に近づけて重量バランスを改善した。チークピース調節機能及び2点バースト機能が省略され、5.56×45mm NATO弾用マガジンはSTANAG マガジンのみ使用できる。コッキングハンドルはボルトに連動しなくなり、射撃時には前進位置にとどまるが、閉鎖不良を起こしたボルトを押し込む機能を持つ。トリガーガード内にはボルトリリースが追加され、トリガーを引く指で操作できる。ボルトリリースを押し上げるとボルトキャリアを後退位置で固定し、押し下げるとボルトキャリアが解放される方式となっている。ガスブロックの規制子は素手で回しやすい形状に変更された。銃口制焔器は先割れ形状に変更され、軸線に対して斜めのスリットが切られている。 CZ BREN 2は、5.56×45mm NATO弾または7.62×39mm弾に対応している。口径変更は、銃身を交換し、5.56×45mm NATO弾または7.62×39mm弾のマガジン装着機構をそれぞれ挿入することですばやく変更できる。2つの口径に対して3つの異なる銃身長が提供される。5.56×45mm NATO弾の場合は、207 mm(8インチ)、280 mm(11インチ)、および357 mm(14インチ)。7.62×39mm弾の場合は、227 mm(9インチ)、280 mm(11インチ)、および357 mm(14インチ)である。 それぞれの銃身を装着した重量は、5.56×45mm NATO弾の場合は、207 mmで2,891g、280 mmで2,986g、および357 mmで3,103g。7.62×39mm弾の場合は、227 mmで2,847g、280 mmで2,896g、および357 mmで3,009gである。 CZ BREN 2の派生型として、CZ 805 BREN S1に代わる民間市場向け半自動小銃の CZ BREN 2 Msが導入されている。.223Reminton弾、7.62×39mm弾に対応している。
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