Faction of True
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「マリカ 〜真実の世界〜」の記事における「Faction of True」の解説
別名「真実の徒」と呼ばれるテロ組織。ゲーム全般を通して、「ファクト」「F資本」という省略形で呼ばれている。鹿妻新島に本拠地を構える。誘拐や爆破、町中での大量殺戮、大規模なプロパガンダ活動など、過激な手法を多用する。ゲームが進むに連れて手段は徐々にエスカレートしていく。工作員は改造手術を受けた人間や研究により作られた怪物、超能力者や傭兵などで占められる。リストラ等で社会から爪弾きにされ、鬱屈した生活を送る人々を積極的に勧誘し、洗脳や改造手術を行い工作員として仕立てあげる。様々な人種で形成される多国籍組織でもある。構成員の多くが日本人を「黄色い豚ども」という蔑称で呼ぶ。また工作員の多くが体に自爆装置を設置されており、任務に失敗したり戦闘に敗れ用済みになった構成員は、緑色に液状化し泡を吹いて消滅する。 真実の人(トゥルーマン) 声:堀秀行 ファクトの首魁であり、全作戦の指揮者。見た目は普通の中年男性である。 ファクトの遂行する数々の奇抜な作戦は、すべて彼の立案による。 まりかの暗殺の際「第一次」と失敗前提の作戦名をつけたり(作戦の命名センスも非常にシュール)、トゥルーリーガー作戦では指令室でサッカーのユニフォームを着る(しかもフランソワーズに監督はユニフォームを着ないと指摘されても、自分は「サポーター」だと切り返した)、海岸での作戦ではオルガとフランソワーズに水着の着用を強制するなど、どこか間の抜けた行動・発言も多く見られ、性格は非常に癖が強い。 感情の起伏が激しく、役に立たなくなった部下を容赦なく殺すなどの冷血漢だが、オルガにだけは底知れぬ愛情を覗かせる。 後にその正体がリストラをされたサラリーマンで、狂乱し刃傷沙汰で警察に逮捕された後に浮浪者になるなど、鬱屈した人生を送る日本人「真崎実(しんざきみのる)」である事が判明する。 ファクトのリーダーにまで上り詰めた経緯は明らかにされていないが、力を手に入れた彼は現代社会に対する積もった恨みを、テロ行為により発散させることになる。 まりか達を敵に回してからは作戦はことごとく失敗しており、最終的にすべてを失った彼は自分自身に大掛かりな改造手術を施し、究極日本人(アルティメット・J)としてまりか達の最強の敵として立ちはだかる。 エンディングで彼にとどめを刺すか見逃すかを選択する事が可能で、それによりエンディングが多少変化する。しかしどちらを選んでも、彼の辿る運命が変わる事は無い。 続編小説では彼が起こした一連の事件の影響が随所で語られる。過去を描いた番外編に複数回登場している。 フランソワーズ 声:鶴ひろみ 真実の人の秘書。静かで冷淡な口調が特徴的な美女。真実の人と共に頻繁に登場する。 真実の人の突拍子もない行動や奇怪な発言に対しても冷静にツッコミを入れる、あるいは軽く受け流し、作戦内容に無断で修正を加えるなど、真実の人への忠誠は薄い模様。 そんな彼女もプレイヤーから見ればどこかズレた言動をする。 しかし最終決戦の際に本拠地にソドムの柱を仕掛けており、真実の人が敗れた後にも刺客を使い、玉砕覚悟でまりか達に戦いを挑む。 オルガ 声:天野由梨 ファクトに所属する超能力剣士。まりかに匹敵する力を持っている。ゲームを通してのライバル。「第二次神崎まりか暗殺作戦」の担当者。 卓越した剣技と念動力を使えるらしく、一部まりかと同じ技を使用する。 序盤から終盤までまりか達の前に立ちはだかり、一時は3人をまるごと空間跳躍拳で飛ばしてしまうなど、その巨大な力で圧倒する。 しかし、まりかがオーバーフロー[要曖昧さ回避]で破壊させた増幅バルブをオルガには壊すことは出来なかったらしく、潜在能力はまりかに劣ると思われる。 内戦で孤児になり10歳で賢人同盟に拾われ、操り人形のように生きてきたが、真実の人と出会うことで人間らしさを取り戻す。 ファクトが 壊滅寸前まで追い詰められ、真実の人が徐々に孤立していく中でも、最後まで真実の人を守りまりか達の前に立ちはだかった。 キラーゼロ 声:増谷康紀 ファクトの暗殺者。真実の人の勅命により「第一次神崎まりか暗殺作戦」の担当者となる。 白いスーツとシルクハットに長い髭を蓄えており、暗殺者としてはかなり目立つ外見をしている。 暗殺者として非常に高い能力を持っているとされるが、まりかの念動力に敗れる。 時計男 ファクト所属の改造人間。置き時計をガムテープで何重にも巻いて背中に背負っている、非常にシュールな外見の刺客である。 ファクトの作戦「CDブレイク計画」の担当者であり、錦糸町にある洗脳CD「真実の世界」のプレス工場にて、乗り込んできた金本あきらを一度は撃退させる。 同時に金本あきらの組織(チーム加藤)メンバーを皆殺しにし、金本あきらとファクトの戦いの切っ掛けを作った。 ロナルド 声:若本規夫 ファクト所属の殺人軍団「マーダーチーム・カオス」のリーダーであり傭兵。別名「バルチの死神」。 「第三次神崎まりか暗殺作戦」の担当者。市街地やデパート内で銃を乱射し殺戮を行うなど、手段は極めて過激である。 非能力者であるが、戦地での経験と多種多様な武器を使い、まりか達と互角に戦う。 フランソワーズに惚れており、積極的に口説いている。「人工太陽ホワイト作戦」の際、作戦を成功させれば身の上を話してやると言われ新潟県味方村に赴く。 続編小説のもう一人の主人公、リューティガー真錠はロナルドの元で戦い方を学んでいた。 続編小説にはマーダーチーム・カオスの元メンバーであるカーチス・ガイガーも登場する。 マニトット 声:川津泰彦 不定形の改造人間。スライムのような見た目で、一度見たものは誰にでも変身する事ができる。 まりか一行が宿泊したホテルのオーナーの村上に変形し、まりか達を罠にはめる。 正体を看破されたまりか達に敗れるが、死に際にまりかが影踏みに託されたMOディスクを破壊した。 続編小説にはマニトットと同じ不定形の新生F.O.Tエージェント、ライフェ・カウンテットが登場する。 加藤源一郎 声:林延年 あきらが率いる不良グループの前リーダー。あきらの憧れの存在であり恋人でもあった模様。 あきらがオルガに飛ばされた後、ふらりとあきらの前に現れる。 中華料理店に就職したが、濡れ衣を着せられクビになり、自暴自棄になっていた所をファクトに付け込まれてしまう。 そしてあきらが見たかつての恋人の正体は、女性ホルモンを摂取しないと死んでしまう体の、ファクトの改造人間と成り果てた姿だった。 ラブフレスト 声:掛川裕彦 ファクト所属の改造人間。クリス・バーンガニアという偽の身分を使い芸能事務所を構え、オーディションを騙って女性を誘い出しては殺害している。 加藤源一郎と同様の改造手術を受けており、定期的に女性ホルモンを摂取しなければ、体が二日と持たない。 様々な少女のお気に入りのパーツだけを組み合わせた、継ぎ接ぎだらけのグロテスクな外見と拝島恵子・蕪木普矢を巻き込んだ一連のイベントは、このゲーム最大のショッキングなシーンの一つである[要出典]。 装甲姉妹・燐 声:嶋方淳子 ファクト所属の改造人間。「トライアングル誘拐作戦」の担当者。巨大な装甲を纏い2つのドリル・レールガン・バーナーを装備した見た目も物々しい少女。 ドリルで地中を掘って進むことが出来、地面から突然現れまりか達に立ちはだかることも。装甲は取り外しが出来ないらしい。 装甲姉妹・蘭 声:大塚瑞恵 ファクト所属の改造人間。「企業家セミナー入れ食い作戦」の担当者。 巨大な装甲を纏い巨大な翼を生やした少女。飛行能力がある。姉に比べ感情的な部分が目立ち、作戦を失敗させることもある。 しかし姉妹の絆は強く、後半は姉と共闘しまりか達を苦戦させた。 ハーミオン 声:根谷美智子 ファクトの工作員の少女。「評論家洗脳作戦」の担当者で、「日本人に恨みを持つもの」とされる。 パワードスーツを装着し、サーベルやソーサーなどで武装をしている。 普段は冷静沈着な少女だが、頭上のバイザーを装着することにより性格が凶暴になる。改造手術を受けていると思われる。 祖父はイギリスの諜報部員であり、日本の諜報員であったまりかの祖母に殺されていた事が判明、家は没落し貧困にあえぐ生活を強いられ、神崎家を恨み続けて生きていた。 ゲームディスクの音楽トラックに、洗脳CD「真実の世界Vol2」でまりか達に音波攻撃を行っている物があるが、実際のゲーム中では使用されていない。 ガリーナ 声:大本眞基子 ファクトの工作員の少女。「ゾンビ家畜作戦」の担当者で、「日本人に恨みを持つもの」とされる。 動物を簡単に殺す人間たちに愛想を尽かせており、笛を吹いて死んだ犬をよみがえらせ自在に操ることが出来る。鞭を使った攻撃も行う。 一度はまりか達を撃退したが、音波を操る能力を使ったまりかに笛を効果を封じられ敗れた。 ロネット 声:鉄炮塚葉子 ファクトの工作員の少女。「ブレイクプラスの日作戦」の担当者で、「日本人に恨みを持つもの」とされる。 斧を使い、腕に装着した粒子砲を使った攻撃を行う。 スピーカー付のライトバンで洗脳CD「真実の世界Vol3」を街中で流し、市民を狂わせ多くの暴動を起こさせる。 ドグラ、マグラという怪人を部下に引き連れているが、彼らの失態によりアジトの場所が判明してしまう。 見た目も子供だが精神も幼く、悪いことをやっているという意識が薄い。その軽薄な意識に激怒したまりか達に敗れる。 続編小説に於いても洗脳CD「真実の世界」は生産されており、登場人物たちが精神破壊や麻薬の代用品として扱う描写が存在する。 ムハマド 声:曽我部和恭 「三代目の真実の人」として、真崎実の後継人として派遣されたファクト幹部。 「装甲アサシン」の首領であり、巨大戦術重爆撃機コンドルの指揮を務める。 非常に高い戦闘力を誇るが、激戦を潜り抜けたまりか達には敵わなかった。 究極日本人(アルティメット・J) 声:堀秀行 真実の人が自分自身に改造手術を施し、変身した姿。体が大幅に巨大化し、皮膚は緑色で巨大な翼と角を持つ。 非常に恐ろしい顔つきになっており、真実の人の面影は微塵もない。 日本刀を模した巨大な剣と、日の丸を模した遠隔装置を武器に、まりか達の最強の敵として立ちはだかる。 三代目真実の人 声:野島健児 最終決戦後、真実の人を見逃しているとエンディングで登場する空間跳躍の超能力者。 すべての始まりの場所である茨製薬代々木工場跡に逃げ込み、拳銃を片手に自害しようとする真崎実の前に登場。 自分は賢人同盟に選ばれた「三代目真実の人」だと自称し、奪った銃で真崎実を殺害。 「戦いは終わらない、それが真実だ」と言い残したところで物語は終焉を迎える。 続編小説に於いて、新生F.O.Tの「真実の人」として登場する。 本名はアルフリート真錠。続編小説のもう一人の主人公で空間跳躍の超能力者であるリューティガー真錠の兄。 初代真実の人 名前のみ登場。真崎実にその権限を託し表舞台から姿を消す。これにより真崎実は「2代目真実の人」であることが解る。 続編小説に於いて、浮浪者時代の真崎実を見つけ出し、2代目真実の人に任命した経緯が描かれた。
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Faction of True(下級工作員)
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影踏み ファクトの工作員。本部から追われる裏切り者。 逃亡の際に増幅バルブとMOディスクを盗み出しており、偶然居合わせたまりかに託し、まりかを逃すために自爆する。 まりかが増幅バルブに触れたことが、超能力を目覚めさせる切っ掛けとなった。 ベック 影踏みのペットの犬。一瞬映る絵では脳が剥き出しになっている。ガリーナが生み出したリバイバードッグの一匹を影踏みが連れだした。 食料にするつもりで、まりかから牛肉を盗み出した事により、まりかと影踏みが遭遇する切っ掛けを作った。影踏みを守ろうとして日の丸に飛び掛かるが、拳銃で撃たれて死亡する。 日の丸 ファクトの工作員。影踏みを追って来た廃工場でまりかと遭遇する。超能力に目覚めたまりかに倒される。 速駆け ファクトの工作員。影踏みを追って来た廃工場でまりかと遭遇する。超能力に目覚めたまりかに倒される。 ソロモン ファクトの改造人間。日の丸、早駆けと同行している。狼の顔と人間の体を持ち、機関銃を装備した食人鬼。 理性が働く方ではなく、食料である人間を目の前にすると命令を無視してしまう。 ゲーム冒頭で人間を食べる描写があり、このゲームの象徴的なシーンの一つとなっている[要出典]。超能力に目覚めたまりかに倒される。 続編小説にもソロモン型の獣人が登場する。
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