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「JAW」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
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JAWとは? わかりやすく解説

jaw

別表記:ジョー

「jaw」の意味

「jaw」は、顎を意味する英単語である。顎は、口の周りの骨の構造であり、歯が生えている部分である。また、顎は食物咀嚼するために使われる。顎には上顎下顎2つ部分があり、それぞれ異な機能持っている

「jaw」の発音・読み方

「jaw」の発音は、IPA表記では/dʒɔː/であり、カタカナ表記では「ジョー」となる。日本人発音するカタカナ英語では、「ジョー」と読むことが一般的である。

「jaw」の定義を英語で解説

A jaw is the part of the face that includes the bones surrounding the mouth and the teeth. It is used for chewing food and is composed of two parts, the upper jaw and the lower jaw, each with different functions.

「jaw」の類語

「jaw」の類語には、「mandible」や「maxilla」がある。「mandible」は下顎を指す専門用語であり、「maxilla」は上顎を指す専門用語である。これらの単語は、主に医学解剖学の分野使用される

「jaw」に関連する用語・表現

「jaw」に関連する用語表現には、「jawbone」、「jawline」、「lockjaw」などがある。「jawbone」は顎の骨を指し、「jawline」は顎の輪郭を示す。「lockjaw」は破傷風によって引き起こされる顎の筋肉けいれんを指す病気である。

「jaw」の例文

1. He has a strong jaw.(彼は強い顎を持っている。)
2. She clenched her jaw in anger.(彼女は怒りで顎を固く組んだ。)
3. The dentist examined his jaw for any abnormalities.(歯科医彼の顎に異常がないか調べた。)
4. The upper jaw is called the maxilla.(上顎はマキシラと呼ばれる。)
5. The lower jaw is known as the mandible.(下顎はマンディブルとして知られている。)
6. Her jaw dropped in surprise.(彼女は驚いて顎が外れた。)
7. He has a well-defined jawline.(彼ははっきりとした顎の輪郭持っている。)
8. The jawbone is an important part of the facial structure.(顎の骨は顔の構造重要な部分である。)
9. She suffered from lockjaw due to tetanus.(彼女は破傷風によるロックジョー苦しんだ。)
10. The muscles in the jaw help with chewing and speaking.(顎の筋肉咀嚼と話すのに役立つ。)

ジェー‐エー‐ダブリュー【JAW】


ジョー【jaw】

読み方:じょー

あご。


あご

同義/類義語:顎
英訳・(英)同義/類義語:jowl, jaw

脊椎動物口部で、上下可動できる一対の骨(顎骨)で形成され器官食物捕食咀嚼など重要な機能をもち、動物進化考え上で顎がきてことには重要な味がある現存する生物では、ヤツメウナギなどの無顎類には顎が無い。
「生物学用語辞典」の他の用語
個体の器官や組織など:  X器官  Z盤  Z線  あご  あぶみ骨  うきぶくろ  うずまき管

全日本自動車産業労働組合総連合会

(JAW から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 02:03 UTC 版)

日本労働組合総連合会 > 全日本自動車産業労働組合総連合会
全日本自動車産業労働組合総連合会
(自動車総連)
Confederation of Japan Automobile Workers' Unions
(JAW)
設立年月日 1972年昭和47年)10月
組織形態 産業別労働組合
組織代表者 金子 晃浩(会長)
組合員数 761,483人
国籍 日本
本部所在地 108-0074
東京都港区高輪4-18-21 View well Square
法人番号 3010405002356
加盟組織 日本労働組合総連合会
全日本金属産業労働組合協議会
ユニ・グローバル・ユニオン
支持政党 国民民主党
公式サイト 全日本自動車産業労働組合総連合会

全日本自動車産業労働組合総連合会(ぜんにほんじどうしゃさんぎょうろうどうくみあいれんごうかい、略称:自動車総連(じどうしゃそうれん)、英語:Confederation of Japan Automobile Workers' Unions、略称:JAW)は、日本労働組合の連合組織である。日本労働組合総連合会(連合)、全日本金属産業労働組合協議会(金属労協)、ユニ・グローバル・ユニオン(UNI)に加盟している。

概要

日本の自動車産業、およびその関連産業の各企業で結成された労働組合が加盟し、日本全国に支部を持つ産業別労働組合(産別)の全国組織である。各自動車メーカーの労働組合とその関連企業によって組織された12の「労働組合連合会」が加盟し、自動車総連はこれを通じて約1,200の労働組合を傘下に持っている。現在、自動車総連は約74万1,000人の組合員がいると公表されている[1]

組織

本部

加盟組合

各労働組合は各自動車メーカーの労働組合とその関連企業によって組織された12の「労働組合連合会」に加盟し、これを通じて自動車総連の傘下に入る。

名前 自動車メーカー 組合員数(人)
全トヨタ労働組合連合会 トヨタ自動車 342,000
全日産・一般業種労働組合連合会 日産自動車 130,000
全国本田労働組合連合会 本田技研工業 76,000
全国マツダ労働組合連合会 マツダ 47,000
全三菱自動車・三菱ふそう労働組合連合会 三菱自動車工業三菱ふそうトラック・バス 39,000
スズキ関連労働組合連合会 スズキ 29,000
全ダイハツ労働組合連合会 ダイハツ工業 26,000
SUBARU関連労働組合連合会 SUBARU 26,000
全国いすゞ自動車関連労働組合連合会 いすゞ自動車 18,000
日野自動車関連労働組合連合会 日野自動車 17,000
ヤマハ労働組合連合会 ヤマハ発動機 12,000
日本自動車部品産業労働組合連合会   17,000
  • 出典:自動車総連公式サイト

基本的には四輪車メーカーの労働組合が参加しているが、ヤマハ労連は、唯一二輪車メーカーの労働組合として自動車総連に加盟している。また、自動車部品労連は各自動車メーカーの系列に組み込まれていない、独立系の部品製造企業の組合が参加している。

組織形態

中央の事務局では、会長および非専従の副会長(各労連の会長)のもとに事務局が置かれ、産業政策室(政策・業種の各グループ)、労働政策室(労働企画・調査の各グループ)、組織・政治室(組織・政治グループ)、企画室(企画総務・国際・共済の各グループ)が編成されている。中央執行委員は専従が7人、非専従が20人となっている。

また、各都道府県単位[2]で地方協議会が組織され、地域での活動、および他労働組合との協力を行っている。

活動内容

日本の自動車産業労働者のほぼ全員が加入する巨大労働組合であり、日本で広く定着している労使協調型労働組合の筆頭格と見られている。ユニオン・ショップの恩恵を広く受け、他の労働組合が直面する組織率の低下とは無縁という強みも持つ。その裏面として、各組合員が自動車総連や各労連の方針に対し不満を持ち、活動の形式化や影響力の低下につながる例も、特に企業外の運動となる政治活動などで見られる。

企業内活動

自動車総連は産別であり、各企業内の交渉は各加盟労連の自主交渉に任せ、自らは自動車業界全体の賃金水準向上や労働条件改善、さらには業界の健全な発展に向けた労使会議を、日本自動車工業会(自工会)や日本自動車車体工業会(車工会)、日本自動車販売協会連合会(自販連)などの業界団体と行っている。また、自動車総連の大会で決定された綱領や活動方針を、各労連を通じて組合員に周知徹底させ、自動車産業労働者の代表として執行部から現場まで一体となった活動を展開している。

ユニオン・ショップにより事実上の一企業一組合が生まれ、さらに労使協調路線の徹底により各組合はストライキなどの戦闘的な要求を強く自制していることで、労働条件の改善、特に組合員の指名解雇の回避により労使で好調な業績の恩恵を分かち合うのに役立つという評価が与えられている。一方、このような自動車総連傘下の各労働組合は時に「第二人事部」とすら評されるほどに会社側(経営側)の主張を受け入れ、これを批判する組合員(労働者)を統制する役割も担っている御用組合であるという批判も浴びている。

また、自らがあまりにも巨大な組織で、かつ各企業が激しい競争を繰り広げる自動車業界の産別であるため、自動車総連が求める労働条件の均一的な改善、および企業間格差の是正は必ずも成功していない。特に自動車(完成車)メーカーの下に幅広く広がる下請け企業・孫請け企業では、その多くが中小企業で苦しい経営環境にあるなどの悪条件も加わって、自動車総連の活動はこれらの企業で働く労働者に十分な恩恵を与えていないとする批判もある。

企業外活動

自動車総連は組合員の生活向上活動を積極的に行っている。経営側との交渉で勝ち取る賃金上昇や労働条件の改善の他、自らも共済制度の設立や労災防止運動の展開で組合員の生活を保障している。また、組合員以外も含む福祉活動も行い、社会貢献にも配慮している。

また、自動車総連は日本労働組合総連合会における加盟員数では全日本自治団体労働組合(自治労)と全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟(UAゼンセン)に次いで3番目となる巨大組合である。

政治活動

歴史的経緯もあり、自動車総連は反共主義を軸にした活動を展開しながら、自由民主党に代表される保守勢力とも一線を画している。民社党が解党するまで常にこれを支持し、その後も新進党民主党民進党旧国民民主党を経て国民民主党およびその中にある民社協会との関係が深い。現在、自動車総連は組織内議員として礒﨑哲史濱口誠参議院比例区選出議員として国民民主党に所属させている。また、特にトヨタ労連がある愛知県豊田市では圧倒的な集票力を持ち、同市を含む衆議院小選挙区愛知県第11区は同労連が支持する民主党の古本伸一郎に勝てないと判断した自民党が公認候補擁立を断念する例があった[3]ほどである。

ただし、自動車産業の企業内にも日本共産党の党員およびその支持者は存在する。彼らは共産党を支持しながら、同時に反共主義の自動車総連の組合員という矛盾した立場になり、共産党の活動を理由にした自動車総連からの除名[4]などが問題とされる場合もある。

また、加盟組合員全員が民社党や民主党(民進党)、国民民主党を支持しているわけではない。豊田市を別にすると、自動車産業が地域の中核になっている地域でも民社党(民社協会)の衰退や民主党候補の落選が起き、自民党が議席を伸ばしている例がある(浜松市など)。政治分野での影響力確保が自動車総連の課題の一つでもある。

選挙での政党支援以外でも、自動車総連は政策提言などを行っている。自動車総連の顧問・政策顧問は民主党国会議員との間で「政策フォーラム」を設立している。格差社会是正などで民主党や連合の方針に同調するが、揮発油税などによるガソリン税道路特定財源制度の廃止(一般財源化)には自動車業界と共に反対し、そのための署名活動も展開していて、民進党の方針とは違う立場にある。

歴史

初代委員長の塩路一郎

第二次世界大戦の敗北後、日本社会党日本共産党の指導によってマルクス主義の影響を強く受けた急進的労働運動は、戦後復興の中核と期待された自動車産業にも及んだ。1948年には当時の四輪車生産メーカーの3社、日産・トヨタ・いすゞの各労働組合が中心となって全日本自動車産業労働組合(全自動車)が結成され、全労連の中心組合、次いで日本労働組合総評議会(総評)の最左派組合として1950年のトヨタ争議や1953年日産争議などで人員削減(指名解雇)阻止のための激しい闘争を展開していた。しかし、日産争議で敗北すると、その闘争支援資金を巡る問題などで分裂し、1954年に全自動車は解散していた。

一方、日産争議で全自動車(同日産分会)から脱退した労働者によって結成された日産自動車労働組合(後の自動車労連、現在の日産労連)や[5]、全自動車を解散に追い込み企業内組合として組織防衛に成功したトヨタ自動車労働組合(旧全自動車トヨタコロモ分会、現在のトヨタ労連の中核)[6]などは1958年に全国自動車労組懇談会(全懇)を発足させ、労使協調路線の組合による緩やかな全国組織を復活させた。これは1962年にトヨタ・日野・いすゞ・スズキによる全国自動車結成、さらに1965年の自動車産業労働組合協議会(自動車労協)結成へとつながり、日本の自動車産業労働運動の主導権を握った[7]

1972年、さらなる産別機能の強化が図られる事になり、日産系の自動車労連も参加した自動車総連が発足した。初代の委員長には自動車労連会長の塩路一郎が就任し、日産争議以来20年近くにわたって彼の進めた同盟型労使協調路線の完成形となった。以後、自動車総連は製造部門での週休2日制実現や共済制度の発足などで自動車産業労働者の保護や生活改善を進め、日産自動車の経営危機などでも日産労連を通じてカルロス・ゴーン社長が進める「日産リバイバルプラン」に協力して社員の退職奨励(社員数の削減)に応じながらも指名解雇の実施は阻止した。一方、前身の自動車労協時代に行った全日本金属産業労働組合協議会(金属労協、IMF-JC)への加盟を継続し、さらに国際自由労働連合組合(ICFTU)への加盟を行い、さらには労働戦線の統一の主導役として全民労協や連合の発足にも参加した。また、自動車産業の発展に伴って自動車総連自体も組織を拡大し、労働運動が冬の時代と評される現在でも発足時の50万人を大きく増加させた強力な組合として存続している。

脚注

注釈・出典

  1. ^ 自動車総連公式サイトより。
  2. ^ ただし、「東京山梨」・「大阪奈良」・「山陰」(鳥取・島根)・「東四国」(香川・徳島)・「西四国」(愛媛・高知)・「福岡佐賀」の6地方協議会は2都府県にまたがる。
  3. ^ 2003年第43回衆議院議員総選挙。この時は日本共産党のみが対立候補を擁立し、古本は新人ながら181,747票(得票率89.6%)で全国の小選挙区で最高の得票数・得票率を記録した。
  4. ^ ユニオン・ショップにより、労働組合からの除名が企業からの解雇に直結する。ただし、最高裁判所の判例で別組合への加盟を条件に解雇は回避されるともされた(最一小判平成元年12月14日・民集43巻12号2051頁)。
  5. ^ 日産労連の公式サイト、「生いたち」より[1]
  6. ^ トヨタ自動車労働組合の公式サイト、「歩み」より[2]
  7. ^ 例外的に全懇と日本労働組合総評議会(総評)系の全国金属労働組合(現在のJAMの前身の一つ)にも加盟していたプリンス自動車の労働組合(全金プリンス自工支部)も、1966年に会社が日産と合併すると自動車労連に加盟し、やがて日産労組と統合した。ただし、同労組員のごく一部は独立の組合を維持し、現在は共産党との関係が深い全国労働組合総連合(全労連)系の日本金属製造情報通信労働組合(JMITU)の日産自動車支部として存続している。

関連項目

外部リンク


(JAW から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/18 08:23 UTC 版)

ヒトの下顎骨

(あご、頷、: jaw)は、それを持つ動物一般においては、の一部であって、開閉して物を捕らえる機能を有する構造体を指す。

ヒトを含む顎口上綱の動物では、頭の下部にあって、上下に開閉する機能を持つ、骨(顎骨)と筋肉を中心に形成された、口の構造物全体を指す。顎口上綱の顎は上顎下顎で形成されており、支点のある上顎に対して下顎が稼働する。哺乳類(ヒトを含む)は下顎の稼働性が高く、これを繰り返し動かすことによって食物を咀嚼する。対して、顎を具えてはいても咀嚼を行わない動物の多くは、物を捕らえる、引きちぎる、呑み込むなどを行うために顎を用いる。

呼称

「あご」を表す漢字には、「:ガク、:あご)」のほか、「歯の根をおおう肉(歯茎)」を原義とする「、音:ガク、訓:あご、はぐき)」や、「㗁(音:ガク、訓:?)」がある。 また、別に「(おとがい)」を「あご」とも言うが、この字は主に「顎」を指す(「#ヒトの顎」も参照)。 なお、医学などにおける日本語の専門用語としては、「顎、腭、㗁」はいずれであっても音読みをする。

生物学上の顎

動物全体で見ると、口に顎を持たない動物群も多い。顎を持つ動物に脊椎動物節足動物有爪動物環形動物顎口動物が挙げられ、その構造、由来も動物群によって大いに異なる。ウニ頭足類輪形動物などにも似た構造があるが、普通は顎と呼ばれることはない。

有爪動物カギムシ)の場合、数対の柔らかい突起物によって囲まれる口の内側には、水平方向に配置された、1対の付属肢のそれぞれ1対の爪に由来する顎がある[1]

環形動物の場合、口の内側に左右から挟む形の顎を持つものが多毛類ヒル類にある。

顎口動物は、袋状の消化管の入り口が筋肉質の咽頭となっており、ここに一対の顎がある。

節足動物の場合

様々な昆虫大顎(緑、md)と小顎(黄、mx)A:バッタ、B:ミツバチ、C:チョウ、D:

節足動物の場合、甲殻類昆虫類・多足類などの分類群、いわゆる大顎類は原則として3対の顎を持つ[2]。節足動物の顎は口に続く短い突出物になっていて、その基部で体に関節して左右から挟みこむ構造になっている。この顎は体節付属肢関節肢)に由来し[3]、一節からなるごく短いものが多いが、より付属肢的な形を残したものもある。挟むようになっている場合、内側に突起が入っていることもあり、これをと呼ぶ。顎のうち最初の1対は「大顎」(おおあご、mandible)、後方の2対は「小顎」(こあご、maxilla)と言う。

顎ではないが、甲殻類では頭部直後の胴部にある胸肢が顎脚(がっきゃく、maxilliped)[4]という補助的な口器に変化しものがあり[5][6]ムカデは最初の胴肢から特化した毒牙のような顎肢(forcipule)をもつ[7]

大顎類以外の節足動物、例えばクモ鋏角(chelicera)は「上顎」とも呼ばれるが、クモを含めて鋏角類にそもそも上述のような顎はなく、鋏角もそれとは別起源の付属肢である[8][2]


脊索動物の場合

ウツボは獲物を捕えるための口顎と食道に進めるための咽頭顎の2つの顎を持つ。

脊索動物も初期群に顎を持つものは存在せず、現在でもナメクジウオホヤなど脊椎動物以外の脊索動物は顎を具えていない。そもそも脊椎動物においても、初期段階におけるボディプランでは顎がない。これら顎を持たない脊椎動物は総称的に無顎類とされ、数多くの絶滅種が知られている。また現生においてなお祖先的形態を多く保持するとされる円口類ヌタウナギヤツメウナギ)もやはり顎を持たず、口には細かい角質歯が並んでいるだけである。しかし、古生代カンブリア紀からオルドビス紀へ移ると顎を獲得した顎口類(顎口上綱)が出現し、これ以降、無顎類に替わって彼らが優勢グループとなって適応放散していくことになったと考えられている。

顎口上綱が獲得した顎は腹背方向に動き、開けば口腔を大きく広げることができる。

この顎はにおける第1咽頭弓顎骨弓)から発生する。つまり、同じくその後ろに続く咽頭弓から発生する鰓弓)などとは連続相同であると言える。顎を獲得した仕組みは脊椎動物の進化上の大きな謎であり、いまだに多くの学説が提示されている。例えば、長らく無顎類の持つ鰓弓のうち前方の1対ないし2対(顎前弓)は顎口類では失われており、それに次ぐ1対(つまり前から2番目ないし3番目の鰓)が変形したものが顎であるとされてきたが、これらの説も現在では疑問視されるようになってきている(詳細は梁軟骨を参照)。

顎を構成する骨格要素は様々である。例えばサメなどの軟骨魚綱では、口蓋方形軟骨および下顎軟骨(メッケル軟骨)がそれぞれ1対で上下顎を構成する。また、その後ろの1対(第2咽頭弓)の一部が舌顎軟骨へと発生し、内耳直下に関節して脳函と顎を接続している[9][10]。しかし、硬骨魚類においては上下の顎に皮骨由来の新たな骨が加わり、軟骨魚で顎を構成していた骨は後方へと追いやられ、方形骨(口蓋方形軟骨の後端が骨化したもの)および関節骨(下顎軟骨の後端が骨化したもの)として顎の蝶番を構成している[11]。また、上顎は皮骨頭蓋を介して脳函へと接続し、舌顎骨(舌顎軟骨)は縮小している。この舌顎骨は、四肢動物においては耳小柱となって音を聴くための器官へと転用されている[12]

四肢動物のうち、より陸上へと適応したグループが有羊膜類である。有羊膜類の中でも顎の形態は非常によく多様化している。 例えば、このうち哺乳類を含む系統のグループである単弓類(哺乳類以外の単弓類の旧称:哺乳類型爬虫類)では下顎を構成する皮骨由来の角骨に音波を拾う機能を有するのが共有派生形質で、ここから関節骨、方形骨と音波を伝えて方形骨に接続した耳小柱を介して内耳に信号を渡していたが、哺乳類への進化の過程で再び顎の構造に変異が起きている。角骨、方形骨および関節骨は関節から外れて中耳へと取り込まれ、角骨は鼓膜の支持骨である鼓骨へ、方形骨と関節骨は鐙骨(耳小柱)とともに耳小骨となっている。また、下顎構成骨で唯一残された骨、歯骨は麟状骨(側頭骨の一部)に接触して新たな顎関節を形成している[13][14]

顎関節およびそれに関わる骨の相同関係を以下に示す[15]

  • 口蓋方形軟骨 - 方形骨 - 砧骨
  • 下顎軟骨(メッケル軟骨) - 関節骨 - 槌骨
  • 舌顎軟骨 - 耳小柱 - 鐙骨

その一方で、爬虫類鳥類を含む系統である双弓類では耳小柱の接する方形骨に直接鼓膜が生じ、耳小柱はこの方形骨由来の鼓膜から直接音波を拾うように進化したため、顎関節に大きな改変は生じなかった。

ヒトの顎

ヒトの顎は上顎骨下顎骨顎骨)・側頭骨・関連筋・その他支持構造により構成される。上顎骨と下顎骨は歯槽突起をもちここからが生えており、咬合面はこの2者間に存在する。しかし上顎骨と下顎骨は直接の関節を形成しておらず、側頭骨-下顎骨間の顎関節を介して間接的に接続している(上顎骨と側頭骨は共に頬骨と癒合し一体化しており安定)。

下顎骨下顎体の先端には前方への突出であるオトガイ隆起オトガイ結節が存在し、これが顎のおとがいを形成する。おとがいはヒト科の中でもヒトに固有の特徴とされ、歯列が縮小したために骨が取り残され結果的に突出部となったと考えられている[16]。また下顎の後方下部はエラと俗称される。

顎が生理状態から外れた症状を顎変形症という。顎が顔面全体に対して前方へ突出する形質は突顎と呼ばれる。上顎側のみが突出した場合は上顎前突症、下顎側のみが突出した場合は下顎前突症と呼ばれる。顎関節の異常は顎関節症と呼ばれ、前記の症状とも関連する。これらの顎状態はしばしば開咬交叉咬合といった不正咬合を引き起こす。より一時的な病状としては顎関節脱臼下顎骨骨折がある。

顎の形態には大きな個人差が存在する。おとがい形状はしばしば着目され、割れ顎はその一種である。顎の長い下顎前突症の人の事は「しゃくれ」と呼ばれている。エラ形状もしばしば着目され、エラが外下方へ突出した顎は「エラが張っている」「Square mandible」と呼ばれる。

人間の下顎は、の出口(ポタッと落ちること)になることがある。

下顎(ジョー)、顎先(おとがい、チン)はボクシング格闘技では急所として扱われる。特に顎先に打撃をもらうと脳震盪を起こしやすい。

文化・言語

慣用句としての「顎」

  • 顎で使う
    自分は何もせず、人をこき使うこと。
  • 顎が出る
    疲れること 息があがること。
  • 顎をはずす
    大笑いしている状態をあらわす。

派生した俗語

  • あごをかます
    大相撲の隠語で、相手に何かを頼まれた時にけんもほろろに断ること。相撲の立合いの時にをアルファベットの「L」の形のように直角に曲げて相手の顎に当て一気に相手の上半身を起こすことを「かます」というが、このことに由来して取りつく島のない様子をシャレ言葉で表している。
  • 顎足付き あごあしつき
    日本の俗語で、顎(食事代)と(交通費)を全額先方が負担してくれること。(宿泊費)も負担してくれる場合には「 顎足枕付き あごあしまくらつき」といい、とても素晴らしいことになる。

脚注

  1. ^ Martin, Christine; Mayer, Georg (2014). “Neuronal tracing of oral nerves in a velvet worm—Implications for the evolution of the ecdysozoan brain”. Frontiers in Neuroanatomy 8. doi:10.3389/fnana.2014.00007. ISSN 1662-5129. PMC 3935231. PMID 24616668. http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fnana.2014.00007/abstract. 
  2. ^ a b Jager, Muriel; Murienne, Jérôme; Clabaut, Céline; Deutsch, Jean; Guyader, Hervé Le; Manuel, Michaël (2006-05). “Homology of arthropod anterior appendages revealed by Hox gene expression in a sea spider” (英語). Nature 441 (7092): 506–508. doi:10.1038/nature04591. ISSN 1476-4687. https://www.nature.com/articles/nature04591. 
  3. ^ 『かたちの進化の設計図』 6-7頁。
  4. ^ 日本国語大辞典,世界大百科事典内言及, 精選版. “顎脚とは”. コトバンク. 2020年10月19日閲覧。
  5. ^ Crustacea Glossary::Definitions”. research.nhm.org. 2020年10月19日閲覧。
  6. ^ Lozano-Fernandez, Jesus; Giacomelli, Mattia; Fleming, James F; Chen, Albert; Vinther, Jakob; Thomsen, Philip Francis; Glenner, Henrik; Palero, Ferran et al. (2019-07-04). “Pancrustacean Evolution Illuminated by Taxon-Rich Genomic-Scale Data Sets with an Expanded Remipede Sampling”. Genome Biology and Evolution 11 (8): 2055–2070. doi:10.1093/gbe/evz097. ISSN 1759-6653. PMC 6684935. PMID 31270537. https://academic.oup.com/gbe/article/11/8/2055/5528088. 
  7. ^ Edgecombe, Gregory D.; Giribet, Gonzalo (2006-12-12). “Evolutionary Biology of Centipedes (Myriapoda: Chilopoda)”. Annual Review of Entomology 52 (1): 151–170. doi:10.1146/annurev.ento.52.110405.091326. ISSN 0066-4170. https://www.annualreviews.org/doi/10.1146/annurev.ento.52.110405.091326. 
  8. ^ Telford, Maximilian J.; Thomas, Richard H. (1998-09-01). “Expression of homeobox genes shows chelicerate arthropods retain their deutocerebral segment” (英語). Proceedings of the National Academy of Sciences 95 (18): 10671–10675. ISSN 0027-8424. PMID 9724762. https://www.pnas.org/content/95/18/10671. 
  9. ^ 『「退化」の進化学』 30-32頁。
  10. ^ 『かたちの進化の設計図』 40頁。
  11. ^ 『「退化」の進化学』 30-31頁。
  12. ^ 『かたちの進化の設計図』 42頁。
  13. ^ 『かたちの進化の設計図』 46頁。
  14. ^ これを「ライヘルト説」と言う。
  15. ^ 『「退化」の進化学』 33頁。
  16. ^ 『「退化」の進化学』 150 - 152頁。

参考文献

関連項目


「JAW」の例文・使い方・用例・文例

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