(CNN) 抗議デモが3週目に突入し、イランは変革の瀬戸際に立たされている。本質的な変化を求める反対運動の勢いが増す中、長期政権の権力掌握はかつてないほど脆弱(ぜいじゃく)になっているように見える。
抗議活動は当初、経済的不満を中心として展開していたが、やがて、数十年にわたりイランを支配してきた政権に対するより広範な動きへと発展した。
「組織的な不手際、腐敗、そして弾圧がある。だからこそ人々は(イラン)イスラム共和国の崩壊を望んでいるのだ」と、ワシントン研究所のホリー・ダグレス上級研究員はCNNに語った。
イランでは長年にわたり、社会や政治にほとんど変化をもたらさない抗議活動が繰り返されてきた。しかし今、反抗的なイラン国民が疲弊感を募らせ、がまんの限界に達しつつある中、その怒りは高まっている。
最高指導者ハメネイ師は、1989年に権力を掌握。米国の支援を受けていた権威主義的なイラン国王(シャー)が大革命によって失脚し、イスラム共和国が樹立されてから10年後のことだった。これ以降、同師は数々の政治・安全保障上の難題を乗り越えてきた。
ハメネイ師は一部の忠誠派や国家機関からの支持を維持しているものの、その抑圧的な政策は国民からの支持を失っている。
経済の低迷に対する不満はくすぶる。イランは依然として国際的な厳しい制裁に直面しており、その一つには、核開発計画に関連する「スナップバック(制裁復活)」と呼ばれる制裁の再発動が挙げられる。研究者らは、制裁が同国の中流階級に打撃を与え、これらの人々が改革運動の基盤となっていると指摘している。
同時にイラン指導部は、各方面での影響力が弱体化したことで脆弱な状態に陥っている。
イスラエルの攻撃は、イスラム組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラといった周辺地域における代理武装組織の力を弱体化させた。一方で核開発計画は米国の攻撃によって甚大な損害を被り、シリアのアサド大統領が失脚したことで重要な同盟国を失った。
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本稿はCNNのミッチェル・マクラスキー記者による分析記事です。