
ユネスコが10月22日に、サイトに「AI and the Futures of Education」と題する記事を掲載した。同記事は「AIが社会のあらゆる側面を変革し続ける中、教育分野への影響もますます大きくなっており、驚異的な可能性と深刻な課題の両方が存在する。

生成AIがあっても、基本的な計算力や外国語を話す能力は「必要」--。公益財団法人スプリックス教育財団はこのほど、「基礎学力と学習の意識に関する保護者・子ども国際調査2025」の結果を公表した。

東京都は10月16日、今年度初めてとなる総合教育会議を開催した。小池百合子都知事や坂本雅彦教育長、教育委員らが「都立高校の魅力向上の取組-AI時代に活躍できる人材の育成に向けて―」をテーマに協議し、AIが発展する未来において必要となる資質・能力や、そのために取り組むべき教育活動について議論した。

来年4月に行われる「2026年度全国学力・学習状況調査」の中学校英語で、端末を使ってオンラインで出題・解答するCBT方式が導入されるにあたり、文部科学省はこのほど、同省のCBTシステム「MEXCBT(メクビット)」上でサンプル問題を公開した。

学校現場では特別支援教育のニーズが高まる一方で、特別支援教育を担当する若手教員も増え、子どもへの対応や特別支援教育ならではの業務などで、壁にぶつかってしまうこともある。

今年9月8日、フランス国民教育省から興味深い発信があった。タイトルは「画面と共に成長する(Bien grandir avec les écrans)」。乳幼児期から成人年齢の18歳まで、子どもと「画面(les écrans)」の関係がどのようにあるべきかを、国として示したガイドラインだ。

文部科学省の「リーディングDXスクール事業」指定校である横浜市立鴨居中学校は10月2日、公開授業を実施し、市内教職員を中心に全国から約300人の教育関係者が参加した。

岐阜県教育委員会が来年度から県立高校に入学する生徒が使うタブレット端末を保護者負担とする方針を8月下旬に示したのに対し、「保護者の声も聞かず突然負担を求められるのはおかしい」などとして、地元の保護者が中心となって見直しを求める署名活動を進めている。

筆者は最近、生成AIを利用するようになった。その検索能力は抜群である。これまでは記事を書くために事実関係をチェックするのに数時間かかることもあった。だが、現在は瞬時に確認できる。

現代の小中学生は文章を書く時、手書きよりもキーボード入力を好む?――公益財団法人博報堂教育財団のこども研究所がこのほど、小中学生1200人とその保護者に対し、学校のデジタル化などについて尋ねたアンケート結果を公表した。

オンライン教育のサービスを提供するバンザンは9月18日、和歌山南陵高校と提携し、難関大学への進学指導に特化した通信制サポート校「メガスタディ名門高等学院」を来年4月に新設すると発表した。

来年春に高校を卒業後、就職を希望する高校生の採用試験が9月16日から全国一斉に解禁された。そんな中、高校生の就職活動を支援しているジンジブは来年の3月末まで、メタバース空間で高校生などを対象にした合同企業説明会を試験的に始めている。

学校教育の情報化の施策の方向性を示した「学校教育情報化推進計画」について、中教審のデジタル学習基盤特別委員会は9月8日に開かれた第8回会合で、策定3年後の見直しに向けた検討作業に着手した。

来年度から予定されている私立高校の授業料無償化を見据えて、文部科学省は8月29日、高校教育改革を進めるために「高等学校振興課(仮称)」の新設を、来年度予算の概算要求に盛り込んだことを明らかにした。

学校の統合型校務支援システムの整備率が2024年度に94.8%に上ったことが、文部科学省が8月29日に公表した、教育の情報化に関する実態調査の速報値で明らかになった。

ICT機器の活用に効果を感じている児童生徒ほど、自分と異なる意見を前向きに受け止める傾向がある――文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生を対象に今年4月に実施した2025年度「全国学力・学習状況調査」の結果から、こんな姿が浮かび上がった。

生活をデザインする「生きる力」を育む家庭科。その可能性をさらに広げる、ICTを活用した授業実践報告会が8月18日、都内で開かれた。3人の教諭がデジタルポートフォリオやCanva、Padlet、ロイロノートなどを活用した授業実践を紹介。

さまざまなデータを分析・活用し、教育施策や学校改革、授業改善を展開していくことが求められるようになった。しかし、膨大なデータをどのように分析・活用していけばいいのかは、現場の課題だ。

戦争体験者の高齢化が進む中、記憶の継承が差し迫った課題になっている。被爆から80年を迎えた広島県では、バーチャル・リアリティー(VR)やAIなどテクノロジーを生かした新たな継承事業に取り組み、修学旅行の平和学習などに利用されている。

戦後80年を迎え、戦争の記憶をいかに語り継いでいくかが課題となる中、阿部俊子文科相は8月8日の閣議後会見で、「戦争体験者の減少や高齢化が進む中にあって、戦争体験者の声を盛り込んだデジタル教材を活用するなど、持続可能な形で平和教育の充実を進めていく必要があると考えている」などと述べ、デジタル技術の活用などを通して戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えたいとの考えを示した。

「生成AIが進化した時代に、勉強する意味はある?」―― 。夏休み中の中学生がこうしたテーマについて語り合うワークショップが8月6日、デジタル庁で開催された。中学生約20人が、進化を続ける生成AIが自分の生活や学びにどういった影響を及ぼすのか考えを深めた。

小中学校などで日本語学習が必要な児童生徒が増え続ける一方、専門的な指導体制は整っていない。日本での高校進学や就職を目指す外国にルーツを持つ生徒が多い夜間中学では日本語学習に力を入れるが、指導方法や教材は手探りという実情もある。

生成AIは児童生徒の学びを深めるために必要か――。学校現場で生成AI活用に先進的に取り組むパイロット校の実践事例の報告や生成AI活用の意義などについて意見を交わす文部科学省の夏季公開学習会が7月29日、東京都内で開かれた。

学校現場では外国にルーツのある子どもたちが増加・多様化している。この課題に対し、今年4月に立ち上がった文部科学省の外国人児童生徒等の教育の充実に関する有識者会議でも、デジタル技術を活用するなどして、母語の力の活用も含めた日本語で学ぶ力を育成していく方向で議論が進んでいる。

国際化が進む中、児童生徒の英語力強化に向けた自治体独自の動きが活発だ。英語教育を巡っては、公立校・私立校間の差に加えて、財政力などを背景に自治体間の格差も指摘されているが、各自治体は1人1台端末も活用して、オンライン英会話導入やAI活用など工夫を凝らしながらレベル向上を目指している。

生成AIで読書感想文を書くのは、どうしてダメなんだろう――。小学生に生成AIの仕組みやリテラシーを伝える授業が7月17日、千葉県船橋市立船橋小学校で実施された。

グーグルの生成AI「Gemini」を学校現場で活用するアイデアをシェアするイベントが7月15日、東京都渋谷区のグーグル合同会社で開催された。三重県立名張青峰高校の向山明佳教諭が生成AIを活用した情報科の授業実践を発表し、「『自分(生徒自身)が何をしたいのか』が一番重要」と指導する上でのポイントを明かした。