井沢元彦の作品一覧
「井沢元彦」の「逆説の日本史」「逆説の日本史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「井沢元彦」の「逆説の日本史」「逆説の日本史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学法学部卒。『猿丸幻視行』、『逆説の日本史』、『源氏物語はなぜ書かれたのか』など多数の作品を手がける。『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞している。
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『逆説の日本史 5 中世動乱編』
井沢元彦
この巻では、鎌倉幕府の成立を中心に、源氏と平家の争いを「源平合戦」ではなく、源氏内部の争い=“源源合戦”として捉えることで、歴史の見方を大きく変えている。
- 源頼朝と北条一族編
北条時政の謀略によって、源氏の中で頼朝が台頭し、幕府成立へと導かれる。
- 源義経と奥州藤原氏編
義経は「戦術の天才」だったけれど、頼朝の「戦略」を理解できず、悲劇的な最期を迎える。
- 執権北条一族の陰謀編
教科書では語られない、北条家による権力掌握の裏側が描かれる。
- 悲劇の将軍たち編
「言霊将軍」実朝の暗殺事件の黒幕に迫る。
Posted by ブクログ
このシリーズはすでに読んでるのであるが、再読することにした。天皇を中心とした朝廷政治から、武士による社会に転換してゆく時代をきわめて丁寧に教えてくれる本である。まず、我々は源平の戦いと教えられているが、源氏と平氏が戦っていたのではないことは、頼朝を支えていた北条氏が平氏であることからも明らかなのだ。基本は武士が自ら開墾したり実質的に管理している土地の所有権を朝廷に認めさせる戦いが鎌倉幕府を成立させた本質なのだ。平氏は権力を握ると結局貴族と同じ道を選んで、武士の土地所有権を認める社会を作ろうとしなかったために、東国の武士が立ち上がったのが、現象的には平氏を追い詰める権力闘争となったのだ。
頼
Posted by ブクログ
5年前に読んだ本を再読しました。井沢元彦の本は何度読んでも面白いし、特に古代怨霊編は著者の真骨頂が遺憾なく発揮されているので興奮する。今から30年も前に書かれた本なので、聖徳太子の実在生については少し疑問な点がなくもないが、著者のように聖徳太子を捉えるとその実在性に矛盾はない。そして天武天皇の出目について著者のように捉えるからこそ、持統天皇の異常とも言うべき孫(軽皇子 文武天皇)への継承への執念がなぜそれほど凄かったのかということ。そして長屋王一族を自殺に追い込むまでして聖武天皇に継承させた理由も、天武天皇の出目について推理せずに天智天皇の同父母の兄弟と思っている限りわからないのだ。
このシ
Posted by ブクログ
これまで「通説」とされてきた歴史について、井沢元彦さんが、独自の視点で異論を唱えるという形をとっている本。言霊(コトダマ)と怨霊信仰、穢(ケガレ)の概念からとてもわかりやすく解説していて、歴史の面白さを感じることができる。
古今和歌集の六歌仙や源氏物語が怨霊信仰から生まれたこと、日本人の平和や軍隊に対する偏見や、穢多・非人と呼ばれた人々への差別意識は、平安時代からの日本独特のケガレの思想が影響していることなど、目から鱗である。
平将門の乱や白河上皇の節操のなさ、武士の世は崇徳上皇の呪いによって実現したことなども興味深く読むことができた。
また、国が国民の安全を守るのは当然のことで、その