ジムのインストラクターやモデルとして活動する、神奈川県在住のエリさん(28)。彼女は今年、SNSで「私は日本人の両親のもとに生まれました。でも、顔立ちはどこか日本人離れしていて、子どもの頃はそれがコンプレックスでした」と自身の生い立ちを公表し、大きな反響を呼んだ。
エリさんは小学生の頃から「ハーフなの?」と言われ続け、いじめを受けたこともあったという。彼女自身も徐々に「この顔で日本人ってありえなくない?」と思い始め、20歳の誕生日に真実を知ることになる。
なぜ日本人の両親から産まれたエリさんは、日本人離れした顔立ちをしているのか。本人が“出生の秘密”を明かしてくれた。(全2回の1回目/2回目に続く)
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小学生になるまで、自分の容姿で悩んだことはなかった
――ご両親が54歳の時にエリさんが産まれたそうですね。
エリさん(以下、エリ) そうです。48歳の時に両親が結婚して、それから子どもが欲しいと思うようになったみたいで。
――ご両親はどのように出会ったのですか。
エリ 母はもともと丸の内のキャリアウーマンで、結婚願望がなくてずっと働いていたいタイプだったのですが、私の祖母、母のおかあさんが病気で倒れてしまって。
それで、親を安心させたいという思いで急遽お見合いをして、出会ったのが父でした。祖母は、母の結婚を見届けてから天国へ行ったそうです。
――ご両親は仲が良かった?
エリ とても仲が良かった、というわけではないかもしれません。母は父のことを苗字で呼んでいましたし(笑)。
旅行も、私と母の2人だけで行ったり、逆に私と父だけで行ったり。3人揃って、というのはあまりなかったですね。でも、2人とも私のことをすごく愛してくれました。
――愛情を受けて育ったんですね。
エリ 私がやりたいと言ったことは、何でもやらせてくれました。ピアノ、水泳、体操教室とか、習い事もたくさんしましたね。
ダメなことはちゃんと叱ってくれましたけど、厳しく怒られるようなことはあまりなくて。「エリは可愛い」「お人形さんみたい」って、いつも褒めて育ててくれました。だから、小学生になるまで、自分の容姿で悩んだことはなかったです。