- 1二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:02:54
- 2二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:03:40
どっちにしても広が飲むんじゃねぇか
- 31です 広ちゃんで行きます25/06/06(金) 19:10:42
広「おお、凄い、本当に透明になった。でも薬だから服は透明になってない、完全に透明になるには服を脱ぐ必要がある、ね」
広の羞恥心 dice1d100=17 (17)
1に近い程見えてないから平気、100に近い程恥ずかしい。90以上だと服を脱ぐのを躊躇う
- 4二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:11:41
こういう物の服の扱いってどうなるんだ?
まさか服は透けないから裸で学園を彷徨くのか広!? - 5スレに🎲付けるのを忘れました25/06/06(金) 19:17:20
広「ふふ、今の私は透明だから服を脱いでも問題ない、それに今は湿度もあって気温も低くないからちょうど良い。せっかくだし、dice1d3=1 (1) を驚かしてこよう」
1.プロデューサー
2.dice1d14=1 (1)
3.おじいちゃん
- 6二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:19:08
広が全裸で校内を
- 7二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:22:58
全裸の広がプロデューサーさんの所に!?!?
エッチだよ広ちゃん!! - 8二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:23:45
効果が切れるまでの時間を一時間ぐらい勘違いして欲しい
- 91です25/06/06(金) 19:43:09
広「ふふ、プロデューサーがどんな反応するか、楽しみ」
薬の持続時間 dice1d2=2 (2)
1.永続
2.dice1d60=27 (27) dice1d3=1 (1) 1.分2.時間3.日
Pのビビリ度 dice1d100=93 (93)
高いほど怖がり
- 10二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:45:10
短い!
- 11二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:47:15
1/2で永続になる薬怖すぎるんよ
- 12二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 19:48:23
広の体力だと辿り着くだけでも時間喰うんじゃ…
- 13二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:06:30
このレスは削除されています
- 14二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:06:50
このレスは削除されています
- 151です25/06/06(金) 20:08:11
━プロデューサーの自室━
広(ふふ、お邪魔します)
P「今、ドアが開いた…⁉︎窓は閉めてあるはずなんだが…」
広(プロデューサー驚いてる…可愛い…)
プロデューサーへのイタズラ dice1d3=3 (3)
1.声を出して驚かす
2.足音を出す
3.窓ガラスを叩く
経過時間 dice1d30=21 (21)
- 16二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:10:15
移動で時間ほぼ使い切ってるじゃねーか!
- 17二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:16:44
もう服を取りには戻れないねぇ
- 181です25/06/06(金) 20:22:13
バンッバンッ
P「うわあああっ‼︎な…なんだ…⁉︎窓から音が…⁉︎」
広(可愛い…もっと驚かせたい…❤️鍵も開けて…)
P「ひ……‼︎窓が勝手に開いて…⁉︎」
プロデューサーの状況 dice1d3=3 (3)
1.部屋から逃げ出す
2.気絶する
3.泣き出す
- 19二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:26:59
薬切れたタイミングで誰かに見られたらややこしいことになるな…
- 20二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:30:11
普段冷静沈着な想い人の情けない泣き顔とか性癖歪むやろ
- 211です25/06/06(金) 20:43:16
P「助けて…母さん…莉波お姉ちゃん……」
広(あ、プロデューサー泣いちゃった…ちょっと怖がらせすぎちゃったみたい…流石に可哀想だからこの辺で…)
━透明状態解除━
広(え…薬の効果が切れた…?)
P「え…?篠澤さん……なぜ篠澤さんが裸で…?」
広「…えっと…プロデューサー…実は、ね」
━説明中━
P「成程…さっき迄の怪異は篠澤さんの仕業だったと」
広「……ごめんなさいプロデューサー、怖がってるプロデューサーを見てたら楽しくなって来て……」タオルを巻いてる
P「……はあ…俺も情けないところを見せてしまったので、今日のことは不問にしましょう…」
広「あれ…?プロデューサー珍しく優しい…?」
P「ただ一つ、さっきの俺の姿は絶対、誰にも言わないで下さいね…特に姫崎さんには…」
広「うん、分かった」
広はその後 dice1d3=1 (1)
1.流石に反省した
2.いけない感情に目覚める
3.別の人にイタズラする
- 22二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:45:29
広ちゃん良い子!
- 231です25/06/06(金) 20:53:23
- 24二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 20:54:44
裸で学園を徘徊する最高の肉体…だと!?
- 251です25/06/06(金) 21:18:05
━数日後━
広「佑芽、この薬を飲んで欲しい」
佑芽「うん、いいよ!でもこれって何の薬?」
広「透明人間になる薬」
佑芽「えええええっ━━━━‼︎透明人間ってあの!?」
広「うん、効果は先日私が飲んだから実証済み。副作用はないから安心して欲しい」
佑芽「そうなんだ!じゃあ、ちょっと飲んで見るね!」
佑芽「うわぁ━━━すっごい━━━‼︎本当に透明になってる‼︎あれ?でも、服は透明じゃないんだね」
広「うん、だから完全に透明になるには服を全部脱ぐ必要がある、私はそうした」
佑芽「服を全部⁉︎えっエッチだよ、広ちゃん!」
広「今の佑芽の状態だと服を着てる方が目立つ、それに今の季節は脱ぐと快適。でも、佑芽がどうしても無理なら脱がなくていい、よ」
佑芽の羞恥心 dice1d50=10 (10) +50 90以上だと脱ぐのを拒否
- 261です25/06/06(金) 21:25:44
佑芽「う━━━ん、見えないなら脱いだ方がいいのかー……分かった脱ぐよ!!あ…!あとあと、どれくらい透明になれるの?」
広「dice1d3=3 (3) 、だよ」
1.前回と同じ27分
2.広の改良で dice1d60=56 (56) dice1d3=3 (3) 1.分2.時間3.日 延長
3.広の改良で永続
- 27二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 21:26:12
おい
- 28二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 21:33:22
このレスは削除されています
- 291です25/06/06(金) 21:33:42
広「前は27分だったけど、私の改良で永続するようにした。今回はその被検も兼ねて佑芽は dice1d100=68 (68) dice1d2=1 (1) 1.分 2.時間、透明でいて欲しい」
佑芽「ええええええええっっっ━━━‼︎」
- 30二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 21:39:00
つまり打ち消す方法があるってこと?
- 311です 今日はここまで25/06/06(金) 21:43:25
佑芽「ん……あれ?効果は永続するんじゃないの?」
広「ふふ、透明薬の制限時間をなくした代わりにその解除薬も開発した。だから安心して、いいよ」
佑芽「本当⁉︎よかったーー!ずっと透明だったらどうしようと思ってたよ━━ところで、あたし何すればいいの?」
広「dice1d3=2 (2) だ、よ」
1.透明の間、自由行動
2.dice1d13=2 (2) のところへ行って来て
3.おじいちゃんのところへ行って来て
- 32二次元好きの匿名さん25/06/06(金) 23:10:19
何やるか次第ではまりちゃん泣いちゃう気が……
- 33二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 07:13:10
不可視の爆走佑芽とイタクァかなにかか?
それはそうとPって莉波プロデュースしてないと彼女のこと思い出さないんじゃないっけ?
どうなってるんだこの世界 - 34二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 07:14:48
りんはぁ……お化け退治してぇ~~~
- 351です 25/06/07(土) 07:50:10
佑芽「え、手毬ちゃんのところ?良いけどそこで何するの?」
広「そこは佑芽の好きにして欲しい、一時間位経ったら私のところに戻って来て」
佑芽「うん、分かった!じゃあ、行ってくるね!」
ペタペタッ ガラガラ
広(前に私が透明になった時、今客観的に見ると、様子がおかしかった…。もし透明になった佑芽が手毬に何をするかによって、この透明薬の隠れた効果が分かるかもしれない…) - 36二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 08:49:48
- 37二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 09:49:58
透明高速突進とか普通に死ぬで
- 38二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 10:05:15
まりちゃんぬい化しちゃう…
- 39二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 10:09:04
思い出す前に会長のオーラでスタンド能力解除されたはず…
- 40二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 10:55:22
「怖い」の意味が広のときと変わってくるな…
- 411です25/06/07(土) 17:10:58
佑芽(くんくん…手毬ちゃん何処かなぁ…普段の手毬ちゃんの匂いは美鈴ちゃんの匂いと似てるから分かりづらいんだよねぇ…ラーメン食べた後なら、すぐ分かるんだけどなぁ)
佑芽(それにしても、裸足で学校歩いてるから足がムズムズしてくすぐったいなぁ…!そうだ!今のあたし裸だし、気配で手毬ちゃんを探せるかも……!ムムム…どこだぁ、手毬ちゃん……!)
手毬の居場所 dice1d3=1 (1)
1.手毬の自室
2.レッスン室
3.1組の教室
- 42二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 17:12:22
不可視で気配だけで追跡してくるとかバケモノか?
- 431です25/06/07(土) 17:25:28
- 44二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 17:46:12
放送部で約束してた日本料理を教えてもらっているリーリヤと試食係の手毬か
- 451です25/06/07(土) 18:12:09
佑芽(手毬ちゃん、怖がらせたら悪いし声掛けた方がいいよね……)
佑芽「手毬ちゃーん‼︎」
手毬「うるさっ…用があるならもう少し声落としてくれないかな、佑芽…あれ…?」
美鈴「まりちゃん、どうかしましたか…?」
手毬「佑芽の声がしたからドアを開けたんだけど誰も居なくて…二人も聞こえてたよね……?」
美鈴「ええ…」
リーリヤ「うん…私も佑芽ちゃんの声は聞こえてたよ」
手毬「だよね…おかしいな、二人にも聞こえてたってことは幻聴じゃ…佑芽『こんにちは、手毬ちゃん‼︎』うわあああああっ‼︎」
美鈴「まあ、佑芽さん…そこに居るのですか」
佑芽「うん!、今は見えないけどね!」
美鈴「まあ、それは凄い…宜しければ上がっていきますか?お茶とお菓子も用意しますので」
佑芽「わーい‼︎ありがとう美鈴ちゃん!おっ邪魔しまーす‼︎」
手毬「な…何で今の佑芽と普通に会話出来てるの美鈴……?」
リーリヤ(秦谷さん、凄いなぁ) - 46二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 18:15:16
- 47二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 18:20:06
魔法系エロゲでやたら露出が高い服の言い訳であるだろ?肌で空気中のマナとかを吸収するから効率を上げるために露出度をとか?
- 48二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 18:26:00
きっとあれだよ肌の感覚が鋭敏過ぎて空気の流れとかで敵の位置とか察知できる的なやつ
- 49二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 20:06:39
あれ、驚かすの何処行った……?
- 50二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 21:43:56
驚きはしたから達成済みじゃないかな
- 511です25/06/07(土) 21:50:52
美鈴「成程、篠澤さんから貰ったお薬で…」
佑芽「ふっふーん、凄いでしょ!後このお菓子おいしー!さっすが美鈴ちゃん‼︎」
美鈴「ふふ、喜んでくれて何よりです」
手毬(佑芽の声はするのに姿が見えない…代わりにお茶とお菓子が宙に浮いて消えていってる……助けて、りんはぁ……)
リーリヤ(うわあ━━!!アニメで見たことある透明人間が目の前にいる…!透明薬かぁちょっと飲んでみたいかも…あれ?でも薬ってことは……)
リーリヤ「えっと佑芽ちゃん、透明薬ってことは服は透明にならないんだよね…?じゃあ今の佑芽ちゃんってまさか…」
佑芽「うん、何も着てないよ」
リーリヤ「えええっ━━━‼︎」
美鈴(ああ、部屋に上がる前にタオルでよく拭いてたのはそういうことですか…)
手毬「……って…ってことは今全裸ってこと…だよね……?は……恥ずかしく…ないの……?」
佑芽「脱ぐ時は恥ずかしかったけど…見えてないなら大丈夫かなぁって…!」
手毬「……ふ…ふーん……そうなんだ……」
リーリヤ(手毬ちゃん、声が震えてる…)
リーリヤ「佑芽ちゃん、その薬って制限時間はあるの?」
佑芽「広ちゃんは無いって言ってたよ!」
リーリヤ「じゃあ、どうやって戻るの?」
佑芽「広ちゃんが解除薬をって……あ━━━‼︎」
佑芽が透明になってからの時間 dice1d68=31 (31) +20
- 521です25/06/07(土) 21:54:38
驚かすのは広ちゃんが透明だった時だけですね、分かりづらくてすみません
- 53二次元好きの匿名さん25/06/07(土) 22:39:57
まさか広が失敗した………!?
- 541です 今日はここまで25/06/07(土) 22:43:11
手毬「ひぃ…⁉︎急に叫ばないでよ…」
佑芽「ごめん!広ちゃんに一時間位経ったら、戻ってくるように言われたんだった…‼︎」
美鈴「まあ、そうだったんですか」
リーリヤ「時間制限は無いんだよね?」
佑芽「何でかはあたしにも分かんないけど、取り敢えず戻るね…美鈴ちゃんお茶とお菓子ありがとう…!手毬ちゃん、お邪魔しました━━!リーリヤちゃんもまたね━━!」
リーリヤ「佑芽ちゃん行っちゃった……」
美鈴「そんな急がなくてもいいのに…まあそこが佑芽さんらしいのですが…」
手毬「ま…全く…少しは落ち着いて行動出来ないのかな佑芽は」
リーリヤ(あ、手毬ちゃん調子戻った) - 55二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 02:14:00
さてちゃんと解除されるのだろうか...
- 56二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 07:54:38
ほす
- 57二次元好きの匿名さん25/06/08(日) 08:05:28
このレスは削除されています
- 581です25/06/08(日) 09:21:11
佑芽「たっだいま━━━!広ちゃん‼︎」
広「あ、戻って来た、姿が見えなくても佑芽は分かりやすい、ね…。手毬の所へ行って何か変わったことある?」
佑芽「うーん、あたしが透明な事以外特に変わった事は……あっ!でもでも、裸だったから手毬ちゃんの気配を探る事が出来たんだ…!」
広「素肌を晒すことで触覚が鋭くなったって事?」
佑芽「うん!…なんか全身からビビビーって誰が何処にいるのかが分かったんだ!」
広(私が透明になった時と違う…じゃあ私が透明になった時のあれは一体……?)
佑芽「どうしたの、広ちゃん?」
広「あ、ごめん…ちょっと考え事してただけ…。佑芽、はいこれ解除薬、念の為服着てから飲むと良い、よ」
佑芽「うん…!」
広「………」 - 591です25/06/08(日) 13:02:16
続きは20時頃上げます
- 601です25/06/08(日) 20:11:43
広(佑芽には戻ってもらったけど、私の時の様な現象は見られなかった。一応、触覚が鋭くなったけど佑芽は元々五感が強かったから、それが強化されただけ……)
広(私が飲んだ時に発生したあの加虐心……あの時の私は怖がるプロデューサーに興奮してた。薬の効果が切れかけてたから正気に戻れたけど、もし佑芽が飲んだ時と同じ効果が永続してたら…とにかく、もう少しこの薬のデータが欲しい…)
dice1d2=2 (2)
1.もう一度飲んでみる
2.dice1d13=8 (8) に飲ませてみる
- 611です25/06/08(日) 20:21:28
広(やっぱりここはもう一度自分で飲んでみよう…。でももし、私が私じゃなくなったら…)
dice1d2=1 (1)
1.薬を飲む
2.辞めておく
- 621です25/06/08(日) 22:12:28
続きは翌日の6時頃に上げます
- 63二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 01:43:36
念の為保守
- 641です25/06/09(月) 06:12:23
- 65二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 11:08:52
保守
- 661です25/06/09(月) 17:19:13
広(莉波のところへ行ってみよう…あの先輩なら怖がりなプロデューサーの時みたいに加虐心を刺激される事にはならないはず…莉波は何処にいるのかな)
莉波の居場所 dice1d3=1 (1)
1.寮の自室
2.レッスン室
3.教室
時間経過による広の加虐心 dice1d2=1 (1)
1.高くなる
2.変わらない
- 671です25/06/09(月) 18:17:14
広(ハァ…ハァ…おかしい…変な気持ちが湧き出てくる…これはあの時と同じ感覚……。
虐めたい…誰でもいいから泣かせたい……。
っ駄目…!こんなの私じゃない…!誰かに迷惑かけたくないのに……何で私の時だけ…?
もしあの薬は私だけにそういう感情が芽生えるモノだったら……?だとしたら送ってきた知人はどうしてそんなモノを…?
そういえば知人は、大学を卒業するまで私に続いて二位だった。それを妬んであの薬を……?だったら……
ふふ…ふふふ…だったら…知人の望む通りなら透明なった私で好き放題しても良いってこと…だよね…。
ふふ…ふふふ…どうしようかな…どうやって皆んなを虐めて怖がらせよう…皆んなを泣かせたらどんな表情になるかな…。
でも、佑芽やプロデューサーは透明薬の事を知ってるから直ぐに私だとバレる、だったら私が無実だと証明すればいい
そうと決まれば莉波を泣かせるのは一旦後にしてにして薬を作らないと、ね) - 68二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 21:45:29
ギィバタン
広(……ん?今誰か私の部屋から出ていった……?それにしても危なかった…。何とか解除薬を飲んだけど、危うく私が私じゃなくなるところだった…。もうこの透明薬は破棄しよう…そうなるとこの解除薬も必要ないから一緒に破棄しないと…
でも、さっきからこの違和感は一体…?何か重要な事を見落としてる気が……)
dice1d3=3 (3)
1.透明薬と解除薬を破棄する bad end
2.透明薬のみを破棄する bitter end
3.二つの薬とは違う薬を見つける true end
- 69二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:23:57
広「あれ…この薬見覚えがない…」
そこに落ちてたのは透明薬と解除薬とも違うもう一つの薬瓶だった。既に中身は殆ど無く、誰かが飲み切った後だった。
私の部屋に置いてあるという事は私に関係あるものなのは間違いない、でも私はこの薬に全く心当たりがない…。一体誰が何の目的で私の部屋に空の薬瓶を…?
「嫌━━━━っ‼︎」
突如、悲鳴が寮内にこだました。あの声は聞き覚えがある。あれは莉波の声だ。透明薬を飲んだ私は莉波の部屋へ向かおうとしたが、私にのみ発生する薬の加虐心に飲み込まれそうになり、我を忘れる前に解除薬を飲んだのだ。私は慌てて隠していた服を身につけ、莉波の部屋に向かった。
部屋の前に着くとそこには青ざめた莉波と麻央がいた。他にも何人かの生徒が部屋の前に集まっており、雑踏としていた。
広「莉波、麻央…何があったの?」
莉波「あ…広…ちゃん…」
莉波は震えた声で自分の部屋のドアを見つめていた。私は莉波の自室に何かあったのかを確かめる為、ドアに手を掛けた。
麻央「広!ドアを開けちゃダメだ…!」
麻央が大声で警告したが既に遅く、私はドアを開けてしまった。そこには…
dice1d3=1 (1)
1.部屋の中全体が散乱としていた
2.部屋の中で物が勝手に飛び交っていた
3.突如、何者かに腕を掴まれ部屋に引き摺り込まれてしまった
- 701です 今日はここまで25/06/09(月) 22:42:39
- 71二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:44:46
- 72二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:51:45
急にサイコホラーになった…!!
- 73二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 22:53:27
リーリヤ来たからイベント発生か
- 74二次元好きの匿名さん25/06/09(月) 23:20:28
何が起きたのかは凡そ想像は付くけど、どっちが本体なのかが問題だな
- 75二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 06:30:50
ほしゅ〜組は今日も仲良し!
- 761です25/06/10(火) 09:08:06
続きは12時頃、投稿します
- 771です25/06/10(火) 12:24:50
ことね「どうしたんスか莉波先輩…!何だよ……コレ……」
リーリヤ「ひどい…誰がこんな事…」
振り向くとことねとリーリヤが部屋の前に唖然とした表情で立ち尽くしていた。
広「莉波、麻央…何があったか話せる?」
麻央「……莉波、さっき起こった事を話せるかい?もし無理ならボクが…」
莉波 dice1d2=1 (1)
1.うん…大丈夫、私から話すね
2.ごめん、麻央…皆んなに説明してくれる…?私は…今はちょっと…
- 781です25/06/10(火) 13:08:46
莉波はそう言うと、私たちに事の経緯を話した。
莉波「私が部屋にいる時、鍵が開く音がしてドアが開いて…、最初は麻央だと思ったんだけど麻央ならちゃんとノックをするし、無断で部屋に入ることなんて絶対しないからおかしいなと思ってたんだけど、ドアが開いた時誰もいなかったの…。
私がそれで唖然としてたら、今度は勝手にドアが閉まってそしたら、ひた…ひた…って足音が近づいてきて次の瞬間、机の棚に掛かっていた雑誌や化粧品が倒れてきて、壁や床に投げつけられたりしたんだ。
私は怖くて早く部屋から逃げ出そうと思ってドアに向かおうとしたら、腕を見えない何かに掴まれて私が振り向くと『ふふ…ふふふ…』って女の子の笑い声が聞こえたの…。それで私は大声で叫んじゃって、掴んだ何かを振り解いて部屋の外に出たら麻央がいたからそこで倒れそうになったの…」
莉波がそう話すとそれに続いて麻央がその後の経緯を話した
麻央「ボクは腰が砕けた莉波を支えると、彼女が今話した事を伝えてきて、最初は半信半疑だったんだけど、莉波がそんな嘘をつくとは思えなくてボクは部屋の中を覗いたんだ。
そしたら彼女の言う通り、物が勝手に飛び交っていて、絶句していたボクはどうにか声を絞って『誰なんだ、君は…!』って叫ぶと姿の見えない何かは『ふふふ…ふふふ…』と笑うと同時に窓が勝手に開いて、カーテンが外側になびいたんだ…その後部屋は急に静かになったよ」 - 791です25/06/10(火) 17:48:18
続きは21時頃に上げます
- 80二次元好きの匿名さん25/06/10(火) 17:57:17
リーリヤが透明薬を?
- 811です25/06/10(火) 20:50:27
ことね「マジか……」
リーリヤ「………」
ことねは莉波と麻央の話を聞いて開いた口が塞がってなかった。一方、リーリヤは何処か思い詰めた表情をしていた。
麻央「取り敢えず、君たちは自分たちの部屋に戻ってほしい、戸締りは鍵だけでは無く必ずチェーンも掛けること」
麻央は周囲の皆んなにそう言い、皆んなは足早に散っていった。おそらく自分の部屋に侵入されるかもしれないという恐怖もあったのだろう。皆んなが去っていくと麻央は散らかった部屋の片付けを始め、莉波もそれを手伝った。麻央は莉波に怖い思いをしたのだから無理をする必要はないと言ったが、莉波は自分の部屋だからと言い麻央に続いて部屋に戻っていった。
部屋の前には私とことねとリーリヤが残った。リーリヤは私に何か用があるのか時折私の方へ視線を動かした。そういえば、佑芽から聞いた話だと透明になった佑芽が手毬の部屋に行った時、彼女以外に美鈴とリーリヤがいたらしい。つまりリーリヤは透明薬の事を知っている、ひいては何か心当たりがあるかもしれない。私が彼女に話しかけようとするとことねが口を開いた。
ことね「dice1d2=1 (1) 」
1.じゃ…じゃああたしも部屋に戻るわ、二人も気をつけなよ ことね、物語に不参加
2.二人ともどしたん…?なんか思い詰めた顔してっけど… ことね、物語に参加
- 821です25/06/10(火) 22:23:16
間違えて消してしまったので、次の投稿は翌日の6時頃になります
- 831です25/06/11(水) 06:40:21
ことねはそう言って立ち去り、ついに私とリーリヤ二人っきりになった。私は改めてリーリヤに話しかけるようにした。
広「リーリヤ…ちょっと話したいことがあるから、私の部屋に来てもらっていい?」
リーリヤ「はい…私も篠澤さんに聞きたいことがあるんです」
リーリヤはそう言って私に着いてきた。寮内は静まり返っており、私とリーリヤの足音だけが聞こえた。
部屋に着くと、リーリヤが早速私に質問を投げかけた。
リーリヤ「あの、篠澤さん…佑芽ちゃんはあの後戻ったんですよね?」
佑芽「うん、解除薬も飲ませたし、戻ってるとこも見たから間違いない。もしかしてリーリヤ、佑芽を疑ってる?」
リーリヤ「いえ、そういう訳じゃ…!佑芽ちゃんがそんな事するとは思えませんし…ただ、莉波センパイと麻央センパイの話を聞くと、誰かが透明になったとしか思えなくて……」
広「その事については私もリーリヤと同じ。あれは誰かが透明薬を使って行われたモノとみて間違いない」
リーリヤ「い、一体誰がこんなことを…」
広「それについては私に一人心当たりがある。誰よりも透明薬の効果を知っていて、実際に使用したことがある人物」
リーリヤ「⁉︎だ…誰なんですか、その人は…?」
私は一瞬押し黙るが覚悟を決めてリーリヤに打ち明けた。
広「私」
リーリヤ「ええっ⁉︎」 - 841です25/06/11(水) 06:57:25
リーリヤは唖然とするが私は話を続けた。
広「あの薬には、私が飲んだ時のみ加虐心や嗜虐心が芽生える特殊な効果が施されていた。それに私は事件が起こる前に透明薬を飲んで莉波の部屋に向かおうとした。だから、それを行えるとしたら私しかいない」
リーリヤ「ま…待ってください!篠澤さんは私たちが来る前から莉波センパイの部屋に居ましたよね?仮に篠澤さんが犯人だとしても、そんな短時間で元に戻ってまた部屋に行くなんて不可能です…!」
広「うん…残念な事に私にはアリバイがある。莉波の悲鳴を聞いてから私が彼女の部屋に着くまで10分くらいしか経ってないし、貧弱な運動神経の私では窓から出て行って直ぐ自分の部屋に戻って、解除薬を飲んで着替えて莉波の部屋に行くなんてどう考えても時間がかかる」
- 85二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 07:00:28
『ジキル博士とハイド氏』を思い出したわ
- 861です25/06/11(水) 15:28:07
続きは18時頃、投稿します
- 871です 遅れてすみません25/06/11(水) 18:51:52
>>84の10分は5分とさせて下さい
広「だけど、透明薬は私の部屋にある。それに透明薬について知ってるのは私、リーリヤ、佑芽、手毬、美鈴、そしてプロデューサーしかいない。そうなると必然的に私が一番犯人として成立する」
リーリヤ「でもさっき、篠澤さんにはアリバイがあるって自分から…」
広「うん、辻褄が合わない、よね。私にはアリバイがあるし自分がやった記憶もない。でも状況からは私しか実行する事が出来ない」
リーリヤ「そんな…だとしたら、篠澤さんが…二人いるとしか…⁉︎嘘、ですよね?」
広「うん、もう一人私が居て、その私が透明になってあの現象を引き起こした」
そう、何らかの理由で透明になっている私とこの私、二人の篠澤広がいると考えればこのさっきまでの問答にも説明がつく。でもそうなると当然、ある疑問が浮かんでくる。
リーリヤ「だ、だとしても、どうして篠澤さんが二人に…!?」
広「それについては心当たりがある」
私はあの薬瓶が頭をよぎる、透明薬とも解除薬とも違うもう一つの空っぽになった薬瓶。私はアレに見覚えが無かった。でも、もう一人の私なら知っているかもしれない。
dice1d2=2 (2)
1.「私、ちょっと出掛けてくる、リーリヤは自分の部屋に戻って」
2.『ふふふ、もう気付いたんだ。流石、私』
- 881です25/06/11(水) 21:33:41
突如、誰もいない筈の窓側から声が聞こえた。その声は私にとって最も聞き馴染みのあるモノで私とリーリヤは声のする方へ体を向けた。すると、窓は閉まっているにも関わらずカーテンが勝手に靡いていた。 よく見ると人の形に膨らんでおり、その形は私によく似てた。
広?『ばあ…どう、驚いた?実は最初からここにいたよ。私の事を真剣に話してるあなた達の顔、面白かった、よ』
リーリヤ「し、篠澤さんの声…?ほ、本当に二人いたなんて……でも、どうして…?」
広?「ふふ…どうしてだか気になる?良いよ、教えてあげる、ね。結論から言うと莉波の部屋に行く前に薬を作ったんだよ」
リーリヤ「薬…?」
広?『うん、分身する薬、だよ』
私とリーリヤは呆然としつつ、姿の見えない透明な私の話に耳を傾けるしかなかった。
広?『私はその薬を飲んで貴方を作った後、解除薬を飲ませて部屋から出た。作られたばかりで意識と記憶が朦朧としてた貴方は、最近の記憶である分身薬の事を忘れ解除薬を自分の意思で飲んだと勘違いした。後は、貴方の知っている通り、だよ」
え?今彼女は何を言った…私を作った…?じゃあ私は……
広『ふふ…ふふふ…顔色が変わった、ね。不思議、私の顔なのにすっごいゾクゾクする…!そう、貴方は私の薬で作られた分身、本体は私の方だ、よ』
広?「嘘…そんな…」
リーリヤ「だ、ダメです…篠澤さん!偽物の話を聞いては…!」
広『ふふ…リーリヤは私の方が分身だと思ってるんだ、ね』
リーリヤ「だ、黙って下さい…!これ以上篠澤さんを追い詰めるのは許しません!」
広『リーリヤから怒鳴られた…何か新鮮で、好き…。でも、私の言ってることは本当、だよ。その証拠に dice1d3=3 (3) 』
1.そっちの私の足元をよく見て
2.そっちの私に鏡を見せてみて
3.そっちの私の顔を触ってみて
- 89二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 22:02:23
流れ的に透明人間の方が本物っぽいとは思ってたけど、分身の方も完全なコピーじゃなくて人モドキなんだ…。不穏だ、ね
- 901です 今日はここまで25/06/11(水) 22:05:40
そう言われたリーリヤはおそるおそる、私の頬に手を伸ばした。
リーリヤ「篠澤さん…すみません、ちょっとほっぺを……ヒィッ!?」
私の頬を触ったリーリヤは驚愕の表情を浮かべ、手を引っ込めた。
広『ふふ…そっちの私の身体…?すごく冷たい、よね?ちなみに私の方はこんな感じ、だよ』
すると、足音が聞こえ震えてるリーリヤへ近づくと…
リーリヤ「ひゃああ!!」
広『どう、私の手…暖かい、よね…?ふふ…今の私興奮してるから熱いくらいかも……ああ、今のリーリヤの顔、凄く良い…!もっと見せて、ね』
リーリヤの顔を見ると手の形に凹んでおり、透明な私の手が彼女の頬を触っているのだと見て分かった。
広『でも、これで私の方が本体だと分かった、よね?私の作った分身薬は見た目と声は再現されるけど、体温は再現されないんだ、よ。でも、腐りはしないから安心して、ね』
信じられなかった…信じたくなかった… 私が薬で作られた偽物で、リーリヤの青ざめた顔を見て笑ってる見えない私が本物だという事実に… - 911です 25/06/12(木) 05:12:30
続きは7時頃、投稿します
- 921です 25/06/12(木) 07:04:18
リーリヤは本物の私の手を振り解くと、彼女がいるであろう空間を睨むと、
リーリヤ「篠澤さん…今の貴方は何が目的なんですか…!どうしてあんな非道いことを…!」
広『ふふふ…それは、ね…皆んなの怯えて泣き叫ぶ顔を見てると、楽しいから、だよ。ふふ…ままらないことよりも、こんな楽しいことがあるなんて思わなかった…!だから、ね…これからの私は学園にいる皆んなを虐めて楽しむんだ、よ』
私は戦慄した。まさかあの透明薬にここまで私の心だけを豹変させる程の効果があったなんて…。
広『でも安心して…今までの篠澤広はそこにいる私の分身が代わりにやってくれる、よ。分身薬も透明薬と同じ、効果が永続するから…だから今の私はもう篠澤広じゃない、学園を彷徨い歩く怖い透明人間、だよ』 - 93二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 12:13:45
大分ホラー味増してきたなぁ…
- 94二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 13:30:52
加虐性がヤバい方向に振りきれちゃったかー……
- 951です25/06/12(木) 17:55:06
広の分身(早く本物の私に解除薬を飲ませないと……あのまま放っておいたら今度は何をするのか分からない…!)
私は部屋中を見渡して解除薬を探すが、部屋から出る前にはあった薬が何処にも見当たらなかった。すると、本物の私はくすくすと笑い始め、
広『ふふ…どうしたの、私?さっきからキョロキョロしてるけど、もしかして解除薬を探してるの?ふふふ…無駄だよ、もうあの薬は私が処分したから。後、透明薬も、ね」
と言い放ち、私は僅かな望みすら断たれたのだと実感した。何故なら、解除薬を作るには透明薬の成分が必要で、それが無いと解除薬を作れないからだ。透明薬に至ってはそもそも私が作ったものでは無いので調合しようがない。
思えば私とリーリヤが部屋に戻る前から彼女はここにいたのだから、予め処分するくらい訳もないだろう。
広『ふふふ…今日は莉波を始めに麻央とリーリヤ、そして私を驚かせた訳だし、夜も遅いから今日はこれくらいにしといてあげる、ね。そうだ、dice1d3=3 (3) 』
1.明日はずっと私に着いて行くから、ね
2.明日は千奈達を怖がらせようかな
3.明日は清夏達を怖がらせようかな
- 961です 25/06/12(木) 20:19:16
本物の私がさらっと言った言葉に隣にいるリーリヤは震え上がった。
リーリヤ「す、清夏ちゃん達に何を……!」
広『ふふ…それは内緒…でも私にとってはとても楽しいことだ、よ。そうだ、最後に…』
本物の私はそう言うと、ひたひたと再び歩き出し窓を開けた。外の風が私たちを撫でる中、彼女は言った。
広『私の正体を誰かに話したら、ふふ…私、あなた達に酷いことしちゃうかも…。それじゃあ、お休み…また明日、ね』
そして、窓が閉まった - 971です 25/06/12(木) 20:52:34
リーリヤ「どうしよう…明日、清夏ちゃん達が…」
リーリヤはさっきから震えたままだった。本物の私が言った清夏達と言うことは恐らく、リーリヤのクラスの咲季、手毬、ことね、そして清夏の4人のことだろう。そして彼女は『私の正体を誰かに話したら、ふふ…私、あなた達に酷いことしちゃうかも…。』と言った…。酷いこととは予想が付かないが、下手したら初星学園に居られなくなるほどの事をして来るかもしれない…。
dice1d2=1 (1)
1.そしてそう言った後、彼女は窓から出て行って…窓…?
広の分身がある事に気付く
2.リーリヤ「篠澤さん…私、どうしたら…」
何も起こらない
- 981です 今日はここまで25/06/12(木) 21:32:28
広の分身「リーリヤ、ここ何階だっけ?」
リーリヤ「え?………っ!!」
本物の私は窓から出て行った。でも、普通なら有り得ないのだ、
だってここは2階なのだから。
そう言えば莉波の部屋も私の部屋と同じ2階で、その時の彼女も窓から出て行ったのだった。私は急いで窓を開けベランダを覗いた。そこには、彼女のものと思わしき足跡がくっきりと残っており、よく見ると柵にも同じ跡が付いていた。
つまり本物の私は2階から飛び降りた事になる。勿論、普通2階から飛び降りれば無事では済まない、ましては運動能力がまるでない私だ、まず命は無いだろう。だが、莉波の部屋から飛び降りたであろう彼女は何も無かったかのように私の部屋に来てた。
だとしたら、あの透明薬は私の加虐性を刺激させ加虐心を芽生えさせただけで無く、運動神経も飛躍的に上昇させた事になる。
広の分身(これはもう私たちの…嫌、学園全員の手にも負えないかもしれない……)
私たちはただ呆然とするしか無かった。ただ部屋の時計の針の音だけが響き渡っていた
次回からはリーリヤ視点で始めます
- 99二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 21:40:23
うわ最大の弱点のフィジカルまで補完されちゃったのか…
所詮広だし取り押さえて閉じ込めておけば良いとか思ってたのに - 100二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 05:12:37
保守
- 1011です 25/06/13(金) 06:36:52
今日の投稿は18時頃になります
- 102二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 12:26:43
誰も勝てないよ…
- 103二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 17:40:41
あの悪夢のような昨夜の出来事から、わたしは一睡も出来ず、一晩が明けました。
なぜなら、あの篠澤さんが放った言葉が頭から離れられなかったからです。
『明日は清夏達を怖がらせようかな』
『私の正体を誰かに話したら、ふふ…私、あなた達に酷いことしちゃうかも…。それじゃあ、お休み…また明日、ね』
あの篠澤さんは確かにそう言いました。今日、清夏ちゃん達が怖い目に遭わされる、そう考えるだけでわたしは怖くて仕方ありません。一体、彼女は何をしてくるのか、分からないというのが、これほど怖いとは思いませんでした。
そして、それを防ごうとあの篠澤さんの事を清夏ちゃん達に話したら彼女はもっと酷い事をすると言いました。もしそれが、わたし一人だけならまだ良いのですが、それが清夏ちゃん達にも及ぶかもしれない、そう思うと話したくても話せず、結局わたしは部屋に戻った時、遅くなった事を心配してくれた清夏ちゃんに『ちょっとあそこに居た子達と話してた』と嘘をついてしまいました。
清夏「う〜ん、おはよ、リーリヤ」
清夏ちゃんが起きてきました。いつもと変わらない朝が弱くて寝ぼけた声に、わたしは少し泣きそうになりました。
リーリヤ「おはよう、清夏ちゃん」
わたしは、少し作った笑顔でいつもの挨拶をしました。
- 1041です 25/06/13(金) 21:45:53
━通学途中━
清夏「ねぇリーリヤ、今日のトレーニング終わったらさ、りなみん先輩の好きなお寿司買ってかない?」
リーリヤ「え、うん…そうだね、莉波センパイ喜ぶと思うよ」
昨夜、自室に戻ったわたしは、あの篠澤さんの事は話せませんでしたが、莉波センパイの部屋で起こったことは話しました。あの時、寮に居なかった清夏ちゃんはびっくりしてましたが直ぐに莉波センパイを心配してました。
朝、莉波センパイに二人で会った時も、彼女が空元気だった事に気付き、元気づけていました。そんな清夏ちゃんを見て莉波センパイは、少し本当の元気を取り戻せたようでした。
リーリヤ(やっぱり、清夏ちゃん優しいな…でも…)
わたしは清夏ちゃんの優しさを再確認すると同時に、今日は清夏ちゃんが…そう考えると不安がどんどん募ってきました。
清夏「リーリヤ、どうしたの?さっきから顔が暗いけど…」
リーリヤ「え?…あ、ちょっと昨日眠れなくて…」
清夏「まあ、昨日あんな事が起こったから無理ないよねー」
その時、少し清夏ちゃんの顔に陰りが見えました。その時わたしは気づきました、清夏ちゃんも本当は怖いのだと…。
- 1051です 今日はここまで25/06/13(金) 22:11:11
━1年1組教室━
教室に入るとクラスの間では、昨夜の出来事で持ちきりでした。すると、手毬ちゃんが私たちに駆け寄ってきました。
手毬「ねぇ、リーリヤ!昨日、姫崎先輩の部屋に透明人間が出たって本当⁉︎」
わたしは少し驚きましたが、そういえば手毬ちゃんは、透明薬の事を昨日の佑芽ちゃんで知っていたのでした。
咲季「ちょっと、手毬!まさか佑芽が犯人だなんて、言うつもりじゃないでしょうね!」
手毬ちゃんに続くように咲季ちゃんも駆け寄って来ると、手毬ちゃんと言い合いを始めました。どうやら咲季ちゃんも佑芽ちゃん経由で透明薬の事を知っていたようです。
咲季「佑芽がそんな事するはずないでしょ!大体、わたしと佑芽は騒ぎが起こる前に一緒の部屋で寝てたんだから!」
手毬「別に佑芽が犯人だなんて言ってないよ、ただ、昨日透明薬を飲んだのは佑芽だけだねって言っただけだよ」
清夏「ちょい二人とも待って、透明人間ってどゆこと…⁉︎」
リーリヤ「ごめん、清夏ちゃん実は…」
わたしは清夏ちゃんに透明薬の事を話しました。勿論、あの篠澤さんの事は伏せましたが……
清夏「成程ねー…広っちがそんな薬を、てか昨日の事件、絶対その薬を飲んだ奴の仕業じゃん」
手毬「ほら、清夏もそう思うよね」
咲季「だから、佑芽じゃないって言ってるでしょ!わたしが放課後、佑芽に会った頃にはもう戻ってたわよ!」
リーリヤ(…ど…どうしよう、取り敢えず佑芽ちゃんじゃない事は伝えないと)
わたしが弁明の言葉を考えてると、清夏ちゃんが不意に呟きました。
清夏「そういえばさ、ことねっち居なくない?」 - 106二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:42:30
まさか…
- 1071です 25/06/14(土) 06:34:05
今日の投稿は18時頃になります
- 108二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 08:39:33
解決出来るんですかねこれ
- 109二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 13:04:16
解除薬が破棄されてる時点で広(本体)を救う道が絶たれてるんだよなあ
- 110二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 17:21:53
わたしはハッとしました、今日は一度もことねちゃんの姿を見ていなかったのです。二人もそれに気づいたようで、顔を見合わせました。
清夏「ね…コレ、やばくない…?」
わたしたちは始業時間前にも関わらず、急いで駆け出しました。一目散に寮まで戻るとことねちゃんの部屋の前まで来ました。
咲季「ことね、いる⁉︎いるなら返事しなさい!」
咲季ちゃんはドアを叩きながら叫びますが、何も返事は返ってきません。すると、咲季ちゃんはドアノブに触れると、急に叩くのをやめました。
咲季「嘘、開いてる……」
ことねちゃんの部屋には鍵が掛かってませんでした。咲季ちゃんは恐る恐るドアを開けました。そこには、dice1d2=2 (2)
1.床で倒れてることねちゃんが居ました
2.ことねちゃんの姿が部屋の何処にもいませんでした
- 111二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 17:47:07
誤 ことねちゃんの姿が何処にもいませんでした
正 ことねちゃんの姿がありませんでした
わたしたちは部屋中を探しました。しかし、ことねちゃんの姿は何処にも見当たりません。
手毬「ど…どうしよう咲季、ことねが…」
咲季「……手分けして探しましょう!佑芽や十王星南達にも探すのを手伝ってもらうわ!」
咲季ちゃんはそう言い、部屋から出ようとすると慌ててわたしは止めました
リーリヤ「待って、咲季ちゃん!一人になっちゃ駄目!」
清夏・手毬「「リ、リーリヤ⁉︎」」
大声で叫んだことにビックリした清夏ちゃんと手毬ちゃんを尻目にわたしは続けました。
リーリヤ「もし一人で探してたら、今度はその人が襲われるかもしれません!だから手分けして探すなら二人以上で探さないと…!」
咲季「……それもそうね。分かったわ、リーリヤ。探す時は二人以上で探すことって佑芽達にも連絡しておく」
咲季ちゃんはわたしの提案を呑んでくれました。そして、わたしたちは部屋を出て二人一組に別れ、ことねちゃんを探し始めました。
リーリヤと組んだ子 dice1d3=1 (1)
1.咲季
2.手毬
3.清夏
- 112二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 18:30:02
咲季「さっきはありがとね、リーリヤ」
ことねちゃんを探しに行く途中、咲季ちゃんからお礼を言われました。
咲季「貴方が止めてくれなかったら、わたし一人で探して、アイツに襲われたかもしれない…そうなってたら本末転倒だもの」
リーリヤ「咲季ちゃんは、ことねちゃんが居なくなったのはあの透明人間の仕業だと思ったの?」
わたしがそう言うと、咲季ちゃんは唇を噛み締めました。
咲季「ええ、アイツ以外あり得ないわ、リーリヤだってそう思うでしょ。わたしの友達をよくも…絶対に許さないわ…!」
咲季ちゃんがここまで怒りに震えてるのは初めて見ました。わたしも事情を知らなかったら彼女のように怒っていたかもしれません。
でも、わたしはその透明人間の正体を知っています。それが篠澤さんだということを…、しかもあの篠澤さんは分身薬を開発して、わたし達のよく知るもう一人の篠澤さんを作り出し、自分はのうのうとあのような事をする狡猾さを持っています。
わたしは咲季ちゃんに本当のことを伝えようか迷いました。咲季ちゃんは犯人が篠澤さんだと知ったら、きっと驚愕するでしょう。それにわたしはあの篠澤さんからは正体を内緒にするよう口止めされてます。もしバラしたことを知ったら、わたしは無事では済まないかもしれません。もしかしたら、咲季ちゃんも…そう考えるとどうしても胸の中に閉まってしまうのです。
- 113二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:29:16
このレスは削除されています
- 114二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 21:32:17
ことねちゃんを探し始めてから、一時間ほど経過しましたが、依然として手掛かりすら見つけられませんでした。清夏ちゃん達とも連絡を取り合っていたのですが、学園がとても広大な為、一通り回って探すのも困難で疲労と焦りだけが募って来ました。
リーリヤ「これだけ探しても見つからないなんて……咲季ちゃん、佑芽ちゃん達からは何か連絡来てない?」
咲季「ダメね…連絡は取り合ってるけど、皆んな見つからないとしか返ってこないわ」
そうしていると、dice1d6=6 (6) の二人と合流しました。
1.手毬ちゃんと清夏ちゃん
2.会長と雨夜先輩
3.佑芽ちゃんと秦谷さん
4.麻央センパイと莉波センパイ
5.篠澤さんのプロデューサーさんとあさり先生
6.篠澤さんと千奈ちゃん
- 1151です 今日はここまで25/06/14(土) 22:47:27
千奈「咲季お姉さま、葛城さん!」
広の分身「咲季、……リーリヤ、ことね見つかった?」
咲季「ダメ、そっちはどう?」
千奈「いえ、何処にもいませんでしたわ…」
咲季ちゃんと千奈ちゃんがそう話していると、篠澤さんがわたしに耳打ちして来ました。
広の分身「リーリヤ、ことねのスマホは鳴らした?」
リーリヤ「いえ…彼女のスマホは部屋に置いてあったので…」
広の分身「そっか…ことねは間違いなく、本物の私に襲われて、何処かに連れ去られた。だけど、周りは道路と裏山しかない学園外までってことはないと思う。そうなると、探してない場所も絞られると思う」
リーリヤ「学園内で探してない場所、ですか…?しかし、学園内は皆さんが…」
その時わたしは、まだ探してない場所があったことに気付きました。その場所は初星学園内で最も目立つ、わたしたちにとっては憧れの場所…
リーリヤ「咲季ちゃん、千奈ちゃん…初星ドームってまだ探してないよね?」 - 116二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 01:04:01
透明薬を送ってきた『大学の知人』とやらに相談すればワンチャンないかな…
- 117二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 06:05:08
ほしゆ
- 1181です 25/06/15(日) 07:58:18
本日の投稿は、11時頃になります
- 1191です25/06/15(日) 10:58:40
━ドーム前━
広の分身「確かに、ここは見落としていた」
千奈「学園内で一番目立つ施設だから、逆に気づきませんでしたわ……」
咲季「他の皆んなにも連絡したわ、わたしたちは先に入りましょう…!」
咲季ちゃんに続いてわたし達ははドームの中に入りました。ライブ中は大勢の人で賑わってる場所ですが、今は閑散としてました。そんなドーム内で私たちは再びことねちゃんを探し始めようとしましたが、ある事に気づきました。
リーリヤ「ライブステージの扉が開いてる…?」
まるで、誘い込むかのように不気味に開いた扉にわたしは入るのを少し躊躇いましたが、
咲季「皆んな、行くわよ‥!」
と、咲季ちゃんの発奮に続いてわたし達も後に続いて中に入りました。
ステージ内は真っ暗だと思っていましたが、メインステージだけスポットに照らされてました。そして、そこで倒れてることねちゃんを見つけました。
咲季「ことね‼︎」
リーリヤ「ことねちゃん‼︎」
ことねちゃんを見つけた咲季ちゃんは全速力で駆け出し、わたしもそれに続いてことねちゃんの元まで走りました。よく見るとことねちゃんは何故かライブ衣装を身につけていました。
ことねの容態 dice1d100=15 (15)
80以上で呼びかけに目を覚ます、10以下の場合……
- 1201です25/06/15(日) 13:53:01
私たちはことねちゃんに近寄ると、彼女の顔が青白くなってる事に気付き、咲季ちゃんは彼女を仰向けにし胸を見ると動揺して胸に手を置き、
咲季「嘘、息をしてない……!心臓の音も弱くなって…ひぃ!」
咲季ちゃんが悲鳴を上げ、わたしも声を上げそうになりました。なぜなら、ことねちゃんの首元に締めつけた青い手のあざがくっきりと残っていたのです。
リーリヤ「そんな……ことねちゃん…!嫌ぁぁぁぁぁ!」
わたしは叫ぶしか有りませんでした。
千奈「葛城さん…どうされましたの…?えっ、藤田さん…?」
咲季「千奈…!広…!救急車呼んで、早く‼︎」
咲季ちゃんはそう二人に指示すると、ことねちゃんのライブ衣装を脱がせ、胸に手を重ねました。
広の分身「咲季…私が気道を確保する…千奈は救急車…リーリヤはAEDを持って来れる?」
篠澤さんの指示を聞いてわたしはどうにか心を落ち着かせ、彼女の言う通りにAEDを持って来るようにしました。
- 121二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 14:49:31
このレスは削除されています
- 122二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 14:56:58
これは警察沙汰になりそうだな
透明人間かどうかはともかく誰かがやったというのは誰も疑わないだろうし
こんな事件が起きた以上学園長も警備を増やすだろうな - 1231です25/06/15(日) 18:53:45
その後、咲季ちゃんと篠澤さんの迅速な心肺蘇生とAEDによる電気ショック、そして千奈ちゃんが呼んでくれた救急車のお陰で、どうにかことねちゃんは一命を取り留めました。特に輸送された病院は千奈ちゃんの実家の倉本財閥付属の病院だそうで、迅速に駆けつけてくれたのが大きかったようです。
しかし、今回学園内で起こった事件には流石に十王理事長の耳に入り、学園は暫くの間休校となり、生徒達は寮か実家で待機するようにと指示されました。
また警察により犯人の捜索が開始されましたが、犯人が透明人間だという事を証言しようにも肝心の透明薬は常に破棄され証明しようがなく、おまけにあの透明薬には指紋も消す効果が有ったらしく、犯人が篠澤さんだという証拠も見つかりませんでした。
ただ仮に指紋が残ってたとしても、捕まるのは罪を犯してない方の篠澤さんなので、そこは不幸中の幸いだと思いました。
そして事件のあった日の夜、わたしは篠澤さんに呼ばれ彼女の部屋に来ました。篠澤さんはは今までにない怒りを孕んだ表情でわたしに話しました。
広の分身「単刀直入に言う、私は本物の篠澤広を消そうと思ってる」
リーリヤ「え!?」
広の分身「あの篠澤広は越えてはならない一線を越えた。それにこれ以上放っておいたら、学園全体に危害が及んで取り返しの付かない事になる。幸いアイツは透明だから殺しても遺体は残らない」
篠澤さんの口から出た言葉とは思えない言葉にわたしは息を呑みました。
広の分身「リーリヤには手伝って欲しいとは言わない、人殺しに加担する事になるから。それにこの惨事はそもそも私が原因、自分で起きた事は自分で責任を取る。ただ、事情を知ってるリーリヤにだけは伝えたかった」
篠澤さんは決心した表情でわたしにそう言いました。その目は嘘偽りのない覚悟を決めた目でした。
リーリヤの行動 dice1d2=2 (2)
1.広に協力する
2.広を止める
- 1241です 25/06/15(日) 20:54:36
リーリヤ「待ってください…篠澤さん、他に方法は無いんですか!例えば新しく解除薬を作って飲ませるとか…」
広「それは難しい。前にも言ったけど、既にあった解除薬は廃棄されてるし、新しく作るとしても、それには透明薬の成分がいる、それに…」
リーリヤ「その透明薬の成分があれば良いんですよね?でしたら、あの篠澤さんから取れるんじゃ無いでしょうか?」
広「それは私も思いついた。でも、仮に成分を摘出して解除薬を飲ませたとしても、今度は自らの行いの罪悪感に押し潰される。だったらいっそのこと…」
確かに解除薬を作って彼女に飲ませても、彼女の行った罪が消えることはありません。それに、本物の篠澤さんが罪悪感で苦しんでるところは今の彼女と同じくらい見たく有りません。
わたしが何も言えずにいると、部屋のチャイムが鳴りました。
チャイムの主 dice1d2=1 (1)
1.dice1d13=12 (12) 燐羽は他学校な為除外 ことね、リーリヤ、広の場合+1
2.『やっほ、久しぶり』
- 1251です 今日はここまで25/06/15(日) 22:00:52
星南「篠澤さん、少し良いかしら?」
チャイムの主は星南会長でした。もしかしたら、あの篠澤さんかも知れないと警戒していたのでわたしは胸を撫で下ろしました。
でも、寮生では無い会長がどうして…
星南「夜分遅くにごめんなさい、あら葛城さんも居たのね、こんばんは」
部屋に入って来た星南さんは、誰が見ても元気がないと分かるものでした。ただ、学園内であんな事件が起こり、その被害者が会長と親しくしてることねちゃんなのですから、無理もないかもしれません。
広の分身「星南、どうしてここに?」
星南「その…事件があった後、佑芽達から透明人間のことを知って、その薬を持ってたのが篠澤さんだと聞いてここまで来たの。
勿論、貴方を攻めに来た訳じゃないわ。ただ、もしあの透明人間について知ってることが有れば、全部隠さずに教えてくれる?」
すると、会長は目に涙を浮かべ、
星南「私はこの学園と生徒が大好きなの…!それなのに私は生徒の一人を守れなかった、それも、ことねを…!だからあの透明人間にこれ以上、この学園の誇りと笑顔を奪われたくない…!篠澤さん、どうかお願い…!」
星南会長の真剣な頼みにわたしと篠澤さんは気迫されました。
広の分身は星南に本当のことを話すか dice1d100=13 (13)
30以上で話す
- 1261です25/06/16(月) 05:40:25
本日の投稿は、18時頃になります
- 127二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 12:44:40
このレスは削除されています
- 1281です25/06/16(月) 18:05:05
広の分身「ごめん…星南の気持ちは伝わったけど、この事件に星南を巻き込みたくない、だからあの透明人間の事は詳しく話せない、だから星南はこれ以上事件に関わらないで欲しい。この事件は私が原因だから、尻拭いは私一人でやる」
篠澤さんは星南会長の申し出を断りました。
星南「そんな…私は会長よ…!この学園で起こった事は私にも責任が有るわ!」
会長は食い下がりますが、篠澤さんは首を横に振りました。
広の分身「あの透明人間は予想以上に危険…。もしそれで学園の顔の星南に何かあったら、初星学園は本当に終わるかもしれない…。だから…ごめんなさい…私もこれ以上、ことねみたいになる人間を増やしたくない…!」
篠澤さんは先程の星南会長と同じ様に目に涙を浮かばせ、彼女を説得しました。
星南の反応dice1d2=2 (2)
1.……分かったわ、貴方がそこまで言うなら、今は関わらないでおくわね
2.それじゃあ貴方は自分が危険な目に遭ってもいいって言うの?
- 1291です25/06/16(月) 20:09:14
星南「私にとっては貴方も大切な生徒の一人よ、篠澤さん。貴方だけに危ない橋を渡らせるつもりなんてないわ。それに、貴方に何かあったら貴方を大切にしてる人はどうなるの?千奈、佑芽、美鈴、あの娘達は口を揃えて言ってるわ、篠澤さんは『大好きな友達』だって」
広の分身「………っ!!」
会長の言った言葉に篠澤さんの顔が歪みました。わたしは心にトゲが刺さったような気持ちになりました。もしこれが本物の篠澤さんに言ったのであれば、彼女はきっと励ましになった事でしょう。でも、今目の前にいるのは分身薬で作られた篠澤さんです。彼女自身に友達と過ごした記憶はあっても経験や体験はないのです。
だから会長の言葉は逆に篠澤さんを傷つける事になってしまいます。そう考えるとわたしは居ても立っても居られなくなりました。
リーリヤ「あの…すみません、会長!あの透明人間の正体ならわたしが話します!」
星南「え!?何で葛城さんが?」
リーリヤ「わたしは莉波先輩の事件があった時、偶然篠澤さんと現場に一緒にいて、その後ここで透明人間の正体を知ったんです!」
広の分身「リ、リーリヤ…駄目…!」
リーリヤ「それは……むぐっ!?」
わたしが正体を話そうとした瞬間、後ろから誰かに口を塞がれました。部屋に誰かが入った覚えはありませんし、篠澤さんも星南会長も目の前にいます。じゃあ、わたしの口を塞いでるのは…この熱を帯びた手の感触は……
広『ふふ…リーリヤ前に行った、よね?私の事話したら酷いことするかも…って』
星南「え…篠澤さんの声!?、でも篠澤さんはここに…」
広『ふふ…この姿の私と会うのは初めてだよね、星南。わたしがことねを襲った透明人間、篠澤広…だよ』
- 130二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 20:26:08
広(本体)はどうするんだろうな
ただメタ的に言うなら>>123で言及があったように事件のあった日の夜にこの出来事が起きてる以上
ここでまた事件が起きる可能性はないと思うけど
ここでリーリヤが意識不明になったなら警察の捜査で透明薬に指紋も消す効果が有ったということを知ることは出来ないはず
そんなすぐに警察の調査結果は出ないだろうし
他の二人がやられたなら寮で事件が起きることになる以上寮も危険だってなってみんな実家に帰るように指示を出すはずだろうから
- 1311です 今日はここまで25/06/16(月) 21:16:51
ここでわたしは篠澤さんが本当のことを頑なに話さなかったのか分かりました。昨夜と同じ初めから本物の篠澤さんが潜んでいたのです。
星南「ど…どういうこと⁉︎篠澤さんが…二人⁉︎」
広『ふっふっふ…私はそっちの篠澤広によって産み出された透明人間、この学園に恐怖をもたらす者、何てね…』
ことねちゃんを襲った犯人である篠澤さんは、わたしの口を塞ぎながら能天気にそう語りました。しかし、わたしは彼女の発言に違和感を覚えました。何故なら本物の篠澤さんは今、透明人間になってる方であり、姿のある篠澤さんが分身なのです。それなのに、本物の篠澤さんは自分が偽物のように振る舞っているのです。
わたしがそんな疑問を浮かべていると、わたしの口を塞いでた手が離れた瞬間、わたしの体が宙に浮きました。いえ、正確には本物の篠澤さんに持ち上げられたのです。
広『ふふふ…リーリヤは私が預かった。私の言うことを聞かなかったから約束通り彼女に酷いことする、よ、ことねの時みたいに、ね』
リーリヤ「篠澤さん…何で…きゃあ‼︎」
わたしが問いただそうとすると彼女は私を抱えて走り出しました。彼女は昨夜の様にベランダを開けると、二階から飛び降り地面に着陸しました。
広『っ!?……ふふ…いくら体が薬で強くなっても、素足で二階に降りるのはやっぱり痛い、ね』
彼女はそう嬉しそうに呟くとそのまま駆け出し、普段の彼女からは信じられないくらいの速さで、みるみるうちに寮が遠くなって行きました。
どうして彼女は嘘を吐いたのかわたしには分からず、ただ彼女に抱えられたまま連れ去られるしかありませんでした。
次回から、二人の広視点に戻ります
- 1321です 25/06/17(火) 06:02:24
本日の投稿は12時頃になります
- 133二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 11:52:45
〜リーリヤが部屋に来る少し前〜
寮に戻って来た頃には既に日が沈んでいた。警察から事情聴取をされたものの透明薬がない以上、透明人間の事を証明出来るわけもなく、もう一人の私が犯人なんて言える訳も無かった。
私はクタクタになりながら自室の扉を開けると…
『お帰り、私』
- 134二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 11:54:33
事件の張本人が部屋に居た。すると、冷蔵庫が勝手に開き、咲季から貰ったSSDが宙に浮くと、次に嚥下音が聞こえた。水筒が宙に浮き中身だけが消えていくのは何処か奇妙だった。
広『ふふっ…流石咲季、相変わらず完璧な味…』
飲み終わると本物の私はそう呑気に呟き、水筒を机に置いた。
広の分身「何でここに居るの?」
広『ここは私の部屋だから』
広の分身「言い方が悪かった….何しに来たの?」
私がそう問いただすと、彼女は笑い出し
広『ふふ…そういう意味か。貴方が口を滑らさないか見に来たんだ、よ。ちなみに、事情聴取されてる時も近くにいた。だからもし私のことを話してたら、ふふふっ…!』
どうやら、あの時からずっと私たちのそばに居たらしい。おそらく、倒れてることねを見た私たちの反応も楽しんで見ていたのだろう、そう考えると私は腸が煮え繰り返った。
広『ふふっ…今の貴方のゴミを見るような目、凄いゾクゾクする…!私ってそんな顔出来たんだ…!」
広の分身「薬のせいとはいえ、ことねにあんな事をした貴方を私は許さない。これ以上貴方が何かをする前に私が止める」
広『ふふふっ…じゃあ良い提案を教えてあげる、私を消せばいい』 - 1351です 25/06/17(火) 16:22:30
彼女の思いがけない提案にわたしは耳を疑った。
広の分身「あなたを消す…?どういう事…?」
広『ふふっ…わたしが昨日言ったこと覚えてる?今のわたしは篠澤広じゃなくて怖い透明人間…。だからわたしが透明薬と分身薬で作られた偽物だって事にすれば良い、よ』
広の分身「それって、わたしとあなたが入れ替わるってこと?」
広『正解…あなたが本物の篠澤広として、偽物を消滅させたって事にしても皆んな疑わない、よ』
確かに今の彼女とわたし、どっちが本物かって聞けば皆んなわたしを選ぶだろう…。皆んなが思う篠澤広は、ままらないことが楽しくて苦しくて好きだけど、他人に迷惑をかける事は嫌う…それが篠澤広だと思うから…。
広『それに、ね…仮にわたしの体に含まれてる透明薬の成分を使って、解除薬を作って飲ませたとしても、その後のわたしはどうなると思う…?
今は薬のお陰で本来のわたしを忘れられているけど、元に戻ったらきっと今までのわたしがやった事にわたし自身が耐えられなくなる、よ。下手したら学園を辞めるかそれ以上のことをする、かも。』
彼女のいう事は間違って無いだろう。莉波やことねにあんな酷いことをしたのだ、元に戻った本物のわたしは罪悪感に耐えきれなくなるだろう。そう考えると何も言い返せなかった。
- 1361です 25/06/17(火) 21:18:13
広『だったらいっその事、わたしは消えた方が良いと思った。不思議、だね。自分がこれから死ぬかも知れないのに全然怖く無い、これも薬のお陰、かな。ふふふっ』
本物のわたしはそう笑うとさらに話を続けた
広『それにあなたにも悪い話じゃない、よ。あなたは本物の篠澤広としてままならない毎日を送る事が出来る…分身として消えなくて済む、よ?』
わたしは彼女に自分の心が見透かされた気がした。確かに彼女を戻せばわたしは分身としての役目を終え、消えねば行けなくなる。でも、わたしは消える事が怖くて仕方が無かった。分身でありながらわたしは本物のわたしと逆の事を思っていたのだ。
そう思ってしまうと、彼女の提案がとても、わたしにとって魅力的に思えてしまったのだった。
- 1371です 今日はここまで25/06/17(火) 21:24:28
広『どう?わたしの提案、乗る気になった?』
広の分身は本物の広の提案に乗るか dice1d100=29 (29)
10以上で乗ってしまう
- 138二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 03:26:50
乗っちゃったかあ
- 1391です 25/06/18(水) 07:33:34
本日の投稿は、18時前後の予定です
- 140二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 15:11:19
保守
- 141二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 18:09:38
広の分身「分かった…あなたの提案に乗る…。』
広『ふふっ…よかった、乗ってくれて』
わたしは彼女の提案に乗ってしまった。
広の分身「でも、あなたを消すってどうやって?あなたとはいえ、残酷なことはしたくない」
広『そうなると一番手堅いのは毒、かな。それに篠澤広なら、一切苦しまずに逝ける毒も作れると思う、よ。わたしは別に苦しくても良いけど、ね』
広の分身「……分かった、それで良い。でも作る前にリーリヤにだけは報告したい。現状唯一、わたしたちの事を知ってるから」
広『ふふっ…良い、よ。』
そして、わたしはリーリヤに部屋に来るようにスマホで伝えた。通話が終わり、リーリヤが来るまで座って待とうとした時、耳元で本物の私が呟いた。
広『言い忘れてたけど、もし、リーリヤが提案に乗らないで、わたし達の正体を他の誰かにバラそうとしたら、リーリヤに酷いことするから……ことねよりも、ね。ふふふっ…』 - 1421です 25/06/18(水) 21:39:18
〜現在時刻〜
最悪の事態が起こった。星南が来るのも予想外だったが、リーリヤにもっと早くここに本物のわたしがいるって事を伝えるべきだった…。
星南「篠澤さん、どういう事…透明人間の正体は篠澤さんだったの?それに、どうして篠澤さんが二人居るの?」
取り敢えず、今は星南に状況を説明しよう。本物のわたしの提案通りに…
分身の広「ごめん、星南。内緒にするつもりだったけど、あの篠澤広はわたしが分身薬を飲んで作った分身…その分身が透明薬を飲んで暴走してる」
言ってしまった…、彼女が分身だと…。
星南「そう、なるほどね…本物の篠澤さんなら、そんなことする筈ないものね。彼女がことねを…許せないわ…!」
星南はわたしが本物で、透明人間の方が分身だと信じたようだ。状況としてはわたしにとってこれで良い筈なのだが、わたしの吐いた嘘が胸に深く突き刺さった気がした。 - 1431です 今日はここまで25/06/18(水) 21:59:33
星南「早速、おじい様に連絡を…」
広の分身「待って、星南…!」
星南がおじいちゃんに連絡しようとした瞬間、わたしは必死に止めた。
星南「どうしたの、篠澤さん?」
広の分身「さっきも言ったけど、星南や他の皆んなを巻き込みたくない…。あの透明人間はわたし一人で何とかする」
これは、紛れもないわたしの本心だった。
星南「そんな、危険よ…!ことねにあんな事をした奴よ、貴方も何されるか分からないわ!それに、早くしないと葛城さんが…」
広の分身「だから、だよ。わたしは星南にも、他の人たちにもこれ以上傷ついてほしくない。それに、あの透明人間の事はわたしが一番よく知ってる。リーリヤはわたしが必ず助け出す、だから星南は他の学園のみんなを守ってあげて…!」
広の覚悟に星南はdice1d100=29 (29)
40以上で折れて彼女一人で行くことを認める
- 1441です25/06/19(木) 07:15:00
本日の投稿は18時前後になります
- 145二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 17:03:20
保守
- 1461です25/06/19(木) 18:03:49
星南「それなら、尚更貴方を一人で行かせる訳には行かないわね。確かに篠澤さんの覚悟は立派な物よ。でもね、篠澤さんにはもっと私たちを頼ってほしいの。貴方一人で抱え込む必要は、無いんじゃないかしら」
星南の優しい言葉に、わたしは心のトゲが更に深く刺さった。星南は目の前のわたしを本物の篠澤広として接している。わたしが分身だとは気付いていない様だ。
実際、星南達に手伝って貰った方が早く事は進むだろう。でもそれは、みんなが本物の篠澤広を消すのを手伝う事である。そんな事は絶対にさせたく無い、だから唯一真実を知ってるリーリヤ含めて一人で解決したかった。その為にわたしは一つ本当の事を話す事にした。
広の分身「星南、あなたは分身とは言えわたしを消す…嫌、殺す事に協力するの?」
星南「殺す、ですって…?dice1d2=2 (2) 」
1.捕まえるのではなくて?
2.そう、何んとなくそんな気がしてたわ
- 1471です 短いですが今日はここま25/06/19(木) 22:03:38
広の分身「なんで…⁉︎」
動揺したわたしに星南は言った。
星南「今の貴方の執拗な自分一人でどうにしようとする発言と態度を見れば、何んとなく予想が付くわ」
広の分身「…だったら星南はわたしを止めるつもり…?」
星南「出来れば止めたいわ、薬で作った自分の偽物とは言え、篠澤さんが人を殺めるのは見たく無いもの。でも、それほど貴方は覚悟してるって事なのよね」
星南の発言にわたしは頷く事しか出来なかった。
星南「だったら、私にもその覚悟を背負わせてくれないかしら。貴方一人で抱え込む必要は無いわ」
広の分身「それって、星南も…もう一人のわたしを手に掛けるのを手伝うって事?」
星南「…ええ、この学園を守る為にも、私に『殺し』の手伝いをさせてくれないかしら?」 - 148二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 04:25:01
仕事で起きてたので保守
- 1491です25/06/20(金) 07:30:03
本日の投稿は18時前後となります
- 150二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 17:23:01
ほしゅのきらめき
- 1511です25/06/20(金) 18:05:09
星南の思わぬ発言に、わたしは仰天した。何故彼女がそこまでの覚悟をしているのか、わたしは尋ねる事にした。
広の分身「星南、どうして、そこまで?」
すると、星南は俯いて
「dice1d2=2 (2) 」
1.…話は後にしましょう、葛城さんをいち早く助ける為にも
2.…誰にも言わないって約束してくれる…?
- 1521です25/06/20(金) 18:35:17
わたしは頷くと星南は
星南「私が篠澤さんを止めようとしたのは、貴方を大事にしてくれる人がいるからというのは建前、本当は透明人間の篠澤さんをわたしの手で消してやりたかったからなの」
広の分身「星南が透明人間のわたしを…?」
わたしがそう言うと星南は急に声を荒げた
星南「ええ、莉波を怖がらせただけでも許せなかったけど、あいつはことねをあんな目に合わせた…!少しでも遅れたら、ことねは手遅れになるところだった…!だからこの手であいつを…‼︎」
星南の気持ちはよく分かった。もしことねが千奈や佑芽だったら、わたしも我を忘れて、本物のわたしからあの提案される前に彼女を消そうとしただろう。
すると、星南は急に静かになって
星南「……ごめんなさい、声を荒げてしまって…。会長失格よね…篠澤さんを助ける為だとか学園を守る為ではなくて、ただの私怨で行動しようとしてたもの。貴方を訪ねたのだって、佑芽や美鈴から聞いて彼女ならあの透明人間を消す事が出来る方法を知ってるかもって思ったからなの…」 - 1531です 今日はここまで25/06/20(金) 18:57:21
広の分身「星南…大丈夫、だよ」
わたしは星南の手を握った
星南「篠澤…さん…」
広の分身「わたしの事も誰にも言わないって約束してくれる…?」
わたしは彼女に本当の事を話す事にした。何故なら、そうしないと本当の対等になれない気がしたから。
星南「そう…貴方が分身で透明人間の篠澤さんが本物なのね…道理でそんなに手が冷たいのね、あと知ってるのは葛城さんだけなのよね?」
広の分身「うん…驚かない、の?」
星南「驚いてはいるわ、でも私の決心は変えるつもりは無いわ…例え向こうが本物の篠澤さんであっても…」
広の分身「分かった…じゃあこれで、わたしたちは『共犯』だ、ね」
わたしたちは、お互いに手を重ね合った。
次回は本物の広の視点になります
- 154二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 01:05:19
とてもよい。ほしゅ
- 1551です25/06/21(土) 06:56:14
本日の投稿は18時前後になります
- 156二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 13:51:47
このあたりで保守
- 1571です 25/06/21(土) 18:03:56
広『着いたよリーリヤ…下ろすね』
リーリヤ「キャッ⁉︎、この部屋って…」
広『うん、リーリヤのクラスの教室。ふふっ…ここなら、リーリヤの惨たらしい姿をクラスの皆んなに、いち早く見せられるから、ね。ふふっ…咲季、手毬、清夏、みんながその状態のリーリヤを見たらどうなるか楽しみ……!」
リーリヤ(っ!?篠澤さん…)
広『ふふっ…凄い、よ、この透明薬、透明で居る時間に比例して加虐心と嗜虐心がどんどん高くなるんだ、よ。ふふふっ…わたし、これからリーリヤを殺しちゃうかも知れないのに笑ってる……!』
広『実は、ね、この薬は最初は30分にも満たない時間制限があったんだ、よ。きっとこれを送った大学時代の知り合いは、わたしが加虐心に侵される直前で薬が切れる様にして恥をかかせたり、場合によっては警察に捕まる様に企んだろう、ね。大学時代、わたしがずっと首位だったのが気に入らなかったのかな…ふふふっ』
広『でも、わたしはその透明薬を永続する様に調整した、だから、わたしの嗜虐心は歯止めが効かなくなったんだ、よ。ふふっ』 - 1581です 25/06/21(土) 21:15:29
リーリヤ「篠澤さん…何故先程、自分を偽物だと…」
広『そういえば、まだリーリヤには話してなかった、ね。いい、よ、話してあげる、ね』
━説明中━
リーリヤ「そんな…篠澤さん、あなたは自分が消えても良いんですか…!」
広『ふふっ…別に平気、だよ。薬のお陰で今は死ぬのも怖く無い、よ。でもね、死ぬのは怖くなくても、別に死ぬつもりはない、よ』
リーリヤ「どういう、事ですか…?」
広『わたしの本当の目的、それはわたしを消しに来た分身のわたしを返り討ちにして、わたしの存在を知ってる人達を全員消す為、だよ。分身のわたしが消えれば誰もわたしの正体が分からなくなるし、誰もわたしをを止められなくなる、そしたらこの学園のみんなを、ふふふっ……!』
リーリヤ「そ、それなら何故、分身の篠澤さんにわざわざそんな提案を…?」
広『わたしの苦しむ顔が見たいから、だよ。彼女は自分が分身である事を内心凄く怖がってた。わたしが元に戻れば分身のわたしの存在が必要なくなる、だから彼女にわざと希望を持たせておいたんだ、よ。ふふっ…希望から絶望に変わった時のわたし…どんな表情する、かな、楽しみ……!でもその前に…リーリヤ、あなたに酷いことしないと、ね。』
リーリヤ「ひっ…⁉︎」
広「ふふふっ…どうしよう、かな…そうだ、dice1d3=2 (2) 」
1.ことねと同じ様に首を絞めてあげる、ね
2.殴ったり、踏んづけてあげる、ね
3.物を使って、叩きつけてあげる、ね
- 1591です 今日はここまで25/06/21(土) 22:27:38
リーリヤ「えっ⁉︎…ドスッ がっ…はっ……!?」
リーリヤ(何…お腹が…急に…もしかして、殴られ…)
広『ふふっ…えいっ…』
リーリヤ「がっ…あああああっ!!」
広『どう…わたしの素足でお腹を踏み躙られる感触は…?ふふっ、このまま教室の壁と挟んで踏み潰してあげよう、かな』
リーリヤ(痛い…!痛い…!お腹が、潰れ…!)
広『ほら、抵抗して、良いよ?出来ない…?それとも、それで抵抗してる、の?ふふっ…弱い、ね』
リーリヤ(足を両手で押さえてるのに、全然力が弱らまない…!今の篠澤さんに、こんな力が…)
広『ふふっ…次はね…』スッ
リーリヤ(足を離した…?今の内に…ドスッ がっ⁉︎…ゴスッ がはっ‼︎?」
広『逃げちゃ駄目、だよ。罰として殴り続けてあげる…!顔は最後まで狙わないでおくから、安心して、ね』
リーリヤ(苦しい…痛いよ…誰か……!)
リーリヤ「ぐすっ…う…嫌ぁ…」
広『ふふっ…泣いちゃった、ね。ふふふっ…もっと…泣いて…!』
リーリヤ「がっ…!うっ…ゲホッ、ゴホッ、オエッ…エエエッ…」
広『あっ、吐いちゃった。…ふふっ、お仕置きだ、ね』
リーリヤ(誰か…助け…て…)
次回は分身の広視点になります - 160二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 22:49:52
本当にもう取り返しのつかない所まで堕ちてるんだな…
- 1611です25/06/22(日) 07:10:37
本日の投稿は、13時前後になります
- 1621です 25/06/22(日) 13:02:38
━少し戻って広の部屋━
星南「葛城さんは、何処に連れられたかしら」
広の分身「本物のわたしの思考から考えると、ことねの様に敢えて目立つ所に行った可能性が高い。大方、教室かレッスン教室みたいな、人の立ち入りが多いところ…彼女の残虐性を考えるとリーリヤは1組の教室に連れられた可能性が高い。そして、リーリヤの惨たらしい姿を教室に入ったみんな、特に清夏たちに見せつける可能性が高い…」
星南「……ことねにあんな真似をした、あっちの篠澤さんならやりかねないわね。それなら、一刻も早く葛城さんを助けましょう…!」
dice1d2=1 (1)
1.広「うん…まずはリーリヤを先に助けることが大事、一緒に教室に行く、よ」
2.広「わたしはここで彼女を消す為の薬を作る、星南は先に行ってリーリヤをお願い、出来る…?」
- 1631です 25/06/22(日) 18:18:09
本物のわたしを消す薬を調合するより、リーリヤを助ける事を優先したわたしは星南と一緒に寮から出た。
星南「篠澤さん…足跡が…」
広の分身「うん、教室棟の方に続いている、ね」
わたしたちはリーリヤの教室へ向かおうとすると、本物のわたしが飛び降りたところから点々と続く足跡が、わたしの予想通り教室棟に続いており、一刻も早く向かう為、わたしは星南に引っ張られる形で走り出した。
教室棟の扉は開かれており、ことねの時と似た雰囲気をただ寄せていた。そして生々しい音とリーリヤの呻き声が耳に入った。
星南「⁉︎…葛城さんの声…!でもこの音って…」
広の分身「早く教室に行かないと……!」
わたしたちは音が大きくなる方へ向かい、音の発生源である1組の教室の扉を開けた。
そこには服がボロボロになって、うつ伏せで倒れてるリーリヤがいた。そして、彼女の背中の制服には裸足の跡があり、
広『ふふっ…来たんだ、ね。わたし…」
姿は見えないが、確かにここに居る本物のわたしの声がした。
- 1641てす、今日はここまで25/06/22(日) 22:04:58
星南「そんな、葛城さん…」
星南はリーリヤの惨状に思わず目を背け、わたしは本物のわたしが居るであろうリーリヤの上を睨んだ。
広『ふふふっ…星南も来たんだ、ね。安心して、次は二人がこうなる番だ、よ。えいっ、えいっ』
リーリヤ「がっ……あああああっ━━‼︎」
おそらく、リーリヤの横腹を蹴ってるだろう、リーリヤの絶叫が教室にこだまする。
星南「辞めなさい‼︎どうしてこんな事を…貴方は何が目的なの‼︎」
広『ふふふっ…そんなの楽しいから、だよ。今朝のことねの苦しむ顔も最高だった、よ。首を絞めてたから掠れ声だけど『ァァァ……たす……け………てぇぇぇ……、死に……たく…な…い…』って言いながら、悶え苦しんでた姿……ふふふっ……ふふふふふっ…!」
星南「っ‼︎貴方…‼︎」
激昂した星南が本物のわたしに、飛び掛かろうとしたところを手で遮り
広の分身(星南、抑えて…今のことねは大丈夫だから…)
星南(……分かったわ…ごめんなさい)
わたしは星南を宥め、本物のわたしに今までにない位の気勢を張り
広の分身「リーリヤを返してもらう、よ…『わたし』…!」
広『ふふふっ…二人とも虐めてあげる、ね…!』 - 165二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 04:13:56
ほしゅ
- 166二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 12:22:58
上げ
- 1671てす25/06/23(月) 17:14:35
本日の投稿は21時前後になります
- 1681です 遅くなってすみません25/06/23(月) 21:57:23
真っ暗な教室でペタペタと湿った足音が、わたしたちの前方から聞こえ、その足音はかなりゆっくりとしたリズムで近づいて来た。おそらく『わたし』はじわじわとじっくり追い詰めて、楽しむつもりなのだろう。
広の分身(星南、私が合図を出すまでソレは出さないで、ね)
星南(ええ、分かってるわ)
わたしたちは無策でここに来た訳では無かった。だが、彼女を消す薬はまだ無い。だから、わたしがある人物からから貰った物をもったいないが使う事にした。
ソレは暗闇の中でも輝きを纏っており、『わたし』もよく、お世話になっていた物だった。
足音が、わたしたちのすぐ近くまで来た。そして、わたしは星南に合図を送った。
広の分身「今だ、よ…星南…!」
星南「ええ!」
わたしたちは合図と共に、背中に隠してたその『飲み物』を『わたし』にぶちまけた。
広『きゃっ…⁉︎この液体って…」
広の分身「あなたはソレをよく飲んでた、よね。そう、ご存知咲季のSSD、だよ」 - 1691です 25/06/23(月) 22:28:37
咲季のSSDは暗闇でも常に七色の光を纏っていた。だから、透明な『わたし』が浴びれば、液体が彼女の輪郭を表した。更に目の前でぶちまけた事によって、『わたし』の目にも入り、隙が生まれた。
星南「葛城さん、もう大丈夫よ…」
リーリヤ「か、会長…」
星南はその隙にリーリヤの元へ駆け込み、彼女を慎重に抱きかかえ素早く戻った。
星南「篠澤さん、葛城さんを取り返したわよ!」
広の分身「うん、作戦成功だ、ね」
リーリヤを取り返したが、彼女には『わたし』の殴ったり蹴られた事によりできた青い痣が腹部に複数見られた。
広の分身「星南、救急車呼んでくれる?リーリヤに内部出血の痣がある、早く呼ばないと危険」
星南が救急車へと連絡してる間、わたしは『わたし』に視界を戻した。
- 1701です 今日はここまで25/06/23(月) 23:11:07
咲季のSSDが透明だった『わたし』の輪郭を肉付けていった。その姿は当然、わたしと瓜二つだったが、薬の影響か小枝のように細かった筈のわたしの肉体は、佑芽と遜色ないくらいに肉付けされていた。目に入ったSSDは取れたのか、『わたし』はまじまじと自分の体を見ていた。
広『ふふっ…透明になってから見た事なかったけど、今のわたしの体こうなってたんだ、ね。今なら佑芽にもフィジカルで勝てちゃう、かも』
広の分身「これで、貴方は透明じゃなくなった。プールや寮の浴場はここから離れてるし、タオルのような拭く物もない。観念した方がいい、よ」
わたしがそう言うと、『わたし』はニタァと笑った。その姿は正に化け物そのものだった。
広『ふふふっ…わたしに勝ったと思ってる、の?姿が見えたとしても、「わたし」を今から虐める事は出来るんだ、よ』
『わたし』は体からこぼれたSSDを踏んだ事により、ベチャ、ベチャと音を立てながらわたしに近づいて来た。
広『どうした、の?わたしが言った薬使わない、の?もしかして、まだ完成してない?
ふふっ…それなのにわたしのところに来たんだ。そんなに『ままらない』思いをしたいんだ、ね。いい、よ、お望み通りにしてあげる、ね』 - 1711です 25/06/24(火) 07:51:11
本日の投稿は11時前後になります
- 1721です25/06/24(火) 11:24:21
SSDで光る腕がわたしの首元へと伸びる。
広『ふふふっ…ことねの様に絞めてあげる、あなたの首が折れるまで、ね』
星南「篠澤さん…!何をしているの、早く逃げて…!」
広の分身「わたしは大丈夫、あなたはリーリヤを見ていて…」
そして、腕がわたしの首元にかかった。その瞬間、わたしはポケットから注射器を取り出し、それを彼女に刺した。
広『痛っ…!何を刺したの…?まさか…あの薬を…』
広の分身「ううん、あれはまだ作ってない。わたしが打ち込んだのは何処にでもある…ただの市販の消毒アルコール、だよ」 - 173二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 17:41:50
酔わせるのか?
- 1741です25/06/24(火) 19:15:59
広『っ……気持ち、わるい…ふふっ、やられた、ね……」
広の分身「アルコールは血管から直接注入されれば、口から摂取するよりも早く回るのは知ってる、よね。それに、あなたは透明薬によって一種の興奮状態になってるから、体内を循環する速度はより早くなる、よ」
アルコールを注入された『わたし』はフラフラとした千鳥足に成り、次第に蹲る体制になり、しばらくは酔いから醒めることはなさそうだった。
星南「篠澤さん、いつの間にアルコールを…いつから持ってたの?」
リーリヤの肩を支えながら、星南はわたしに質問した。
広の分身「今日のあの事件の前、だよ。ことねを探す前にアルコールを注射器に吸い取らせて持ってきたんだ、よ。解除薬がない以上、彼女を弱らせるにはそれしか無いと思ったから」
星南「成程ね…それで、本物の篠澤さんの姿を捉えられて、接近して来たところを見計らって注入したのね」
わたしは星南の言葉に頷くと、『わたし』の元へより
広の分身「もう一度言う、今度こそ観念した方がいい、よ。今のあなたはもう満足に動けない、よ、大人しくして、ね」 - 1751です 今日はここまで25/06/24(火) 22:36:06
広『ふふっ…分かった、今はあなたの言う通り大人しくしてあげる、ね。
ふふっ…苦しんでる「わたし」の姿、見てみたかったけど残念、だね』
『わたし』はえづきながらそう言った
広の分身「その言い草、わたしにあの提案を持ち掛けたのは、あなたを消そうとしたわたしを返り討ちにして逆にわたしを消すつもりだったんだ、よね?
ついでにリーリヤを消せば、あなたを知ってる人は誰もいなくる、そうしてあなたは透明人間の化物になるつもりだった」
広『うぷ…そう、だよ。あなたに希望を残しておけば、絶望した苦しみもその分多くなるから、ね。ふふっ…消えるのを怖がっていたから、ね、「わたし」』
やはり『わたし』だからか、分身である「わたし」の気持ちについて気づいた様だ。
広の分身「うん、あなたの言う通りわたしは消えるのが怖かった。だから、あなたの提案に乗った、それは間違ってないし、今もその気持ちは変わらない、よ。だから…」
わたしは覚悟を決め、彼女に審判を下した。
広の分身「あなたには、消えてもらう、よ。あなたがやった事による断罪も含めて、ね」
広の分身の本当の気持ち dice1d2=2 (2)
1.本当に消すつもり
2.消すつもりだが少し揺らいでいる
- 176二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 01:25:04
保守
- 1771です25/06/25(水) 07:31:09
本日の投稿は18時前後になります
- 178二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 13:48:27
保守
- 1791です 25/06/25(水) 17:43:28
広の分身「星南、救急車と警察が来るまでリーリヤを見てくれる?わたしは『わたし』と部屋に戻る、から」
星南「葛城さんを見るのは良いけど、一人で大丈夫なの?」
広の分身「今の『わたし』はアルコールが回ってる、それに、原液を注入したから数日は酔った状態、だから心配しないで」
星南「…分かったわ、救急隊員と警察に話をしたら、すぐに私も向かうわね」
広の分身「うん、リーリヤを頼んだ、よ」
わたしは星南と一旦教室で別れ、SSDで汚れた『わたし』と床を拭いた後、わたし達の部屋へ戻る為に移動する事にした。
広『うぷ…それで…どうやってわたし達の部屋に向かう、の?今のわたしじゃ…おえっ…立つ事も「ままならない」し、立たせる事なんて、出来ないと思う、けど?」
広の分身「別に肩を担ぐ必要は無い、あなたの手を引いて立たせて、歩かせるくらいなら、わたしでも出来る、よ」
わたしは屈んで『わたし』に手を伸ばした。彼女がわたしの手を握った感触がし、わたしは両手を使って、彼女を引いて一緒に立ち上がった。
広の分身「ほら、ね。これくらいなら、わたしでも出来るんだ、よ」
広『ふふっ、成長してたんだね、わたし』
わたしは彼女を引っ張る様にわたしたちの部屋へと向かった。 - 180二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 21:10:12
まだなんかありそう
- 1811です 25/06/25(水) 21:47:32
寮へと進んでる最中、遠くから救急車のサイレンの音が聞こえてきた。取り敢えず、リーリヤの方はこれで大丈夫だろう。
ドームに居た警察の人たちも1組の教室へと向かった様で、教室に向かってる警官達がわたし達の近くを通り過ぎた。寮までの道は夜にも関わらず騒がしく思えた。
広『ふふっ…犯人ならここにいるのに、ね…おえっ…」
広の分身「少し黙って、戻しても良いなら止めないけど」
━学生寮前━
学生寮の前に着いたわたし達は、扉を開けて、一応誰かいないか確認した。
確認した結果、dice1d3=1 (1)
1.誰もいなかった
2.dice1d14=14 (14) が遠くにいた
3.dice1d14=13 (13) に声を掛けられた
ことね、リーリヤ、広、星南が出たら、プラス1
- 1821です 今日はここまで25/06/25(水) 22:10:37
※ダイス値を間違えましたが、1なのでこのまま続けます
幸い、今は玄関の近くに誰もいなかった。わたしは『わたし』を連れて、足早に自分達の部屋へと向かった。
━広の部屋━
広の分身「ここで寝転がってて」
わたしはベットの上に『わたし』を投げ入れた。彼女は少し『ぐえっ』と声を上げ、
広『おえっ…酔ってるのに、乱暴にベットに投げられた…ふふっ、そんなわたし見るの初めて、かも』
わたしは寝転がせた彼女を無視して、彼女を消す為の薬を作り始めた。
薬を作り出すのにそこまで時間は掛からなかった。わたしは完成した薬を彼女の前まで運んだ。
広『ふふっ、もう出来たんだ。早い、ね』
広の分身「睡眠薬の効果を10倍にさせた薬だから、ね。睡眠薬の成分さえ分かってれば、そこまで難しくない、これなら、苦しまなくて済む、よ』
広「そっか、残念…もっと透明になった姿で皆んなを虐めて遊びたかったのに、ね」
彼女はある意味変わらずにそう言った。 - 183二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 01:51:44
保守
- 1841です25/06/26(木) 07:45:25
本日の投稿は18時前後になります
- 185二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 14:58:19
楽しみに待ってます!
- 1861です 25/06/26(木) 17:55:57
後はこの薬を飲ませれば全てが終わる、これで、学園のみんなは恐怖に怯えずにすむし、これ以上犠牲者が出る事はない。
解除薬はもう作成する事は出来ない状態であり、仮に出来たとしても、元に戻った『わたし』は罪悪感に押しつぶされることだろう。
それに、『わたし』が元に戻れば『わたし』の代わりであった分身のわたしは、消えなければいけなくなる。
そう考えれば、彼女のやった事も含めて彼女を消す以外に方法がなく、それがわたし自身にとっても最善だった。
そう自分に言い聞かせたわたしは、彼女の口と思われる部分に薬を近づかせ、
dice1d2=1 (1)
1.薬を『わたし』の口に流し込んだ
2.薬を流し込む直前、手が止まった
- 1871です25/06/26(木) 21:25:10
薬を飲み込んだ『わたし』は、わたしに語りかけた
広『ふふっ…これで今からあなたが『篠澤広』、だね、おめでとう』
広の分身「………」
わたしは彼女の言葉に何も返せなかった
広『ふふっ…どうしてそんな……悲しい……顔を……して……るの…?…どう…して……喜ば……ない……の……?ふふっ…』
薬の影響か『わたし』の声がどんどんか細く弱くなり、言葉に間隔が空く様になった。
広『ふふっ…今の…わたし……喋る……のが……やっと……、この……ままら…なさ……久し……ぶり……、だ……ね………』
そして、『わたし』は最期に一言だけわたしに伝えた。
広『…あ…り…が……と……う……』
そして、『わたし』は息を立てずに眠りについた。わたしは今までの疲れが溢れたのか、ベッドの横に座り込んでしまった。
窓の外は、サイレンの音が聞こえなくなっており、風の音だけが耳に入った
- 188二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 21:45:05
分身ちゃん…よく頑張ったね
- 1891です 今日はここまで25/06/26(木) 22:07:16
「……澤….さん……篠澤さん……!」
どうやら、わたしは眠ってしまったらしく、目を開けると星南がいた。
星南「良かった…!貴方に何もなくて…」
広「ごめん…寝ちゃってた…みたい…」
星南「その様子だと終わったのね、全部」
広「うん、もう『わたし』はここにはいない、よ」
星南「そう…ごめんなさい、協力させてって言っておきながら、結局貴方一人に任せてしまって」
広「ううん、星南がそう言ってくれただけでも充分、だよ、有難う。リーリヤは大丈夫、だった?」
星南「ええ、数箇所の骨にヒビと内蔵が少し損傷してたけど、命に問題はないそうよ。警察には猿に襲われたと説明しておいたわ」
広「そっか…ことねの件もそれで説明出来そう、だね」
星南「ええ、でも…その、もう一人の篠澤さんはどうすればいいかしら?」
広「わたしが防腐処置をして部屋で預かって置く、誰にも迷惑をかけない様にするにはそれしか無い」
星南「何から何まで申し訳ないわね。本当お疲れ様、篠澤さん。きっとその涙も辛かったのが終わって、ホッとしたからなのね」
広「え?」
星南にそう言われて、目元を手を拭うとわたしの手が少し濡れていた。
わたしは何故、泣いてたのか思い出すことが出来なかった。
- 190二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 23:08:38
どちらの涙なんだろうね