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Re:シチュくれたら書くやつpart2|あにまん掲示板
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Re:シチュくれたら書くやつpart2

  • 1一般通過弟(?)25/06/11(水) 16:41:00

    自分の不手際で完結まで持って行けなかったのもあれなので、やり直します。

  • 2一般通過弟(?)25/06/11(水) 16:42:53

    弁明させていただきますと、実は自分学生でして。なので基本家の中にいるか友達にデザリングしてもらうかでしか書き込むことが出来ないんです。とはいえ書き切ることが出来ず申し訳ありませんでした

  • 3一般通過弟(?)25/06/11(水) 16:44:15

    前スレのリクエストは全てメモを取っておりますので、こちらから再開させていただきます。

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 16:45:58

    このレスは削除されています

  • 5一般通過弟(?)25/06/11(水) 16:51:14

    ふと姫崎先輩と彼女のプロデューサーを見ていて思うことがあります。私も彼にお姉ちゃんと呼んで欲しい、と。いつも彼には秦谷さん、と呼ばれることばかりなのですが。たまにくらいは、美鈴お姉ちゃんと呼ばれてみたいです。

    「おはようございます、プロデューサー」
    「おはようございます、秦谷さん。……なんですか、こっちをじっと見て。嫌な予感がするんですが」
    「試しに、1回だけでいいので……私の事、美鈴お姉ちゃんと呼んでくれませんか? 」
    「……は? 」
    「なんですかその反応は」
    「すいません。あまりにも理解できないものでつい」
    「酷いお方ですね。担当アイドルの要望ですよ? 」
    「まず……何故、そう呼ばれたいと思ったのでしょうか」
    「姫崎先輩とそのプロデューサーを見て影響されました」
    「……はぁ」

  • 6一般通過弟(?)25/06/11(水) 16:58:26

    >>5


    「その反応、呆れてますね? 」

    「急に自分の事をお姉ちゃんと呼べ、なんて言われたら誰しもそうなりますよ。……彼を除いて」

    「いいじゃないですか、減るものでもありませんし」

    「俺のプライドや羞恥心は」

    「考慮しないものとします」


    予想通り、頑なに断り続けてきますね。……さて、どうすれば良いでしょうか。


    「ではプロデューサー。もし、お姉ちゃんと呼んでくださるのなら雨の日もレッスンしましょう」

    「それはありがたい提案ですが。……ここしばらく雨が降らない予報なのを知った上での提案ですよね」

    「さすがプロデューサー。ご存知でしたか」

    「舐めないでください、俺を」

    「……では、どうしたら呼んでくださるのでしょうか」

    「そうですね。……一番星になれたらその時は、呼んであげましょう。美鈴お姉ちゃん、と」

    「なるほど、そう来ましたか。はい、わかりました。私は……歩いたままで一番星を勝ち取って。あなたにお姉ちゃん、と呼ばせてみせますよ」

    「本来の実力のあなたであれば必ず取れますよ」

    「いいんですか? 応援しても」

    「応援するのがプロデューサーの役目です。それに……トップアイドルを育てるのが俺の夢なんです。夢の為なら羞恥心の一つや二つ捨ててやりますよ」

    「では、その時は……もっとお願い、増やしておきますね」

    「……はい」

  • 7一般通過弟(?)25/06/11(水) 17:04:48

    >>6


    『一番星は……秦谷美鈴!! 』


    ​───────​───────​───────


    「……おめでとうございます、秦谷さん。最高のステージでした」

    「違いますよ、プロデューサー」

    「違うとは、何が……あっ」

    「美鈴お姉ちゃん、ですよ。ほら、改めて褒めてください」

    「仕方ないですね、あなたは。……おめでとうございます。美鈴お姉ちゃん」


    ……なるほど。これが、お姉ちゃんと呼ばれる感覚なのですね。これは、なんとも……言葉にし難い心地良さがあります。一生このままでも悪くないかもしれません。


    「では次に……私にあなたのお世話をさせてください。……弟さん」

    「……今日くらいいいでしょう。これ、俺の部屋の鍵です。その代わり明日になったら返してもらいますからね」

    「……! はい、ありがとうございます! 」


    ふふ……お姉ちゃんって呼んでもらえて、家の鍵まで貰えて。なって良かったです、一番星。あとは……ふふ。この鍵の合鍵を作りに行きましょう。そうすればいつでも。


    「美鈴お姉ちゃん」

    「はい、なんでしょう」

    「ありがとうございます」

    「……例には及びませんよ。こちらこそ、ありがとうございます」


    楽屋前の渡り廊下。彼から鍵を受け取って、最後にそんなやり取りをしてそこを後にしました。その後は、まりちゃんとりんちゃんも交えて彼のお部屋でパーティーをしました。とっても、幸せなひとときでした。一切眠気の湧いてこない、ずっと起きていたいような、そんなひと時でした。

  • 8一般通過弟(?)25/06/11(水) 17:05:50

    今からバイトに行って参りますので、帰り次第こちらから再開させていただきます

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 17:06:50

    このレスは削除されています

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 17:08:26

    猫化するお姉ちゃんが見たいです

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 19:02:13

    何も気にしないでください。無理せずに書いてくださいませ

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 20:12:53

    こちらこそ保守できず申し訳なかったです
    ゆっくりで良いので無理せず続けていただけたら嬉しいです!

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 20:15:54

    >>8 お仕事お疲れ様。弟くん。

  • 14一般通過弟(?)25/06/11(水) 20:35:46

    >>8


    再開します

  • 15一般通過弟(?)25/06/11(水) 20:49:55

    >>8


    「十王会長。俺はあなたに、藤田さんのプロデュースを引き継いでもらいたいんです」

    「私が引き継ぎ、ね」


    ここは生徒会室。今、ここには俺と十王会長の二人きり。彼女に話したいことがあると言って時間を作ってもらった。……その話したいこと、とは藤田さんのプロデュースの引き継ぎ。


    「理由を聞いてもいいかしら」

    「十王会長。あなたはキュートアグレッションというのをご存知でしょうか」

    「軽く聞いた事はあるわ。あれよね。可愛すぎて手を出したくなってしまうという」

    「はい、それです。それ、が……日に日に強くなってきて。もう、抑えられそうにないんです」

    「なるほど……わかったわ。それであなたはことねに危害を加える前に手を引いて、その代わりを私に務めて欲しいという事ね」


    キュートアグレッション。可愛いものを見るとその可愛さに圧倒され無意識に攻撃的衝動が芽生えてしまう心理現象。いつからか俺はそれを藤田さんに抱くようになっていた。今までは抑えることは出来た。が、日に日に強くなっていくばかりでついに抑えられそうに無くなってしまった。


    そこで、断腸の想いで出した答え。それが。俺は、藤田さんから手を引く。そしてあとを十王会長に任せる。と言ったものだった。

  • 16一般通過弟(?)25/06/11(水) 21:30:11

    >>15


    「私からしたら願ってもない話だわ。……でも、本人はどうでしょうね」

    「え? 」

    「星南先輩、一体いつから」

    「最初からよ。彼がここに来た時から。あえて見知らぬフリをしていたのだけれど。私のことね感知能力を舐めないでちょうだい! 」

    「なんですかそれ……ってそれどころじゃなかった。プロデューサー! あたしのプロデュースを星南先輩に引き継ぐって、本当なんですか!? 」

    「……はい」

    「……なら、あたしは反対です。やっぱりあたしはあなたがいいです」

    「ほら、予想通り」

    「十王会長。プロデューサー。すいません。その話、なしに出来ませんか? あたし、全部知ってますよ。ずっと前から、気づいてました。プロデューサーがキュートアグレッションをあたしに抱き始めてることくらい」

    「いいんですか? 俺で……あなたを傷つけてしまうかもしれないのに」

    「あたしは、あなたが、いいんです。例えどれだけ傷つけられたって。あなたに殺されたって。それでも、あたしはあなたがいいんです」


    ……予想外だった。全部、知られていたなんて。全部、聞かれていたなんて。いや、それよりも……一番は知った上でそれを受け入れようとしてくれることが、予想外だった。……暖かい。


    「って事だから申し訳ないけれど、その申し出は却下ね。ことねはあなたじゃないとダメなのよ」

    「……わかりました。これからも、俺はあなたと一緒に登っていきますよ、藤田さん」

    「はいっ! 絶対逃がしてなんてあげませんからネ~! 」

  • 17一般通過弟(?)25/06/11(水) 21:48:04

    >>16


    その日の晩。俺は藤田さんとご飯を食べに来ていた。


    「プロデューサー。もっと早くから言ってくれても良かったんですよ? ……いやまぁ、最初から気づいてたんですけども」

    「そういえば……なぜ、分かったんです? 」

    「抑えてる時のあなたの目。とっても凄くて……なんて言うんでしょうね。とにかくあたしを軽蔑するような目になるんですよ」

    「え」

    「最初は傷つきましたけど……あなたがあたしをそんな忌み嫌うわけないじゃないですか。ですから、あたしはきっとそうだと思ってましたよ」

    「そちらこそ……もっと早く言ってくれれば」

    「ひひっ、ごめんなさーい」


    彼女がまた俺に笑いかけてきた時。どくん、っと強く心臓が揺れた。……可愛い。物凄く、可愛い。叩きたい。殴りたい。抱き締めたい。そんな思いに、体が突き動かされる。


    「ほら、やっぱり」

    「……藤田さん」

    「いつでもどうぞ、プロデューサー」

    「どうなっても、知りませんからね」

    「……っ! 」


    俺は藤田さんを抱き締める。強く、強く……抱きしめる、と言うよりかは絞め殺すと言った表現の方が正しいくらいの力で。……心が、満たされていくのを感じる。


    「はぁ、はぁ……満足、しましたか? 」

    「……はい。とても」

    「なら、良かったです。あたしは何があってもあなたを突き放したりしませんから……あなたは、あなたのままでいてください」


    そう言って優しく藤田さんは俺に微笑む。……また、どくんと心臓が揺れた。だけど、これは違うものだ。

  • 18一般通過弟(?)25/06/11(水) 22:26:04

    「かんぱーい! 」

    グラスを片手に声高らかに全員でそう叫ぶ。ここは、賀陽さんのご実家。今ここにいるのは、俺、月村さん、秦谷さん、賀陽さんの四人だ。

    理由はふたつある。ひとつは彼女達三人がやっと二十歳になったこと。もうひとつは先日、ドームでの大きなライブにて無事に大成功を収めたので、そのお祝いとして賀陽さんのご実家で飲む約束をしていたから。
    ……とはいえ。担当アイドルの実家で酒を飲む、というのもどうなのだろうか。

    「んっんっ……ぷはぁ、美味しい! 」
    「こらばか手毬。あなたただでさえお酒弱いんだからそんな勢いよく飲まないの」
    「ゆっくり飲んだ方がいいですよ、まりちゃん」
    「相変わらず月村さんは美味しそうに飲みますね」

    と三人の様子を見ながら俺は机に並べられたおつまみを取り、自分の口へと運び入れる。……だいぶ美味いぞ。さすが秦谷さんが作っただけはある。

  • 19一般通過弟(?)25/06/11(水) 23:27:25

    >>18


    ……それから数分後。


    「ぷろでゅ~さぁ~……ちゅっ♡」

    「プロデューサー、すいません……わたし、酔っちゃったみたいです」

    「あっ燐羽ずる~い! 私もする! ちゅっ! 」


    おかしい……おかしい。まだたった数十分しか経ってないはずだ。なのに何故もう3人とも出来上がっている……!


    「ふふっ。では、私も……ちゅっ」

    「……」


    察した。これは酔ったフリをしているんだと。そうだ、秦谷さんはかなり酒に強いのを俺は知っている。今回用意した酒もそれほど度数が高いものは無い。つまるところこれは酔ったフリだ。……だからなんだという話ではある。


    「あの……皆さん、酔ってませんよね? 」

    「……はぁ。だからすぐバレると言ったのよ」

    「ちょっと燐羽早いって! 」

    「まぁ。気づかれてしまいましたか」


    指摘したら思ったよりもすぐに本性を表した。……いやまぁ、これでいいのだが。


    「やはり素面でしたか。とはいえ、さすがにキスは」

    「今更な話じゃないかしら」

    「私達何度もしてきてるし、ねぇ? 」

    「今日は折角の無礼講なんですよ。はしゃいだっていいじゃないですか……ということなので」

    「覚悟してちょうだい、プロデューサー」

    「寝かせられない夜にしてあげますから」

    「ふふ、気絶しないでよ? 」

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/11(水) 23:47:59

    麻央、莉波、星南の3人はチャイナ服を着て横浜中華街PRの番組撮影をしている。撮影後3人は裏にいる学Pに終了の報告に来た。お疲れ様でしたと話すPの横で星南が突然、服を見えるギリギリまでたくし上げ誘惑する。麻央と莉波の2人は驚き困惑するも興奮をなんとか抑えているP
    を見て、私もやろうと同調した。

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 00:06:06

    このレスは削除されています

  • 22一般通過弟(?)25/06/12(木) 00:07:17

    本日はここまでです。明日はこちらから始めたいと思います。すぐに新しいリクエストにいけると思うので、お待ちいただけると幸いです

  • 23二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 00:23:54

    お疲れ様でした。楽しみに待ってます

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 06:44:13

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 09:36:48

    P(当時高1)は手毬(中1)のガチ恋勢だったが、握手会で塩対応(手毬が緊張していただけ)をされ、その後送ったファンレターの返事が自分を罵倒する内容だった(手毬は読んでおらず、美鈴の提案で燐羽が返事を書いた)。復讐のため猛勉強し初星に入学、自分を依存させて告白されたら振って捨てるつもりで手毬のPになった。手毬の引退の日に告白され、復讐を果たすもPの心は晴れなかった。後日、美鈴と燐羽に呼び出されファンレターの件の謝罪と手毬がPの本当の返事を待ってることを告げられる。
    Pは手毬と付き合うことになった。

  • 26二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 15:06:35

    上げ

  • 27一般通過弟(?)25/06/12(木) 21:44:28

    >>22


    ……あたしは今年、生まれて初めて、恋をした。

    ずっと逃げてきて。嘘をつき続けて来た。そんなあたしを救ってくれた、そんなあたしを受け入れてくれた人がいた。あたしの、自慢のプロデューサー。あたしだけじゃなくて、リーリヤも羽ばたかせてくれた。

    あたしとリーリヤに、ユニットを組ませてくれた。


    そんなプロデューサー……Pっちに、気づいたら恋をしていた。ただ、それはあまりに重いものだった。

    あたしだけを見てほしい。リーリヤよりも、あたしを選んで欲しい。そんな気持ち。だから常々抑えるようにしてる。……けど。段々好きになってく一方で。今、この気持ちに名前をつけるとしたら何が一番似合うんだろう。

  • 28一般通過弟(?)25/06/12(木) 22:13:31

    >>27


    「あれ。リーリヤ~? Pっち~? 」


    夕暮れ時。授業を終えて、いつものようにプロデュースの教室に行く。そしたらそこに、リーリヤとPっちの姿がなかった。……あっれれ、おかしいな~……鍵は空いてるはずなのに。ちょっと、探しに行ってみよっと。


    リーリヤもPっちも、お昼一緒に食べたからいるのは確認済み。靴もあったからまだ帰ってない。……一体、どこにいるんだろう?


    「あれ、これ迷ったやつじゃ!? 」


    探し続けること数分。普段行かないところまで行ってたのもあって、あたしは迷っていた。ど、どーしよ!! ピンチかも!


    「……ん? あっあれは! 」


    なーんて思ってたら大講堂の屋根が見えた。ほっ、助かった……!


    「あっいた! リーリヤ……と、Pっち? 」


    大講堂に続く花が咲きほこる道に、Pっちとリーリヤが二人きりで話しているのを見つけた。……なんだろ。凄い、モヤッとする。何話してるんだろ。


    「あ、あの……センパイっ! 」

    「はい、なんでしょうか葛城さん」

    「大好きですっ! 私と、お付き合いしてください! 」

    「……えっ」

  • 29一般通過弟(?)25/06/12(木) 22:23:02

    >>28


    明日も早いので本日はここまでとさせていただきます

  • 30二次元好きの匿名さん25/06/12(木) 23:08:55

    お疲れ様

  • 31二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 08:45:24

  • 32二次元好きの匿名さん25/06/13(金) 17:08:47

    保守

  • 33一般通過弟(?)25/06/13(金) 20:32:05

    >>28


    Pっちの返事は、聞いていない。聞くのが怖かったから聞く前にもう逃げ出していた。あぁ、付き合うんだろうな。リーリヤ、魅力的だもん。取られちゃうんだ、あたしの大好きなPっち。


    それから、数日が経過した。……あたしは、ミスが増え始めてきていた。あれから、何を考えてもPっちとリーリヤのことが出てきてしまう。はっきり言って、複雑な気持ち。リーリヤを応援したい気持ち。リーリヤが付き合ったら嬉しいって気持ち。


    それから……妬み。リーリヤに対する、妬みと恨み。よくも、あたしのPっちを……あたしだけのPっちに。っていう、ぐちゃぐちゃした気持ちが心の中で渦巻いて、あたしの意識を全て持っていってしまう。


    「清夏さん。この後、残っていただけないでしょうか」

    「え? うん、いいよー」


    そんなある日のレッスン終わりのこと。Pっちに、居残りをするように言われた。……やっぱり、ミスが増えてきてるから、だよね。……いいよって言っちゃったけど。怖いな。

  • 34一般通過弟(?)25/06/13(金) 22:30:53

    >>33


    「すいません、残っていただき」

    「全然いいよー。で、話って? 」


    橙が照らす小さな教室。あたしは一人窓に腰をかけて待っていた。恐怖と、戦いながら。


    「察しのいいあなたならもうとっくにわかっているでしょう。ここ最近、あなたのミスが増えてきてることについてです」

    「あはは……だよねー」

    「体調不良には見えませんし、トラウマももう完璧に克服した。そんなあなたがミスを急に連発し始めた。……その、原因が知りたいんです。俺は。何か、気持ちを抑えているように見えるので」

    「お見通しかぁ。……ね、Pっち。約束してよ。話したげるから……聞いた事、後悔しないって。あたしを、突き放さないって」

    「わかりました」

    「じゃあ……」

    「っ!? 」


    教室の何も無い、ただ広い床があるスペース。あたしはそこにPっちを押し倒す。……Pっちは、約束してくれた。だからもう全部さらけ出しちゃおう。


    「あたしがこうなったの……全部全部Pっちのせいだからね」

    「俺のせい……ですか? 」

    「Pっちがいっぱいいっぱいあたしを惚れさせてくるのが行けないんだよ。でもそんな気持ちさらけ出したらダメだと思って隠してたのに。……リーリヤが、あたしより先に告白してさ」

    「あれ……見てたんですか」

    「それでPっちとリーリヤは付き合って。……凄い、複雑な気持ちだった。リーリヤが選ばれて幸せな気持ち。リーリヤに妬んで恨む気持ち。リーリヤを選んだPっちを恨む気持ち」


    そっと押し倒したPっちの上に馬乗りになる。……自分でも驚いた。あたし、こんなに好きなんだ、Pっちのこと。


    「あの、清夏さん……何か勘違いしているかもしれませんが。俺と葛城さんは付き合ってなんていませんよ」

    「嘘はダメだよ、Pっち」

    「嘘じゃないよ、清夏ちゃん」

  • 35一般通過弟(?)25/06/13(金) 23:32:18

    >>34

    「リー……リヤ? なんで……」

    ほんの少しだけ遠くの窓からリーリヤの声がして……驚いて、咄嗟にPっちを押し倒すのも馬乗りにするのもやめてしまった。


    「清夏ちゃんの事、気になって」

    「それよりも……え? ほんとって……」

    「私ね。センパイに振られちゃったんだ。センパイ、言っても……いいですか? 」

    「……はい。大丈夫ですよ」

    「う、うん……」


    ……え? 二人、付き合ってなかったんだ……リーリヤ、振られちゃったんだ。


    「センパイね。私を振る時に、こんなこと言ってたんだ。『申し訳ありませんが俺には心に決めた人がいるので』って」

    「Pっちの……心に決めた、人? 」

    「それでね。私聞いたの。心に決めた人って、誰ですかって。そしたらセンパイ、素直に教えてくれて。俺が心に決めた人は……」

    「あなたですよ、清夏さん」

    「って」

    「‎……え? あ、あたし!? 」


    予想外の展開に頭がものすごい速度でこんがらがっていく。……え? Pっちは、あたしが好き……なの!?

    聞き間違いじゃないよね!?


    「はい、あなたです」

    「嬉しいけど……なんで、あたしなの? あたし重い女だよ? 」

    「それくらいがちょうどいいんです」

    「そっか……。じゃあPっち。あたしと付き合ってよ」

    「……はい、喜んで」

    「ありがと、Pっち。浮気したら許さないかんね~。あ、gpsつけてもいい? もっと欲を言うなら……」

    「清夏ちゃんやりすぎじゃない!? 」

    「いーの。Pっちもこんなあたしを受け止めてくれるって言ってるんだし。……さ、戻るよ」

  • 36一般通過弟(?)25/06/13(金) 23:35:56

    今日はここまでです。明日明後日と休み続きなので、かなりの数消化したいと考えています

  • 37二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 00:31:34

    了解です。
    一応リクエストは、広と千奈の2人はトップアイドルになった後、同性婚許可により結婚した。千奈は実家を離れて広が暮らすマンションで幸せに暮らしている。時々遊びに来る学Pと燐羽夫婦とも楽しく過ごす日々

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 06:35:36

    街中で莉波Pと麻央が一緒にいるのを目撃した莉波。最近2人の様子がおかしいと感じていたため浮気だと判断し、お仕置きをする。なお真相は莉波へのプレゼントを2人で探していただけであった。

  • 39一般通過弟(?)25/06/14(土) 12:54:24

    「わぁぁ……か、カッコイイ……! 」

    深夜の三時頃。一人眠れなかったリーリヤはその時たまたまやっていた新しいアニメを見ていた。そのアニメは『ヴィラン』を主人公として、悪が蔓延る世界での物語だった。

    深夜帯という脳が眠りについている時間。リーリヤには、変なスイッチが入ってしまった。

    「ワルって……かっこいい! 私もなってみたいなぁ……うん。私、今から私はワルになる! まずは……清夏ちゃんの楽しみのケーキ、勝手に食べちゃお! 」

    こうなってしまった以上はもう止まらない。そっと静かに冷蔵庫を開けて、清夏が嬉々として冷蔵庫に入れていたケーキを食べる。

    「ん~……美味しい! 」

    ​───────​───────​───────

    「……あれ! あたしのケーキがない! 」
    「ふふふ……そのケーキは私が美味しく頂いたよ、清夏ちゃん」
    「えっリーリヤが食べたの? 」
    「うん。とーっても、美味しかったよ」
    「んー……ま、ならいいや。リーリヤにもあれ食べて欲しかったしね。あたしも二回目だし……ってかリーリヤどしたん? なんかすごい変だよ」
    「私はワルだもん。今の私はダークリーリヤ! 悪い子なんだよ清夏ちゃん! 」
    「あー……」
    (これ……またなんか変なのに影響受けちゃった感じだな~……)

    清夏に対してのイタズラは失敗した。

  • 40一般通過弟(?)25/06/14(土) 13:00:28

    >>39


    あ、これです

  • 41一般通過弟(?)25/06/14(土) 16:36:32

    >>39


    次のリーリヤが考えたイタズラ。相手は、プロデューサーに対して。内容は……


    「今日は休みだし無断でレッスンしちゃおーっと」


    レッスン。普通、休みまでレッスンに費やすなんて余程熱心に取り組んでいるのだろうと褒められるべきこと……なのだろうが、彼女はまた別である。彼女はオーバーワークが過ぎる癖があり、その影響でプロデューサーからは休みの日にはレッスンしないように、と言われている。


    「センパイに見つからない場所は……ここ! 」


    そして彼女が来たのは人当たりのない草原。何本かの木が生えており、風もよく吹き心地の良い場所。きっとここならバレないだろう、とリーリヤは思っていた。


    「ワン、ツー、スリー……」

    「ここで何をしているんですか? 葛城さん」

    「えっあっ……センパイ……何でここに」

    「こういう事を見越して言わなかったのですが……俺はよくここで本を読んで寝るのが好きでして。いつものようにそうしていたら丁度、貴方が引っかかってきてくれたわけです。それで……何をしていたんですか? まさか、レッスンなんて……」

    「し、してません!! 」


    そそくさと急ぎ足でリーリヤは逃げていった。

    プロデューサーへのイタズラ、失敗

  • 42一般通過弟(?)25/06/14(土) 17:23:09

    >>41


    次にリーリヤが目を付けたのは、Re:IRISの三人。

    手始めに、咲季から。


    「あらリーリヤ、いいのかしら? そんなリーチも短ければ移動速度も遅い、挙句の果てに全行動に大きな隙が生じるそんな最弱キャラで」

    「うん、いいよ。勝てるから」

    「へぇ……大層な自信じゃない。ま、いいわ。全力で叩き潰してあげる! 」


    咲季にするイタズラは格闘ゲームでの事。リーリヤは最弱キャラ……片や先は最強キャラ。あまりにも大きすぎる戦力差の中、結果としてリーリヤが圧勝。理由は……バグ技からのコンボ。


    「何よあれ! 何でリーリヤの技を食らったら三秒の硬直が! 」

    「知ってる? 咲季ちゃん。バグ技の前にはね、キャラクターの戦力差なんて関係ないんだよ。それじゃあ私、戻るね」

    「あっ待ちなさい! リーリヤ、もう一度……! 」


    バグ技という方法で圧勝し、挙句の果てに咲季にとって屈辱とも言える勝ち逃げまでした。結果として、大成功だった。


    ​───────​───────​───────


    そして彼女の次のターゲットは食堂にいる手毬。


    「手毬ちゃん。一緒に食べてもいいかな」

    「別にいいけど」

    「ありがとう! もう何食べるかは決めたの? 」

    「……まだ」

    「そっか。じゃあ私、先に行ってくるね」

  • 43一般通過弟(?)25/06/14(土) 21:10:14

    >>42

    「あ、おかえり……」

    「うん。手毬ちゃんは、もう何か決めたの? 」

    「私は……豆腐ハンバーグ。体重に気を配らないといけないから」

    「偉いね、手毬ちゃん」


    しばらくして、リーリヤがトレイを持ってくる。リーリヤが頼んだのは、トンカツ定食。……それは、手毬が好んでやまないほどの絶品のトンカツ定食だった。

    絶賛手毬はダイエット期間中なので、カロリーの少ない豆腐ハンバーグを選んだ。そんな手毬の前で、リーリヤはとても美味しそうに貪っている。


    「……」

    「手毬ちゃん。一口、いりますか? 」

    「っいいの!? 」

    「うん。凄い食べたそうに見てるから」

    「あ、ありがと……」

    「じゃあちょっと、目をつぶってくれないかな」

    「……こう? 」

    「それじゃあ、はい……あーん」

    「待って何で私がそんな事……んっ……んっ!? 」

    「ふふ……手毬ちゃん。ダイエット、頑張ってね」

    「リー……リヤ……? 」


    リーリヤはあーんすると言い、手毬に目を瞑らせてその隙にとんかつを人参に変えて口に入れた。ニコニコとしながら目の前でトンカツを食べるリーリヤに、手毬は恐怖した。


    「み、美鈴ぅ~~!! 」


    手毬へのいたずらは成功した。残る最後は、ことねひとり。


    「あっことねちゃん! 」

    「おーリーリヤちゃん! ってそれ! 最新のゲーム機じゃん! こんなとこに持ってきてだいじょぶそ? 」

    「えっとね。実は……私の為に応募してくれてた清夏ちゃんも当たったっぽくて。私達は一台あればいいからことねちゃんに。咲季ちゃん達と仲良く遊んで欲しいな」

  • 44一般通過弟(?)25/06/14(土) 21:26:10

    >>43


    「えっいいの!? 本当に!? 」

    「うん。あと、咲季ちゃん達には私達の事すっごく助けて貰ったからそのお礼も兼ねて、かな」

    「じ、じゃあ……有難く受け取るよ。リーリヤちゃんマジ天使~! 」


    と、リーリヤから最新のゲーム機の箱を受け取ったことねはすぐさま部屋に駆け込んで見る事にした。


    「よ~し二人よりも先に楽しんじゃうぞ~! って……まぁ、んな上手い話ある訳ね~よな~。にしても珍しいな、リーリヤちゃんがイタズラしてくるなんて」


    箱を開けるとその中にあったのはそこそこ大きめな石と百万円……のメモ帳。


    「うわ懐かし。本気で百万だと思ってた奴じゃんこのメモ帳。まー丁度メモ帳切らしてたし良しとするか~。にしても……この石、どうしよ」


    ​───────​───────​───────


    翌日。リーリヤは生徒会室に佑芽に呼び出されていた。


    「えっと……どうしたの? 佑芽ちゃん」

    「ありがとう。よくやったわ、佑芽」

    「えっ……会長に美鈴ちゃんにセンパイに……清夏ちゃん!? なんで……」

    「ここ最近あなたが沢山イタズラをしているという話を耳にしてね。よくも私のことねを……」

    「葛城さん。ありがとうございました。おかげで、まりちゃんがまた私を頼るようになってくれました。……それはそれとして……よくもまりちゃんにイタズラを仕掛けてくれましたね? 」

    「ひっ! 」


    佑芽に続いて、Begraziaの三人にプロデューサー、清夏が入ってくる。それからすぐ、星南と美鈴の溢れ出る怒りに包まれてリーリヤは怯えていた。


    「リーリヤ……どうしたの? あたし、何かしちゃった? 」

    「う、ううん! 違う、違うよ! 清夏ちゃんは何もしてない! これは私が……」

  • 45一般通過弟(?)25/06/14(土) 21:37:25

    >>44


    そこに涙を流しながら訴えてくる清夏に思わず素の優しい一面が出てしまう。そしてさらに、追い打ちをかけるように……


    「葛城さん。次また何か迷惑をかけるようなことをするのであれば……シルヴェスタの試写会のチケット、あれを燃やします」

    「っ!! もう二度としないのでセンパイ! それだけはどうか!! 」

    「はぁ……あらかた、どうせまたアニメに影響を受けたのでしょう? ……改めて星南さん達、ありがとうございました」

    「私は何もしてないわよ。それに……まぁ新鮮だったわね。普段大人しかったリーリヤがイタズラなんて」

    「葛城さん。明日俺と一緒に謝罪に回りますよ」

    「……はい」


    ​───────​───────​───────


    そして翌日。


    「ごめんなさいっ!! 」


    無事にちゃんといつものリーリヤに戻ったのだった。

  • 46一般通過弟(?)25/06/14(土) 21:56:50

    これにて前スレのリクエストは全て消化しましたのでまた明日から本スレのリクエストに入っていきます。

  • 47二次元好きの匿名さん25/06/14(土) 23:19:06

    了解です

  • 48二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 06:18:40

    ほしゅ

  • 49二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 10:43:18

    SyngUp!の3人の体が入れ替わり(手毬→燐羽、燐羽→美鈴、美鈴→手毬)各々好き放題する話をお願いします

  • 50一般通過弟(?)25/06/15(日) 12:15:49

    >>10


    『プロデューサーです』

    『あっ良かった! プロデューサーくん! ちょっと私の部屋に来れないかにゃあ? ちょっと大変なことになっちゃったの! 』

    『大変な事、ですか……わかりました。直ぐに行きます』


    何も無い休日。いつも通り作業をしていたら、姫崎さんから電話がかかってきた。急いで部屋に来て欲しい、か。……にゃあ?


    「姫崎さ……ん……? 」

    「あっ良かった……うん、そんな反応ににゃるよね」

    「それ……は、一体? 」

    「えっとね……朝起きたらね。私、猫ちゃんににゃっちゃってたの」

    「猫……ですか? 」

    「うん。お耳と尻尾が生えてて……しかもにゃんか手にも肉球が着いてきてて。いつもより色んにゃ音が大きく聞こえるし、早く動けたりするし」

    「何が原因に心当たりは? 」

    「全くにゃいんだ。本当に、朝起きたらこうだったから」

    「所であの、その話し方は? 」

    「これもよくわかってにゃいの。にゃがにゃとしか言えにゃくにゃっちゃって」

    「なるほど……ながにゃとしか言えなくなってると。しかし何故そんな典型的な猫化が? ……姫崎さん。篠澤さんを呼んでみましょう」

    「あ、確かに! 広ちゃんにゃらにゃにかわかるかもしれないね」


    思っている以上に猫だった。本当に猫耳も尻尾も肉球も……なんなら口の牙も生えてきてる。こういう時は大抵なにか篠澤さんが絡んでるとみて、呼んでみた。


    「……何これ」

    「えっ」

    「えぇ!? 」


    篠澤さんの仕業ではないだと……そんなまさか! こんな馬鹿げたことが自然現象で発生するとでも!?

  • 51一般通過弟(?)25/06/15(日) 12:25:57

    >>50


    「ごめん。私は何もしてないから分からない。でも……多分、時間が経てば勝手に治ると思う、よ」

    「ありがとうございました、篠澤さん。まさか何もしていなかったとは」

    「……えい」

    「にゃぁっ!? 広ちゃんにゃにするの!! 」

    「本当に耳ふさふさだし……感覚もあるんだ」

    「うぅ……どうしよう。私、ご飯とかどうすればいいのかな」

    「猫でも食べれる人間のご飯はある程度あるからそれにしよう」

    「たまたま今日がお休みで良かったですね。とりあえずこれから考えていきましょう」

    「うん、そうだね。広ちゃんもプロデューサーくんもありがとう! 」


    その後、本当に一日で治った。後に再発もするのだがそれはまた別の話。

  • 52一般通過弟(?)25/06/15(日) 13:52:56

    >>20


    『はーいOKでーす! お疲れ様でしたー! 』

    「二人ともお疲れ様。かなり良い出来になったわね」

    「うん、そうだね。流石は会長と莉波だよ」

    「もう何言ってるの? 麻央もとってもかっこよかったよ」

    「お疲れ様でした。さすが三人ですね」


    100プロに所属するようになって、私と星南ちゃんと麻央でユニットを組むようになった。その活動のひとつで、今はここ、横浜の中華街のPRをしていた。

    初めてチャイナ服来てみたけど……なんか、変な感じだったな。いいなぁ、麻央と星南ちゃんは可愛くて。あと胸元空いてたのすごい恥ずかしかった!!


    「当たり前じゃない。私達三人は頂点を取るのよ? これくらい、難なくこなせなきゃね」

    「だいぶやりやすいですからね。星南と莉波がいると安心感もありますし」


    終わってすぐに私たちは移動して、プロデューサーくんに終わったことを知らせる。……プロデューサーくんにドキッとして貰えたかな。


    「それにしても……熱いわね、この衣装。蒸れちゃうわ」

    「せ、せせせせ、星南ちゃん!? な、何をして」

    「っ!? 星南さん!? 」


    疲れたね、と話していたら突然横で星南ちゃんがチャイナ服を胸が見えるギリギリまでたくしあげてこっちににやっと笑ってきた。……わ、凄いな。これが、大人の色気……じゃなくて! まさか星南ちゃん、プロデューサーくんを誘惑してるんじゃ!?

  • 53一般通過弟(?)25/06/15(日) 14:14:16

    >>52


    プロデューサーくんは……


    「……すいません、一度御手洗に行ってきます」


    …………


    「あら、思ったより効いたみたいね」

    「プロデューサーくん、そういうとこ正直だよね……」

    「ボクもやろうかな……」

    「私も、やって見てもいいかも……? 」


    まさかプロデューサーくんが思ってるより興奮してたなんて。やっぱりプロデューサーくんもちゃんと男の子なんだなぁ。


    「星南……もしかして、他にも考えてるのかい? 彼を誘惑する方法」

    「当たり前じゃない。この程度で落ちる先輩だとは思ってないもの」

    「じ、じゃあ持って教えて貰ってもいいかな、星南ちゃん! 」

    「……いいわ、教えてあげる。やっぱり勝負は公平なのが一番だもの」


    ……そのまま、彼が帰ってくるまでずっとその話で盛り上がって、その後もずっと三人で集まって話し込みというなのお泊まり会をした。

  • 54二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 15:07:41

    素晴らしいです!ありがとうございます

  • 55二次元好きの匿名さん25/06/15(日) 22:24:58

    忙しさもあると思うから、落とさないよう気を付けて待ってます

  • 56一般通過弟(?)25/06/15(日) 23:56:00

    >>25

    明日はこちらから始めます

  • 57二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 07:39:50

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 13:32:59

    ho

  • 59二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 19:36:28

    待ってます

  • 60一般通過弟(?)25/06/16(月) 20:04:44

    >>25


    「ついに来たぞ……初星学園。俺の復讐は今! 幕を開けたのだ!! 」


    俺は、とある理由である人間のプロデューサーになる為に初星学園に通ってきた。理由は、復讐。それを決意したのは今から三年前の、まだ俺が高校一年生だった時。当時の俺は、月村手毬というアイドルに惚れ込んでいた。その全てを圧倒するような歌唱力にクールな見た目。その全てに、強く魅せられていた。


    一度、握手会に参加してみた。自分の思いを伝えたくて。


    「……応援ありがと。はい、次」

    「あのっ」

    「聞こえなかった? ……次」


    結果は散々だった。すぐに追い返されて、気持ちを伝えられずに終わった。ならば、手紙ならと思いファンレターを書いて送った。


    『夢見すぎじゃないの? こんな長々と気持ち書くくらいなら少しでももっと自分のためになることしなよ』


    ……これも、散々だった。その時、たしかに恋心が恨みへと変わっていくのを感じた。初めて、人を憎いと思った。復讐したいと思った。恋心を踏みにじられるのがどんなに痛いことなのか。それを、味あわせてやろうと思った。


    その一心で必死に勉強をして、俺は初星学園に入学してプロデューサーになる事が出来た。そして今。


    「プロデューサー、おはようございます」

    「おはようございます、月村さん」


    俺は、彼女のプロデューサーになる事が出来た。

  • 61一般通過弟(?)25/06/16(月) 21:17:48

    >>60


    「いよいよ、本番ですね」

    「はい、そうですね」

    「……大丈夫ですか? 」

    「はい。最後の最後まで、あなたが私を見ていてくれるなら」

    「ちゃんと、見てますよ。……晴れやかな、引退ライブにしましょう」


    あれから十年ほどが経過した。この十年、沢山のことがあった。何回炎上しただろうか。何回俺がフォローに回る羽目になっただろうか。やはり彼女はとても最悪な人間だった。


    ……そう思う事は、少なくなってきた。今は、はっきりわかる。彼女がどんな人間なのか。あの時の素っ気ない言葉。あれは、彼女なりに精一杯勇気を振り絞って出した言葉だ。手紙は未だよく分からない。けど……この心は、彼女にまた再び惹かれ始めている。それだけは、わかった。


    「はい、そうですね。……月村手毬、行ってきます」


    今日は……彼女の引退ライブ。詰まるところ、俺の復讐計画の最終ステップ。もう彼女が俺に多大なる好意を抱いていることはわかった。だから引退後にそれを拒否し、彼女と二度と顔を合わせなければそれで終わりだ。


    ​───────​───────​──────────


    「最後の、最後まで……ほんっとうに、ありがとうございました!!!! 」


    あれから三時間が経ち、無事に彼女の引退ライブは幕を引いた。……初めて、感動した。言葉にできないくらい、強く感動した。ただただ、今は涙が止まらない。


    「プロデューサー……見てて、くれましたか? 」

    「はい……ちゃんと最後の最後まで見届けましたよ。あなたの、アイドルしての終わりを」

    「ふふ……良かったです。初めて、見ました。あなたがそんなに泣いてるところ」

    「俺は……何度目、ですかね」

    「その話は今はいいじゃないですか! もう! 」

  • 62一般通過弟(?)25/06/16(月) 23:09:57

    >>61


    少しの間、お互いに見つめ合う。少しずつ、心臓がどくんどくんと跳ね上がっていくのを感じる。


    「あのっ、プロデューサー……さん」

    「はい、なんでしょうか」

    「もう、アイドルを辞めた訳じゃないですか。だからえっと、あの……私と、お付き合いしてくれませんか? これからも、ずっとそばにいて欲しいんです。あなたには」


    胸が、キュッと締め付けられたような感覚に陥る。あぁ。望み通り、彼女が告白をしてくれた。俺の答えはただ一つ。


    「すいません」

    「っ!? 」

    「……少し、考える時間を貰ってもいいですか? 」


    何をしてるんだ、俺は。何故、ここに来て躊躇っている。俺は、彼女を……


    「あっいたわ美鈴! 」

    「賀陽さんと……秦谷さん? 」

    「まりちゃん。今、少し彼をお借りしてもよろしいでしょうか」

    「え? う、うん……」

    「プロデューサー、付いてきてちょうだい。少し手毬について話したいことがあるの」


    戸惑っていると、秦谷さんと賀陽さんが俺の方に駆けつけてくる。そのまま二人に付いていき、舞台裏から少し離れたところで俺は……


    「あの、ごめんなさい!! 」


    何故か謝られていた。

  • 63一般通過弟(?)25/06/16(月) 23:12:59

    本当に良いところで申し訳ないのですが頭痛が酷いので本日はこれにて終了です

  • 64二次元好きの匿名さん25/06/16(月) 23:23:52

    お大事に

  • 65二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 06:12:36

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 12:57:07

    無理せずに

  • 67一般通過弟(?)25/06/17(火) 22:23:11

    >>62


    「頭をあげてください。あの……何故、俺は謝られているのでしょう」

    「理由は二つありまして。……まず一つめ。勝手に、あなたのノートを覗いてしまった事です。まりちゃんに対しての復讐内容が書かれていたノートを……随分と前に」

    「……あれですか。ついてないですね、よりによって見られたくない三人のうち二人に見られてしまうなんて」

    「……最初、強く驚いたのを覚えているわ。まさかあんなに手毬に親身になってくれるあなたが、強く恨んでいたなんて」


    いや、予想外だった。まさか二人に見られていたなんて。……いつの時だろう。俺が風邪をひいた時だろうか。そういえば以前そのノートを謎に落としたことがあったな。それだろうか。


    「俺が憎いですか? 」

    「いえ、全く。むしろ、申し訳ない気持ちでいっぱいよ」

    「……は? 」

    「二つ目の理由です。あなたの心にトドメを指したあの手紙。あのお返事を書いたのは実はりんちゃんなんです」


    初めて知った。……でも確かに合点は行く。この十年で知ってきた彼女は、そんな手紙で刺々しいふうに刺してくるようには見えなかった。けどそれも賀陽さんが書いたのであれば確かに納得は出来る。


    ……なるほど。じゃあ俺の復讐は無駄だった、ということか。その為に、どれだけの時間を無駄にしてきたんだろう。……後悔はしていない。おかげで今ははっきりと恋心を抱いているのがわかるから。


    「お願いです。復讐なんて、もうやめてください。……あの子は本気で、あなたに恋をしています。ですからあなたの本心を、彼女に伝えてあげてください」

    「……それだけよ。さ、戻るわよ。またせすぎてもあれだものね」

  • 68一般通過弟(?)25/06/17(火) 22:39:43

    >>67


    「月村さんっ!! 」

    「わぁっ!? ぷ、プロデューサー? どうしたんですか急に」


    急いで、彼女の元に走っていく。今、俺の心は自由になった。もう、復讐心も恨みも何も無い。今、俺の心にあるのはずっと前から抱いていたあの恋心だけだ。


    「先程のあれ、撤回させてください。もう、待ってもらわなくて結構です」

    「……わかりました。じゃあ、聞かせてくれますか? 」

    「俺も、あなたが大好きです。付き合いましょう、月村さん」

    「うん……うんっ! 」


    かつての自分に死ぬほど言い聞かせてやりたい。お前が今恨んでいる人は、復讐しようと思っている人は……不器用なだけでこんなにも可愛い子なんだと。

  • 69二次元好きの匿名さん25/06/17(火) 23:23:25

    このレスは削除されています

  • 70二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 06:07:27

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 06:22:18

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 13:35:25

    保守

  • 73二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 19:12:53

    保守

  • 74一般通過弟(?)25/06/18(水) 20:39:38

    >>37


    「ちな。起きて、朝」

    「……」

    「起きて、ちーちゃん」

    「ひろ……さぁん。もうじゅっぷん、寝かせてくださいませぇ……」

    「起きないわる~いちーちゃんにはこう、だよ」

    「ひゃっ!? おっ、起きましたわ!! 」


    朝。私はいつものように、隣で眠っている私の大好きなお嫁さん……千奈を、優しく起こす。千奈、何時もなかなか起きてくれない。けど、ちゅーすると驚いたように飛び起きて凄い可愛い。だからそれがやめられなくて、はまっちゃった。


    今から五年ほど前。国が、同性婚制度を正式に導入することを発表した。私と千奈は、プロデューサーのおかげで一番星のさらに上……誰もが認めるトップアイドルになることが出来て。そして、結婚した。気づいた時にはもう千奈の事は大好きだった。


    「もう……広さんったら、いつも私をからかって……」

    「可愛すぎる千奈が悪い。……でも。千奈も嫌じゃないんでしょ? 」

    「……あなたからされること全て、嫌なはずがありませんわ。何せ広さんは私の、大切な旦那様、ですもの」

    「早く髪整えて。もうちょっとでプロデューサーくるよ」

    「はい、わかりましたわ! 」


    私と千奈は敷地を倉本財閥に頼み込んで買い、一軒家を建ててそこに住んでいる。千奈曰く何でもかんでも家の力に頼りたくない、というのと「今の私は篠澤千奈ですもの」だそう。上手いこと二人で協力しながら、無事に私達は生活出来ている。それから二人で暮らすようになって、変わったこと。それは


    「……あ、来た」

    「え、えぇっ!? 予定よりずっと早くありません!? 」

    「もうそのままでもいいんじゃないかな。とりあえず顔だけは洗おう」

    「う、うぅ……恥ずかしいですわぁ」


    「いらっしゃい。プロデューサー、燐羽」

    「お邪魔します、篠澤さん」

    「お邪魔するわ。……千奈は? 」

    「千奈なら今顔を洗ってる」

  • 75一般通過弟(?)25/06/18(水) 22:24:01

    >>74

    「先生、燐羽さん、ごきげんよう、ですわ!! 」

    「……引退したからって、本当に随分寝るようになったのね」

    「千奈の寝顔可愛くて……起こしたく無くなっちゃう」

    「相変わらずみたいですね、おふたりは」

    「そっちの方こそ手繋いで……相変わらず、あつあつ」


    プロデューサーが担当していたのは私達だけじゃなかった。……なんなら、私達は後からプロデュースされた方で。彼は、燐羽も担当していた。

    当然、もう既に結婚している。なんなら二人は同性婚が認められるずっと前から。


    「だって……ねぇ? 私と彼はあなた達よりも早く結婚したのよ? それに、今はもうこの子だっているんだし」


    そっと燐羽はお腹を摩る。……そう、めでたいことに燐羽は妊娠した。私達と違ってアイドルを辞めてる訳じゃないけど……休止中。


    「そんな堂々と言われると恥ずかしいものがありますね」

    「恥ずかしがる必要ないのに。もうちょっとあなたは誇るべきなのよ。って……はぁ。広、あなたいい加減片付ける癖つけなさいよ。千奈も何か言ったりしないわけ? 凄いことになってるじゃない」

    「えっと……お仕事に集中してる広さん、とてもかっこいいので……邪魔はしたくないんですの」

    「……たまにはちゃんと片付けないとダメじゃない。足場、無くなるわよ? ほら、プロデューサーと千奈と広も手伝いなさい」

    「はい、わかりました」


    燐羽とプロデューサーを家にあげる。すると燐羽は真っ先に私の部屋に行き、ため息をついて片付け始めながらそう言った。私は……アイドルを辞めてからまた少し、趣味を越えない範疇で研究を再開するようにした。そのせいでいつの間にか部屋は本溜りになっていき、いつも足場がなくなる。そしてその度に燐羽が片付けてくれる。


    「全く……私は客人であって家政婦ではないのよ? 」

    「そう言いながらいつも片付けてくれる所、好き」

    「あまり好きって言葉を千奈以外に使わないの。それは千奈にだけ使ってあげなさい」

    「千奈には大好きと愛してるしか言わないからいい。千奈への気持ちを好き、なんてそんな小さい言葉で表したくない」

    「……先生。先生はとても素敵な方に愛されていますのね」

    「そういう千奈さんこそ。誰よりもあなたを思ってくれる、とても素敵な方に愛されていますね」


    これが、今の私の毎日。全てが上手くいく……楽しい日々。

  • 76一般通過弟(?)25/06/18(水) 22:40:09

    本日はこれで終わりです

  • 77二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:46:18

    素敵な作品をありがとうございます!

    鬱・死ネタで申し訳ありません。
    とある日曜日、寮生たちは学Pと一緒にデートに出かけた麻央以外は、全員各々の部屋でのんびり過ごしていた。しかしそんな中突然放火魔が侵入してきて、ガソリンをぶちまけるとすぐに火をつけた。一気に燃え広がる炎に逃げることもできず全員が焼死した。犯人はすぐに捕まったが戻ってきた麻央と学Pはただ呆然と立ち尽くすことしかできず、無力さに駆られ2人は皆の後を追った

  • 78二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 23:02:08

    後からでいいんで一つお願いしたい
    星南、清夏をダブルで担当することになったPが3人で楽しい毎日を過ごす話をください
    星南さんがカラオケやゲーセンに行くくだりがあるといろいろ助かります

  • 797825/06/18(水) 23:03:48

    いいものが見れました
    感謝…!

  • 80二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 06:15:39

    上げ

  • 81二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 09:11:31

    歴代トップクラスの実力を持ち、3連覇がかかったHIF決勝前日に対戦相手のファンに殺されたアイドルの怨霊に乗っ取られた佑芽。佑芽を取り戻すため咲季が勝負を挑むも惨敗。今の初星学園にはソロで対抗できるアイドルはおらず、このまま時間が経つと佑芽の人格が消える危機に、佑芽Pのもと咲季、燐羽、星南がユニットを組み、何とか勝利。怨霊を成仏させ佑芽を取り戻す。

  • 82二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 15:09:31

    上げ

  • 83二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:30:16

    保守

  • 84一般通過弟(?)25/06/19(木) 22:47:25

    >>49


    「あの。……これは、一体どういう状況なのでしょうか」


    朝、目が覚めたら目の前に私がいた。……目の前にいるのって、本当に私……月村手毬、なんだよね?

    ……にしてはなんかすごいおっとりしてない?


    「私だって知りたいよ。なんでこんな状況に……っていうか、私今どうなってるの? わかんないんだけど」

    「まぁ……見事なまでにりんちゃん、ですね」

    「……燐羽!? なんで!? 」

    「朝からうるさいわよ二人とも……って何で私が目の前にいるのかしら。あなた誰? 」


    その目の前にいる私……いや、おそらく美鈴と色々話しているとすたすたと歩いて美鈴がやってきた。……じゃあ、あれは燐羽なの?


    「えっと……りんちゃん、なんですよね」

    「えぇ、私は燐羽だけど……ん? 今美鈴の声はどこから」

    「……理解した。これ、さ。多分だけど私達体が入れ替わってるよ」

    「入れ替わり……へぇ。じゃあ私の中にいるのは手毬で、手毬の中にいるのは美鈴で、美鈴の中にいるのは私……ってわけね」


    何が起こっているのか、異様なまでに飲み込みが早かった。……これも燐羽の体なのかな。いつも以上にずっと頭が冴えてる。ってそうじゃなくて。


    「どうしましょう、これから」

    「折角の機会だものね。できるなら有効活用したいわ」

    「じゃあ……カラオケ行こうよ。そしたら多分、私は燐羽に、燐羽は美鈴に、美鈴は私に。感覚で教えれるようになると思うから」

    「まぁ賛成だけど……バカね手毬は。手毬が美鈴に、ならともかくなんで私が教えられないといけないわけ? 歌教えたのは私でしょ? 」

    「歌も、ですけど……それぞれのペースを身をもって把握する、という点においてはりんちゃんからしてもメリットなのではないですか? 」


    カラオケに行きたい理由は今言ったふたつ。ひとつは一人が一人にこと細く教えやすくなるから、シンプルにパフォーマンスの幅が広がる。そしてもうひとつは、ペースを把握することによって私を支えてたふたりが大きく動けるかもしれないから。

  • 85一般通過弟(?)25/06/19(木) 23:01:57

    >>84


    「だから反対はしてないじゃない。……ほら、早く行くわよ」


    ……それからだいたい三時間くらい歌って。何となく、燐羽の体に慣れてきた。にしても本当にすごい。さすが、私と美鈴に歌を教えてくれただけあって物凄く歌いやすいし……歌った自分でもわかる。すごい上手いって。


    「へぇ、さすが手毬ね。私を使いこなすの上手いじゃない」

    「……あのさ、美鈴」

    「はい、なんでしょう」

    「中身が燐羽って事を一旦除いて言うけど……流石に上手すぎない? 」

    「それは私も歌ってて思ったわ。……美鈴、あなた私が教るまでもなかったでしょ」

    「さぁ、どうでしょうか。それからまりちゃん。まりちゃんはもう少し体力をつけましょうね」

    「わ、わかってるから!! 」


    ……翌日私達の体は元に戻り、以降この謎の原因不明の入れ替わりで得た感覚を元にアドバイスやペースを定めて、無事に私達は一番星……それから更に、トップアイドルの地位を手にすることができた。

  • 86一般通過弟(?)25/06/19(木) 23:03:48

    >>49

    各々好き放題の部分が難しかったので少し変更させてもらいました。

  • 87二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 00:42:27

    お疲れ様でした

  • 88二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 06:17:53

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 10:17:08

    ほしゅ

  • 90二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 16:59:58

    ほし

  • 91二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 20:39:13

    星南

  • 92一般通過弟(?)25/06/20(金) 22:09:37

    >>77


    「このアイスを三箱くらい買っておきましょう。これは皆に人気ですからね、すぐになくなってしまいます」

    「こんな暑いのですからすぐに溶けてしまう気もしますが」

    「帰りは競走ですよ、プロデューサー。アイスが溶け切る前に、寮につけばいいだけの話ですから」


    真夏のとある日曜日。今日は過去最高気温なだけあって、寮生は皆部屋から出ること及びレッスンを禁じられている。そんな皆に差し入れを、と思ってボクは今プロデューサーと近くのスーパーに買い出しに来ていた。


    「とはいえ、本当に暑いですね……。麻央さん、大丈夫ですか? 」

    「大丈夫ですよ、このくらい。ボクからしたらライブの熱気の方がもっと暑いですから」

    「無理は禁物ですよ」

    「はい、ちゃんと心得てますから大丈夫ですよ」


    会計を済ませて、そのままお昼も食べて一時間後。プロデューサーと寮に戻ろうとする。するととあるものが視界に入ってくる。……それは、黒煙。方向は……初星寮。


    「何ですか、あれ……」

    「……! 急ぎますよ麻央さん! 恐らく火元は寮です! 」

    「寮が、火事に……? 」


    着いた時にはもう遅かった。keep outのテープに、警察に、消防隊員、救急隊員が数十人。もう、そこに入ることなんて出来ない。


    「あの……すいません、寮長の有村です。何があったか、お聞きしても」


    警察の人が答える。


    「放火事件だよ。ここらで有名な放火魔が寮にガソリンをまいた。それでこうして……大火事になってるわけだ。あぁ、犯人はもう逮捕した」

    「中にいる子達は!? 」

    「もう既に搬送済みだ。……犯人によって出口は全て封鎖されてたみたいだったから。それから、非常に残念な知らせだが……数名、既に焼死体として発見されている」

    「……ぇ」

  • 93一般通過弟(?)25/06/20(金) 22:24:10

    >>92


    それからその日の意識はなく、翌日。……病院から、連絡が入った。初星学園アイドル寮生……有村麻央一人を除いて皆死亡。ボクが、もっと早く帰っていれば。ボクが、あの時そもそも外に出ていなかったら。

    ……何してるんだろう、ボクは寮長なのにな。


    「……あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!! 」


    ただ、叫ぶことしか出来なかった。己の無力さをこれでもかと言うくらいに突き付けられて、それを否定するように叫ぶことしか出来なかった。……やがて、叫び終わる。そして心は絶望に包み込まれる。……もう、やだ。ボクだけ生きていていいわけが無い。みんなみんな、死んだんだ。ボクが死んでみんなが生きたら良かったのに。みんなが死んで、ボクだけが生きるなんて絶対に許せない。許せるわけがない。


    「……こんな所で会うなんて奇遇ですね、プロデューサー」

    「はい、奇遇ですね……麻央さん」


    体が勝手に動いていて。少し学園から離れた人気のない橋の、その上にぽつんと立っていた。……そうすること数分。隣に、プロデューサーがやってくる。……きっとキミも、そういう気持ち……なんですよね。


    「プロデューサー」

    「なんでしょうか」

    「……ボクと、心中しませんか? 」

    「……そのつもりで、来たんですよ」

    「意外ですね。キミがこうもあっさりと死ぬなんて」

    「俺だってただの繊細な心を持つ人間なんですよ。辛い時は辛いです」


    そっと、プロデューサーを抱きしめる。あぁ、暖かい。彼がボクに向けてくれる優しさそのものだ。良かった。一緒にキミと死ぬ事が出来て。最期に、この暖かい温もりを感じることが出来て。


    「来世はなりましょうね、トップアイドル」

    「しっかり、ボク……じゃないですね。私でも俺でもなんでもいいです。ちゃんと、この有村麻央を見つけてくださいね」

    「はい、約束します」


    お互いに抱き合って……堕ちていく。深く深く、暗い水の底へ。水の中でもずっと、彼の暖かさはボクを包んでいてくれた。

  • 94二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 23:01:22

    ありがとうございます。暑いのでお気をつけください

    蒼井撫子は、度重なるグッズの不当買い占めにより遂に逮捕された。悲しむ広を助けるために倉本家とと十王家が協力したためだった。元々評判が悪かった極月学園はさらに信用を失い、蒼井ホールディングスは完全に買収され撫子の帰る場所は実質無くなった

  • 95二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 07:42:20

    保守

  • 96一般通過弟(?)25/06/21(土) 13:58:31

    >>78


    「ごめんなさ~~い! めちゃ遅刻しちゃいました!! 」

    「待ってたわよ清夏。……別に、五分くらい気にしないでいいのに。ねぇ? 先輩」

    「まぁ……そうですね。はは……」

    「やっぱ一時間遅刻したPっちが言うと説得力あるな~」


    あたしには、プロデューサーがついた。その人は、あたしの事をよく理解してくれて受け入れてくれて。受け入れさせてくれて。今では彼なしじゃ何も考えられないくらいになった。


    彼の提案で、あたしはユニットを組んでいる。あたしの頼りになるパートナー、それは……一番星、十王星南。最初は困惑した。なんであたしが一番星と、って。……でも、なんだかんだこうして空いてる時間毎回三人で遊ぶ程度には仲良くなってる。


    「こほん……さて、行きますよ」

    「えぇ! じゃあまずは、ゲームセンターからね! 」

  • 97二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 18:21:39

    >>38

    飛んでるような

  • 98一般通過弟(?)25/06/21(土) 22:21:42

    >>97


    すいません見落としてました!これの次にやります!

  • 99一般通過弟(?)25/06/21(土) 22:37:44

    >>96


    「それで……今日は、何本勝負かしら? 清夏が決めていいわよ」

    「じゃあそうですねぇ、三本で! あたし、ダンスなら負けませんから! 」


    オフの日はこうやって三人でデートをすることがほとんど。せななん先輩、実はかなりゲーセンにハマったらしくいつもまずはここに来る。毎回何本かダンス勝負をする。……そして全部、あたしの勝利で終わる。

    ……毎回ギリギリだからなぁ。いつこされてもほんとにおかしくないんだよなぁ。


    「っ……また負けたわ!! 」

    「いやー危ない危ない……毎回なんで勝ててるかわかんないですけどあたし」

    「星南さんと違って清夏さんはダンスを重点的に伸ばしていますからね。そちらの方に十分部があります。とはいえ、ダンスのレッスンは他よりも入れてないはずなのに食らいついていけるあたりはさすが星南さんですね」


    よくよく考えたらそーじゃん! ……ダンスを重点的に伸ばしてるあたしが、ダンス以外を重点的に伸ばしてるせななん先輩に負けそうになるなんて……せななん先輩すご、さすが一番星……


    「ふふっ、そうでしょう? それじゃあ少しの間楽しむわよ! 」


    デートっていうか……まぁ、ほぼほぼオフレッスンのようなものなんだよねー、これ。ダンスゲームの他には音ゲーが基本だし。そして決まってゲーセンを満喫した後には必ずカラオケ行くし。


    「……ふぅ、満足したわ! さ、次はカラオケよ! 」

    「あはは……相変わらずいつも通り」

    「楽しそうでなによりですよ」


    「ねぇ先輩? 一緒に歌ってくれないかしら」

    「まぁはい、わかりました」

    「ふふっ、一緒に歌えて嬉しいわ」

    「あっせななん先輩ずるい! Pっち、あたしも! 」

  • 100一般通過弟(?)25/06/21(土) 22:53:58

    >>99

    「いやぁー歌った歌ったぁ! 楽しかったね、せななん先輩! Pっち! 」

    「おふたりとも、後でしっかりと喉のケアをしておいて下さいね」

    「えぇもちろん……というかもう済ませてあるわ」


    あれから……三時間くらい? 歌い続けてた。いやぁ、毎回楽しすぎて歌いすぎちゃうんだよなぁ。てかPっちホントに歌上手いんだよね、もうアイドル目指せちゃうんじゃないかなってくらい!


    「流石星南さん。行動が早いですね」

    「私としても歌いすぎた自覚はあるもの。しっかりケアはしておくわよ」

    「ちゃんと帰ったらケアはしておくよ、ライブ失敗するのもみんなで遊べなくなるのも嫌だかんね~」

    「そうね、次は……二週間後のライブ後ね。私達初めての2daysドームライブ、必ず成功させるわよ清夏! 」


    ただこうしてオフの日に遊んでる訳じゃなくて。

    これは、ライブを成功させたご褒美。だからライブを成功させ続ける限り、こうしてみんなで遊ぶことが出来る。


    ……そう考える度に、強く強く背中を押してもらえる。あたしは永遠に、頑張ることが出来る。


    「二人とも、いい心掛けです。大丈夫ですよ、二人であればどんな場所であろうとも絶対に成功します。それは、俺が保証しますから」

    「……あなたがそう言ってくれるなら、間違いないわね。私達は、絶対に上手くいく」

    「ひひっ、あたしからもせななん先輩からも、一瞬たりとも目離しちゃダメだからねPっち~」


    ……ライブは、大成功だった。あたし達の知名度をより大きくすることが出来て。最近は、色んなところで引っ張りだこ。でも、当然オフの日もあって。その時はまた──


    「ごめんなさい二人とも。私としたことが、まさか寝坊してしまうなんて」

    「気にしないでくださいせななん先輩! それよりも……これでみんな寝坊した事になったねPっちぃ」

    「……なんで俺の方見るんですか」

    「ふふっ……さ、行きましょうか。今日こそあなたに勝つわ、清夏! 」

    「今度こそ負けちゃいますよ流石に」


    こんな、楽しい一日を送ることが出来る。

  • 101一般通過弟(?)25/06/21(土) 23:45:53

    >>38


    「ふんふふ~んってあれ……」


    いつも通りに街中を鼻歌混じりに歩いていると、見たくなかったものが目に入ってくる。……なんで、プロデューサーくんと麻央が二人っきりで? 私、麻央にもプロデューサーくんとお付き合いしましたって話したはずなんだけど……


    後をつけるまでもない、よね。これってさ、浮気だよね。私っていう彼女がいながら……浮気だ、なんて。ふふ、プロデューサーくんにはお仕置してあげないとね。


    ​───────​───────​───────


    「……あれ、鍵が空いてる。もう既に姫崎さんは来ているのか? って……うわっ!? 」


    翌日。プロデューサーくんが教室に入ってきた。予め待ち伏せしていた私は、そこから飛び出してすぐに彼を押し倒す。……ふふ。これで、問いつめられるね♪


    「ねぇプロデューサーくん。私になにか隠してること、あるよね? 」

    「隠してること? ……いえ、何もないですが。それよりも姫崎さん、離してくれると」

    「へぇ……へぇぇぇー。そっかそっかぁ、嘘つくんだね。私知ってるよ、昨日きみが麻央と二人っきりで楽しそうにデートしてたの」

    「っどこでそれを! 」

    「否定しないんだね、そっか。じゃあ……お仕置きしないとだよね。私、見てたんだよ。きみが楽しそうに麻央と話しながら街歩いてるの」

    「それは誤解です待ってください。しっかりと話を……」

    「聞いてあげない。悪いのは、きみなんだからね」

  • 102一般通過弟(?)25/06/22(日) 00:38:40

    >>101


    「待ってください姫崎さん! 本当に誤解なんです! 」

    「あれのどこが誤解なのかな? 麻央と二人で話しながらニコニコしてたよね。二人で楽しそーーに街を歩いてたよね」

    「……正直に話します。ですから、離してください。内容をどう受け取るかによっては俺も抵抗はしませんから」

    「ふぅん。そこまで言うならいいよ、聞いてあげる。でも……それ言ったんだから言い逃れはできないからね? 」

    「はい。……あの日は麻央さんと買い物してたんです。これを」


    と言って彼が私に取りだしてきたものは、とても可愛い桜のヘアピンだった。……でもそれって浮気したって認めてるようなものじゃないかな


    「綺麗なヘアピンだね。……なんで、これを私にみせたの? 」

    「これを、あなたに渡したくて。今日は一ヶ月の記念日ですからね。何か、心から喜んで貰えるものを探したかったんですが……俺は乙女心というのは分からないので。麻央さんに協力してもらってたんです」

    「私じゃダメだったの? 頼る相手は」

    「サプライズで渡したかったんですから本人に直接言っては意味が無いでしょう」


    ……なーんだ、そういう事だったんだね。私の勘違いでよかった。それにしても……そっか。ちゃんと記念日覚えててくれて……その為にプレゼントも用意してくれたんだ。


    「嬉しいよ、プロデューサーくん。きみのこと、許してあげます」


    そう言って、彼から離れる。そしてまた……


    「プロデューサーくん」

    「はい、なんでしょう」

    「大好きだよっ! 」


    思いっきり、彼に抱きつく。

  • 103二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 08:41:02

    保守

  • 104二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 12:43:01

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 14:09:37

    >>100

    ありがとうございました!

  • 106二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 19:21:42

    保守

  • 107一般通過弟(?)25/06/22(日) 22:31:33

    >>81


    昨日、私と千奈と佑芽で心霊スポットの撮影に行った。これといって何か出たりした訳じゃなかった。……でも。昨日、少しだけ佑芽の様子がおかしかった。


    「おはようございます、篠澤さん、花海さん! 」

    「あら……おはよう。下等アイドルAとB」

    「……佑芽佑芽。なら、下等アイドルCを忘れてる。私達は下等アイドル三人衆だから」

    「ふふ……この私が下等アイドルですって? 篠澤広、あなた面白い冗談を言うのね」

    「花海さん? 何か、様子が変ですわよ? 」

    「だって私……花海佑芽じゃないもの。千奈。十王星南を呼んできなさい、今すぐに」

    「はっ……はいぃ!! 」


    翌日。学校に行くと、明らかに佑芽の様子がおかしかった。まず、話し口調が咲季や会長のものになっていたこと。それから私達を下等アイドル呼ばわりしてきたこと。普段の佑芽なら絶対にありえない。……もしかして、憑かれた?


    「千奈から話は聞いたわ。それで……佑芽、じゃないのよね。じゃああなたは一体誰なのかしら? 」

    「よーく、覚えておきなさい。私の名前は〇〇。十王星南、あなたならこの名前、わかるでしょう? 」

    「〇〇……ですって!? なんであなたが佑芽の中に! 」

    「お姉様、ご存知なのですか? 」

    「えぇ。彼女は……初代一番星にして、私と同じH.I.F二連覇を達成した者よ」

    「十王星南、勝負しなさい。私に、今の一番星がどの程度かを証明してみなさい」

    「……初代、一番星」

    「つまりお姉様の憧れ……」

    「いいわ、その勝負受けて経ちましょう。私がどこまで通用するか……試させてもらうわよ」

  • 108一般通過弟(?)25/06/22(日) 22:48:16

    >>107


    結果は、惨敗。彼女がダメなら、もう誰も……


    「ちょーっと待ったぁぁぁぁ! 」

    「あら、ちょうど良かったわ。あなたにも会いたかったの。花海咲季おねーちゃん」

    「話は全て聞かせてもらったし会長が負ける姿もしかと見届けたわ。あなたの実力、ホンモノね。……佑芽を、返しなさい」

    「嫌だって言ったらどうするのかしら」

    「いいわ。なら、戦って奪い返すのみよ! 」


    諦めかけていた時。勢いよく、ステージに飛び込む赤い髪をした少女が一人。……咲季だった。よく考えてみたら、当たり前だった。佑芽の事を愛してやまない咲季が今の佑芽をほっとくなんて有り得ない話だ。

    けど……それはそれとして。


    「なっ……この私が、大差をつけて惨敗なんて」

    「いいわねこの体……本当に動きやすい。生前できなかったパフォーマンスが余裕でできるわ」


    まぁ、勝てる訳がなかった。確かに咲季は凄くて、今の星南とも同格レベルだけど。でも、星南が負けた以上同格の咲季ももちろん負けるわけで。とはいえ、どうしよう。勝たない限り、佑芽はずっとこのままだ。


    「星南さん、咲季さん。少し、よろしいでしょうか」

    「わっ!? 佑芽のプロデューサー!? も、もう……びっくりしたじゃない! 」


    そのまま佑芽はどっか行って、みんなで沈んでいた時。音もなく、背後に佑芽のプロデューサーが現れた。


    「……それで。私と会長に何のようかしら」

    「佑芽さんに勝てる秘策があります」

    「へぇ。……でも、いいのかしら? 私達敵なのだけれど」

    「このまま今の彼女を放っておいたらとんでもない事になりますよ。H.I.FもN.I.Aも全部彼女の独壇場と化してしまいます。そうなれば、養成校としての意味がなくなります。……だからこそ、止めて貰いたいんです」

    「なるほどね。理由はわかったわ。じゃあ、聞かせてくれるかしら。その秘策を」

    「あなた達には、臨時ユニットを組んでもらいます」

  • 109一般通過弟(?)25/06/22(日) 23:03:15

    >>108


    それから数日。彼の言うままに、私と咲季……それから燐羽の三人で臨時ユニットを組むことになった。ただ、佑芽の中に宿る初代を倒すためだけの。


    「へぇ……三人でユニットを組んだのね。いいわ、かなり楽しそうな勝負ができそう! 」

    「確かに明らかに別人ね。初代一番星……お姉ちゃんが憧れていた存在。いいわ。私達三人であなたを超えてあげる! 」


    とても、バランスのいいユニットだと思う。何せ我ながら学園の中でも特に秀でた才能の持ち主を集めたユニットなのだから。結果として、接戦を繰り広げて何とか私達の勝利。


    「なるほど、ね。……中々いいじゃない、現代のアイドルも。さ、約束通り佑芽は解放してあげるわ。また、遊びましょ」

    「……あれ、あたし何してたんだっけ? ……ってお姉ちゃんと星南先輩! それから……燐羽ちゃん」

    「なんで私の方睨んでくるわけ? お姉ちゃんには何もしてないわよ」

    「……ほんと? 」

    「えぇ、何もされてないわよ。にしても急にびっくりしたわ……なんでああなった訳? 」

    「え? 何かあったの? ごめん、あたし昨日の心霊スポット行ってから記憶なくて」

    「心霊スポット? ねぇ佑芽、その場所ってわかるかしら」

    「え? 天川トンネルですけど」

    「……納得ね。彼女はね。H.I.F三連覇目前にして……初星トンネルで、相手のファンに殺されたのよ。その力の差が明確にはっきりとわかっていたのもあってね」

    「あぁ……なるほど。それで取りつかれたワケね。確かに佑芽になら納得だわ。広や千奈にとり憑いたとしても、あの二人なら本来の実力を大きく下回ることになるわけだものね」

    「とりあえず……いーい? 次から心霊スポットには絶対に行かないこと! 」

    「はーい! みんな、ありがとね! 」

  • 110二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 00:22:30

    学Pと3人のトレーナーたちは全員同意の上での同時交際をしていた。それぞれ空いた日には常にデートをするほどに互いを愛していた。そんな学Pを奪うため自分が一番理解し愛していると思い込んでいるあさりは、広の力を借りて誘拐し2人で永遠に楽しんだ

  • 111二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 07:18:53

    保守

  • 112二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 12:53:29

    Pが乗った飛行機が墜落する予知夢を見た美鈴が必死にP科の海外研修に行くのを阻止する。事故は発生し、美鈴Pは巻き込まれずに済んだが、美鈴が事故でPを失ったアイドルたちのやっかみから嫌がらせを受けるようになり、Pも自分だけ生きている罪悪感から悪夢を見るようになった。互いに何事もないかのように振る舞うも限界が来て、退学し田舎で2人細々と生活する。

  • 113二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 13:00:49

    Pっちと清夏が別世界線のセンパイとリーリヤと会ってしまう話希望
    センパイとPっちの絡みがみたい

  • 114一般通過弟(?)25/06/23(月) 19:00:03

    >>94


    『昨日、度重なる不当な買い占めを繰り返したとして藍井ホールディングスの藍井撫子さんが逮捕されました』

    「……あら、もうニュースになってるわ。意外と早いのね」

    「ありがとう、星南。それから千奈も……助かった、よ」

    「礼を言うなら学園長に言って頂戴。私は何もしてないわ」

    「別にこれくらいなんてことないのですわ! だって、大切なお友達の為ですもの! 」


    何回グッズを出しても、すぐに撫子が買い占めてくる。そんな生活の繰り返しで不意に千奈と星南の前で涙を流してしまった。それが、二人の心に火をつけてしまったらしく。倉本財閥と十王グループが手を組んで悪事を露呈。結果、撫子は逮捕されて藍井ホールディングスは完全に倉本財閥が買収。即刻撫子の親は解雇。これで、撫子の居場所は完全になくなったわけだ。

    ……流石に、やりすぎだと思う。


    「まぁ結果としてかなり初星としては得したわね。このことが露呈したことによって、極月学園に対する悪評がさらに広まったはずよ。当分これで何もしてこないと思うわ」

    「篠澤さんのお役に立てて……それで向こうからの悪事も止めれる。一石二鳥、ですわね! 」


    まぁ……いっか。何度もやめてって言ってるのにやめない向こうが悪いんだし。千奈だって何度も忠告してたし。


    とりあえずこれで、あとは安心してN.I.Aに挑むだけ。


    ​───────​───────​───────


    「……本調子でやるまでに、だいぶ時間がかかっちゃった。ごめん、千奈」

    「いえ、大丈夫ですわ! こうして篠澤さんと私のファンの皆様が集まってくださってるだけでもとても喜ばしいですもの」

    「さぁ、勝負だよ千奈。前までいなかった沢山のファンが、今はいてくれてる。だから負けない、よ」

    「受けて立つ、ですわ! 私も全力のステージをお届けして勝ちますわ! 」

  • 115一般通過弟(?)25/06/23(月) 23:39:46

    >>110


    「プロデューサーちゃんっ、お昼一緒にどうかしら? 二人きり、で」

    「待てプロデューサー。今日は私と食べよう、二人きりで……な? 」

    「プロデューサーさん。今日は私と一緒に食べませんか? お弁当、作ってきたんですよ。もちろんあなたの大好きなものを詰め込んで。……二人きりで、一緒にどうですか? 」

    「……全員で、ではダメでしょうか」

    「まぁ……いいわ。欲を言うなら二人きりが良いのだけれど……あなたと食べられるだけでも幸せだもの」


    俺には、年の離れた彼女が三人いる。……初星学園のトレーナー三人だ。日々、アイドルのためにとみんなが居なくなった後に必死に練習を続ける姿に惹かれた。告白は、向こうの方からだった。三人同時だった。


    俺が惹かれていたのは一人ではなかった。三人、全員だった。それを伝えたら少し悩んで三人で一緒に付き合おう……言い方を変えると、公認で二股をしよう。と提案をしてくれて今に至る。トレーナー同士の中はいいのか悪いのか、よく分からないが……まぁ、幸せな日々を過ごせている。


    それはそうと最近、変な視線を感じる。それも、ただ見られている訳ではなく……何か、恨みの籠った様な、そんなもの。相談しても良いのだろうか?

  • 116一般通過弟(?)25/06/23(月) 23:56:38

    >>115


    「へぇ……また、四人で仲良くお昼、ですか。許せませんね」


    私の大好きで大好きでたまらないプロデューサーくん。前まで、いつも私とお昼を食べて……楽しくお話して。彼も私も幸せ、だったのに。……あの日。三匹の泥棒猫が現れてから、彼は私を一切頼ってくれなくなりました。なんで、あの三人なのでしょうか。


    別に、複数人と交際していることについては何も思いません。愛の形は人それぞれですからね。私が許せないのは……なんで、彼女達なのか、という事です。

    彼女達は私よりも彼を愛していない。私よりも、彼を理解していない。彼をいちばん愛してるのも理解しているのも私、なのに。なんで彼は私じゃなくて彼女達を選んだんでしょう。もう、こうなったら……


    「……篠澤さん。以前からお願いしていたあれ、完成しましたか? 」

    「うん、出来たよ。プロデューサー拉致監禁セット」

    「ふふっ、さすが篠澤さんですね。……でも、良かったんですか? 私に協力なんてして」

    「私に協力なんてして……か。よく言えるね。私のプロデューサーを脅してきたくせに」


    彼を、監禁しましょう。実は彼が交際を始めた時から……篠澤さんに"お願い"をして、私のお手伝いをしてもらっていたんです。そしてちょうどそれが終わった、との事なので……明日あたりにでも監禁してみましょう。

  • 117二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 00:08:12

    ありがとうございます!本日もお疲れ様でした

  • 118一般通過弟(?)25/06/24(火) 00:30:41

    >>116


    「ねぇ見てプロデューサーちゃん! これ、とっても可愛いと思わない? 」

    「ほんとですね、とても可愛いです。でも……ダンストレーナーによく似合いそうな気がしますね、これは」

    「あ、やっぱり? 私も思ったのよ~! ねえプロデューサーちゃん、私に似合いそうな髪飾り、探してくれないかしら! 」

    「はい、わかりました」


    ……翌日。彼は、ビジュアルトレーナーとデートをしていました。はぁ……なんて可哀想なんでしょうか。早く、私がきみを救ってあげますからね、プロデューサーくん。あ、そろそろ移動しますね。……仕掛けるならお昼時、ですね。


    「はい、あーん。……ふふ。我ながらこんな歳になってこういうことをすると恥ずかしいものがあるわね」

    「とても可愛らしいですよ、トレーナーさん」

    「もう、褒め上手なんだから。……少し、お手洗いに行ってくるわ。食べててちょうだい」


    ……あれ。普通にお腹壊しちゃったみたいですね。せっかく下剤を用意したのに……ま、いいです。ひとまずこれで、彼を。


    「あれ? プロデューサーくんじゃありませんか」

    「おや、あさり先生。こんな所で奇遇ですね」

    「プロデューサーくんはおひとりなんですか? 」

    「いえ、少し相談も兼ねてトレーナーと一緒に」


    トレーナーと一緒、ということに関しては正直でよろしいです。……でも、嘘は良くありませんね。私は知ってるんですよ? だって、つけてきたんですから。


    「そうなんですね。プロデューサーくん」

    「はい、なんでしょうか」

    「嘘は……良くないですよ」

    「っ!? 」


    そっと、誰の目にも入らないように篠澤さん作の超即効性の睡眠薬を彼に無理やり飲ませる。そしたら彼はすぐに眠りについてくれました。……そうですね。代金だけ払ってすぐに出ましょうか。

  • 119一般通過弟(?)25/06/24(火) 00:46:25

    >>118


    「……ここ、は」

    「あ、目覚めたんですねプロデューサーくん」

    「っあさり先生!? 何故ここに……というかトレーナーは!? 」

    「トレーナーとはもう二度と会えませんよ」


    丁度近くに車を停めていたので意外と直ぐに運べましたね。何とかトレーナーが帰ってくる前に連れてこれて良かったです。……沢山の時間とお金をかけました。壁をぜーんぶ防音性のものにしたりだとか、大変だったんですからね。


    「それは一体」

    「プロデューサーくん。きみはまだ、今自分がどういう状況に置かれているのか理解してないみたいですね」

    「……な!? 」


    大変でしたね。寝てるプロデューサーくんをベッドまで運んで手枷足枷を嵌めさせるのは。……あぁ、でもようやくこれで……彼は、私だけのものに。


    「ねぇプロデューサーくん……私、あなたの事がずっとずっと好きだったんですよ? トレーナーよりも、ずっと前から」

    「……」

    「でも……きみは、私の気持ちに気づいてくれず私を選んでくれませんでしたね。私、傷ついたんですよ? それはもう、物凄く。だから私頑張ったんです。どうやったら、きみが私を理解して、受け止めて……私に溺れてくれるのかって」

    「それがこれ、ですか」

    「はい、そうです。……プロデューサーくん。私だけをみて。私だけと話して、私だけに触れて、私だけに触れられて、私だけを愛して……私だけを考えて? 」


    動けない彼の顎をぐっと指でクイッと上げて、洗脳でもするかのように語り掛けます。いいですよ、こうなった以上きみはもう逃げられませんからね。


    「時間をかけて、たーっぷりと……私に、落ちてくださいね」

  • 120一般通過弟(?)25/06/24(火) 00:53:52

    今回はあとひとつでおしまいにしたいと思います

  • 121二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 05:56:45

    放送部のラジオに出演した手毬。手毬の携帯から消し忘れてたアラームが鳴る。その音声が「手毬さん好きです」(Pの寝言を録音したもの)で大騒動になる話。

  • 122二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 06:36:34

    このレスは削除されています

  • 123二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 16:21:38

    ギリギリ上げ

  • 124一般通過弟(?)25/06/24(火) 22:12:16

    >>112


    『当機はまもなく墜落します! 乗客の皆様は衝撃に備えてください! 』

    「くっ……秦谷、さん……」

    「もう彼は手遅れです」


    「……今のは、一体」


    不思議な夢を見ました。それは、彼が乗った飛行機が墜落して……彼が、亡くなってしまうというもの。不思議、ですね。夢のはずなのに夢の気がしません。それはまるで近いうちに起きるような……もしや、これが予知夢というものなのでしょうか。だとしたら……かなり、まずいですね。明日からちょうどプロデューサー科の海外研修が始まってしまいます。……彼に、伝えないと。


    「……という夢を見ました。ですが恐らくこれは予知夢です」

    「ピンポイントで飛行機が墜落する夢……しかも周りには俺とクラスメイトしかいない、と。なるほど、信じるしかないみたいですね。ありがとうございます、秦谷さん」

    「どうか、残ってもらいたいのですが」

    「そう……ですね。はい、わかりました。墜落事故に関しては起こるのがわかってたところで対処のしようがないですからね」

    「……! ありがとうございます、プロデューサー」


    ……少し申し訳ない気持ちもありますが、やりました。ひとまず、彼の海外研修への参加は防ぎました。

    これで、何事もなければ良いのですが……

  • 125一般通過弟(?)25/06/24(火) 22:33:42

    >>124


    それから一週間が経過しました。今朝、廊下が賑わっているようなのでふと顔を出してみると、とある記事が掲載されていました。


    『〇〇便墜落。乗客全員死亡確認』


    ……まさか、本当に予知夢だったなんて。改めて、良かったです。あの時彼を止めておいて。


    「おはようございます、プロデューサー」

    「……おはようございます」

    「まぁ……見るからに元気がないですね」

    「あの件が本当だったことも驚きですが……まさか自分だけ生き残ることになろうとは思ってもいなくて」

    「責任を感じてしまっている、と」

    「流石ですね。当然のように見透かしてくる」


    初めてこんなに辛そうなプロデューサーを見ました。……彼からしたらクラスメイトが皆死んで自分一人だけが生き残った状況ですからね。


    「……今日はお休み、しませんか? あなたにゆっくり休んで欲しいんです」

    「では、お言葉に甘えて今日は休ませてもらいます」

  • 126一般通過弟(?)25/06/24(火) 22:49:51

    >>125


    「……まぁ」


    翌朝。教室に行くと、私の机には花瓶が添えられていました。椅子を取り除かれ、中に入れていた教科書も破り捨てられ。……おまけに周りからの私に向けられる冷ややかな視線にヒソヒソ話。あぁ、なるほど。これは……私、妬まれている感じですね。


    「あれぇ? どうしたの秦谷さん、椅子ないじゃん……それに教科書もそんなボロボロで……可哀想だね。何とかしてもらったら? ……プロデューサーさんに」


    当たり、ですね。ざっと一日過ごしてみましたが、わかりやすく妬まれてます。理由は……プロデューサーの有無。あの事故で沢山のプロデューサーが亡くなり、今一年生でプロデューサーが付いているのは私だけ。一部では私が仕組んだ人為的な墜落事故ではないか? とも言われ始めてるみたいですね。なんと面倒な。


    ​───────​───────​───────


    「……」


    いくら小さな気にもならない嫌がらせともいえど、流石に一ヶ月ほど執着してやられると心も次第にすり減っていくというもの。おかしいですね。前まで、彼の前で笑ってやり過ごすことなんて造作もなかったはずなのに。


    笑顔が、作れなくなってしまいました。


    「秦谷さん」

    「はい、なんでしょうかプロデューサー」

    「俺と、引っ越しませんか? ここを退学して、遠くへ」

    「……またどうして急に」

    「あなたを見ていれば分かりますよ。貴方に火が入っていることくらい。……それから、俺ももう耐えられなくなってきました。罪悪感に押しつぶされて悪夢を見る毎日で」

    「……はい、わかりました。引越しましょう、一緒に」


    そんなある日の事でした。ふと急に彼からそんな提案をされます。私の答えは一つだけでした。彼と一緒にここを離れる。二人で、幸せに過ごす。……これできっと、彼も私にお世話をさせてくれますね

  • 127一般通過弟(?)25/06/24(火) 23:01:05

    >>126


    「起きてください、プロデューサー」

    「……もう朝、ですか」

    「はい、朝ですよ」


    引っ越した先は何も無い、小さな田舎のところ。自然がとても綺麗で……風に揺られてる穂を眺めながら寝る。これが、感じたことないくらいに気持ちよく眠れるんです。


    今私達は同棲をしており、私は普通の高校に入学して、彼は一般企業に務めて私を養ってくれています。


    「……起こしてくれませんか」

    「はい。では、失礼しますね……ちゅっ」

    「そう起こせとは……言ってないじゃないですか」

  • 128一般通過弟(?)25/06/24(火) 23:19:09

    >>113


    「あれ? あたしさっきまで教室にいたはずなのに……なんで校門にいるんだろ? 」

    「あ……奇遇ですね、紫雲さん」

    「えっPっち!? いや、なんか距離遠くない? 」

    「Pっち……? 俺の事ですか? 」


    さっきまでPっちと話してたはずなのに……気づいたら校門に立ってて。でしかも、Pっちがなんか距離すごく遠くて……えぇ? 何がどーなってんのこれ?


    「あ、センパイ! と、清夏ちゃん!? 」

    「突然走っては危ないですよ、葛城さん」

    「す、すいません! 実は、センパイとそっくりな人がいて」

    「……Pっち? 」

    「わかるんですか? 清夏さん」


    疑問に思っていると、リーリヤが後ろから走ってくる。……へ? センパイ? も、もしかして……リーリヤのプロデューサーってこと!? いやでもリーリヤプロデューサーなんて付いてなかったはずなんだけど!

    ってか……え? Pっちが二人いるの?


    「……おふたりがこんがらがっているみたいですので、少し状況を整理しましょう」


    ​───────​───────​───────


    「えと……つまり? プロデューサーとPっちは同姓同名で……プロデューサーはリーリヤを担当してて、あたしとの関わりは全くなくて……リーリヤの知ってるあたしはPっちがいなくて一人で頑張ってる最中……」

    「逆に清夏ちゃんの知ってる私は清夏ちゃんのプロデューサーさんにまとめて担当してもらってて……二人でH.I.Fの決勝で約束を果たすって誓い合った……」

    「なんとも不可思議な現象ですがこれは恐らく平行世界というものですね。にわかには信じられません」


    ……色々と、みんなに話してもらって状況を整理してみた。えっと、Pっちが言うにここはPっちがあたしじゃなくてリーリヤをプロデュースしていたら、っていう世界線なんだって。何故かそこに飛ばされちゃったらしく、帰る方法は分からない。てかPっち二人が一緒に喋ってるのなんかカオスかも

  • 129一般通過弟(?)25/06/24(火) 23:33:38

    >>128


    「帰れる方法が今現在不明ですので」

    「ひとまず二人でH.I.Fを優勝しましょう」

    「えっ」

    「ちょちょ、なんで!? 」


    あれからしばらく二人で話し込んでたみたいで、話し終わったかと思いきやいきなりこれ。……なんで??


    「何せこっちはWプロデューサー体制ですからね。帰れる方法が模索しても見つかりそうにない以上は普通に過ごします」

    「えってか待って、Pっちはどうやって過ごすの!? 」

    「でしたら彼は以降俺の部屋で過ごすことになります。何ら問題はないでしょう。同一人物ですし」

    「部屋の隅から隅まで完全に把握してますしね。同一人物ですし」

    「ねぇリーリヤ、Pっちと……センパイ? ってこんなテンション高かったっけ」

    「絶対こんな高くなかったよ……あ。そういえば清夏ちゃんはどうなるのかな。もしもう一人清夏ちゃんがいたなら」

    「それに関しては心配いりませんよ。確認したところ、どこにもこの時空の清夏さんはいなかったので」

    「この時空ではあなたがオリジナルということになってます」


    ……初めてPっちがこんなハイテンションになって遊んでるの見た。めっちゃノリノリなんですけど。片方がいい所で言葉を途切らせてもう片方がその続きを言うってのをもう何回も繰り返してるんですけど。


    「はぁ……ま、とりあえずPっちとリーリヤがいてくれるなら出来るよね。やろう、リーリヤ」

    「うん! センパイと清夏ちゃんが一緒にいてくれるから上手くいくよ、絶対! 」

  • 130一般通過弟(?)25/06/24(火) 23:53:28

    >>121

    これは、とある小さなミスから起こったすこーしだけハチャメチャな騒動の話。


    「以上、初星学園放送部でした。お相手は……放送部部長、真城優と」

    「高等部一年、月村手毬でした」

    「また……」


    生徒の間で人気コンテンツと化している初星学園放送部。そのゲストが月村手毬一人のみの回にて。挨拶を終え、また来週と〆をして終わりかけていたその時。マイクを通して彼女のスマホからとある音声が流れる。


    『手毬さん、好きです』


    これが、事の発端だった。


    「っ!?!?!? 」

    「ま、また来週~! 」

    「あれ!? なんで!? 私アラーム切ってたはずなのに!! 」

    「あの……月村さん、あの音声は一体」

    「あっあっ、あれは……たまたまプロデューサーが寝言でそんなこと言ってたから録音しただけで……」

    「えぇ……」

    「な、なんで引くんですか!! 」


    プロデューサーの寝言。それを録音してアラームにする。という、隠す気もない重すぎる愛情に優はドン引きしていた。


    そしてドタドタドタ、と物凄い大きな足音が放送部に向かってやってくる。


    「おい手毬ぃぃぃぃ!!!! 」

    「……何? ことね」

    「藤田さん? 」

    「なんだあの音声! お前あれのせいでこの数秒で炎上してるんだからな!! 」

    「えっ嘘!? ほ、ほんとだ……」

  • 131一般通過弟(?)25/06/24(火) 23:58:32

    >>130


    「とりあえず一旦プロデューサーのとこ行こうナ~」

    「ことね引っ張ら……ちょっ、力強い! 」

    「真城部長、こいつが大変ご迷惑をおかけいたしました」

    「い、いえ……」


    ​───────​───────​───────


    と言ってことねが手毬を引っ張って言ったのは職員室。……そこには、正座させられてるプロデューサーとじっと彼を睨みつけているあさりがいた。


    「……それでプロデューサーくん。あの音声は一体」

    「あー……なんかあれ寝言らしいんでプロデューサーはなんも悪くないみたいですよ、あさり先生」

    「へ? 寝言、ですか? 」

    「どうやらこの前一人で寝落ちしてしまった時に撮られてた見たいです。あれほど厳しく消すように言ったのですが……」

    「……ごめんなさい」

    「本当に、寝言なんですね。なら、いいです。月村さん……」

    「わ、わかってます」


    その後手毬は一時間ほどあさりに説教され、すぐに謝罪文を投稿。そして事件は丸く納まった。……それからプロデューサーと手毬は付き合うことになった。


    おしまい

  • 132一般通過弟(?)25/06/25(水) 00:00:03

    これで終わりになります。長々とお付き合い頂きありがとうございました。また不定期に、気が向いたらやりたいと思いますのでその際はまたお付き合いくださると嬉しいです

  • 133二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 06:26:13

    お疲れ様でした!次回作も楽しみにしています

  • 134二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 12:32:08

    ありがとうございました!

  • 135二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 13:12:31

    ありがとうございました!!

  • 136二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 14:09:16

    ありがとうございました

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