- 1二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:06:25
ニンゲンが地底世界を去った後、モンスターたちはどう過ごしたのか、という物語を安価で作りたい。
もちろん全部ネタバレ注意。
ただし今回はGルートとNはNでもロードしたらPルートに行けるルート(全員と友達ルート)、
そして、既に通ったルートは除く。
過去スレまとめはこちら。
過去スレ一覧&現在までのエンディングリスト | Writeningアンダイン死亡の追放トリエルエンドから、スパゲッティアンドピースな世界になった1スレ目 https://bbs.animanch.com/board/2864876/ 全員生存のアンダイン裏切られエンドから、ある種の『真実』を知ってし…writening.net - 2二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:09:02
Nルートまとめは以下の表の通り。
(参考元:Undertale Japan Wiki
Undertale Japan Wikiundertale.fandom.comライセンス:CC-BY-SA)
今回も、まずどのNルートを経たのかを決める。
このニンゲンはトリエルを殺した?見逃した?
- 3二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:13:53
見逃した
- 4二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:16:19
- 5二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:18:13
無事だった
- 6二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:19:47
- 7二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:25:32
見逃した
- 8二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:29:03
- 9二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:33:04
無事だった
- 10二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:33:55
無事
- 11二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:34:16
初めて死者が出た
- 12二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:37:09
ニンゲンはまたしても、ホットランドやコアのモンスターたちのみを殺したようだ。
前回と、そう変わらない結果だ。
しかし、いせきのモンスターたちは生きている。
そしてニンゲンは、アズゴア王と出会った。
ニンゲンは、アズゴア王と戦い、そしてフラウィと戦った。
ニンゲンは、フラウィを殺した?見逃した?
- 13二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:37:49
殺した
- 14二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:39:55
ニンゲンは再び、フラウィを殺した。
そしてニンゲンは、地底を去った。
地下では、トリエル、パピルス、アンダイン、アルフィー、メタトン、サンズが生きている。
地下では、アズゴア、フラウィ、そしてホットランドやコアのモンスターたちが死んでいる。
サンズは、ニンゲンの携帯電話に、メッセージを残す事にした。
女王がリーダーとして戻ってきた事、落ちてきたニンゲンには仲間として接するようにおふれを出した事。
アズゴアがいなくなり、集めていたタマシイも消え、バリアを破る計画は当分延期された事。
みんなが落ち込む中、それでも女王は、国民を励ましている事―― - 15二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:46:28
そこにパピルスもメッセージを吹き込んだ。
ロイヤル・ガードが解散された事。
アンダインが失業してホームレスになった事。
アンダインは、その後はサンズとパピルスと同居しながら、ホットドッグスタンドで働いている事。
そして何より、アズゴアが死んだのはニンゲンのせいだと言っている事。
その憎しみは凄まじく、バリアを抜けて復讐に行く、とまで言っているという事。
パピルス本人としては、そのアイディアを無理と思いつつ、叶えばいいな、と思っている事。
そうすれば、またニンゲンと会う事が出来るが、その時は戦う事になるだろう、という事。
それが、地底の現状であると。
二人とも、何やらデジャヴを覚えながら、メッセージを録音し終えた。
この物語の後日談は、ここから始まる。
まずは誰から後日談を始めようか?
今日は寝ます。
- 16二次元好きの匿名さん25/06/18(水) 22:51:47
- 17二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 01:28:17
ガーソン
- 18二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 08:43:13
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 08:59:09
このレスは削除されています
- 20二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 17:44:13
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 20:22:44
- 22二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:51:39
ウォーターフェルの水面は、今日も静かに揺らめいている。
大概のモンスターが水中深くに棲むここでは、上を歩くのは、ウロコもヒレもエラもないモンスターくらいだ。
だが今、一人のモンスターが、その水中を這い出し、どこかへと向かっていた。
ウロコも、ヒレも、エラも持っているモンスター――シャイレーンだ。
彼女は部屋の隅っこに座ると、小さな声で歌を口ずさんだ。
「……シレ シレ シミ シミ……♪」
あの時、一緒に歌ったのは楽しかった。
コンサートごっこをして……色んなモンスターが聞きに来て……
知らないモンスターが何故かトイレットペーパーで作ったチケットを売って……
そうしてごっこ遊びに飽きたあたりで、二人は別れた。
あの子とは、それきりだ。
また歌っていれば、会えるかもしれない……そんな事を思いながら、シャイレーンは一人歌っていた。
そんな時……
- 23二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:58:48
アーロンもやってきた
- 24二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 21:59:44
ガーソンが来た
- 25二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 22:01:48
ピアノの音が聞こえてきた
- 26二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 22:12:18
メタトンから電話だ
- 27二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 22:17:10
- 28二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 22:29:29
- 29二次元好きの匿名さん25/06/19(木) 23:10:36
「やあ、シャイレーン(^_-)☆」
突然、いた。
突然現れたその筋肉に、シャイレーンは泡を食って物陰に隠れた。
「驚かせてごめんよ、歌声が聞こえたからつい(^_-)☆」
こんな筋肉の持ち主は一人しかいない。アーロンだ。
シャイレーンは物陰からこっそり、知り合いの様子を伺った。
「おっと、実は君に話があってね(^_-)☆」
……一体何の話だろうか。
*きょうは ここまでのようだ。
- 30二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 03:20:27
メタトンがまたコンサートをするそうだ
- 31二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 09:14:24
ピアノを弾いてくれないか
- 32二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 10:38:05
最近既視感を覚えないか?
- 33二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 10:39:12
この肉体美を見てくれ
- 34二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 10:39:40
- 35二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 17:58:46
このレスは削除されています
- 36二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 22:01:57
- 37二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 22:32:35
「実は、またメタトンがコンサートをするようなんだ(^_-)☆」
メタトンのコンサート、と聞いて、シャイレーンは微かに顔を覗かせた。
「たまたま、偶然、チケットを2枚ゲットしてね(^_-)☆
気晴らしも兼ねて、よかったら、一緒に行かないかい?(^_-)☆」
シャイレーンは……
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- 38二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 23:01:49
シャイレーンはおずおずと、物陰から姿を現した。
「……うん……ありがとう……行きたい、です……」
「よかった! じゃあ、一緒に行こう(^_-)☆」
コンサートは明日だよ(^_-)☆と告げ、アーロンは去っていった。
「……」
シャイレーンはそっと岩にもたれかかり、小さく息を吐いた。
メタトンが地底一のスターであることを、もちろんシャイレーンは知っている。
そのチケットが、そう易々と取れるものでないことも、知っている。
偶然、なんて言っていたが、アーロンはきっととてつもない努力をしてくれたのだろう。
そんなチケットなんて、受け取らない方が失礼だ。
今はただ、コンサートの事を楽しみに待とう――シャイレーンは、そう思った。
一方その頃……
*きょうは ここまでのようだ。
- 39二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 23:03:56
アンダインの家で料理を教わるパピルス
- 40二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 02:21:08
サンズは今日もグリルビーにいた
- 41二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 06:42:01
何かを調べているアルフィー
- 42二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 07:44:18
グリルビーではいぬのモンスターたちがホットランドで聞いたニンゲンの変貌ぶりに困惑していた
- 43二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 10:37:15
- 44二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 17:45:36
おつてーる
- 45二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 18:45:46
- 46二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 22:55:06
スノーフルのサンズたちの家の窓が、久しぶりに熱気で曇っていた。
何故なのかは、覗けばすぐにわかる。
パピルスとアンダインが、久しぶりに料理の練習をしているのだ。
「そういえば最近、特訓してないよねっ? 久しぶりにしたいな!」
と、パピルスに言われれば、アンダインには断る理由がなかった。
久しぶりに髪をアップにし、二人でエプロンを身に着け、台所に立った。
お店で買ってきたスパゲティの箱と野菜を、作業台に並べる。
湯を沸かす間に、野菜を刻む。
二人とも、とても、静かだった。
拳で砕くようなこともせず、淡々と作業は進んでいく。
「……ねえ、アンダイン……」
ついに、沈黙に耐えかねるように、パピルスが口を開いた。
「……どうした?」
アンダインが片方の目で、パピルスを見た。
「えっと……あのね……」
*きょうは ここまでのようだ。
- 47二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 01:40:41
今度は家を焼かないようにしようね!
- 48二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 07:00:33
オレ様、最近結構料理がうまくなったんだ
- 49二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 10:34:43
オレさまの真作スパゲッティを食べてくれ
- 50二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 11:38:56
今度は違う特訓がやりたい
- 51二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 12:21:48
- 52二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 13:47:56
- 53二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 21:44:54
ホステール
- 54二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 22:37:56
「えっとね、オレさま、最近ちょっと、ジシュレン?してて……」
「……自主練?」
「うん、お料理の」
見てて、とパピルスが一人で玉ねぎを刻み始めた。
皮を向き、頭と尾を落し、半分に切り、丁寧に刻む。
速度こそゆっくりだが、玉ねぎは確実にみじん切りにされていく。
後は適切な火加減と時間で炒めれば、おいしいソースの材料になるだろう。
他の野菜も、丁寧に皮を剥き、適切な大きさに切っていく。
「オレさま最近、結構お料理上手になったんだ……」
だよね?と、確認するように、パピルスはアンダインを見た。
少し腰を屈め、覗き込むように、あるいはすがるように、アンダインを見た。
「アンダインが、オレさまに料理を教えてくれたからだよ」
それを聞いたアンダインは……
*きょうは ここまでのようだ。
- 55二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 22:59:54
少し表情がゆるんだ
- 56二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 03:17:29
柄にもなく照れる
- 57二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 11:10:34
以前ニンゲンともこんなことをしていたような気分になる
- 58二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 12:14:45
まだまだこれからだと語る
- 59二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 12:16:14
- 60二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 20:52:27
- 61二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 22:53:45
真剣な面持ちでそう言われ、アンダインの頬に紅が差した。
「いや、わたしは……その、」
頬を掻きながら、言いよどむ。
「……お、お前がいい弟子だからだよ。こっちも教え甲斐がある」
「ほんとっ?……ニョホホ、オレさまも頑張った甲斐があったよ!」
そうして、二人は少しだけ笑いあって――また黙った。
野菜を刻む音だけがキッチンに響く。
「……だから……だから、ね、アンダイン……」
パピルスが切り終わった野菜を炒めようと、フライパンを用意しながら言った。
「アンダイン、お料理上手だし、あのホットドッグだって、みんなからすっごく評判いいでしょ?」
ホットドッグ、と聞くと、途端、アンダインは複雑な表情をした。
そうして、フライパンを温め、油を引いているパピルスに向かって、
「パピルス。何の話をしたいのか、ハッキリ言ってくれ」
作られかけていた和やかなムードを、自ら切り捨てた。
「お前は、こう言いたいんだろう?
ロイヤル・ガードはもうない。女王はニンゲンを歓迎している」
「アンダイン、オレは、」
「だから……だからわたしも、ニンゲンを憎むのをやめろ、と。
槍を捨て、ホットドッグやスパゲティを作り続ければいいと。そう言いたいんだろう?」
パピルスが思わず沈黙していると……
*きょうは ここまでのようだ。
- 62二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 00:51:37
誰かが訪ねてきた
- 63二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 08:44:52
パピルスの電話が鳴った
- 64二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 11:02:39
「ホットドッグ作るのもなかなか面白いぜ?」
と言ってサンズがどこからか現れた - 65二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 11:04:21
アルフィーから連絡だ
- 66二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 11:06:22
- 67二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 18:08:28
- 68二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 22:48:31
フライパンの中で、野菜と油の弾ける音だけが響いている。
アンダインはじっとパピルスを隻眼で見つめている。
パピルスは、彼女から目を逸らせない。
やはり、彼女は鋭い。
アンダインはいつも鋭い。彼女が振るう槍のように鋭い。
そしてその槍は、見事にパピルスの図星を貫いていた。
そう、ニンゲンに憎しみを抱き続けてカリカリするくらいなら、と思ったのだ。
そして、その意図は、見事に見抜かれていた。
じゅうう、と野菜が焼け付く中、
「ホットドッグ作るのもなかなか面白いぜ?」 - 69二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 22:51:04
突然、いた。
サンズだ。
階段の足音も立てず、いつのまにか、二人の真後ろに立っていた。
「にっ、兄ちゃんっ!?」
「サンズ……!?」
ぎょっとする二人を後目に、サンズはコンロの火を消した。
「火の用心火の用心、っと」
見るとフライパンの中で、野菜が焦げかけている。
「危うく家ごとステーキになるところだったな。Tボーンの。スケルトンだけに」
「兄ちゃん、こんな時に茶化さないでよ!」
やっと我に返ったパピルスが、いつものように怒鳴る。
「ほーい」
そしていつものように、サンズは手をヒラヒラ振りながら去っていく。
ドアに手を掛ける前に、ちら、とアンダインの方を振り返って、
「ただ、さっきのスパゲティ……焦げなきゃ、絶品だったと思うよ。やっぱり、先生がいいんだな」
そう目配せして、今度こそ家を出た。
後には、パピルスとアンダイン、そして焦げた野菜の匂いだけが取り残された。
そうして家を出た後、サンズは……
*きょうは ここまでのようだ。
- 70二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 22:54:07
いつものようにグリルビーに向かった
- 71二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 07:27:06
ホットランドヘホットドッグを売りに行った
- 72二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 10:29:55
アルフィーのもとへ向かった
- 73二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 10:31:22
ホテルのレストランに来ていた
- 74二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 10:33:24
- 75二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 19:06:19
ホステール
- 76二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 19:18:29
- 77二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 22:21:00
頭に座標を思い浮かべ、一歩、二歩、と足を進める。
三歩踏み出す頃には、サンズはもう、ホテルのレストラン、入り口前にいた。
別段、さっきまで料理の話をしていたから、というわけでもない。
ただ何となく、サンズはそこにいた。
少し活気がないように見えるのは、恐らく気のせいではないだろう。
ニンゲンが地底を去った後、ホットランドやコア付近では、行方不明者が数名出ている。
例えば、この辺りを担当していたロイヤル・ガードの二人に、スイーツショップを経営するクモなどだ。
だから、そう、きっと、アンダインの怒りは、もっともだった。
誰もがニンゲンを疑わない中、彼女だけが、あのニンゲンを正しく見て、そして、怒っている。
そんなことを考えながら、サンズは小さく息を吐き、レストランの中をちらりと見た。
すると……
- 78二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 22:28:59
クモにドーナツを買わされたモンスターがいた
- 79二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 22:30:52
自分とニンゲンがあの時の話をしている
しかし中へ入るとやはりと言うべきか姿は消えていた - 80二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 22:40:21
アンダインへの説得に失敗して黄昏るとともに既視感を感じていたアルフィーがいた
- 81二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 22:45:30
ドラゴンがまた家族と話をしている
- 82二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 22:55:49
- 83二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 23:30:25
- 84二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 00:40:46
このレスは削除されています
- 85二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 08:48:00
おつのようだ
- 86二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 18:00:26
複雑な気分だろうな
- 87二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 22:26:06
「……おや」
レストランの中を覗く前に、サンズは入り口を閉ざすガラス戸を見た。
そこに、一人のモンスターが映っていた。
サンズはそっと振り返り、様子を伺った。
サンズの背後、ロビーには、背の高い、ネコみたいな頭のモンスターが立っていた。
落ち着かない様子で、ロビーをきょろきょろ見回している。
手には何やら紙を持っていて、それと周囲を見比べては、ため息をついていた。
そして肩を落として、
「よお」
とサンズに声をかけられ、飛び上がるほど驚いた。
「うわああっ!?」
そのあまりの驚きっぷりに、今度はサンズが驚きそうになった。
「ワオ」
「はっえっあ、な、何ですか……!?」
いっそかわいそうなくらい挙動不審になっているネコ頭に、サンズは肩をすくめた。
「あー、いや……何か探してるみたいだったからさ。オイラでよけりゃ話聞くよ」
そう言われて、初めてネコ頭はようやく警戒を解き、持っていた紙をサンズに見せた。
クモの少女の人相描きだった。 - 88二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 22:35:13
「これは……?」
サンズが問いかけると、ネコ頭はもじもじしながら言った。
「それが、こないだすごく高いお菓子を買わされたんだけどね……食べてみたらすごくおいしくて……
で、その、また食べてみたくなって……」
ネコ頭はそこで顔を曇らせた。
「で、あのお菓子屋さんがあったところに行ったんだけど、誰もいなかったんだ。
蜘蛛の巣には蜘蛛がたくさんいたけど、あの子はどこにもいなかった。
だから、探してるところだったんだ。なんだか……胸騒ぎがして」
それを聞いたサンズは……
*きょうは ここまでのようだ。
- 89二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 22:58:33
まあ、その内会えるさ