ファンタジー作家に関してふと感じた疑問

いわゆる二次元オタク向けじゃないファンタジー作家さんって女性の方が多い気がする
いったい何が影響してるんだろうか
別に読む側としては面白ければ作者の性別なんてどっちでもいいんだけど、ふと気になった

日本人作家だと
・上橋菜穂子さん
・荻原規子さん
・小野不由美さん

海外だと
・アーシュラKルグィンさん
・J.Kローリングさん
・ダイアナウィンジョーンズさん
などなど

もちろん男性ファンタジー作家もたくさんいるけど、他のジャンルに比べて女性作家もの比率が高い気がする。なんでなんだろ

SFに流れるから…？
所謂男性脳がSFに合ってる？

>>2

逆にSFの作家さんは本当に男性が多いですよね〜

古典SFの時代から最近の作家さんまでパッと思いつくのはほとんど男性

子供向けというか、児童文学感がある作品は女性が多い気がする
あと性別不明(なんとなく男性っぽい？)作者さんが女性だったりとか

ファンタジーって生活に密着した描写が多い気がする（ハリポタのウィーズリー家の夏休みとか、守り人シリーズの料理とか）
昔は今より家事とか生活の仕事が女性に偏重しているから、そういう生活的な描写をするようなファンタジーは女性作家が多かったのではないだろうか

思考時間一分の仮説なんで多分誰かに論破されると思うけど、ちょっと考えてみた

ファンタジーとSFで分けるならル＝グウィンはSFの方にもらおう
たくさんいるなら1人くらいええやろ

畠中恵は和風ファンタジー系か歴史系かどっちだ……？

妖怪メインだからファンタジーか……？

>>4

あたおか凸回避の名残りだな

男の少女漫画家然り客層と作者の属性が違えば違う程モチベ奪う輩が湧きやすいんだわ

海外は二次元オタ向けって括りがまずないし、国内は男性オタ向けではないってだけじゃないか？
荻原先生は少女マンガの文脈だし、小野先生も女性向けレーベルで書かれてる

>>5

世界観の構築におけるその世界の住民の生活様式ってめっちゃ重要だし、ありそうな気はする

>>8

そもそも日本国内のファンタジー小説読者って女性がメインターゲットだったりするんでしょうか？

あんまり身の回りに小説読む人が居らずわからないので教えてほしいです！

作者潰しが発生し辛い環境ってのもあると思う
設定に穴があっても魔法と意思の力と特殊生命とむしろ次の展開にすらもって行けるし
作者でもないのに重箱の隅突きまくる毒者しかいない某ジャンルより愛とアイデアを創作に注ぎ易いんでない？

>>10

というより男が作品作る時、やっぱ男がカッコいい作品が作りたくなるんだ

それはバトルでもいいし小さな問題、たとえば美味しい料理作るとかの解決に行く

女主人公でもサブキャラとかもブサイクでトラブルばっか起こして主人公に迷惑かけるキャラなんぞ延々と書きたくない

女性も同じだが、ファン層を考えたら女性がカッコいい場面は人間関係のこともある

そうすると現実の男女関係から逃げたいときにファンタジー枠読んだりする固定層はいるんじゃない？

男は少年漫画強すぎてこれ一本で解決する万能解答すぎるけど「女性主人公恋愛ありバリバリ解決系」のジャンルにファンタジー軸ある感じ

>>10

ファンタジー小説読者が女性が多いかはわからないが、潮流の違いってのはあるだろうな

TRPGやゲームからの流れでファンタジー描くのが男性が多くて、童話からの流れでファンタジー描くのが女性が多いって印象

現代だとこの辺の性差はだいぶ小さくなってる気もするけど、むかしは確かにそういうのがあった気がする

>>10

ファンタジーに限らず、最近の一般文芸は女性読者が多く、それゆえ女性作家も多くなってるらしい

ミステリーやSFだと男性作家も多いけど、どちらも流行りは数十年前だしなぁ

作家と性別について｜浜口倫太郎　作家今年の直木賞・芥川賞の候補作で面白い現象がありました。 芥川賞五作、直木賞四作が女性の作家さんだったんですね。

芥川賞・直木賞の候補作発表　芥川賞は創設以来初の候補作すべて女性作家に（日テレNEWS） - Yahoo!ニュース

『第167回芥川賞・直木賞』の候補作が発表され、芥川賞では初めて5つの候補作すべてが女性作家の作品となりました。 芥川賞

news.yahoo.co.jp

それとこんな面白いｎｏｔｅも読ませてもらいました。大変興味深かったです。

ここでは本屋大賞の歴代受賞者が女性作家さんの方が男性作家さんよりも倍近くいnote.com

>>13

あー、なるほど！ありそうに感じますね〜

確かに男性作家のファンタジーだとゲーム・オブ・スローンズやエラゴンなどダンジョンズ&ドラゴンズの影響が強そうに感じます！

ダンジョンズ&ドラゴンズをやったことないのであくまでイメージですが…

逆にミシェル・ペイヴァーさんや上橋菜穂子さんの作品は童話の雰囲気を感じることは多いかも。そもそも児童文学だからっていうのはありますけど

>>14

やっぱり女性読者が多いんですね〜

なら女性作家が多いのも納得

ちょっと話は変わるんですけど、最近はSF小説がまた人気になってきてるような感じがしないですか？

全盛期のことは生まれてすらいない時代なのでわからないですが、劉慈欣やテッド・チャン作品などが盛り上がりの立役者になってる気がします。

>>14

経済小説とか刑事小説とかメインで読んでる昭和リーマン層が加齢で抜けたイメージはあるなあ

前に新聞がやってる学生の読書アンケートを眺めてたんだけど、だいぶ前から高校生くらいになると男子は読書マニアとラノベから手を広げたオタクしか残らなくて女子はもう少し幅をとって残る傾向がある

>>16

昔より存在感はあるよね。三体の世界的ヒットもあったし

とは言っても海外翻訳小説はどんどん売れなくなってきているそうなので、国内に限っては日本勢の活躍と出版社の努力で持ち直してきてる気はする

日本だと亡くなった伊藤計劃を猛烈に推し始めた辺りから若い世代を徐々に取り込めている様に感じていて、売れてる新作も自分が読んだ範囲では中身がだいぶ若返ってる

実数は分からないが、少なくとも「一年ごとにファンの平均年齢が一歳上がる」状態は脱していると思う

>>2

なんかそれっぽい名前ついたすごい技術！

そこから繰り出されるかっこいいマシン！

男の子はいくつになってもこういう物に興奮するんだ

もう少し歳を取ると、それらの技術が世界に及ぼす影響の思考実験も興奮するようになる

それっぽい理屈をこねくり回すのは男のロマンだから

マニアが愛するハードSFだって極論すればそういうメカと技術に興奮する男の子の大好きな奴のディープなバージョンだし

>>6

アーシュラ・K．ル＝グウィンをSF枠としても

他に一線級の女性SF作家と言うとティプトリーとアン・マキャフリイくらいしか思いつかん……

図書室の星新一でSFの良さを知る女子は一定数いるし、今ディズニーが熱心にSW布教してるからSFジャンルの衰退は大分食い止められてる感ある

ただSF、ファンタジー、ホラー、ロボット、アクション、恋愛、家族愛系は勝手に回るけど歴史、推理、スポーツ小説系は最近跳ねてるのにぶちあたれてないかも

ミステリはバディもののキャラミスというホームズワトソンから続く伝統があるから、ある程度売れてるイメージはある。男女どっちにも一定のファンがいるし、なんだかんだでコナンが国民的漫画やってるのもあって入り口自体は大きくてライト層への布教自体はできてる
歴史というか時代小説はだいぶ苦しいよね。ドラマや映画といったメディアミックスで読者の入り口になってた時代劇が死んでるのが痛い
あと歴史物はファンタジーに需要食われてる感じがするんだよなー
昔は歴史物時代物が担ってた「現代とは違う倫理の働く世界」の立場がファンタジーに食われちゃってる

>>20

新井素子とか大原まり子とかはどうなん

海外だったらマーサウェルズとかマーガレットアトウッドとか

ティプトリーって元々は男性だと思われていた、というか本人がジェイムズと名乗ってデビューしたんだよな
男性の方が落とされにくそうだからって
まあローリングも作者が女性名だと男の子が読まないかもと出版社が指示してあのペンネームになったらしいが
ファンタジーよりもSFの方が固定観念や排他の圧が強いならそもそも女性作家が入りづらい土壌だろうし、仮にSFを書いても女性名では活動せずに作家人生を終えているというケースもあるんじゃないかと

>>14

これもまあ読むのが女ばっかりだから書き手も女ばっかりなんだって言い方どうなのって思うわ

そもそも日本における西洋風ファンタジーとは児童文学除けば輸入されてきた海外のゲームを日本で膨らませていったのを由来とするから
もともと男性マニア主体のSFのサブジャンルまたはゲームとして西洋風ファンタジーの概念が輸入されて自然と男性主体のジャンルになったし、オタク向けに強くなっていった

トールキンという金字塔が強すぎて、女性優位ってイメージはないな
女性『も』増えやすかったってぐらい

アメリカのパルプ雑誌の系譜なんよね男性向けファンタジー
英雄コナンとかファファード＆グレイマウザーとかハロルドシェイみたいな

>>29

そらファンタジーって女性作家のほうが多いのかも？という比率の話してるんだから絶対ではないよ

比率といえば、百合のメイン客層は実は女性では？という話もあったな

レズとしての百合を恋愛として描く分野は女性客主体

BLとゲイ向けの分野の違いと似たようなものかもしれないが

しいていうならハリポタやトワイライトの二次創作(もちろん女性が主流)をきっかけにオリジナルのファンタジーを書くようになった作者がぼちぼちいるってことかな
テメレア戦記の人とか

女性SF作家は中国が強くてすげえなと思う
しかも中国SF作家のご多分にもれずメチャクチャガチ研究職の副業だったりする……

>>32

中国SFには劉慈欣作品くらいしか手を付けられてないので、オススメを教えてください！

>>33

郝景芳、程婧波、夏笳

社会派、メルヒェン、ジュブナイル風

>>33とは別人なんだが私も気になる

折りたたみ北京から読めばいい感じ？

言われてみるとヴァルデマール年代記を書いてるマーセデス・ラッキーも女性だったな

ファンタジーってのも分類が大雑把すぎないか？
山田風太郎先生の忍者ものも広義の意味ではファンタジーだろうし

>>37

広義にはファンタジーだが実用上のジャンルとしては昔の日本を扱う忍法や妖術物は歴史・時代小説に取り込まれてるね

こっちの方が日本国内の歴史としては長くてジャンルとしても別に確立されてる

どっちかというと女性作家はどこにでもいるけど
昔から男性作家が多い確立されたジャンルがあるって方が近しい気がする

>>40

残念ながら有名所の00に似てる(似てない)から盗作！に始まり展開が気に食わないから変えろ、キャラが可哀想、設定がおかしいから作品消せってカミソリメールやミザるヤツは全ジャンルに一定数いまして……ただでさえエタりやすいタイプの作家ならひとたまりもないと思うよ

SF書くのやめろは男女とか関係なく言われるから性別は関係ないぞ
優れた科学考証こそSFの心臓部、という解釈のマニアがよく言ってた
ただ、十年くらい前まではまだ聞いたが最近は流石に減った気はする

>>42

それはまぁ一部あるだろうけどそこに被害受けるのが男か女かで大幅な差ってある？

別に女はSF書くなみたいな風潮とかがあったわけじゃないならそれはもう何も入りづらい土壌とかじゃないだろって思う

むしろ通俗娯楽性の高いスペオペが弱体化したせいでSFは余計にセンス・オブ・ワンダーという曖昧な評価軸を意識せざるを得ない立場にいて、SF書くのやめろは今でも普通に言われる言葉だと思うわ
ファンタジーはもっと純粋に作者が作る物語に都合の良い舞台設定として作り上げても受け入れられるイメージがある。間口が広いんだよな

>>34

ありがとうございます〜

読んでみます！

>>26

それはモノの見方が偏りすぎてる

児童文学や翻訳小説の発展系が文学としてのファンタジーを築いた土壌にゲーム由来のファンタジーって新しい株が植えられて花を咲かせてる

オタクはその花ばっか見てるから別の株の花が咲いてたり土壌が何からできてるか知らんだけ

>>48

トールキン自体がジョージマクドナルドやダンセイニの影響下やん

女性作家の活躍、女性作家の受ける被害
自分自身が「女性」という主語に注目して情報を集めてるからそれっぽい偏りがあるように見えるだけではないかな

児童文学を切り離して考えようとする試みがまったくをもってナンセンスだよね　逆に児童文学をフェアリーテールから完全に切り離せるんでござるかという
とても固定的

女性が多いっていうのは絶対的じゃなくて相対的じゃない？
小説家の絶対数を考えたら男性が多いけど、ところどころに女性も参入してるジャンルがあってそれの一つがファンタジー
でもそういう意味でもいろいろ考えられることはあるか
たしかル・グィンがファンタジーと女性性について書いたものがあったはず
でもどの本だったかわからない　最近の読書履歴に残ってるのは『文体の舵をとれ』だけどなんか確証が持てない
誰か知らないか〜〜

>>54

ナーロッパに限ってはその通りでいいだろうけどジブリとか学園ドラマ、少女漫画とありとあらゆるジャンルの他の要素の良いとこ取りしていった結果だと思うよ

ぶっちゃけアンパンマンとかいうファンタジーの極みみたいな童話からディズニーのピーターパンの空想活劇、シェイクスピアのハムレットの悲恋異聞録も全部ファンタジーの糧になってる感あるし

>>54

日本の二次元オタク向けファンタジーにドラクエが強く影響しているのはその通りだと思うけど、ロードス島戦記だったりもまた強い影響力持ってる気がする

あと二次元オタク向けというよりは文芸オタク向けファンタジーはそこまでドラクエの影響は強くないんじゃない？

自分も>>5かなぁと思った

ファンタジーはリアリティーを土台に咲く花だから、その物語における「普通」や「日常」を綿密に描写することで、主人公の魔法や能力が特別なものだって説得力が出るし、その土台の日常描写がしょぼいと物語の魅力もなくなる気がする

主人公が冒険に出るにも、その前の平凡な日常の描写がないとまったく違う世界に踏み出す感じなくてつまらない

魔女の宅急便だって旅立つ前に家族とのやり取りとか挟んでるからこそ、今からたった一人で世間に出るんだって期待と不安が伝わってきたし

そういう日常の家族の様子とか家事や食事とか服装とかを細かく詰めて考えるのは女性の方が好きなのかもしれない

時代ものでも女性作家の方が着物の描写とか食事作る場面多いし

荻原規子さんが「マンガの二次創作をするタイプの女の子のために書いてる」って言ってたのは面白かった
自分もお気に入りのキャラクターでifストーリーを考えたりしてたし、だからそういうかつての自分みたいな女の子たちが二次創作を作りたくなるような物語を目指してるって記事で、そういうタイプの作家さんいるんだって新鮮だった

古武道経験あって文化人類学専攻してフィールドワークでアボリジニと一緒にカンガルー肉とか食べてましたと講演会で言ってた上橋菜穂子さんは別方向にキャラ濃くて面白かった

>>59

>>1で上がってる作家さんが「児童文学のファンタジー作家」に思えるのでその範囲でってことなのかと思ってたわ

小学生～中学生時代の学校の図書室とかで読んでたファンタジー作品は女性作家さんのイメージあったからなるほどなぁと思ってスレ見てた

読者層を全年齢にするなら女性多いってことはないだろうね

物事に理屈を付けたがるのは男性の思考の特徴みたいな話を聞いたことがある

>>58

文化人類学修めてる人の作品やっぱ世界設定すごいなぁと思いますね⋯

上橋菜穂子さん以外にもミシェル・ペイヴァーとか子供の時読んで感動した覚えあります

守り人シリーズや獣の奏者だと無発酵のパンがよく出てたよね

このスレめちゃくちゃ参考になる話ばかり
他力本願で申し訳ないけど、児童文学執筆の参考にしたい
他の児童向けファンタジースレをもっとたくさん教えてください

>>33

中国系でいいならケン・リュウとかテッド・チャンとか

>>64

普通に井辻朱美のファンタジー論とかはやみねかおるの執筆ガイドとかなんか図書館に雑多にある児童文学論や解説書を読んだほうが良い

>>44

作家じゃないけどメールの名前が女性ってだけで相手が高圧的になった事例はあるみたいよ

>>64

それこそ>>1に出てきてる大御所の作品読んだ方がいいと思う、それぞれタイプ全然違うし

ハイファンタジーなら上橋菜穂子やアーシュラKルグィン

神話や古代を下敷きにしたファンタジーなら荻原規子やローズマリーサトクリフ

現代社会と魔法の世界が隣り合ってるならJKローリングとかダイアナウィンジョーンズ

書きたい児童文学がどのタイプか決めて同じジャンルの先人の作品読んでフォーマット知った方が書きやすい

ローファン系だと高楼方子や宮部みゆきも勧めたい
『時計坂の家』から『黄色い夏の日』まで、『ブレイブ・ストーリーから』から『英雄の書』/『悲嘆の門』まで
とにかくファンタジーは色々ある！

ローズマリーサトクリフの自伝の『思い出の青い丘』に「親が私のことを心配して辛い思いをしてほしくないから反対してるのはよくわかる、でも私には自分で選んだことに傷つく権利があることが親にはわかってない」みたいなこと書いてて、そういう人だから『ケルトの白馬』を書けたんだろうなと思った

>>58みたいな作者のバックボーンとか知るとまた作品の味わいとか変わってきて良いよね

>>66 >>68 ありがとう

今は上橋菜穂子先生の精霊の守り人をじっくり読んでるところ

参考にする本はたくさんあった方がいいから、教えて貰った本は必ず読みます

他にも物語ること、生きること（上橋菜穂子先生のエッセイ）やちくまQブックス（あさのあつこ先生の物語論）を読んでます

自分が書こうと思っているのは精霊の守り人や終末なにしてますかのように、伝承の土台の上に息づいている、住民たちの様子をえがくファンタジーです

目標は高い。だから勉強していきたい

>>71

守り人シリーズ読み終わったらガイドブックも是非※ネタバレになるから読み終わるまでは止めとこう

ファンタジーに限らず創作やるならその物語のガイドブックとかファンブックをまず作ってみるのはありだと思ってる

誕生日や家族構成や部屋の内装や服装や地図や地方ごとの料理の特色とか、他の作品のファンブックとか参考にしながら作ると自分が書きたい世界の解像度あがるし、ファンブック作れないくらいのふわっとした設定だと書いてるうちに辻褄合わなくなるし

本好きの下剋上の作者さんはどんなモブにもほんへに書かない設定１つはつけてるらしいしな
神殿巫女Nは野菜切るときめっちゃ丁寧……だから料理人見習いに取り立てられ、性格は真面目で食いしん坊……って広げていくらしい

一般文芸においては確かに女性作家のほうが目立つジャンルなんだよなー
ファンタジーも書いてる男性作家は数多いけど、ファンタジーが代表作の男性作家はあんまり多くない気がする。アルスラーン戦記の田中芳樹の代表作は銀英伝だろうし

小学生時代はハリポタとシェーラ姫とクレヨン王国が好きだったな、中学生になってから荻原規子・上橋菜穂子・ダイアナウィンジョーンズにはまった
クレヨン王国の人は男性だけど後は女性かな
あと佐竹美保さんの絵に弱い、佐竹美保さんの絵＝素敵ファンタジーと幼な心に刷り込まれてるから表紙買いしちゃう

図書館の魔女ってあんまりファンタジー扱いされてない感じ？

（1979年当時の）ファンタジーは売れないという出版サイドの常識を覆したグインサーガの作者も女性だしなあ

ジブリ好きだしジブリをきっかけに原作読んだこと何回もあるんだけど、ハウルの動く城でソフィーの妹を出番ほぼ無しのモブにされたのと、ハウルの姉一家消されたのには呆然とした
男性目線では家族パートそこまで重要じゃなかったのかな、原作に無い魔法バトル足すくらいなら家族描写そのままにしといて欲しかった
ソフィーが妹たちに振り回されつつも心配して愛してるとことか、ハウルが姉からまともに働かないダメな弟として叱られたり甥っ子に変わり者のおじさん扱いされてるシーンって必須だと思ったんだが
映画にするにはシンプルに時間が足りないのはそらそうなんだけど、でもそこを削っちゃえるのは男女差なのかはちょっと気になった

>>78

宮崎駿は奥さんに映画制作に没頭して家をほっぽり出してたとか言われてるしね…

ちょっと明確なソースは思い出せないんだけど

ソフィー個人のロマンスを巡る疑似家族ものに反戦のニュアンスを加えて再編集したんじゃないかな
物語にこめた見せたいテーマが根本的に違うから描写も根本的な所で変わってるパターンだと思う
戦争絡みの話は宮崎駿が多くの作品で強く意識するテーマだしね。あの世代の人達は原作を解体して自分の作品として再構築してこそ一人前なところある

ハリポタの作者はJKRで映画版も細部こそ違えどメディアミックスの一種、ハリポタ映画は誰が監督だろうがJKRの作品だけど
「魔法使いハウルと火の悪魔」の著者はダイアナ・ウィン・ジョーンズだけど、アニメ映画のハウルの動く城は宮崎駿の作品扱いされる程度の距離感あるよね
原作からアイデアとキャラだけ貰ってきた別作品にするのは失敗したらめちゃくちゃ叩かれる奴だけど、その点で言えば宮崎駿は原作ファン以外の人には大好評で以後の作品のイメージを宮崎駿の色に塗り替える、というのを何度もやってる

ジブリに原作通りを望むのはちょっと……元から改変しまくりが基本だし

最近の小学生が好きな児童文学のファンタジー作家って誰なんだろう
銭天堂の廣嶋玲子さんは人気のイメージある

Amazonの方の児童文学ランキングは薬屋だらけだった
ヒーロー文庫はどう考えても児童向け区分のレーベルではないはずだけど、薬屋自体は実際に人気ありそうではある

読書というわけでもないけどディズニーの影響を受けてる人もそれなりにいそう

>>74

ジョージ・R・R・マーティンもマイケル・ムアコックも水野良もベニー松山も神坂一も知らないの？

>>90

つ一般文芸

>>90

その面々、特に日本人は一般文芸は主戦場じゃなくてラノベ系の人じゃない？隣り合わせの灰と青春も読んでたけどあれはWizのノベライズ

ロードス島戦記もTRPGリプレイからのラノベ、スレイヤーズは言わずもがな。あくまで一般文芸に絞ると今回の話題からは外れてくる

比較的大きく当てた存在感の強い作品に女性作家の手によるものが多かったという結果論も影響してそうな気はする
読者だけではなく作家や出版社もその影響を受けたのだとすると同じ系統、雰囲気のフォロワーとして女性作家が増えるってのはありそう

男の世界は軍事立国、女の世界は恋愛立国って言葉があるように、男は戦いや生死を通じてキャラクターやテーマを表現しようとする人が大半
戦いを取り上げられると手詰まりになるってくらい戦う以外で人間を描くのが苦手だし、人間を通じて世界を描くって部分から離れるのも苦手
当然物語の舞台も戦いの舞台として作るから読者が憧れる要素が少なくて、あくまで人間同士のドラマがメインで世界観は映り込む背景に過ぎないことが多い
対して女はメルヘンチックとまでは言わないけど、現実には実現しないであろう理想世界を目指して作りこむ作家が多い印象
自分も行ってみたいと思わせる舞台と、そんな憧れを体現する住人達の暮らしによって完成された世界を提供しようって姿勢がファンタジーと相性がいいんだと思う
ファンタジーに限らずマリみてがリリアン女学園っていう理想化された舞台とそこに通う登場人物が一丸となって世界の魅力を掘り下げていく話づくりは女が幸福を自分が属する小社会や環境に求める価値観の現れなんだと思う

今はそこまでではないのかな
一時期はファンタジーやSFの中でフェ.ミニズムや同性愛をサブテーマに据える女性作家が結構いた気がする

>>94

男はバトル、女はロマンスが骨子にあってそこに色んな肉付けを付けるって話だね。少年漫画と少女漫画の違いでもある

世界観の話だと、男性の場合は世界観の中にある理屈を作り込む方に行く人が多いかな

SFが男性多いジャンルだという話はそこにかかってると思う

アーシュラ・K・ル・グィンの影響もデカいんじゃないの

https://lambdaliteraryreview.org/2018/01/ursula-le-guin/

>>94

刃牙の「男と生まれたからには誰でも一生のうち一度は夢見る”地上最強の男”」って男の本質を言い当ててるよな

たとえ世界が理想から程遠かろうと自分さえ理想を体現出来るなら大した問題じゃない

つまり世界そのものへの要求や関心が弱い

>>94

女のファンタジー作家が書く国でそんな理想のメルヘン世界なんてまず無いと思うけど…

>>97

自分が読んできたかんじからしても日本のファンタジーに女性作家が多い理由は大体これだと思う

国内で有名なファンタジー系を代表作にしてる人ってだいたいライトノベルレーベル出身か児童文学畑出身ばかりだし

ただ英米系は少し事情が違うかんじはする

英米系はSFとファンタジーが同根なのもあってかかなりの数の男性作家と女性作家がファンタジーを書いてる

その中で最近の名高いものがハリポタっていう女性作家によるものだからその印象に引きずられてるだけじゃないかな

まあ強いて言うなら女性はル・グウィンの影響を、男性はパルプ系の影響を受けてる作品が多い印象はあるけど

>>104

男女関係なく書き手がいるのはもちろんそう

同時に先陣切ってジェンダーロールや性差別問題に切り込んで注目を集めた作家が女性に多かったのも確か

指輪物語や銀英伝も読者が「もし自分もこの世界の一員なら」って夢想する世界でロマンスもあると思ってたんだが違うのか

>>107

なんやいきなり気持ち悪いとか言い出してそっちのがキッショいわ

ハリポタは女性ファンのがやや多いらしい
でもJKローリングが女性だとわからないようぼかした名前にしていたのは象徴的ではある

>>102

悪役令嬢的なアレでは？

一応ファンタジー世界多いし

子どもの頃香月日輪が好きだったけどそういや性別知らんなと思って調べたら女性だった
食べ物や料理のシーンはめちゃくちゃ多かったけど、でも子どもの頃は作者の性別は意識しないで読んでたな

ゲースロ原作の氷と炎の歌めちゃくちゃ好き
あれは男性作家なのなんとなくわかる
男性作家のファンタジーは恋愛模様薄めかつ初っ端から人がバッタバッタ死ぬダーク要素強め

どっちかといえば男性向けはマニアになればなるほど、理屈っぽさや哲学性、もっと言えば薀蓄を語りやすいものに集まってくる感じはするかな

男が思い描く成功体験って究極的には世界救済とか世界最強みたいな話に行き着くから全世界を恐怖に陥れる巨悪の存在がお約束になっちゃってる
FFやドラクエみたいなRPGもそう
そのせいで世界観がシビアになりすぎてあんまり楽しそうな世界には見えないのはあると思う
女作家の場合世界全体の中の一部の地域とか一部の人間関係に限定したりすることが多くて、この世界はとても素敵な世界なんですよ、それはそれとして主人公の周りではとても大きな事件が起きてるんですよっていう主人公周りの非日常的世界と本来の日常的世界が併存してることが多い気がする

そういやデルトラクエストも女性作者だったな

よく考えると、おもちゃやアニメゲーム漫画を抜いた時にイメージされるファンタジー的なものって、割と女の子の趣味扱いされる枠にずっと居るんじゃないか
逆にSFは車とか銃とかと一緒に長いこと男の子趣味の枠にずっと座ってる

ある女性作家の作品はファンタジーでもSFでも男性主人公のヒロインが年上バツイチなケースが多くてちょっと面白かった
好みのシチュエーションなんだろうな

>>1

八咫烏シリーズの阿部智里もかな

>>119

デルトラクエストの作家さんが書いてるローワンシリーズがすごい好きなんだけど、あんまり周りで読んでる人いなくて悲しい

ローワンは世界救ったりはしなかったし冒険の範囲もそんな広くないけど、自分の村や家族を危険が襲う度に臆病さを乗り越えて強くなる姿を丁寧に描いてて好きだったな

>>118

読んできた作品でのイメージだが

例えば現実の社会問題をベースにした話を作るとして

女性の方が身近な家族や友人関係を軸にした狭い話

男性の方がどっちかと言えば社会全体を主軸にした広い話を書きたがる傾向はある気はする

>>125

それはテーマの選び方次第ってかんじかなあ

テッド・チャンとか強烈に個人的な内容書いてくるし

ただそういうのを書く男性作家はファンタジーじゃなくてSFに分類される設定で書く印象は少しある

クリフォード・シマックとかロバート・ヤング、ブラッドベリあたりはファンタジーでも全然書けそうだけど主戦場はSFだった

なんというか男性と女性の好む世界観の違いというより男性と女性の想定するファンタジー世界が少し違うのかもって印象

フェアリーテールだと女性は基本ヒロインもしくはプリンセスで男性は基本ヒーローもしくはプリンスだけどその辺の原体験が影響してそうな…

七つの封印のカイマイヤーは男性作家だけど
読んだ上でこれ作者男性だったの！？という驚きがある
主人公が女の子だからそう思うのかも

勝手な想像だけど八咫烏シリーズが男性作家だったら
八咫烏シリーズは「烏に単は〜」じゃなくて「烏は主を〜」から始まってた(というか単は描かれなかった)だろうなと思う

>>126

男性主体のファンタジーといえばクトゥルフ、あるいはラヴクラフトスクールの親戚みたいなとこあると思う

ダンセイニ卿からの創作神話ブーム由来

今じゃだいぶその印象もなくなったけど
男性向けファンタジーといえばグロテスクで感情移入を拒むモンスターなイメージ

作者の性別とか2周目3周目に読む時のサブ情報その10ぐらいで十分感はある
No.6とか近未来ベースのアングラ冒険活劇と思いきやパワプロ君経由して読み直すと味わい深くなったりするし………

>>134

バッテリーのこと？

>>133

たぶん男性側のファンタジーの系譜はダンセイニ→ラヴクラフトやハワード、CAスミス→ヴァンスやライバー→ジョージRRマーティン等いろいろってかんじできれいにパルプからつなげられるんよね

女性側のファンタジーの系譜はもうちょいたどりにくいけどたぶん、トールキンやCSルイス→ダイアナウィンジョーンズやル・グウィン→いろいろってかんじ

JKローリングがどこから影響を受けたかはわからないけど、他に自分の知ってる範囲のファンタジー・SF作家だと女性の方が割とアカデミックなかんじがある

>>136

トールキンがあまりにも目立つのでパルプはやや見逃されがちだが

ラヴクラフト（と文通仲間達）の系譜はクトゥルフ自体の人気よりもずっと広く長く繋がってるよね。ガイギャックスもそれらから影響を受けたわけだ

>>131

『獣の奏者』とか？あれ序盤で主人公の母親が死んで子ども心に衝撃だったし割とネームドが亡くなる

続編のラストもかなりショックだった

>>136

女のファンタジーの系譜つくるならルイストールキンとルグウィンの間にメリーポピンズのPLトラバース入るくね

>>131

もう上げてる人いるけど獣の奏者の終盤はエグい

作者が確実に愛着持っているであろう主人公コンビに対して徹底して冷徹な仕打ちをしてる

あとは古いけど星の大地も主人公以外全滅エンドだよ

>>140

トラバースは時期的にちょっと微妙かも

メアリーポピンズシリーズ第二作目まではホビットの冒険やナルニアより古いしシリーズ全体を見ても指輪物語よりもやや古い

むしろフェ ミニズムSFとかの系譜と組み合わせると女性SF作家のジュディスメリルとか奇妙な味系列のシャーリイジャクソンが入るっぽいんだが後者はともかく前者は読んだことないんよね…

海外の小説ってキリスト教観とかも入ってくるから、そこら辺も余計にややこしい
でもナルニア国がキリスト教モチーフって知った時は「キリスト教なのに魔女？なんで？」ってすごい混乱したな
確かに聖書エピソードを寓話的にしたんだなとは思うけど、じゃあ何で反聖書的な魔法の世界にした？と頭こんがらがった
アルプスの少女ハイジくらいストレートにしてくれんとわからん