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何かあった未来のイブキ(17)がやってきたが Part6|あにまん掲示板
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何かあった未来のイブキ(17)がやってきたが Part6

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 08:35:39
  • 2二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 08:42:12

    保守して離脱

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 09:30:50

    待機

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 09:43:36

    楽しみ

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 11:35:34

    保守

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 13:20:03

    埋め埋め

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 13:50:26

    埋め

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 15:14:56

    保守

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 16:39:02

    状況は開始された。

    モエがいざという時のために用意した大量の爆発物、ヘリに搭載されていた兵器類。
    小隊は手分けをしてそれらをシロコとミカが暴れていた階に持ち込み、既に安定を失って久しい柱や壁に設置した。
    火薬量と設置場所には細心の注意を払うべきだが、今の彼女達にそんな事をする精神的・時間的余裕はない。
    とにかく早く、そしてとにかく大量に。

    シロコを加えたRABBIT小隊が作業を終え駆け降り一階に辿り着くのと、イオリ率いる軍勢がビルの直下に辿り着いたのは同時だった。
    四方八方からの攻撃に対応する手は足りないが、シロコとミカの活躍で敵の侵入を完全に防ぐ事ができていた。

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 16:46:51

    「犠牲は出したくありません。先生の提示した作戦通りに行動します。」
    「なんか先生らしくないんだよなこれ」
    「大丈夫なのかな…もし何かあったら…」
    「でもこういうの好きだよ、ゾクゾクするじゃん」
    小隊の面々の反応は疑問はあるが作戦である以上概ね同意だった。
    一方のミカは──「……」
    無言。しかしその顔は酷い顰めっ面を湛えており、言外に『こんなの先生らしくない』とでも思っているのかもしれない。
    エデン条約の時は色々あったと聞いている。最後まで生徒を救いたいと願う彼がこのような生徒を巻き込む可能性のある危険な手を手段として持ち合わせることに違和感を感じているのかもしれない。
    ちなみにシロコはこの作戦が自身を基軸としている事に些かも興奮を隠せていない。名前の通りオオカミのような野生味でも持っているのだろうか。

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/20(金) 16:50:24

    そんな面々はひたすらに自称AIドローンが調整する時間まで時を稼ぐ。
    上階からありったけかき集めた弾も次第に切れ始め、とうとうゲヘナが残り数メートルまで接近を掛けて来た所でサキは思わず叫んでいた。
    「もうやばいぞ!!おいドローン!あとどれぐらいだ!!」
    [もうすぐよ!備えて!!]

    言って僅か1分。

    遂に破壊が始まった。

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 01:00:29

    ほす

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 08:28:34

    ほっしゅ

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 09:26:23

    かつて天を目指し塔を建てようとした人々は神の怒りによって言葉を乱され、塔そのものの崩壊をもってその傲慢を戒められたという。
    ──それとこれは明らかに異なる。
    人が人の手で引き起こそうとする人災。
    神も何も関係なく、ただただ愚かな人間同士の争いの副産物だ。

    イオリが天を仰いだ時、ビルは崩壊を始めた。
    上階部に設置された爆発物が計算によって時間差で炸裂。辺り一面に暴力的な爆炎と破壊を巻き散らし、階層構造を支える支柱を数階分ぶち抜いて完全に寸断した。
    もともと二匹の獣の激突によって崩壊間近だった三階分の構造はあっさりと吹き飛び、そのさらに上階部分が重量をもって下階を押し潰す。
    それだけには留まらない。
    一階層分を押し潰す重量があるという事はそのさらに下の階層も同じく潰れて行くという事だ。

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 09:29:22

    一階、二階、三階、四階… あまりにも恐ろしく悍ましい光景が瓦礫と共に生徒達の頭上に迫って来る。
    そんな現実は本来、絶対にあってはならないものだ。

    「全員退避!!退避しろおおおおお!!!」

    当然ながら既に殆どの生徒が脱兎の勢いでビルから離れ始めていた。巨大な瓦礫が天上から降って来たらどうなるか分からないほど愚かな生徒は居ない。

    ヘイローがあるとはいえただでは済まない。

    一体誰がなぜこんな事を考えた?一体そいつは何を考えているんだ?
    そんなイオリの思考は、落着した瓦礫の粉塵と後方から銃弾のように飛んで来る細かい石礫による衝撃によって暗転した。

  • 16二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 09:55:29

    >>15

    イオリはホンマに搦手に対して脆弱だな…

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 15:26:07

    もしアコだったら対応できてたかもね

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/21(土) 21:21:17

    保守

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 07:13:02

    保守

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 11:27:03

    ─────────────
    残ったのは静寂と瓦礫の山。
    遠巻きに見ていたゲヘナ本隊は驚愕のあまり動けなくなっていたし、ビルの直下にいたイオリ達は奇跡的に死者も重傷者も居なかったものの、負傷者多数のうえ完全に行動不能に陥っていた。

    「し、死ぬかと思った…」
    「だからなんでお前の声にはいつも何処か恍惚感が入ってるんだ」

  • 21二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 11:49:26

    モエの声に応えたサキは、自身の目の前に立つ二人の人物に向き直り声を掛ける。
    「ありがとう二人とも、助かった」
    「ふふ〜ん、そうでしょそうでしょ」
    「ん、お安いご用意」
    応えたのはミカとシロコだ。
    ドスン!と大きな音を立てて二人は協力して持っていた黒く分厚くとても重い物体を地面に下ろした。
    「私の相棒ってばこんなになっちゃってまあ…」
    「この件が終わったら先生に頼んでどうにかしてもらいましょう。」
    崩壊直前にビルから飛び出し距離を取った後、飛んでくる小破片を防いだ今では穴だらけの鋼鉄製の重い板──屋上に残したまま葬る事となってしまったモエの駆るヘリの装甲の残骸だった。

  • 22二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 20:49:48

    なんと無惨な…

  • 23二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 23:34:33

    流石の先生でもヘリの補填は厳しくないかな?

  • 24二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 01:12:41

    しかしまあ、どうも作戦内容が未来イブキみたいというか、こちらのキヴォトスじゃなきゃ普通に死人が出てそうじゃない?

  • 25二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 04:31:41

    ……まさか先生未来組の誰かとコンタクト取れた?

  • 26二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 06:24:39

    砂漠の砂に埋もれた装甲を見やりながらサキは思う。
    下手をすればゲヘナもRABBIT小隊も何もかもを消してしまうような危険な作戦だった。そこに「やはりおかしい」という感情が強く残る。
    この点においての意見はミカと完全に同意だった。
    底抜けが付くほどお人好しで自分達のために奔走してくれたあの大人の事を「見誤っていた」とサキは思いたくはない。
    助言を貰ったとして意思決定の段階で何かがあったのではないだろうか。

  • 27二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 06:26:37

    それは何か?

    サキ達が生還すること。
    ゲヘナの生徒たちも含めて犠牲者はいない…と思うがそのようになること。
    そんな風に確信を持てない状況を前提として物事が進んでいる事。
    決まる前の事を決まっている事としてレールの上を走らされるような、見えざる手が先生という『道具』を通じて全てを操作しているような、言いようのない不気味さがあった。

  • 28二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 15:58:44

    保守

  • 29二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 16:16:17

    おいおいマジで誰だよ黒幕は
    ジークアクスみたいな展開になってきたな?

  • 30二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 22:58:05
  • 31二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 03:13:47

    Part6あるじゃん!楽しませてもらってます

  • 32二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 08:19:49

    「あっ…ゲ、ゲヘナの部隊が動き出しました!」

    そんな思考は銃のスコープを覗くミユの叫びでかき消された。
    ミヤコの指摘がそこに被る。
    「ミユ、状況の説明は簡潔に詳細かつ正確に。」
    「あっ、う、うん…」

    先行部隊の壊滅と共に一時的な恐慌状態に陥った様子のゲヘナ本隊だったが、しばらくして正気に戻り生存者を探さなければと思ったのか一斉に崩壊したビルに向かい進軍を始めた。
    しかしどこか及び腰というか、危険を感じるようにゆっくりと慎重に歩みを進めている。
    指揮系統が十全に活かされていない。
    もしかすると今なら反撃のチャンスがあるのでは無いかとも思わせる足取りだ。

  • 33二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 08:31:10

    「…どうでしょう、サキ」
    小声でサキにだけ聞こえるよう語りかけるミヤコの声は少し不安の色を含んでいる。
    おそらくここからの判断一つで小隊が全滅する可能性があるからだ。
    「上で話しただろ。やれるならやる。」
    「しかし…」
    …我らが小隊長は事ここに至っても全員の無事を優先する優しい人間だ。
    もう少し過剰に頼って欲しいものだなとサキは思う。

    だから後ろを振り返り問い掛けた。

  • 34二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 08:32:53

    「…おいお前ら、全員行けるか?」

    「RABBIT3、武器は無いけどいまちょうど連中の無線を無茶苦茶にしてる。指揮系統も無いし情報も届いてないってわけ。」
    「RABBIT4、指示があれば狙います。」
    「あ、ラビット6?参謀長?まあいいや。オッケー⭐︎」
    「ん、全員泣かせる」
    [ドローンの管理は継続してる。情報収集は任せて。]

    どうなっても今は一緒に走り抜ける

    「だとさ」
    混成部隊になって少ししか時間が経ってないが、連帯感はここに至って確かなものとなった。
    眼前には大部隊。その多くを戦闘不能に陥れたこちらは無傷。士気も高く、相手方はショックと動揺で動きが鈍い。立ち向かえば小隊といえどそれなりの戦果を上げる事が出来るだろう。
    「──了解しました。」
    次に発せられたミヤコの声には迷いはない。
    迷いのないミヤコの判断は、とても聡い。
    「それでは……」


    「ここから逃げます。全力で。」

  • 35二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 16:51:44

    保守

  • 36二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 00:30:04

    ひとまずアビドスに撤退?

  • 37二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 01:03:39

    まあ不意を打てていることを加味しても戦力差が大きいし、ただでさえアビドスとゲヘナが衝突寸前の状態でトリニティ生だのSRTだのがいたら話がややこしいことになりすぎるんだ

  • 38二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 07:09:33

    =================

    「おかしい」

    『彼女』は言った。
    薄汚れ所々が歪みほつれた制服を纏い、整えることなく伸びて乱れた長い髪を地面に着けつつ、酷く栄養状態が悪く見える指を這わせ手元の画面を操作している。

    「どうして予測が外れた?」

    彼女はイブキを追って『こちら』に来た。
    そしてイブキが生きた世界の歴史を目的のためにこの世界になぞらせようとしている。
    しかし安定している『こちら』を『あちら』のようには出来ない。だから代替の事象を起こす事で出来るだけ可能な限りの方法で状況を作り上げてきた。

  • 39二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 07:11:24

    ここまでは上手く行っていた。
    イブキを結束点として細かな事象を組み上げ縫い合わせ、三大校を巻き込んでついにゲヘナが武力行使に動くところまで漕ぎ着けた。
    頭数は足りないが『むこう』での全面終末戦争のミニチュア再現だ。
    予測では本来ならここでドローンが引き返して来るはずだった。
    それがゲヘナ本隊と交戦し、ウサギ達は事の終わりまで穴蔵に閉じ籠り、ハイランダーの列車が戦闘の余波を受けて脱線する。
    そしてアビドスに到着しない事で発生する事象があり、次の段階に計画が進むはずだった。
    実際彼女にはそれが『見えて』いたし、条件は全て揃っていた。
    しかし突然すべてが書き換わった。
    ドローンは引き返さず、なぜかゲヘナの部隊が分裂しビルが倒壊、いまにも洞窟に巣食っていたウサギ達は逃げ出そうとしている。

  • 40二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 07:13:59

    「…まさか奴らが何かやったのか?」

    大人。つまりはシャーレの先生、そして側に仕える小綺麗で可愛い子ぶった憎々しい二匹の小娘。
    奴らが手を打ったとしか思えない。
    しかしそれはあり得ない筈だ。そんな芸当が出来るほど優れた存在ならイブキという異分子をこの時代に受け入れなどしない。
    どこから間違っていたのだろう?
    何処から?
    何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?何処から?……

    ─────思考をリセットする

    掻き毟った首筋が傷付き、皮フが破れて体液が流れて落ちた。

  • 41二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 07:15:04

    「……考えても仕方がない。」
    ならば次の手を講じるまでだ。
    協力者にはせいぜいこちらの掌の上で働いてもらうとしよう。

    目を閉じると先程まで世界の音で溢れていた周囲がシンと静まり返る。
    向こうで渦巻く怨嗟と絶望の声は、この世界に殆ど存在しない。
    全ての選択を間違い続けそこに居る彼女にはそれが酷く不快で憂鬱だった。

    そして彼女は指を振る。

    ──キヴォトスの大地に、心も魂も持たない影であり無言の異形達が立ち上がった。

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 16:26:33

    未来世界のネームドかな?
    アロナ達まで認識してるってことが不可解

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 20:03:26

    保守

  • 44二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 05:36:35

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 08:30:15

    保守の朝

  • 46二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 15:45:55

    イレギュラーは戦場の常

  • 47二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 16:26:13

    ゲヘナの生徒達は本隊から抽出するように人員を前に進めていた。
    先行した部隊の安否も分からない中ではあるが、集団として目的を果たさなければならない。
    敵の制圧と負傷人員の収容。指揮系統はとっくに崩壊の瀬戸際に立っているが依然として最高指揮官が意識を手放し空の上で遊んでいる現在、目下のところそれを果たすことが彼女達にとって唯一出来る事だった。
    しかし、かろうじて残ったその集団としての理性も遂に破綻の時を迎える。

    砂漠に『異変』が起きる。

    倒壊したビルをぐるりと取り囲むように異質な影が次々と地中から湧き出て形を成す。
    その姿は多種多様。しかしその眼窩は暗く、肌は白く、ただただ底まで無機質で、その身体から放たれる気配から命というものがまるで感じられない。

  • 48二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 16:32:28

    このイブキはどれが正しいのだろうか?
    歴戦王イブキ
    極み荒れ狂うイブキ
    イブキ辿異種

  • 49二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 16:33:22

    現実を映し取った白黒写真の中の存在が湧き出て来たような光景に彼女達は戦慄する。
    そして当然だが、それを皆が覚えている。
    かつて空が赤く染まった日にキヴォトス全土に現れた異形のクリーチャー達。
    とある傀儡の姿をした男曰く──

    「ミメシス。」

    根源の感情の複製体。
    この世に顕れる隠世の影法師。

    「全て総てを薙ぎ払え。」


    攻撃を始めた影法師の軍団によって混沌の坩堝に落とされた人々は、ひたすら闇雲に火砲を撒き散らし銃火を交錯させる事となる。
    そして其処に彼方からハイランダーの車輛がゆっくりと近付いていた。

  • 50二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 19:46:29

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 21:36:51

    …でも確かにいくら先生が未来を守る為とはいえ生徒を一瞬でも危険な目に遭わせる作戦を取る訳がないと思うし
    そしてリ…AIも先生からの作戦とはいえ生徒達に敢えてそうさせるとも思いにくいんだよね

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