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【閲注 SSスレ】レ◯プされたと勘違いされる飛鳥馬トキ概念 part4|あにまん掲示板
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【閲注+SSスレ】レ◯プされたと勘違いされる飛鳥馬トキ概念 part4

  • 1ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:31:53

    (解釈不一致あり不自然な点もあるかも?)

    皆さんこんにちは、私は完全無欠の超絶美少女系メイドの飛鳥馬トキです


    あらすじはここからどうぞ↓

    【閲覧注意】(ssスレ)レ◯プされたと勘違いされる飛鳥馬トキ概念 part3|あにまん掲示板(解釈不一致あり不自然な点もあるかも?)皆さんこんにちは、私は完全無欠の超絶美少女系メイドの飛鳥馬トキです…はい?今のはヒマリ先輩の受け売りです、ぶいぶい今から話すのは私がある日の任務での出来事です私…bbs.animanch.com

    …私がド天然系無知パーフェクトメイドであったばかりにまさかあのような勘違いをされていたとは…

    そのせいで、普段から困惑させる側だった私が困っています


    part4では急遽作ってきた続編とはいえ、結構”そうはならんやろ“と言った違和感があるかもしれません

    その際に指摘してくれれば訂正版を時間がある限り作ってお持ちしようと考えています


    また、余談ですが浮上が最近難しいので完結までは結構遅めかもしれませんね


    では二週間ぶりとはなりますが、遅くなりました事をお詫びします

  • 2ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:33:01

    トキ「…ふぁ…んっ………」
    翌朝の9時頃に早起きしました(棒)
    ちなみに休学中なので問題ありません、ぶい✌️
    トキ「(うーん…まだ頭がぼやけます…)」
    体調は昨日よりすこぶるマシになりました、さてアスナ先輩は居るのか帰っ…
    アカネ「おはようございます、トキちゃん」
    トキ「………」
    トキ「???」
    目を細めた状態でしたが思いっきり二度見しました
    トキ「あ、アカネ先輩?」
    起き上がって声が聞こえた方には寝室の掃除をしている普段通りのアカネ先輩が居ました
    トキ「どうして私の自宅に…?」
    アカネ「アスナ先輩からトキちゃんのお世話をお願いされまして」
    唐突過ぎて相槌を打つしか出来ません
    トキ「そ、そうですか。はい」
    トキ「…ちなみに今アスナ先輩は一体何をしているんですか?」
    それはさておき重要で気になった事があるので私は聞いてみました
    アカネ「…三年生はレポート提出がありまして、最近出された課題とはいえ部活動と平行して色々あった事もあり忙しかったので手をつけられていなかったんです」
    アカネ「期限が残り一週間なので、私が今朝に一応アスナ先輩に連絡を入れてみたら…と言った感じです」
    要はアスナ先輩は課題提出に時間を使う為に一旦私の看病をアカネ先輩に託した入れ替わりという事でしょう、色々が少し気になりますが…

  • 3ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:34:13

    アカネ「とりあえず、朝食でも食べませんか?」
    トキ「そうですね…分かりました」
    とりあえず起き上がり、用意されているであろうリビングへ少し気怠い身体を動かして向かおうとしました
    ドサッ…と、何故かお姫様抱っこでアカネ先輩に持ち上げられる私
    トキ「…アカネ先輩?」
    アカネ「まだ、夜からずっと具合が悪いんですよね?」
    トキ「………」
    はっ、まさか…私が体調不良だったのを隠していた事に対して怒っているのでしょうか
    心なしかアカネ先輩の表情に笑顔はありませんし
    トキ「ち、違いまして…陣痛剤を飲んでいて、それの副作用で体調が少し悪くなっただけで…ほ、本当です」
    急いで変な弁明する私、頭があまり回っていないのでおかしな返事をしていたかもしれません
    アカネ「…いえ、理由を聞きたい訳では…なくて…」
    アカネ「…ただ、心配なだけで聞いたので。ですが一応、体に障るかもしれないのでこのまま運びますね」
    と、言いつつ…寝起きでは無い私であればメガネ越しでも分かるくらいには表情が曇るアカネ先輩
    トキ「は、はい」
    何か言ったりするのは辞めておきます、頭がまだぼんやりしていていたので
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  • 4ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:36:06

    トキ「(どうしてこうなったんですか……)」
    そろそろ目が覚めて、この状況を受け入れ出した私
    アカネ「はい、あーんですよ♡」
    トキ「あ、あーん。」
    パクパク…と、今私はアカネ先輩に朝食を食べさせられています
    ちなみにシチューと柑橘系のフルーツ、ヨーグルトといった組み合わせです
    トキ「…やっぱり恥ずかしいので、自分で食べます」
    いや最初は一人で食べようとしたのですが
    椅子に座ってテーブルの置かれている一人分の朝食と食器に向かい合ったら気づいた頃に私の隣の椅子に座って居たんですよ。アカネ先輩が
    そして食器を使って朝食を食べさせようとしてきたり、さりげなく何度もボディタッチをしたり…
    アカネ「遠慮しないでいいですから、ほら」
    トキ「むぐっ…まあ、悪い気はしま…ぱくっ…しまちぇんが…」
    まるで赤ちゃんです、今の私は全裸お漏らし以下略という黒歴史を乗り越えて”ほぼ“誰とでも話せるようになったのですが
    これはこれで恥ずかしいとしか…
    トキ「…むぐ…もむ…」
    とは言え、ここまでよくお世話をしてくれるアカネ先輩の人柄には感謝しなければですね
    朝食を用意して、私のやる気がなくて珍しくポテチの袋とコーラが散乱していた寝室の掃除に、私が動く時の補佐までしてくれるとは
    トキ「…まあ、ありがとう…ございます、アカネ先輩」
    アカネ「気にしないで下さい♪今日は…私がつきっきりでお世話をしますからね」
    意味深にそう呟くアカネ先輩、私はその言葉の意味を理解する事になります
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  • 5ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:37:15

    朝食を食べ終え、とりあえず私はシャワーを浴びようと思いました

    昨日は口以外とくに洗っていませんので…という訳でお風呂場に行こうと思いアカネ先輩に一言言いました

    アカネ「はい、ではお着替えとタオルを準備しますね」

    トキ「ありがとうございます、それと私は一人で動けるので運ばなくても大丈夫です」

    そう言ってむふーと表情を作る私、アカネ先輩は無論その言葉を信じてくれました

    アカネ「分かりました、体調が悪くなったら教えて下さい」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    そういうこったで私はアカネ先輩が朝食の食器を洗って着替え等の準備をしている中、風呂場のシャワーを浴びていた訳でしたが…

    トキ「背中がベトベトしますね…こっちも」

    アカネ「では、私がお背中流します」

    トキ「………」

    トキ「!?!?!?!?!?!?」

  • 6ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:38:43

    (微エ駄死?(そこまで卑猥な表現は入れてない)
    思いっきり二度見しました
    私は全裸で身体を洗っていましたが、何故か背後にはもう一人全裸のアカネ先輩が居ました
    トキ「…いやいやいや、何をしてるんですか?」
    棒読みではなくガチの素が出てしまいました
    至近距離で、私の近くに既に居たアカネ先輩
    アカネ「お世話です♪」
    アカネ「ほら、私に身を委ねて力を抜いて下さい。それにお背中以外の箇所も私が洗いますよ」
    トキ「!?」
    むにゅっと柔らかい物が押し付けられ、身動きがあまりとれずシャンプーで隅々の所をきっちり洗われた私
    トキ「んあっ…あ、アカネせんぱっ…」
    しかも身体を少しだけ擦りつけ、スキンシップを仕掛けたり私をバスチェアに座らせて足の裏や脇、色んな箇所を洗ってくる
    トキ「…んっ!?あ、アカネせんっ…ぱいっ股は自分でぇっ……………///」
    いや待ってどうしてそこだけ念入りに洗ってくるんですか穢らわしい物なんてついてませんよ
    アカネ「………全部。洗ってあげますから、ね」
    トキ「あぁぁぁ……」
    本当の意味で、私の全身をシャンプーや石鹸を使って洗ったアカネ先輩
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  • 7ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:39:51

    アカネ「スッキリしましたね♪では私がタオルでお拭きしますよ」
    トキ「じ、自分で拭けます、大丈夫です」
    私は少し意外でした、アカネ先輩のメイドとしてのご奉仕がこんなに過激でえっちだったとは
    はっ、まさか先生にもこんな事を…!?
    トキ「(これは由々しき事態です、後で先生に問い詰めておきましょう)」
    …ちなみに普段通りのアカネ先輩ならもっと健全だったご奉仕をすると知るのは別の話になります
    アカネ「あら、拭き終わりましたか?」
    背後から声をかけて聞いて来たアカネ先輩
    トキ「全部拭き終わりまし…いやあのアカネ先輩?」
    アカネ「………」
    どうして私の前に立って色々チェックしてるんですか、しかもどうしてお腹を凝視し…
    アカネ「このお腹の痣、どうしましたか?私が”今日初めて見た物“の様ですが……」
    トキ「(……あ)」
    そういえばアスナ先輩の看病もあってもう腫れてはいないと言っても、よく見ると気づく程度には痣はまだ残っている事を完全に忘れていました
    トキ「…昨日、ショッピングモールの“雑貨屋”でヘルメット団とトラブルがありまして。その時に、ついた物です」
    私は昨日と同じく正直に話しました
    アスナ先輩はそれで悲しそうな表情を見せませんでしたから、
    …よく考えるとなんでこれをアカネ先輩と私が全裸の時に話す事になったのでしょうか

  • 8ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:40:56

    アカネ「っ……………」
    アカネ先輩はしばし目を見開いて硬直したまま動きません、それと少し額に汗が漂っています
    トキ「(…アカネ先輩?)」
    そして数秒の時間を置き、私が“余計な”情報を言った事で何かを悟ったアカネ先輩は…言います
    アカネ「そのヘルメット団、一体誰でしょうか。」
    今まで見たことが無い程に凍りついた声質と私が初めて見る絶対零度の無表情で、そう呟くアカネ先輩
    少しまた背筋に悪寒が走ります
    トキ「…ネル先輩が知っています。それと…」
    私は察しが良いわけではありませんが…
    アカネ先輩がそれを聞いてどうしたいのかくらい、分かっています
    トキ「もう、そのヘルメット団はネル先輩が成敗しました。なのでご安心を」
    アカネ「…そう、ですか」
    相槌を打って少し一呼吸置き、微妙な間がありましたが次にアカネ先輩はこう言いました
    アカネ「…変な事を聞いて、申し訳ありません」
    トキ「そんな事は…」
    そしてアカネ先輩は普段の表情に戻って平然とこう述べました
    アカネ「では着替えさせますね、立ったままでも大丈夫なので私に身体を預けてください」
    突拍子も無くそう言ったアカネ先輩
    トキ「え?」

  • 9ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:42:23

    その前にアカネ先輩は全裸のままですよ?

    タオルで拭いたとはいえ身体を預けるって…え、いや流石に恥ずかしいです

    トキ「じ、自分で着替えられます!」

    アカネ「あら…」

    強引にアカネ先輩が用意してくれた部屋着(一応制服っぽい服)を一人で着た私

    トキ「…善意なのは分かりますが恥ずかしいです!」

    アカネ「そ、そうでしたか」

    アカネ先輩も何故かしょんぼりしつつ先程着ていたメイド服にすぐ着替えました

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  • 10ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:43:27

    寝室で私はベットに座り、床に立って何故か私を見守っているアカネ先輩に言いました
    トキ「…アカネ先輩、とりあえずもう帰って大丈夫です。昼食も夕食も冷蔵庫にありますし」
    本音としてはアカネ先輩に迷惑をかけるのは嫌というのもありますが、やっぱりこういうお世話には慣れないんです
    トキ「あ、ちゃんと感謝はしていますよ。ありがとうございます、アカネ先輩」
    流石にさっきだけだと無愛想過ぎて酷いので付け加える様に言っておきました
    アカネ「…嫌です、今日はトキちゃんのお世話をずっとすると決めました」
    えぇ…
    どことなく寂しそうに雰囲気を醸し出すアカネ先輩
    トキ「で、ですが。アカネ先輩も疲れてはいませんか?」
    アカネ先輩は昨日、昼寝にしても数時間以上寝ていましたから
    夜はあまり寝れていなかったのではないでしょうか…ネル先輩みたく、そして無理をさせているかもしれません
    アカネ「私は、大丈夫です。それに…」
    アカネ「……贅沢は言わないので、今日はトキちゃんと、いっぱい一緒に居たいです……」
    トキ「仕方ありませんねアカネ先輩。今日は私の側にいれる事とお世話をする事を許可します」(即答)
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  • 11ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:44:46

    ああ言われちゃったら絶対に断れませんよ、そういうこったでアカネ先輩は今日一日中私のお世話をする事になりました
    それで私、まだ身体は気怠いので寝室のベットで寝ようとしたのですが
    ベットの中にアカネ先輩が潜り込んできました
    アカネ「………」
    えぇ…(困惑二回目)
    トキ「…い、意外ですね。その、これはお世話とか関係なく…」
    私は先生とラブラブ添い寝する為に理由を考えてお布団に潜らせてもらった事がありましたが
    それにしても何も言わないでそれは堂々とし過ぎでは…?
    アカネ「?」
    アカネ「お布団とトキちゃんをあっためているだけです、ちゃんとお世話をしてますよ」
    トキ「!?」
    …なるほど、その手がありましたか。今度会ったら先生に試してみましょう
    それはそうと、むぎゅっ…っとアカネ先輩のぼっきゅんぼんの大きい胸が私の腕に絡みついたり、結局は抱きつかれる形になります
    まあこれを独占できるなんて滅多にありませんし良いですね
    トキ「…………?」
    ほんのり、アカネ先輩のお腹。土手っ腹あたりに当たっていた腕に違和感を感じました
    …ですがその違和感に関しては一度気にしないでおきましょう
    トキ「(うっ…とは言えこれは中々の睡魔が…)」
    結局時間が経つと私はアカネ先輩の抱擁力に負け、寝てしまいました
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  • 12ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:45:50

    それで次起きた時は昼の時間帯、12時です
    アカネ先輩はずっと私が寝ている間にも何故か起きていたそうです
    いや、流石に私よりも抜けているというか、それを通り越して怖いですね
    また朝の時同様にアカネ先輩にあーんして食べさせてもらい、食後の歯磨きもアカネ先輩手動で行いました
    その後、熱を測ったり体調が良好で腹の痛みも対して気にならなくなったのでアカネ先輩から自宅内でのみ自由に動いて良い権限を貰いました
    まあ厳密に言えばアカネ先輩の動く際の補佐が無くなったと言うべきですね、ついてきますけど
    トキ「………」
    それで私はリビングに行き、外に出る気分でもありませんし先生が本当におすすめしてくれた恋愛ドラマでも見ようと思いました
    DVDも貰ってきたので、テレビの電源をつけ、DVDプレイヤーにDVDを入れ、ソファーにぐったりと座ります
    トキ「…あの。アカネ先輩?」
    アカネ「なんでしょうか」
    で、いつのまにか右には私の腕に自身の腕を絡めて離さないアカネ先輩
    いやこれ恋人とするシチュエーションでは?
    トキ「…暇なんですか?」
    アカネ「はい、昼に使った食器の皿洗いも終わったので」
    え、真面目に答えて来ました
    というかもうこれはお世話ではない明らかな私情ですよね、ちょっと嬉しいですけど
    トキ「(うーむ、慣れません)」
    初めて見るアカネ先輩の姿でもありますし、ちょっと慣れないと言いますか
    トキ「ですが…これはなんというか変ではありませんか?」
    おそらくこれがアカネ先輩流のご奉仕なのかもしれませんが多少違和感を抱きつつ言葉を濁していると
    アカネ「変ではありませんよ、それよりドラマ鑑賞なら一人より二人の方が楽しくないでしょうか?」
    トキ「なるほど、確かにそうですね」(納得)
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  • 13ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:46:55

    それで数十分後…
    ナデナデ…と、今は私の所望でアカネ先輩に膝枕してもらいつつ撫でてもらってドラマ鑑賞中です
    アカネ「♪」
    アカネ先輩は少し安堵して表情で私を愛でてくれています
    初めての体験でしたが良いですね、こういうのは言葉に言い表すのは難しいですが
    …それとドラマの内容に関して、自分語りの様ですが喋らせてもらいますね
    なんかピンポイントに言えば学園生活で男性になったリオ様にヒロイン版のヒマリ部長が恋愛頭脳戦を仕掛けるみたいな感じですね
    トキ「(あと姿が本家に地味に似ていますし…)」
    ちなみに今は当時足を骨折しており、その箇所を蹴られて複数人から虐められている怖くて泣いていたヒロイン版ヒマリ部長を男版リオ様は恐怖でただ陰から見ている事しか出来ていない過去の回想シーンです
    流石先生、初めてドラマに悪い意味と良い意味で感情移入できたなと思いました
    トキ「あ、コーラを取ってきてください。私はここ…」
    アカネ「もう持って来ていますよ、どうぞ」
    トキ「(既に準備を……!?)」
    アカネ「ですが半分までです、病み上がりなんですからね?」
    トキ「はい」
    エイミをパシって入手したコーラを片手に飲みつつ、そのままアカネ先輩に愛でられている私はドラマ鑑賞に勤しみました
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  • 14ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:48:12

    そして十分後…ドラマで二人が所属していた生徒会の会議終了後
    外の屋台に昼食を取ろうとツンデレしつつヒマリ部長がさりげなく男版リオ様を誘ってボディタッチ
    ちょっと男版リオ様が無自覚に頬を赤らめてるの良い描写ですね
    ですが。ですがですよ
    トキ「アカネ先輩、流石に反吐が出ます」
    アカネ「同意ですね。私だったら爆弾で吹き飛ばします」
    何やってるんですか、またヒロイン版ヒマリ部長が遠回しに男版リオ様を褒めているのに当の本人が皮肉だと思い込んでいたり
    それで道中、ヒロイン版ヒマリ部長が昔から今も関係を持ってしまって虐めてきた外道が
    無理矢理男版リオ様と引き離してまたヒロイン版ヒマリ部長の事をストレス発散の道具に使うかパシらせたりするか
    ヒロイン版ヒマリ部長はトラウマなのか気弱に萎縮してるし細かい描写含め絶妙にリアリティがある分納得はしますが展開がウザいですね
    …それと奥深いのがヒロイン版ヒマリ部長は変数であった外道との遭遇を想定してなかったのは無意識に怖くて考えたくなかったんでしょう
    男版リオ様と違ってヒロイン版ヒマリ部長は回想や現在に渡り過去についての言及が殆どが無かったんですし、避けている素振りをしています
    トキ「…!?」
    アカネ「…(嬉)」

  • 15ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:49:14

    男版リオ様がヒロイン版ヒマリ部長を奪い返しました
    まさかさっきの回想との対比という事ですか、今度は男版リオ様から動く様になったとは
    トキ「…驚きました。」
    アカネ「なるほど…」
    なんと男版リオ様は防犯ブザーを取り出して、怖がりつつ「鳴らす」と脅したのです。場所が場所なのもあって外道もうまく動けません
    男版リオ様は身体が弱いというか貧弱なので、賢いという本家リオ様のような長所を生かした守り方
    そして男版リオ様が無理矢理ヒロイン版ヒマリ部長を連れ出しました
    トキ「さっきから主人公(男版リオ様)が自己否定が多かった様に見えてネガティブか気弱だと見受けられましたが、それはブラフ…」
    アカネ「…悲観的な思考をしていたという先入観で行動力までが過去回想にリンクしていると無意識に思わせていた、という事ですね」
    トキ「あ、アカネ先輩。撫でる手が止まっているので至急続行をお願いします」
    アカネ「はい♪」
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  • 16ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:50:28

    見終わりました、割と洒落にならない胸糞展開と曇らせが多めでしたが最終的に…いや、ネタバレになるので言うのは控えときます

    トキ「ふむ、一人で見るよりアカネ先輩がいて良かったです」

    アカネ「そうでしょう?思った事や感想を言い合える事が出来るなんて一人だったら無理でした」

    ちなみに結構長くて5時間くらい視聴していました

    それと意外にアカネ先輩もドラマにのめり込んでいました、決して私の事に意識を逸らす事はしてませんでしたが

    アカネ「では、夕食にしましょう。こんな事もあろうかと買い出しは朝に済ましています」

    トキ「わーい、楽しみです」

    そして夕食を…またアカネ先輩にあーんして食べさせてもらいました

    その頃には慣れてきて、ちょっと腑に落ちませんがこういう日もたまには良いと思いました

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  • 17ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:51:41

    就寝時間までの間であった出来事でも、話しておきますか
    お風呂タイムでのお話です
    …ところで、私は一人でお風呂に入るつもりだったんですけどね
    トキ「………」
    アカネ「♪」
    アカネ先輩が堂々と乱入して来ました、もう慣れたのでどうでも良いですが()
    バスルームで、私達は身体を洗った後一緒にお風呂に入っていました
    ちなみにアカネ先輩はそっと私の手だけを握って落ち着いているような…ちょっとよく分かりません
    その手は、力が込められていないにも関わらず放そうとは到底思えませんでした
    トキ「…あ、アカネ先輩」
    リラックスしているだけで特に会話が弾まなかったのですが、何も言わないままだと少し気まずいと言いますか
    アカネ「はい、どうしましたか?」
    今日一日で聞きそびれていた事を聞きます
    トキ「…もしかして先生にもこういう事、してるんですか?」
    アカネ「っ…!?」
    面食らった後に少し恥ずかしがり、まんざらでもなさそうなアカネ先輩
    アカネ「いやいや、流石にしていませんよ…///」
    トキ「(良かったです、アカネ先輩が敵ではなくて)」
    アカネ「……ただ、いえ。今日はたまたま、こうしたかった、気分なんです」
    トキ「?」
    ぎこちなく喋るアカネ先輩に違和感を覚えつつ
    トキ「…そうですか、安心しました」
    相槌を打った私、それ以降は軽く世間話でも交えた後にお風呂から出ました
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  • 18ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:52:43

    就寝時間、明かりを照らしていた照明を消してそろそろ寝る準備を完了させました
    今日は時間が過ぎるのが結構早かった気がします
    ベットではまた同じく私とアカネ先輩で一緒に寝る事になりました
    ちなみに今度は抱きつかれる形では無くシングルベットですが横に並んで寝ています
    普通ならアカネ先輩は帰ると思っていたのですが…今日は私の自宅で寝泊まりするらしいです
    トキ「やっぱり一緒に寝るんですね…」
    アカネ「…嫌でしょうか?」
    トキ「嫌とは言っていません。私が熟睡できる様にお世話してください」(即答)
    アカネ「…そう言ってくれて、ありがとうございます」
    アカネ先輩は何故か、弱い声質でそう答えました
    トキ「…少し、お話でもしませんか?」
    アカネ「?はい」
    アカネ先輩は少し表情に疑問を浮かべましたが、とりあえず了承してくれました
    トキ「今までは、こんな事ってあまり無かったですよね」
    アカネ「…そうですね」
    トキ「ちなみに私は、楽しかったです。アカネ先輩とのお家デート」
    ちょっと揶揄うつもりで言ってみました、昨日のアスナ先輩のような笑いが飛んで来ると思いましたが
    アカネ「……こんな情けない私が、ですか?」
    私が想像していた返し方とは斜め上の返答
    自然と本音が漏れ出してくるアカネ先輩、その意味は…また知る事になります
    トキ「情けない、ですか。私はそうは思いませんよ、アカネ先輩程優しくて後輩想いな人は私が知る限りいません」
    アカネ「………迷惑だとか、ちょっと変だとかは思ったりしませんでしたか?」
    トキ「そんなまさか。迷惑どころか、新鮮で意外にも良かったですよ」
    トキ「…入院した病院でずっと一人だったり、無気力に自宅で籠ったり、退屈だったあの日々とは比較にならない程今日は楽しかったです」
    アカネ「…………それは、良かったです」
    精一杯褒めてみたつもりでしたが、反応がぎこちないです
    トキ「……もう、寝ましょうか」
    アカネ「はい、おやすみなさい…」
    静寂が辺りを包み込み、一人の少女は眠りに落ちました
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 19ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:54:12

    (アカネ視点)
    「たずげっっ……ああぁっっでぇっ……せんぱぁあ…あああっ……ぃぃ……ひぐっ…ごほっ…」
    「ごべっ…ひっぐ…なざぁ…ああっ…いっ…ねるぜんっ……ぁば…ぁぃ……わだじっ…わるぐっ…ぅぅ…ぁぁぁぁ…」
    「ぁぁっ…い…だがっ………らっ…はぁ…あぁぁぁあっっぁ…」
    「ひっぐ…ごっほ…だれでっ…ごほっっ…わだっぁぁ……はぁぁ…あっ…あぁぁっぁ…」
    「だずっ…ひぐっ……あぁっぁぁ……やだぁ…ごえっごほっごほ…ひっぐ…ぁぁぁ
    光を放っていた機械の電源が急に落ち、まるで先程までの光源は暗がりに置き換わって、生き物に例えたら生気が感じられない
    そんな風に、冷たく聴こえたくる
    昨日は、何も無かったのに。
    ————————————なんで、今日に限って。また、出てくるんだろう
    受け入れたくない、怖くて、そして”もしも“そうなっていたかもしれないあの姿
    冷たくて、取り返しがつかなくて、穢れていて、もう会えない事を明白にさせるあの姿
    目に入るだけでどうにもならない事を、あの日に見送って返してくれた笑顔が、本当に最後なんだって、悟った
    そんな悪夢
    それと平行して、”今回“の生き地獄と化した結果も、思い出したく無い私に見せてきた
    いつもの余裕そうな態度が崩れ落ち、恐怖で泣いて、嫌な結末を迎えそうになって、暗く汚い路地裏で一人で、死を待ち続けて。
    だけど最後まで自分がボロボロになっても大切な物とヒマリ先輩が託した物を無駄にはしない様に、傷ついたという言葉だけでは語れない体で無理をし続けたあの姿

  • 20ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:55:35

    …今回は結果的に、アスナ先輩が可愛い後輩の命を救ってくれた
    それに比べて、あの時、私は頑張ったけど、何も出来なかった。
    ただ見当もつかずに探し回って空回りしただけ
    それで時間が経って。やっと部室に顔を出してくれた後輩にあった心のヒビを、最初に出会った部員である私が深刻化させた
    …私はトキちゃんにあの日みたいに普段通りの表情を見せれずに、しかも私のせいで謝らせた
    一方の私は堪え切れずに泣いて、どうにもならないのに謝った
    しかももっと情けない事に、一番辛いはずのトキちゃんに慰められてしまった
    それに応えようと…あんな姿で、もう遅かったけど褒めたり労おうと言葉を搾り出して言った…私が自覚するくらい説得力なんて全くないのに
    そして、酷い事に。
    最初の再会で抱きついた時は、確かにトキちゃんを安心させたいが為に優しく抱きついたつもりでした
    でもそれ以上に生きている、私も安心したい、それを実感したかったのもありました
    これ以上私を押し潰してくる恐怖を紛らわせたかったのもありますが…
    …本当に、怖かった
    初めての経験だったんです
    私達の日常にいつまでも変わりなく居ると思っていて、とても強くて信頼していた可愛い後輩が……
    …あの日にそのまま普段みたいに送り出して。

  • 21ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:56:38

    その次に聞いた声が、泣き叫び、必死に私達に助けを求め、そうして最後に不安と悲劇を予感させた銃声でそれが遮られた
    私はそれを聞いてしまった時、しばらくの間これが単なる夢ではないと理解しつつも状況を受け入れるという事が理解できませんでした
    そして見送ったあの時以降の物理的な再会、私は見てしまったその姿から見える結末を察して…
    不甲斐なさや怒りよりも先に…絶望と罪悪感が混合した申し訳なさが勝ったと同時
    …あの瞬間、私がいつも通り過ごしていた時に、数時間前に誰かが手を差し伸べられて助けられるはずだった範囲で、死にも等しい恐怖を味わっていた後輩が居たという事実
    それを心に味わってしまった
    …それから私は、もしも友人や、特に…トキちゃんが私から離れたら
    また、次に会う”時“があの傷ついた姿での再会になってしまうんじゃないかって、あり得ないのに考えてしまうんです
    …私は、お世話と称した自分の身勝手を突き通しました
    重い感情だし、言い訳になるかもしれませんが、本当に…トキちゃんと居る時間は、笑ってくれるトキちゃんの姿が今の私にとって一番安心するんです
    その時間は、私が唯一普通に話せて…心配したり、気遣ったり、普段通りに当たり前の事をできました
    …本当は昨日だって、本当はずっとトキちゃんと一緒に居たかったし…でも、私自身のせいで迷っていたんです

  • 22ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:57:54

    寝る前に溢れかけた本音が、その答えでもありましたが…

    …だから、今日…またこんなに酷い夢を見てしまったのでしょうか


    ”…どうして、私はこんなに…頼りに、ならないんですか……“


    過去を振り返れば、私は。トキちゃんにとって頼れる先輩では…無いのかもしれません

    優しいだけで、怖がってしまって、そして後輩には全て、これからの事を抱え込ませてしまう

    …それにあの時、善意を込めて差し伸べたあの手を、振り払われてしまったという事実があるから。自信がもう…無いんです

    もっと私が頼り甲斐がある先輩だったら…あんな未来を、回避出来たかもしれないのに

    後悔と、嫌に残ったあの声と、姿が。記憶と私の心に残るなんて、絶対に……ないのに……

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 23ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:58:54

    …自身の身体の内部から心拍数が急激に上がって、受け入れなければならない現実を感じ、現世に戻ってきました
    「はぁ……はぁ……ひぐっ………はぁ…はぁ…」
    深夜に目を覚まし、反射的に上半身を飛び上がらせました
    トキちゃんが近くで寝ているかもしれないというのに、漏れ出す声という本音を必死に抑えた
    これで何回目だろうか、こんな夜を迎えるのは、全く慣れない
    …だから、なるべく寝たくない
    またこんな気持ちを仕事や掃除で紛らわせるのが、あれ以降の私だった
    気分を落ち着かせる、何度も言い聞かせます
    「…はぁ…ヒグッ…ごほっ……はぁ…」
    「…はぁ…………………はぁ………」
    何度も振り返ってきた感情でした、受け入れる自信が無かったから…逃げていたから、それを自覚してしまって…
    また、あんな悪夢を見てしまったんですかね
    「…はぁ……………」
    少し、頭でも冷やそうと動く為に周囲に意識を配ります
    それが、また先程の恐怖を植え付けられるとは…思いもしませんでした
    「…………………ぇ…………」
    トキちゃんが、居ない。隣に居たはずの、トキちゃんが
    また、違うかもしれないのに浮かんでくるあの姿が私に冷静という感情を失わせます
    「……………!」
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 24ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 12:59:58

    (トキ視点に戻る)
    トキ「ごくっ…深夜のコーラは格別に美味しいです」
    私は寝室からアカネ先輩が起きない様にこっそり抜け出し、暗いリビングでコーラを飲みつつソファで寛いでました
    昼寝をしたので眠くなかった、というのもありますが殆ど今日の時間は一人でダラダラする機会がなかったというのも関係しています
    トキ「……ふぅ」
    少しひと段落してため息をついた私、少し考え事をしていました
    単位は大丈夫とはいえ学園生活に関してはもうそろそろ復帰しようと思っていますが…
    あ、やっぱりまだ休学期間残り一週間はセミナーに通っている状態なのでその間はシャーレとゲーム開発部の部室で遊び尽くしましょうか
    トキ「……そろそろ戻りますか、別に寝れなくても先生とのモモトークという…」
    次の刹那、私は寝室の扉が開かれたことを察知しました
    「っ…………………………?」
    私は一瞬見えたベージュ色のサラサラな髪ですぐに分かりました
    トキ「(…あ、まずいですね)」
    多分アカネ先輩です、そして今の私はコーラの糖分で頭の回転率が通常の数十倍までに膨れ上がっています
    そう、今の状況…深夜にコーラを飲んでるなんてアカネ先輩にバレたら普通に説教されますね
    寝室に居ない時点で怪しいかもですけど
    シュッ……
    こういう時は潜伏に限ります、咄嗟に私はソファーに隠れてコーラも机の下に隠しました
    トキ「(…さて、このまま何もなかったように寝室へ戻って…)」

  • 25ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:01:51

    そのままこっそり隙を見計らって寝室へ戻ろうと思いましたが…
    「……………ちゃ……どこ…に………」
    トキ「…?」
    聞き覚えのある声質にか細い声が聞こえてきました、それも只事ではない…
    チラッと美少女フェイスをソファーから出してみます
    トキ「……!?」
    おどおどした様子で、暗くて表情はぼんやりとしか見えませんが…
    震えた声質で明らかに泣いていたアカネ先輩
    「…ど……こに…ひっぐ…いるん……ですっ…か…?」
    トキ「あ、アカネ先輩!?」
    私はソファーから飛び出してすぐにアカネ先輩の元へ近寄りました
    アカネ「と、トキ…ちゃ…?」
    至近距離だからこそ分かる、ぐちゃぐちゃに泣き腫らして見るに耐えない酷い表情
    ただ私を見た瞬間、少し和らぎます
    トキ「あ、ちょっと寝れなくてソファーでくつろいでいただけで…と、とりあえずソファーにでも座ってリラックスしましょう」
    しれっとコーラに関しては隠蔽しつつ、変な言い方になってしまいましたがアカネ先輩を一旦ソファーに移動させようと思います
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 26ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:03:07

    そういうこったで泣き止む事はなかったアカネ先輩ですが、少し喋れる程度には回復しまあいた
    そして私と一緒に横に並んでソファーに座っています
    トキ「…何が、あったのですか?」
    私はアカネ先輩になにがあったのかを問います、状況を理解したかったので
    アカネ「…そ、そ……の……ぐすっ……ひぐっ……」
    トキ「(…どど、どうしましょう)」
    …ハッ、そうですねとりあえず抱きついてあげましょう(?)
    以前の経験談からそう思考が働く私、それくらい私はアカネ先輩の泣く姿はもう見たくなかったのもあります
    トキ「あ、アカネ先輩の大好きなパーフェクトボディを持つトキちゃんのスキンシップですよなので泣き止みましょう?」
    また、私は半ば強引に変な言い方をしつつ二日前と同じくアカネ先輩に抱きつこうとしてそういう素振りを見せた時
    アカネ「だ、だい、じょう……ぅ…ぐすっ…ぶ……で…ひっぐ………です…」
    そう言うとアカネ先輩は申し訳なさそうな素振りをして、弱い力で優しく私を突き放して私から距離を取ります
    …それには私のお腹の傷を含めた気遣い、自分を取り繕うとしていた事の表れだったそうです
    トキ「!?」
    トキ「………」
    私はそんな想いも知らずに面食らって、少しの間アカネ先輩の前で黙ってしまい、どうするべきか思考を働かせるのに時間が掛かります
    トキ「……あの…」
    そして私が何か言う前に、アカネ先輩はこう言いました

  • 27ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:04:19

    アカネ「……しん、ぱい……で…私は………ただ……っ……それで…ぇ……ひぐっ………ぃぇ…」
    トキ「え………?」
    …私は焦りを浮かべました、無意識に何故かあの大嫌いな予感が感じたんです
    アカネ「……気にし、ないでっ………下さぃ…ただ……私が、心細いせいで…っ……なので……」
    少しだけ支離滅裂ですが必死に言葉選びを迷った上でアカネ先輩そう発言しているのでしょうか
    トキ「…ど、どう言う事ですか? 私は…よく分からないです…教えて下さい、何か…あるなら…」
    いつのまにか聞き返してしまった、私は納得できなかったと同時に絶対見過ごせないと思ったんです
    アカネ「…わ、私が……情け無いから…勝手に、不安で…泣きっ……だして…だから…ぁ…」
    トキ「……………」
    それを聞いても私には分かりません、でも唯一分かったのは…
    自分一人で抱え込んで我慢していると言う事だけ
    トキ「(……まるで、ネル先輩みたいな)」
    その一瞬、私は思い出しました
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    「…ごめん………守ってやれなかった、あたしが…………弱いから……」
    弱音を吐いたんです、そんな事言ってもどうにもならない事を悟っていると言うのに
    泣いてる姿だなんて、飛鳥馬トキに見せる姿ではないのに、でも精神的に耐え切れなかったんです
    先輩も、負い目があったから。私と同じく、漏れ出してしまった
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 28ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:05:20

    …もしかしたら、同じかもしれない
    トキ「っ…!」
    何故今になって泣くのかは分かりませんが…それを考えるのは後です
    トキ「…アカネ先輩」
    アカネ先輩が泣く事に直結した理由、それは…
    負い目があって、その要因は自身の情けなさや申し訳なさがあるからこそ泣いて、漏れ出した
    弱音は吐かなくとも、あの優しい先輩は言葉に出さないだけで強がっているだけかもしれません
    …または、不完全に取り繕っているだけ。
    トキ「…聞いてください、アカネ先輩」
    アカネ「…?」
    アカネ先輩は自身の情け無い顔は見せようとせず、俯いたまま私の言葉に意識だけを向けます
    ゆさっ…と、今度は何の了承を得ず、無言でアカネ先輩を私に抱き寄せました
    そして感じたのは、朝に感じた違和感の正体…激しい心拍音
    ですが私が触れ合ったおかげか、段々と緩やかに落ち着いてきます
    アカネ「え、あ………」
    弱々しい声質なのは変わらないまま、素っ頓狂な声を出すアカネ先輩
    ですが抵抗をする訳でもない
    トキ「……一人で抱え込んだり、無意識だとしても無理をするのは…とても辛いですし、良い事なんてありませんよ」
    アカネ「…ぐすっ…で、でも……」
    自身に納得はできなさそうなアカネ先輩、それに対して私は抱きつつ優しく頭を撫でました

  • 29ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:07:38

    トキ「…私は、アカネ先輩以外にも無理をして誰かを泣かせ、故意ではないにしろ傷つけた事があります……」
    それを聞いたアカネ先輩は一瞬目を見開きます
    トキ「それが苦しくて、私自身を蔑んで卑下したこともあります。それを誰かに暴露するのも…」
    アカネ「っ…!」
    トキ「これ、打ち明けるのはアカネ先輩が初めてなんです。本当は誰にも言いたくなくて、隠していました」
    実際にはこんな状況でなければ言う必要が無かっただけですが…
    トキ「こんな情け無い私を、受け入れてくれますか?」
    アカネ「…わっ……だじ……は……」
    トキ「…受け入れるなら、あの時みたいに私に抱きついてください。私は、それが一番嬉しくて安心します」
    それに応答したかのように、ぎゅっ…とアカネ先輩は私を抱きしめ返しました
    言われるがまま、と言えばそれ以下でしかありませんが…だとしても、遠慮はありません
    そして私は…アカネ先輩に、言います
    「…普段通りとは行かなくても、自分を曝け出して接していいんですよ」
    「それがどんな形であれ、私にとって、一番安心できる事ですから」
    私を何度も救ってくれた言葉を、今度はアカネ先輩にあげました

  • 30ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:08:43

    トキ「…今度はアカネ先輩の番です、ゆっくりで良いですから…今の私を頼って、アカネ先輩の悩みを…教えてください」
    それが合図のように、アカネ先輩はもっと泣き出して、私に心を打ち明けてくれました
    「ごわぐでっ…ゆめっみで…ごほっごほ…わたじ…トキぢゃんが…ぁ…ううっぐすっ……もうぅっぐす…」
    トキ「………」
    …夢、ですか。最近アカネ先輩は寝不足だったのは…いえ、よっぽど嫌な夢でしたよね
    何も言わずに私はアカネ先輩の頭を撫で、強く抱きしめました
    「いっじょにっいたっ…あぁぁぁ…でずっ……もうっいやでっ…ぇぇえっ…めをばなじったら…まだぁぁぁ…あぁ…ごほっごほっ…」
    「…いなぐっならないで…くだざぃ…うぅぅぅ……だよりにならなぐでっ……でも…おねがいでずがらぁ…ぁぁ…わだじを…ひぐっ…たよっで…くだざい…」
    トキ「(…これからは、心配をかけませんし絶対に頼ります)」
    …アカネ先輩は本当に優しいですね、だから私は情け無いです
    その優しさをアカネ先輩が自分自身で苦しめ、ここまで放置していたんですから
    トキ「…もう大丈夫ですよ」
    アカネ先輩が泣き疲れて、安眠するまで私はずっとアカネ先輩のそばに居ました
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ん、ここで一旦区切って昼ご飯食べてきます

    じゃ、またね。感想とかくれたら嬉しい

  • 31二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 13:13:35

    おかえり…それと

  • 32ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:18:05

    保守(一旦40まで定期的に)

  • 33ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:19:16

    >>31

    ただいま

  • 34ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:20:21

    保守

  • 35ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:25:05

    保守

  • 36ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:27:20

    保守

  • 37ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:29:51

    保守

  • 38ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:34:47

    保守

  • 39ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:37:07

    保守

  • 40ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/22(日) 13:41:00

    では、夜か明日に浮上します

  • 41二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 13:51:30

    思ったんだけど、これ別にトキがレ◯プされたって勘違い無しで単に重症で死にかけただけでも展開的には変わらん説ない?多分違うだろうけど

  • 42二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 14:11:23

    >>41

    トキの精神面の考慮っていう重要な要素があるからね

    だからそういうレイサされたって事実(勘違い)があるから曇ったりする

  • 43二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 14:45:49

    >>42

    あーね

  • 44二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 16:30:47

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 17:15:11

    保守

  • 46二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 18:21:38

    保守

  • 47二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 19:43:42

    保守

  • 48二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 21:29:53

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん25/06/22(日) 22:30:11

    保守

  • 50二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 00:53:07

    なんとか翌日の夜まで保守

  • 51二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 08:46:24

    >>42

    宇沢レイサを解放しろ定期

  • 52二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 15:57:15

    保守

  • 53二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 22:14:21

    >>30 続き載せます!

    翌朝、カーテンを開ければ快晴でした

    私は軽くサンドイッチと味噌汁を作り、フルーツを添えて朝食を二人分作りました

    そして私は寝室でとても良い寝顔で可愛いアカネ先輩を起こしにいきました

    トキ「アカネ先輩、起きてください」ユサユサ

    アカネ「ん……あ…」

    アカネ先輩が目を覚ますと、目に入ったのはメイド服の私

    昨日とは立場が逆転といったところですね

    アカネ「……おはようございます、トキちゃん」

    トキ「はい、嫌な夢は見ませんでしたか?」

    アカネ「ええ、もう大丈夫です」

    軽く会話を交わして、アカネ先輩は軽くあくびをしてから言います

    アカネ「…昨日は迷惑をかけてしまいましたね、心配をかけてすみませんでした」

    トキ「別に大丈夫ですよ、それに。アカネ先輩が私の事で悩みを不完全でも解消できたのであれば、嬉しい限りです」

    アカネ先輩は昨日までのような過度なスキンシップは、今はしませんでした

    アカネ「…私も嬉しかったです」

    そしてアカネ先輩はベットから完全に起き上がり、帰る準備を始めます

    アカネ「身勝手を押し通して、疲れましたよね、昨日は。もう帰り…」

    アカネ先輩は私がもう一人でも大丈夫だと安心して、家から帰ろうとします

    まあ、当然です。アカネ先輩から私を見れば確かにメンタル面で心配はもうあまりかけようとは思えませんよね

  • 54二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 22:15:24

    トキ「待ってください、その前に朝食でも食べませんか?」
    アカネ「?」
    ぽかーんっとした表情を浮かべた先輩
    トキ「…ほら、このメイド服。分かりませんか? 今日はアカネ先輩の補佐をして一緒に居たいって事ですよ」
    くすりと笑いつつ、私はアカネ先輩の手を取ります
    トキ「今日はいっぱい私を抱いて良いですよ、アカネ先輩が安心できるまで」
    …昨日聞いてしまったので、急に誰かが居なくなってしまうかもしれない、そんな恐怖を
    生きているって実感が欲しかった事
    それ以外にも…アカネ先輩の弱音を聞いたんです
    アカネ先輩の優しさがあそこまで自分自身を追い込んでしまったから
    だから放置する事はできません
    アカネ「…はい!」
    今日は体調が最高コンディションです、一概に抱擁力がC&C最高峰のアカネ先輩を抱きしめて寝た影響は伊達ではありません
    …それと、アカネ先輩の私に対する不安やそれらを克服するまで私が補佐しましょう
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    あの三日間はとても大変でした…それと同時に自分を見つめ直す絶好の機会でもありましたが
    あ、ちなみに話は変わります
    数日後、次第に私はミレニアムサイエンススクールへ顔を出せる様になりました
    ヴェリタスとは顔を合わせづらいですけど
    まあそういうこったで私は数日後からの出来事を…語るとしましょう
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 55ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/23(月) 22:16:42

    ゲーム開発部の部室、私は可愛いアリスと一緒にポゲモンで対戦していました
    アリス「波動の勇者の攻撃!きあいだまでバオジアンを気絶させます!」
    “きあいのタスキが発動!”
    トキ「命中不安を当てるとは流石アリスですね、せいなるつるぎ」
    “ルガリオは倒された。”
    アリス「うわ〜ん!ビルドで防御力をアップさせていたのに一撃で倒されました…」
    トキ「防御力のステータスアップは無し計算して攻撃する技ですからね」
    アリス「こうなったらユズからポゲモンの協力を仰ぎます、待っていてください!」
    アリス「ユズ、居ますか?」(ロッカーガシャガシャ)
    ユズ「わっ…どうしたの?アリスちゃん」
    アリス「トキに勝つため、ユズの精鋭のポゲモンの協力を仰ぎにきました!」
    ユズ「あ…そういうこと…分かった、待ってて」
    〜20分後〜
    ユズが見守りつつ可愛いアリスの対戦の様子を見ています
    アリス「今度は負けませんよ、カイリィーのノマテラ神速!」
    トキ「あ、一旦ゲンガーに引きますね」
    “ケンガーにはこうかがないようだ”
    アリス「も、もうお終いです…助けて下さいユズ!」
    2対1、アリスは厨ポゲを使ってもフルボッコにされていました

  • 56ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/23(月) 22:17:42

    HPが満タンのカイリィー、マルスケは残っていますが

    飛行テラスでじしんを透かしつつ特攻補正全振りメガネきあいだまと後続にいるテツノガイバのねこだましで余裕で落とせます

    それに飛行テラスのケンガーはカイリィーの神速一発でやられるにしても実は持っている道連れで倒す事ができます

    トキ「おや、ユズに協力を求めますか。ですがほぼ私の勝ちは決まりですよ(煽り)」

    アリス「ユズが味方に来た時点で私の勝ちです!見ていて下さい」

    ユズ「わ、分かった。ちょっと貸して、アリスちゃん」

  • 57ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/23(月) 22:21:29

    ユズ「(先制技は使えないから最低一発は貰うけど…いや、さっき毒タイプのケンガーが弱点のじしんをカイリィーが使っているところを見てるのにわざわざ出してきたって事は飛行テラスでも搭載してるのかな?)」
    ユズ「(それにタスキの枠はパオジアンで消費、道連れもあるかもしれないし一旦…テラス読みの神速でいいかな、道連れが来たらアンコールで詰ませられるし)」
    アリス「ゆ、ユズ、テラスタルです。しかも飛行タイプ、じしんが効かないです!?」
    トキ「…残念でしたねユズ。あなたはじしんを選択…」
    ”ケンガーが神速で倒された!“
    トキ「え」
    アリス「おおっ!流石ユズです!アリスの目に狂いはありませんでした!」
    トキ「…ですが、テツノガイバがまだ居ます」
    一旦ねこだましでマルスケを剥がし、私はドレパンでじしんのダメージを回復させつつ倒そうとしました
    トキ「さて、ドレパ…」
    ユズ「アンコール。」
    トキ「!?」
    ”わざが失敗しました“
    アリス「なるほど。アンコールにはそんな使い道があったんですね、アリス分かりました!」
    ユズ「あ、じしん二発で…勝ちです」
    トキ「ん…!?」
    Win、ゆうしゃアリス
    アリス「なんと!勝ちました!これは実質UZ Queenの大勝利ですね」
    ユズ「そ、そうかな…///」

  • 58ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/23(月) 22:28:32

    トキ「くっ…!」
    トキ「もう一回勝負です、ここで負け越したままで終わるつもりはありません」
    アリス「ふふん、トキにはもう負けませんよ。ユズという私の仲間はアリスの100倍くらい強いです!」
    そういうこったで私達3人でポゲモン対戦をお昼頃になるまで続けていました
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    トキ「…ふぅ、ゲームだけでも疲れてきました」
    …ちなみに結果は普通に私の惨敗、可愛いアリスは余裕を持って勝てるというのにユズだけ別格級の読み合いと思考能力で勝利を導く
    実際エリドゥありのアビエシェフをネル先輩が居たとはいえ攻略した功績は伊達ではないという事ですか
    ユズ「そうですね…一旦休憩しますか?アリスちゃんとトキさんも」
    トキ「そうします、私は…」
    アリス「それでは折角ですし今からミレニアムの繁華街、アイスクリーム屋で英気を養いに行きましょう!」
    トキ「おお」
    ユズ「わ、私は…うん、行こうかな」
    そんな他愛のない会話をしていた私達ですが、急にゲーム開発部の部室の扉が開かれました
    トキ「…おや、エイミではありませんか」
    エイミ「あ、居た。トキ、元気?」
    トキ「元気です、こんにちは」
    少し浮かない顔をしつつもいつも調子のエイミがゲーム開発部の部室に来ました
    ユズ「えっと…どうしてエイミさんがここに?」
    その純粋な問いかけにエイミは少し落ち込みつつ言いました
    エイミ「トキを探してて、最近学園に顔を出す様になったって同級生に聞いてさ」
    別に探しているならモモトークを使えば良かったのにと疑問に思う私
    一応、最近はモモトークを活用してエイミと会って散歩したり私の暇つぶしに付き合ってもらっていました
    …意外ですか?C&Cは休学中の私を除いた部員は忙しい日が最近続いているそうでして、だからエイミです

  • 59ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/23(月) 22:30:01

    トキ「私を探していたならモモトークで連絡すれば良かったのでは?」

    エイミ「うーん……それもそうなんだけど、直接の方が確実って言うか。まあ、とりあえず話したいから一緒に来てくれない?」

    トキ「ふむ…分かりました、では可愛いアリスと最強のユズ。私はエイミと用事が出来たので」

    アリス「はい、いってらっしゃいトキ。またゲームでアリス達と遊びましょう!」

    ユズ「た、楽しかったです…ありがとうございました」ユラユラ(手を振る)

    そして二人に見送られ、私はゲーム開発部の部室を後にしました

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    エイミ「…うん、ここでいいかな」

    トキ「空き教室…?」

    エイミは誰も使われておらず、監視カメラがついていない空き教室に私を連れてきました

    トキ「エイミ、今から話す事はそんなに重要ですか?」

    肺に貯めていた酸素を吐き出し、再度息を吸い込んで重々しく口を開けてエイミは言いました

    エイミ「……ヒマリ部長の事で、」

    今日は一旦これで終わりです、また明日浮上します
    それと展開おかしいと思ったなら全然言って下さいね

    感想もよければ下さい、

  • 60二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 22:36:34

    >>59

    ヒマリ部長とうとう来たか

  • 61二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 22:53:57

    ヒマリ生きてるか…?もう自省しすぎて誰よりも病んでそうだけど

  • 62二次元好きの匿名さん25/06/23(月) 23:23:06

    >>61

    まあアスナよりマシだろ()

  • 63二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 07:52:26

    ん、保守

  • 64二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 17:53:19

    保守

  • 65二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 19:14:48

    保守じゃんね

  • 66ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/24(火) 23:04:43

    大変申し訳ないです、高熱の体調不良で寝込んでおりまだSSがかけていない状況にあります

    明日頃は出せるか分かりませんがなるべく出します

  • 67二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 02:33:19

    >>66

    お大事に

  • 68二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 08:04:58

    一応保守

  • 69二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 15:46:19

    保守じゃんね

  • 70ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/26(木) 00:33:20

    明日の朝か昼に続編出します、不完全ですが

  • 71二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 07:57:38

    ほしゅ

  • 72二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 17:16:36

    保守

  • 73二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 00:44:35

    >>59 遅くなってしまいすまない、続きさ

    …少しだけ、エイミは思い出します。あの日自分や、ヒマリ部長の身にあった出来事について

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    (エイミ達視点)

    あの日、一応部長の介護をしつつトキの任務が終わるまでは待機していた私達

    …でも、あの無線を受信してから…何もかもが変わった

    エイミ「ふぁ…連絡まだ来ないのかな…」

    ヒマリ「そう焦らなくとも、エイミ。気長に待ちましょう」

    エイミ「じゃあ冷房つけていい?気長に待ってるうちに暑くなって焦らない様に」

    ヒマリ「先程までエアコンをマイナスまで下げて涼んでいた人は誰ですか? もう十分でしょう…」

    エイミ「えー…ごめん、じゃあ100歩譲って脱いでいい?」

    ヒマリ「いえ絶対に辞めてください…」

    そんな風に会話を弾みつつ、トキが言ってた成果を持ち帰ってくる事を無論信じて待機していた


    エイミ「……今更だけど、やっぱり変じゃない?」

    でも少し違和感がずっと残っていた私は、部長にそうつぶやいてみた

    ヒマリ「はい? 急にどうしたんですか」

    エイミ「なんというか、情報を抜き取るだけにしてもあの工場ちょっとおかしい気がして」

  • 74二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 00:45:35

    ヒマリ「…セキュリティは厳重だったとはいえ、ハッキングで取れる情報が工場と地下施設だけにあえて絞られていたという事でしょうか?」
    天才を自称しているだけあって部長はすぐに私の違和感に対するベストアンサーを即答した
    エイミ「そう、それにアナログって手段を使うなら情報統制でもして重要な地下工場の存在を完璧に隠す事だってできたんじゃない?」
    ヒマリ「…それもそうです、それに奴らの目的自体は虚像かもしれないテロと仮定するにしてもそれに協力している警備や監督」
    ヒマリ「表向きにコストが軽い鉄資源の加工をアリバイや理由でも作る様に製造を行うバイトの工場」
    ヒマリ「流石にここまで大胆にする理由なんてありませんし、情報統制をするにしても漏れが出るのは明らか、密かに行う方がより確実でしょうね」
    エイミ「それにテロを企てるにしてもあれ程の人数で、しかも盗聴した内容から到底重役以外はチームワークなんてなさそうだけど」
    ヒマリ「…案外、薬自体の情報はブラフでトキが来る前に私達が考察した薬という嘘の情報で人員を集め、大人数で動かす必要があった計画の線があるかもしれません」
    エイミ「うーん…よく分かんないな、一応トキに無線でもう帰るようにでも伝えとく? 緊急事態とかあるかもよ」
    ヒマリ「まだ待機でいいでしょう、トキなので起こり得ないと思いますが何か緊急事態があったとしても無線ですぐ連絡してく…」
    …ピピッ

  • 75ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:46:42

    ヒマリ「おや……まさか本当に…」

    エイミ「…無線、来たね。今確認するけど一応部長は増援を呼ぶ事を想定して」

    ヒマリ「ええ、分かりました。」

    少し真剣な雰囲気を漂わせる部長。緊急事態という単語を頭に入れていたからなのか

    エイミ「…これ、履歴を辿るとC&Cにも受信されてない?」

    その一言でヒマリ部長はどのような事態なのかを察したのか、いや…もっとそれより酷かったけど部長は声高らかに言った

    ヒマリ「エイミ、すぐに無線の内容を流して下さい!」

    本来トキが持ってるはずの無線機は送る先を設定できるが、無線機の機能を特に弄っていないか余程のことがない限りC&Cにまで無線で連絡する事なんて考えづらい

    エイミ「分かった、待ってて」

    …そして、無線を受信したPCに手をかけて、流した

  • 76ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:47:48

    「たずげっっ……ああぁっっでぇっ……せんぱぁあ…あああっ……ぃぃ……ひぐっ…ごほっ…」
    「ごべっ…ひっぐ…なざぁ…ああっ…いっ…ねるぜんっ……ぁば…ぁぃ……わだじっ…わるぐっ…ぅぅ…ぁぁぁぁ…」
    「ぁぁっ…い…だがっ………らっ…はぁ…あぁぁぁあっっぁ…」
    「ひっぐ…ごっほ…だれでっ…ごほっっ…わだっぁぁ……はぁぁ…あっ…あぁぁっぁ…」
    「はあっぐ…はや…ぁぁ…
    バッn……

    …これに冷静になれ、なんてあり得ない
    エイミ「は…?」
    ヒマリ「……ぇ、ト……キ……?」
    耳を本気で疑った、幻覚でも聞いてるんじゃないかって思った
    エイミ「…嘘、どういう事…」
    ヒマリ「ぇ…」
    私達は一瞬でも理解に遅れた、本当に意味が分からなかった
    エイミ「……ぶ、部長!C&Cにもこの無線来てるんだよね!?早く連絡して!」
    私は焦ってすぐにヒマリ部長に言った
    あのトキがあんな声を出して助けを求めている事実に生命を脅かされるような何かを感じた
    早く通信でトキのいる郊外の工場について諸々話し、救出に行かなければと反射的に思考した
    ヒマリ「っ………ぁ……ぇ……」
    エイミ「部長!?聞こえてる!?早く!!!」
    ヒマリ「っ…!」
    ヒマリ部長は震えている手を動かし、C&Cに連絡を取った

  • 77ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:48:50

    ヒマリ「ネ、ネル…アカネ…」
    死にかけのアヒルのようにか細い声で二人の名前を呼ぶが、あまりにもそれは悲壮に満ちている
    私からみてもあまりに青ざめていた部長、状況への理解は時間がかかっても事態についての理解はよくできていた
    「…おい、どういう事だヒマリ!!!!!」
    やはり無線を聞いていたのか、ネル先輩は声を荒げる程感情が出ていたが、一方の部室にいるはずのアカネ先輩は声さえ聞こえてこない
    ヒマリ「トキ…トキが、ミレニアム郊外の製鉄工場で救援を………」
    そう絞り出して言って部長、だけど…それは反感を買う事になってしまった
    「…どうしてあんな声をトキが出してんだぁ!?あ!!!!???」
    ヒマリ「わ……たしが…一人でいか…」
    ネル「答えになってねえんだよふざけんじゃねぇボケが!!!!!!」
    震える声で部長がそう伝えてきた事に、あまりにもふざけた態度だと感じたネル先輩が本気でブチギレた
    …正直、私だってそうするかもしれない
    もしリオ先輩がトキを一人で任務に行かせて、トキが重症を負って要件だけ伝え増援を私に頼もうとしたら、多分絶対にイラつく
    でも…今は違うでしょ
    暴走気味になって正論だけど暴言を吐くネル先輩に私は横槍を入れ、促した
    エイミ「今はそんな事してる場合じゃ無いでしょ!?お願いだから早く!!!」
    息を荒げつつ、私は怒鳴る勢いで言った
    「…あぁクッソ!!!おい!!!アカネ早く行くぞ!!!」
    二人はすぐに動き始める、そして他の部員であるアスナ、既に任務が終わっているカリンにも緊急で呼びつけた
    エイミ「部長、私もすぐ行っ……」
    私もすぐに向かおうとした、だけど部長の方に振り返ると…

  • 78ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:49:59

    ヒマリ「……はぁ…………はぁ……」
    冷房はつけていなかったのに、顔から血の気が引いていて、口数が極端に少なくて明らかに様子がおかしかった部長
    話す分には取り繕える程度だが少し息遣いが荒い上に、普段から自信家らしくてちょっと図太さも感じられるあの雰囲気や表情がまるで別人のように感じられない
    私はトキを救出する為にいち早く現場に行こうと思ってた、だけど…
    エイミ「(…C&Cが総力をかけるなら、私は部長を支えないと)」
    明らかに冷静さが欠けている、このままの部長を放置するのは駄目だ
    今指揮を取れるにしても失踪中のリオ先輩を除くと適任なのは部長しか居ない
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    それから私達は少し時間が経ち、ヴェリタスにも急遽私達は連絡を入れ
    アスナ先輩が持ってきた情報をもとに今度は攫われたと思われるトキの捜索をしていた
    ちなみにヒマリ部長はインカムで常に入ってくる情報に備え指揮を担当し
    私はドローンが自動追跡中の映像を目に焼き付けて遠隔だがトキを追い詰めた奴らの痕跡を探した
    AIの補助機能もマックスにしている、なんらかの痕跡は見つかるはずだ
    エイミ「………」
    ヒマリ「…はぁ…………はぁ…」
    私もヒマリ部長と一緒にトキの捜索の手伝いをしていた
    でも部長はたまに冷静さを欠いてるから、せめて冷静なつもりの私はその補助をする事にした

  • 79ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:51:10

    エイミ「…だ、大丈夫だよ部長…トキは、絶対に…無事なはず…」
    一度、自動AIドローンを駆使したり、監視カメラを強制ハッキングしてまでトキの捜索に尽力していたヒマリ部長に、そう声をかけた
    さっきから明らかに安心していなかったし、まるで今にも涙が顔の額に流れそうな予感を感じさせる
    全知で、私より今の状況にのめり込んでいるから、困惑以外の感情をよく味わってるんだろうと思う
    ヒマリ「………………………」
    エイミ「部長?」
    私がそう声をかけた前から、ヒマリ部長は手を止めていた事にやっと気づいた
    しかも体がピクリとも動かない、意識がないような
    エイミ「(……急にどうして)」
    ヒマリ「………………………………………はい」
    …私に返ってくると思っていた返事より先に誰かに向けた温度がまるで感じられない声
    それと並行してヒマリ部長は苦しみに歪みつつ、困惑が顔に映し出された
    エイミ「……まさ、か」
    私はヒマリ部長がインカムに手を当てる仕草から、何を聞いてしまったのか気になると同時に怖かった
    だが分かるのは絶対にトキに関してだ、安堵の方か、それとも、もっと酷い結末か
    エイミ「………っ」
    私は一旦顔面蒼白の部長を気にも留めずに部長がインカムで聞いた内容を私も知ろうとした
    だが今回は最後に誰と通信したのか以外は分からない
    このインカム自体はミレニアム製だが肝心の通話履歴等は保存し聞けるまで多少時間がかかる
    エイミ「アスナ先輩…」
    アスナ先輩がヒマリ部長に最後の通信したらしい、私はすぐにアスナ先輩へ連絡を取り次ぐ
    エイミ「(…なんで、繋がらない…)」
    電源を切っているのか、何故アスナ先輩がわざわざ?何か不慮の事故でも?
    いや、あのアスナ先輩に限ってそれはない、となれば故意に電源を切って現場の状態を聴かせないようにした、かもしれないということ
    ああっもうじれったい、こうなったら部長に無理矢理聞くしかない

  • 80ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:53:21

    エイミ「部長!さっきアスナ先輩からトキについてなにか聞いたでしょ? 一体現場で何があったか…」
    部長は反応が遅れたけどビクッとしつつ。少し息を整えてから…少しの沈黙を置いて、部長は言ったんだ
    ヒマリ「…トキは、無事…です」
    エイミ「!」
    その一瞬、心の底から安堵した。張り詰めていた緊張が一気にほぐれて肩を落とす
    ヒマリ「ですが」
    エイミ「………ぶ、部長?」
    嫌な予感がした、さっきまで感じた安心というのがだんだんとまた消え去るのが感じてくる
    ヒマリ「……ゴミ捨て場で、発見されて。それで。トキが…泣いていて」
    エイミ「…待って。」
    変で最悪な考えが過った、それを聞いたら…いや、前情報から推測してしまう
    エイミ「……………トキの武具やメイド服らしき物が地下施設に散乱してたんでしょ?」
    エイミ「レオタード状のインナーは、着てる? まさかだけど…」
    …もしもそうだったら、あのトキでも泣いている辻褄が合うかもしれないし、状況が状況だった
    ヒマリ「…そんな訳ないでしょう!!! もしもそうならアスナがそれを報告しています!!!」
    エイミ「っ!?」
    さっきまで口数が少なくて弱々しい声質だったのに、声を少し荒げて言った部長
    らしくない事を言っているのは、自己暗示とぶつけようがない怒りの表れだった
    エイミ「ご、ごめん…変な事聞いて…」
    反射的に謝った私、自分もそんなはずないと言い聞かせつつ部長の精神を鑑みないでそんな発言をしたのは失態だったと反省した
    ヒマリ「…はぁ…………はぁ………」
    部長は車椅子に体を預け、額に手を当てて呼吸を繰り返す姿からはもう限界で滅入ってしまう以上事を感じ取れた
    …やっぱり少し視野が狭くなってるヒマリ部長、それは私も同様

  • 81ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:54:27

    エイミ「……………」
    とても長く感じる気まずい時間が流れる、その間に私はトキが泣く理由を考えた
    無事なら良い、でもずっと泣いていたのはどうしてなのか…あれ以外の可能性で考えた
    あの自己犠牲を発揮するトキは今更痛がったりで泣くはずなんて無いし…催涙ガスでも喰らったのかなんて薄っぺらい事を考えていた
    ピッ…
    …連絡が来た音、トキの手当てをする病院についてや、主にトキに関する始末についての情報
    …始末の項目だけは明らかに文量が少なく、容体については重症とだけ、明らかになにかはぐらかされているような感じがした
    エイミ「…うん?」
    そして、モニターを通して映像を共有しているドローンが何か捉えたようだ、この際トキが助かってるんだしどうでも良いと思ったが
    エイミ「…は。え。」
    私は一つの視線に釘付けとなったと同時に、ヒマリ部長も私の様子を感じ取って同じくドローンに視線を当てた
    雨だから視界が悪かったが、ズームされてハッキリ見えた
    …アカネ先輩が付き添い、アスナ先輩に背負われた、飛鳥馬トキ本人の姿
    エイミ「……ぇ…トキ……?」
    体を温める為か、変に濡れたエプロンと見覚えのあるスカジャンに着させられているが、酷い傷跡と銃槍が見えたと同時
    …薄かったが黄色く滲みつつ、ぐっちゃりとへばりついているような、映像越しでも違和感が感じる液体が付着していた
    「!!!」
    エイミ「なっ!?」
    ヒマリ「え、え…」
    唐突に何故か撃ち落とされたドローン、だが私達はしっかり目に捉えていた
    そう、ネル先輩が鬼の形相で撃ち落としたんだ
    エイミ「(…嘘………まさか……)」
    エイミ「……違う……そんな、はず…」

  • 82ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:56:00

    …もう、淡い期待でしか無くなった
    もう察せるのに、自身に暗示をかけてしまう、絶対に違うと
    でも、まだ微かに希望を信じてる、これがただの飛躍した被害妄想だって
    ヒマリ「……そん…な……ちがっ…違うと…言って…くだ、さい……」
    エイミ「…!」
    部長も確認していたんだ、あの映像
    私とは違って、気づいたら部長は顔をくしゃくしゃにして泣いていた、もう限界を突き抜けてしまったんだろうね
    …私の選択や、あの姿を見た事を含めてやってしまった行動を振り返ったら。そうなるのは必然だよ
    エイミ「………」
    部長もそうだったかもしれないけど情緒がおかしくなりそうだった、トキは救出されて生きているのに
    もしもそれまでにあった出来事について考えたら…私達は、それに一人で向かわせてしまった
    その一歩手前で止まってる重過ぎる罪悪感を解消して、もう見るに耐えない部長がこれ以上傷つかないように私は…
    エイミ「…部長、トキは病院か医療班のところに運ばれてるんでしょ、トキの容体に関して聞きに行く」
    …私も冷静さを欠いてたから、こんな無茶苦茶な提案をしてしまったのかもしれない
    ヒマリ「…待っ…て、ください…私は…」
    エイミ「どうせ違う、違うよ…だから、待ってて。」
    通信なんかで聞くより、トキに実際会って…そうじゃないって確実な不安を取り除きたい
    そしてトキを単独で送り出して、私にも引き留められなかった一因があるけど…
    判断を下して、トキの重症は確定としてこの結果を招いたと思い込んで、今一番辛いのが部長だって分かってる
    ヒマリ「…で、でも……私は…」
    どういう感情なのか、悲しさは混ざってるだろうけど初めて本当に困惑している感情も混ざってるかも
    もしもの事を受け入れたくもないし、トキが悲惨な目に遭って号泣するまで呑気に過ごしていたり判断が軽率だった自分を悔やみ、もしくはそれ以上の何かを感じているかもしれない
    ヒマリ「…わ、私も連れていって下さい…」
    …一瞬、本当に良いのか迷ったけど。部長の命令だから、連れて行く事にした
    エイミ「…分かった、私が運ぶ、濡れるのはちょっと我慢して!」
    私は強引に部長の今座ってる車椅子を引っ張って、トキが運ばれるはずの場所へ移動した
    そして指揮等は一時的にチヒロ先輩に任せた
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 83ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:57:06

    エイミ「…ここのはず、」
    ヒマリ「っトキ……」
    私はヒマリ部長を連れてトキが居る病室に行く準備をしようとした、厳密には受付に行くつもり
    …ちなみにここに来る途中で、トキの怪我等の処置は終わったらしい。それだけの通達だったけど
    エイミ「(トキの病室に行けば怪我の処置をする担当医がいるはずだし、とりあえず…)」
    「あの、すみません。そちらの車椅子の方は体調不良者でしたら…まずはこちらの受付で…」
    そして受付に向かう途中に、この病院の看護師らしき人が、私たちを受付に案内しようとした
    まあ、無断で入るつもりはないしこんな深夜だ、アポをとってもないのに先に来てくれて運が良い
    ヒマリ「わ、私は………はぁ…はぁ……」
    エイミ「ち、違います。元から部長はこんな感じで…あの、ここに運ばれてきた飛鳥馬トキさんについてお伺いしたく…」
    ちゃんと関係者である事を提示し、部長の体調についてはまだ気にしないでほしいと伝えた
    …そして看護師は少し気まずい雰囲気を醸し出して、こう言った
    「…本人の容体は、心身共に重体だと見受けられる為、今は面会謝絶中でして…運んでくださった関係者の皆さんが、そうして欲しいと」
    エイミ「(聞いてない…スマホから確認してたけど、どういう事…)」
    また、心身共にという単語を聞いた途端に、雨に打たれて涼しかった身体から今まで感じたことのない悪寒と寒さがなだれ込んできた
    暑くもないのに、寧ろ寒さを感じて冷や汗も何故か流れ出す
    …ヒマリ部長は、もっと酷かったけど
    ???「エイミと、ヒマリ部長ですか?」
    エイミ「…か、カリン先輩…?」
    ヒマリ「カリン…?」
    私達を発見したカリン先輩が、こちらに来て話しかけてきた、ただ表情を見るに悲壮感を見受けられた
    カリン「…すみません、待合室で話してもいいですか?」
    「は、はい。ご自由にお使いください、何かあればお申し付けを」
    …そして一度私達は、待合室に移動した
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 84ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:58:21

    私は震えて濡れている身体を拭いて、私達以外居ない待合室の椅子に座った、一応カリン先輩も
    ヒマリ部長は車椅子に座ったまま、ずっと息遣いが荒くて顔色を見てもまさに本物の病弱みたいだった
    カリン「……これは、一部の生徒にしか共有しない事にしています」
    カリン先輩は話を進める、私達は一言一句聞き逃さないようにしていた
    エイミ「トキの身に何があ…」
    ヒマリ「か、カリン。トキは…重症を負った…それだけですか?」
    私は先に核心に触れようとしたが、遮るようにヒマリ部長が声を被せてきた
    カリン「……それだけって、どう言う事ですか。重症が、それだけって…!」
    カリン先輩は一瞬、怒ってた
    …無理もない、苛立ちはしつつもメンタルは誰よりも安定していると同時に、怒る気力が存分に残っていた
    感情がぐちゃついてるアスナ先輩とネル先輩からなんとか状況説明を聞き出して、そして今まともにトキについて概要を語れるのはカリン先輩だけ
    だからだ、今回トキに任務を任せた責任者が、重症を負うだけをそれだけと表現し、そんな言葉を使う事は普通あり得ない
    トキに遭った被害を知らずに、まずそれだけと言ったのは一種の侮辱のように聞こえて不愉快だったと思う
    ヒマリ「っちが…今のは…」
    カリン「分かってます……すみません、本題かた外れてしまいましたね。今一度伝えます」
    カリン「…ですが、本当に聞くつもりなんですか?それとエイミも」
    エイミ「うん」
    ヒマリ「き、聞き…ます…」
    そして一度息を整えたカリン先輩、部長からすれば失望された態度にも見えたのかな
    カリン「…分かりました。詳しく説明します。そして、絶対に口外しないで下さい」
    エイミ「分かってる…」
    ここまで来たから、聞くしかない、何があったのか
    ………でも、もう。看護師やカリン先輩の態度から察してしまった、だけど私は醜い事に違うと言い聞かせた
    まだ、そうじゃないはずって言い聞かせてた

  • 85ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 00:59:28

    「…トキは、身体の状況から明らかに性的虐待を受け、アスナ先輩しか気付けなかったゴミ捨て場でヤリ捨てられ、内部出血と外傷を含め低体温症で命に別状はもう無いとはいえ死にかけたと見受けられます」

    …は?

    「…そして、呼吸困難に目を水で洗い流して数十分以上経って意識が失ったままでも涙が引かない事から心的外傷の可能性が高く、また、これだけ今は私だけに担当医師が聞かせた事で、推測するにトキが地下施設で喰らったガスはCSガスという、人間や動物の市民に対する危険性から一般流通が禁止されている程に毒性が高い性質を持ち、トキは雨で偶然目や…服を剥がされていたおかげで全身洗い流されていた為…今日が雨でなければ明らかに、皮膚は爛れて両眼は失明していたと。」

    「…また、傷が癒え…」


    ———やめて。聞きたくない。時間が経ったけど、理解したよ。だから…

  • 86ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 01:00:41

    エイミ「もういい。」

    カリン「……………」

    ぶっきらぼうに私が呟いた、それにカリン先輩は即座に反応した

    エイミ「……うっ…ぐ……はぁ…」

    …吐き気を催すと同時に、私達は受け入れてしまった

    …もう意味が分からない。トキが生きている嬉しさなんて微塵も浮かばない

    私があの時リスクヘッジを怠って、ろくに意見を押し通せなかったから、決断した責任者の私達のせいで、トキが生き地獄を味わってしまった

    …駄目だ、上手にこの時の心情は言語化できない。

    気持ち悪い、罪悪感、後悔、それの上位互換に押し潰される感覚と同じとしか言いようがない

    …どう顔向けすれば良いの?トキは…トキに…なんて言えば…

    エイミ「…ぁ…部長……」

    横目をやると、また気付けばヒマリ部長の顔は…悲痛の色にまみれて、手を覆って咽び泣いた

  • 87ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 01:02:39

    ヒマリ「……わ………たし………………が……わた……しの……せいで……ぇ………なん……で……………………」
    私達の前で、人目を憚らずに泣いた、静かだけどずっと
    カリン「……最後に、すみません。これを…」
    カリン先輩は、見覚えのある…いや、部長がトキに渡してた…あのUSBを目の前に差し出した
    カリン「ずっと、隠していたそうです。採取したデータは残っていますが、一部故障しているので…」
    エイミ「…そ、れ…」
    カリン先輩はどういう気持ちで渡してきたんだろうか
    ただそれは遠回しにこれからのトキに労ったり褒めて欲しい、という想いはありそうだった
    「ああっ…ぁぁぁぁあああ…あああっっぁぁ…」
    エイミ「………」
    …私は心が死にかけると同時に、一人で行けば良かったと戒め後悔した
    部長には、こんな事知らせないような立ち回りをした方が良かったかもしれない
    エイミ「…そのUSBは私がヴェリタスに届けて修理してもらう、その内容はまた伝えます」
    …逆に冷静になった、負い目は晴れないけど、今の部長は私が支えなくちゃって。決心した
    カリン「あぁ…それと、ごめん。やっぱり聞かせるべきじゃ…」
    エイミ「私達が聞くって断言した以上、カリン先輩は謝らないでください」
    強がって、平静を装いつつ言った
    …涙も。ずっと堪えた
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • 88ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 01:03:52

    >>73

    それで。話は戻るよ

    …まあ、今の私は、強がってはいない。トキのおかげでね

    エイミ「…えっとね、部長は冷房のせいで体調崩しちゃってさ」


    トキ「それは要するにエイミのせいという事では…?」


    エイミ「あー…うん、そうとも言うかな」


    …本当は言えない、あの日


    部長は帰りに私が介護しつつ自宅へ送ったけど…その翌日から、部長に異変があった


    息切れ、嘔吐、めまい、頭痛、肩こり、食欲不振、その他にも色々な体調不良


    それに部長、足は動かないから今までよりも更に誰かの介護が必要になったんだ


    …あの性格だからこそかもしれない。簡単に言えば、部長は精神的ショックを引き起こした


    それも結構酷くて、専門の医療機関にも相談したけど一向に治ったり気配がない


    エイミ「…トキに会って欲しいな、部長はトキのこと心配してたからさ」


    トキ「心配……ですか」


    私だってトキの事はよく知ってるつもり


    トキには黙っておく、ヒマリ部長があんな状態になった事を


    確実に、それを話せば…苦しんだり、トキに負い目を作ってしまうから

  • 89ブラックシャツ(誤字あるかも)25/06/27(金) 01:04:52

    今日はこれで終わり、ではまた

スレッドは6/27 11:04頃に落ちます

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