- 1二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:36:10
- 2二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:37:56
- 3二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:43:21
次スレできてて草
エグザべくんがんばれ - 4二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:52:41
- 5二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:54:55
そういや宇宙世紀だからこそありそうな怪奇現象とか心霊現象って何がありそうだろうか
- 6二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 20:56:57
- 7二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:02:47
夏に相応しいホラー続編ありがてぇ
- 8二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:12:25
前スレの軍警の人大丈夫かな?→もうこの世にいないよ!のレスが妙にツボだった
それはそうという気持ちと無事じゃいられないじゃないですかヤダーという気持ちでグラグラしてる
たくさん怪異と遭遇してるのになんらかの事象として片付ける男強すぎる - 9二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:42:30
- 10二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 21:43:07
車を並走するターボババアを見ても「すごいなぁ」と素直にそういうものだと受け入れてくれる可能性がある
- 11二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:16:53
――スクールでの話が聞きたい? なんで?
いや、言いたくないなら別にいいけど。
面白い話なんて特にないぞ。
ううん、そうだな……じゃあ「S-train試験」について話そうか。
いや、別に難しい試験じゃない。
負荷用の薬剤投与を受けてから、決められた列車に乗るだけの試験だよ。
僕の時は確か4人で受けたんだったかな。
――そうだけど、なんで? そりゃ女学生だっている。
それで、列車に乗っているとアナウンスが聞こえるんだ。
「次は活けづくり~活けづくりです」って。
そう「活けづくり」。日本料理だったか? 僕は食べたことないけど。
そしたら、ええと――同期の一人が立ち上がって、連結部の方へ歩いていった。
その後、すごい悲鳴が聞こえた。
――あれ、何かおかしいな。
ああ、いや別に怖い話とかじゃない。不穏に聞こえたなら、すまん。
で、またアナウンスが流れるんだ。
「次はー、えぐり出し~えぐり出しです」
――うん「えぐり出し」。いや、別に本当にえぐり出したりしないよ。
――でも何をだろうな? 知らん、知らん。本当だって。 - 12二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:18:18
で、やっぱり同期がひとり、連結部の方へ歩いていった。
――いや、この時は別に何も聞こえなかった。
血まみれのスプーンが、どういうわけか僕の方へ飛んできたけど。
そう、血まみれのスプーンだ。
――顔色が悪いけど、平気か? こんな話してる場合じゃ……。
――ああ、そう。それならいいけど。
そしたら、「次は挽肉~挽肉です~」って。
こう、顔に風が当たってさ。ウィーンって音がどんどん大きくなるんだ。
隣の同期はものすごく怯えてね。
僕も、さすがに普通じゃない様子に不安になったよ。
――ああ、僕かい?
うーん、あんまり薬剤が効かなかったんだと思う。
――そう、薬剤。最初に投与されたって言ったろ。
――いや、たぶんそういう耐久実験なんだと思う。
要するに、幻覚とか夢のたぐいなんだ。
――列車に乗って次々に仲間がいなくなっていくなんて、馬鹿げてるだろう?
スクールでそんな非人道的実験なんかするもんか。
まあ、具合が悪くなる奴は結構いたけど。
――いや、そんなつもりは!
……ああ、機嫌を損ねてしまった。
どうにも、あのくらいの年頃の子と話すっていうのは、難しいな。 - 13二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:19:37
僕は、ため息をついた。
ついでに、当時のことを思い返してみる。
あの試験に参加したのは七人。
僕と一緒だった三人は退校扱いとなった。
別に受けた二人は「転籍」、ひとりは――どうだっけ。
僕の結果は「安定」。
その後の評価に役に立ったのかどうか、よく覚えていない。
回想しながら気がついた。
――何だ、僕はかなり薄情な奴だったんだな。
だって、その時の同期の名前を、誰ひとりとして思い出せない。 - 14二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:20:45
その同期は本当にいましたか…?
- 15二次元好きの匿名さん25/06/24(火) 23:39:17
市松人形ちゃんとメリーさんの為のミニチュア家具とか置いてそう
- 16二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 00:17:05
本当は怖いフラナガンスクール…
- 17二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 01:31:39
そもそもその試験は実際に現実で行われたものなんですか…?ってやつ
絶対怪異に遭遇したのをそう思い込んでるだけですよね…? - 18二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 10:34:02
保守
- 19二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 15:52:08
無事エグザベ君生き延びたから妄想も捗るってもんよ
盾ありとはいえサイコ溶かしたビーム受けてよく片腕で済んだねとも思うけど良かった - 20二次元好きの匿名さん25/06/25(水) 19:00:24
ある意味サイコフィールド的な何かを扱えるようになっててもおかしくないよね
喜々として招きたいのかもしれないけど - 21二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 00:01:08
保守
- 22二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 08:00:22
知らない家具や調度品が日替わりで置かれるエグザ部屋…
- 23二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 14:40:36
グラナダで後輩の女の子を車に乗せて宿舎に送るとき、何気ない話題をふってみた
1年戦争で勝利した結果、ジオンは地上にもいくつか拠点がある。少しの間、地球上に降りて訓練したこともあるんだと話すと
「……地球の……?それ、どこに行くんですか」
彼女が顔を上げて反応を示した。彼女が興味を示すのは少し珍しい
僕が経験したのは極寒の山での訓練だった、と言うと「海じゃないんですか」と顔を下げてしまったけれど、せっかくなので話を続けることにした
2つ3つ地上の事を話した後、僕はとっておきの話を始めた
基地に帰る途中猛吹雪で、僕含め4人が乗った車が道を外れて斜面を転がったのさ。何とか這い出して近くの掘っ立て小屋へと退避。翌日天候が回復するまでは待機と決まったんだ
小屋は小さく電気も無くてね。隣の人の顔も見えないほど暗く、痛いほどの冷気が肌を刺したのを覚えている
ちりちり、ぱりぱり。そんな擬音が似合うような痛み。底冷えがぶるりと身体を震わせた
照明はもちろんランプもない。毛布などの類は一切ない。何より薪が切れており暖が取れなかった
何もしないでいれば凍えてしまうだろう。寝てしまえばなおさらだ。僕らは話し合い、寝ずに一晩耐えると決めた
全員が部屋の4隅に立って、一人が壁沿いを歩いて次の隅にいる人の肩を叩く。肩を叩かれた人はまた壁沿いを歩いて次の人の肩を…という形で寝ないように動いて熱を保つんだ
朝方近くまでうまく行ってたんだけど、気付いたら皆部屋の真ん中で倒れ込むように眠っちゃっていたな。日が出たらすぐに救助が来たから良かったんだけど、というと後輩は少し考えてから、
「それおかしくないですか。だって4隅に立つ人と移動する人で5人必要ですよね?」
彼女が呟く。そう、その通りなんだと返す。本来成立のしない動き。4人以外の「別の何か」がいなければ……
「……怖い話じゃないですよね。幽霊だとかいう」
まさか、と僕は笑い飛ばした
実は小屋の隅にペットロボットが転がってるからこれを5人目にすればいいって言ったやつがいたんだ
『ハロ。ハロ』って言うやつでね。声と跳ねて移動する音だけでも癒しになったな
「……私もそのロボット見たことがあります」
何処で見たんだい、と聞くと、彼女は目を伏せ悲しそうな顔をした。話したくない事なのだろう
ちょうど宿舎に着いたので彼女を下ろし、僕も部屋へと戻った - 24二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 14:48:12
数日後、彼女から再度その事故の事を聞かれた。「間違いなく4人で順番に歩いたのか」と
5人目がいたなんてことはないよ、間違いなく4人さと返す。怖がらせようったってそうはいかない
「そうですか」と彼女は持っていたタブレットに目を落とし……「きっと優しい人達だったんですね」と続けた
とても良い仲間達だったよ。僕以外は地球勤務で、僕は事故の後すぐに宇宙に戻ったから会えていないな。元気かな。そんなふうに語る僕を彼女はじっと見ていた
ところでそのタブレットは?と聞くと彼女は何でもありませんと画面を落とし、踵を返して歩いて行った。うーん、若い女の子との会話はやっぱり難しいな。何が言いたかったんだろう
エグザベ少尉から離れ、長髪の少女は再びタブレットの画面……事故記録を出していた
『悪天候により雪上車が崖から転落。乗車していた4人がすぐ近くの小屋に避難し翌日朝方に救助されるも、うち3人は怪我により小屋到着後すぐに動けなくなっていたことから低体温症となっておりただちに入院』
「……やっぱり怖い話じゃないですか」
少女はタブレットを閉じ、忘れたいとばかり頭をぶんぶん振って歩き出した - 25二次元好きの匿名さん25/06/26(木) 18:53:09
ハロの記録をみたい!
- 26二次元好きの匿名さん25/06/27(金) 00:40:13
部屋の中は七人の人影が記録されているのかもしれない…