- 1アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:10:35
襲来した異星人!
侵略されるエネルギー資源!
存亡の危機に晒されてなお人類は……
未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!
【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(各種ページへのリンクあり)】
ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界あらすじ(とりあえずこれだけ読んでくれたなら最低限大丈夫な筈の簡潔にまとめた世界観)その1:どういう世界なの?
特殊なエネルギー鉱石「コア鉱石」を動力源とする人型歩行兵器「バディフレーム(通称:BF)」が兵器として一般化した高度な機械文明が築かれている、地球に酷似した惑星が舞台だよ!
元々は人類同士で細かい諍いとかはありつつもそれなりに穏やかな世界だったんだけど、本編から20年くらい前に惑星外性生物「インベイド」が隕石に乗って地表に飛来、どうやら上述のエネルギー塊「コア鉱石」がインベイドにとっては食糧として美味しくてたまらないらしくて、人類に敵対行動を取り始めたんだ!
必死に抵抗したんだけど、現在では地表のおよそ3~4割程が完全にインベイドがうようよ闊歩している危険地帯になっちゃって、そこから時々インベイドが攻め寄せて来る油断できない状況なんだよ……。
その2:で、今どうなってるの?
インベイドとの緒戦により人命を多く失いながらも、結果として「クロノス・インダストリー(通称:K.I社)」が世界を主導、地表や地下に「コロニー」と呼ばれるいくつかの居住拠点を制定してそこを中心にインベイドに対抗する様になったんだ!…00m.in次スレは>>190踏んだ方が
- 2アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:11:56
【前スレ】(※前スレが手違いにより消失につき前々スレ)
【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界【part34】|あにまん掲示板襲来した異星人!侵略されるエネルギー資源!存亡の危機に晒されてなお人類は……未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(…bbs.animanch.com【禁止事項】
・無敵ムーブ(戦闘でダメージを受けない、回避し続ける、など)
・必要性の認められない確定ロール
・相手PLが嫌がっていることを強要する行為(特にR-18関連はデリケートなところなので扱いには気を付けて、事前相談忘れずに)
【世界観やパワーバランスを保つ上での禁止事項】
・版権設定の利用
・「地形を変えられる火力」を個人で設定し所有すること
・3勢力(K.I社、人自連、デスペラード)+インベイドよりも立場や規模が大きい勢力を設定すること
・なんでも高い水準で出来るキャラ、なんでも高い水準で出来る機体禁止(他の人の活躍機会を奪いかねないため)
・メタネタ禁止(「この世界は作り物だ~」や背後さんへの言及をキャラの目線で発言させるなど)
- 3アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:12:57
Q1:参加してぇ!けど事前のキャラ登録って必須なの?テンプレはある?
A1:キャラシはあった方が色々スムーズだとは思うけど、無くても規約的なNGムーブさえしなけりゃ参加はOKだぜ!
テンプレらしいテンプレは特に無い(めんどうくさかった)からテレグラフなりで各自好きな様に書きたいこと書いてくれ!
↑の初期設定集から飛んだ先にあるスレ主のキャラシからテンプレとして項目を引用しても大丈夫だぜ!
Q2:キャラは1参加者につき何人まで?
A2:何人でもOKだぜ!複数陣営あるし下手に制限設けたらスカスカになるのが目に見えてるから……好きな様に作ってくれ!
Q3:コテハン(トリップ)は必須なの?
A3:必須じゃないぜ!でもトリップが無いってことはなりすましや乗っ取りが出ても判別方法が無いってことでもあるから、自衛手段としてコテハンを持っておくのは無難だぜ!
Q4:スレタイにR-18表記があるけどエロスレなの?
A4:一般誌のエロ描写とか元ネタ一般作品のエロ同人好き? 俺は好きなの……
エロメインじゃないけど「エロいことも割と自由に描写して良い」スレだから苦手な人がミスッて踏まない様に一応表記しているぜ!
「猥談耐性はあるけど自キャラにエロルさすのはなぁ……」って人でもOK、「自分は露骨なエロやりたくないです」って言っておけば良いぜ!
Q5:設定集に目通したけどなんか既視感ある設定ばっかりだな?
A5:へへっ - 4アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:14:03
【テレグラフ(設定やキャラシート、R-18な文章を書いたりにどうぞ)(※URLのhとttpsの間のスペースを消して検索してください)】
h ttps://x.gd/Z5SAZ
【URL短縮用サイト(テレグラフのデフォルトURLだとあにまんのNGワードに引っ掛かってしまうのでこちらでURL短縮してから投稿してください)】
- 5アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:15:10
保守
- 6アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:16:10
作業
- 7アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:17:26
進行中
- 8アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:18:33
これにて
- 9アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:19:33
保守
- 10アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/16(火) 09:20:43
完了
- 11ロイ◆/FppblxNLE25/09/16(火) 14:03:00
《パーメットタービン、始動回転数に到達。イグニッション。》
ゴォンと本運転を始め、タービンの心地よい回転音と振動を座席で感じる。
《良いか、予備タンク含めて離島攻略から帰ってくるまでの衝突素子(重粒子精製に必要な触媒)はある。だが、万が一にでも枯渇した場合、内部貯蔵分のバッテリー駆動になる。そうなるとコア粒子で補給出来ないHPでは「戦闘出来ないから生存第一で撤退しろ。だろ?解ってるよ。『カタパルトオンライン。進路クリア、オールグリーン。《頼むぞ。「あぁ!フィニス、出るぞ!」
出撃用カタパルトから放たれた終幕の名を冠す異端は、鮮血のような燐光と共に戦場へ向かった。 - 12二次元好きの匿名さん25/09/17(水) 22:31:31
このレスは削除されています
- 13◆YMCgTirJag25/09/17(水) 22:32:46
ー跳ね橋作戦先遣隊ー
《チャーリーよりHQ。ポイントインディゴより上陸。敵の攻勢激しく膠着、どうぞ。》
『HQ了解。作戦に参加する有人部隊の第1陣は240セコンドで到着する。現戦線を維持されたし。』
《...チャーリー了解。》
『オーバー。』
事前情報ではフェイズ2と聞いていたが、敵の反撃能力を考えるに、フェイズ3へ移行したのだろう。数が多い 。
先んじて揚陸した海兵と随伴のUNBFよって、侵攻開始地点となる浜辺はインベイドの体液によって錆血色に染る。
絶え間ない60mm強襲連砲の合唱は迫るインベイドを金属的な肉塊に変える。だがその屍の奥からゾロゾロと湧いてくるインベイドを相手に「4分頑張れ」は気が滅入る。
《連れてきたUNBFに仕事させようだなんて考えて手なんか抜くなよ!俺たちが死ぬぞ!》
《そんな事言われなくても!》
《くたばれクソ共!》
《人間様を無礼るなぁ!》
先遣隊は血を吐くような慟哭にも似た声を出して己を奮い立たせていた。 - 14アルバート◆ycgBFp4we625/09/18(木) 11:20:50
「ここで抱けるのは大将のお手つきだろ?いい女だとしても大将のを知っちまったら俺ので満足させれないさ。」
度数の高い酒の香りに包まれた男の話に笑いながら答える。
別に顔がいいなら俺は男でも抱けるが、積極的にするもんじゃないがな。
「…ボーイ、テキーラとショットグラスを。」
受け取る際にチップをカウンターテーブルに置いた。
ショットグラスにテキーラを注ぐ。
「大将、俺のとこの女には手を出さないでくださいよ?アンタに抱かれて惚れられてしまった日には人が足りなくなっちまうからな。」
そう笑いながらショットグラスをドミニクの方へ向けた。
「巨人を恐れぬ愚か者は槍を片手に徒党を組む、さすれば巨人と共に敵を屠らん。」
対BF部隊設立当時の標語であり、友軍のBFと連携を怠るなという戒めでもある。アルバートは、ドミニクというBF乗りを信頼し、連携して戦うと表明したのだ。古強者のドミニクであれば、言葉の意図を瞬時に理解出来よう。 - 15夏夕◆Hr6AfVQXKY25/09/18(木) 12:50:07
- 16アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/18(木) 13:31:39
・・・・・・・・・・・・
「巨人の力は今我が手にあり、さすれば、天の雷をも掴み無情の鉄槌を振り下ろさん。
例えこの身、焼き焦がされようとも────────────」
・・・・・・
それは、対BF部隊設立当時の標語に続かない言葉だ、ドミニクの表情には得も言われぬ愉悦こそが浮かんでいる。
独創(オリジナル)だ、酒に酔っている訳ではない、ぐいと呷るショットグラスに残った水滴の一つさえも飲み下しても意識は定かで。
どう、どう、どう……、地鳴りのようなBFの足音が付近、止まる。
周辺の警戒に出ていたガーゴイルだ。
「俺は戦争が好きだアルバート、戦争の世でしか生きられねぇし、生きたくもねぇ最悪の人間さ。
俺を育てて来たのが戦場だからだ、子守歌の代わりに軍歌を聞かされた、玩具の代わりに機関銃を持たされた、人間を殺せば金が貰えた、金があれば好きなだけ好きなことが出来た。
戦争がしたいのさ、何より人間を殺したい、技と戦術を見せつけたい、そいつが愉しくて愉しくて仕方ねぇ」
ドミニクの居た部隊には、アブソーバーには、その様な外道が揃っている。
殺しの罪悪に耐え兼ね戦争という大義を求める者、世界を支配する企業に見放され報復を誓った者、受けた戦傷に役立たずの烙印を押されても心満たせる戦場を欲する者、悪徳に恋をし愛を賭す覚悟を決めた者、外道に墜ちても己こそが空の支配者であると誇示せし者、一射にて命を奪う感触を永劫に嗜みとする者、幼少より戦争と外道悪徳に育てられた者、敗北の死の淵より這い上がり戦場に舞い戻った者、培った技術と連携の粋を見せつけ優越に浸りたい者達。
・・・・・
「歓迎してやるよアルバート、墜ちる理由は何だ?何が欲しくて戦う?
俺が死に場所をくれてやる、最高で最悪な、てめぇらの為の死に場所を」
- 17カロ◆XGxCas/OAU25/09/18(木) 14:08:02
【前線からそこそこ離れた地点。ここの地面に対のレールが敷かれ、そこに何人もの作業員が群れている】
「ッシャァア!!リーダー!レールの固定終わりました!!」
「よくやった!!おいルーキー!そっちは!!?」
【男性の向いたレールの最後端。そこには奇妙なものが鎮座している】
【巨大な円柱のタンクらしきものに、デルタ翼の戦闘機モドキが張り付いている】
「こっちも大丈夫です!いつでも行けます!!」
「ヨォシ、既に出遅れてんだ!全速で一気に飛ばせ!!エンジン吹かせろォ!!」
「了解!!」
【タンクらしきものの後ろには、4つのロケットのエンジンが並ぶ。それらが返答の後、鈍い橙に変色していった】
「ブーストエンジン、問題なく起動…!」
「…よゥし…衝撃に耐えろ…!」
【僅かな静寂の後、爆発に似た音、炎を吹き出してレールの上を疾走する】
【そして瞬きの間に、機体は上空に飛び出していた。煙の筋を引きながら、前線に猛スピードで接近していく】 - 18アルバート◆ycgBFp4we625/09/18(木) 19:26:05
- 19アブソーバー◆PPyRfvMZl625/09/18(木) 22:59:06
────────────燃え滓が燻っている、チリチリと、火花を散らして。
熾すのは己の意思だ、新しい酸素を送り込み、薪をくべる、そうして火は大きくなる。
「嗚呼、どうせ祭りなら派手にだ、……ンハハハハハハ!」
混沌の種火が、ひとつ、また新しく。
- 20白鞘◆EY2wfgakAQ25/09/19(金) 08:46:17
「夏夕様に続け!」
黒褐6機が藤紫を先頭に敵陣に飛び込む。殴り、斬り、蹴り、ありったけをぶつける。
屍に紛れていた中型に一機が組み付かれ、地面に叩きつけられたが、すぐにそいつを背負い投げ、篭手の内側に搭載されているソニックブレードで斬り伏せる。頭部装甲が割れ、内部フレームの銀色が覗く。組み付かれた時に左跳躍器が破壊されたのか脱落している。もう彼女は紫の曙と飛べないだろう。だが、
《私は問題ない!殿下を!》
そう言って迫り来る畜生共相手に戦術刀を振り、千切り投げていく。
ココに居るのは夏夕に命を、それどころか自らの末代までをやんごとなき血族に捧げる覚悟を持った異常者しか居ない。機体が壊れようが命尽きようが護れるのなら、礎になれるなら本望。そんなヤツらだ。
「了解!各機、突撃陣形!陣形後方(フラッグユニット)に殿下を!」
《御意!》
一切の乱れなく、一切の火線の減衰なく陣を整える。射線に味方が居てもだ。当然、「当てぬ様に撃てる」のだから出来る芸当なのだ。
《殿下の損耗を最小限に!ネスト内まで温存させるぞ!》
やはり過保護だ。
- 21ロイ◆/FppblxNLE25/09/19(金) 11:53:47
- 22東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/09/19(金) 13:56:07
『(メインはUNBF、それに先行部隊の数機....
あとは途中参加する遊軍のBFがある程度おるな
なら、パイロットでもないウチはコレが適任や)』
『システムスタンバイ、メガ粒子砲を起動準備開始
─────粒子炸裂式動力炉、用意始め!』
前回の近接戦闘で中破した自機に、龍影の専用機を
作る際の一部構造や機能を転用・改造したもの....
本人は"葉桜改二"と呼称している機体に光が宿る
『中・遠距離射撃による後方支援を開始する。』
機体は上空からクロノスのそれにも似た銃火器を
構え....加圧・加熱されたコア粒子特有の光を
マガジン部分から覗かせながら、充填を完了させ
『───────喰らえッ....!』
その砲身から白熱した光の矢がインベイドの巣穴と
その家主を根こそぎ溶かし固める程の高熱を放つ
口径こそ80mm程だが、火力はそれを軽く凌駕する
BF1機を自由に動かせる動力炉を転用するのだ、
広範囲を灼き、蒸発させる攻撃力になるのは妥当
それこそ従来のビーム兵器の倍以上の火力になる。
充填時間がある以上主戦力にはならないであろうが
- 23カロ◆XGxCas/OAU25/09/19(金) 14:37:23
【コックピットの中。元のARATAMEに無かった機器が多く、幾つかが点滅する】
「…無事離陸…加速も順調。幾つかが不具合を起こしているが、特に支障は無いと思われる…」
【今回は名目とはいえ機体の試験、故にデータは取らねばならない。目の前のメモリを見て1人で語る】
【何せ、今自分の扱うのは『切り札』になり得るのだから】
「早い…!23秒、ポイントAを通過!」
【掛け声と同時、後ろの光が消えた。直後タンクの前を覆うパネルが弾け飛び、現れたノズル全てが火を吹き出した】
「よし…成功…減速できている…」
「…ポイントB通過!」
【タンクに残ったパネルが少し開くと、風に押されて一気に展開する】
【パネルが風を受け、速度をさらに落ていく。中心には一本の支柱が残っていた】
【支柱には一定の間隔で、真っ黒なミサイルが大量に固定されていた】
【放り出されてから1分も経たず、目の前にはインベイドの群が写る】
「…投下カウントダウン開始!前線の奥を狙う!」
【それらを相手取る、数機の使命に燃えるBFも見えた。彼らの手前、インベイドの殺到するそこへ…】
「…投下!」
【固定されていたミサイルが、一度に、散かれる様に墜ちていく】
【広い範囲に撒かれた時、全てが点火。インベイドの群れへ突っ込んでいった】
【彼等にできたことは無い。ばら撒かれ飛んできたミサイルが着弾する度、その周りにいた彼等は消し飛んでいった。何度も響いた轟音が終わった時、広い範囲のインベイドが消えていた】 - 24龍影◆9BZ6kXGcio25/09/19(金) 15:47:17
「もう始まった感じ?」
うつ伏せで格納された新型は推進器の遮蔽カバーを外して粒子を吐き出し始める。
輸送機下部のカーゴハッチが開き、青い海が神経接続した龍影の視界に入る。首を動かすと、正面は薄暗く、酷くどんよりとした雲がかかった島が見える。
「それじゃうてなちゃん、援護頼んだよ。リニアコイル正常、射出。」
輸送機から龍影の駆る新型が出撃した。
夕焼けにも似た粒子を空に撒き、戦場へ飛ぶ。
見覚えのある機体が先陣を切っている。
「藤紫の...曙?!なんで?!」
"あの方"にしか乗れ無いはずの機体が何故?
「发生了怎么回事?!那机是什么?!」(なんであの機体が?!どうなってるの?!)
混乱して言語すら変わっていることに龍影は気づかない。
とりあえずは前線の曙達と合流するとことした。
「私もお供するわ。火力、足りて無いでしょ?」
極力いつもの様に振舞った。
- 25カイム◆n2dfi5YTds25/09/19(金) 18:22:49
- 26ニロ◆qZFKl2dobU25/09/21(日) 16:22:39
「なーんかごちゃごちゃだね...」
《降下ポイント到着。ラペリング用意。》
『良いか、教えた通りにやるんだ。地上と激突なんて目も当てれないぞ。』
「わかってるよー。」
ラペリングロープを落として下を覗き込む。
「下方の安全よし、ロープ固定よし、安全帯よし!それじゃ、ニクス、行ってきまーす!」
手順通りに確認し、輸送ヘリから降下する。
他の攻略参加組が頑張ってるおかげでかなり安全に降りれる。感謝しないとだね。
地面にニクスが到達したと同時にしゃがみこんで降下装備取り外し、武装の確認をする。異常はない。上のヘリに巻き取りの指示を出して撤退させてからアサルトライフルを構えてある程度敵の居なくなった戦場を進む
- 27◆YMCgTirJag25/09/22(月) 14:38:23
>>15>>20>>21>>22>>23>>24>>25>>26
『HQよりチャーリー。戦闘海域に侵入したノーブルダムよりゴエティアのダンタリオンが出撃した。現在合流した有志部隊と共に合流。イザナギ到着までに上陸推定地点の整地を頼む。』
《ダンタリオン?!調整が終わってすぐのだろ?!そんなのしか出せないのか!》
『他は現在流刑大陸の支援等に回している。すぐ出せるのはコイツだけだ。』
《…了解!》
前線は確実に押し上げれている。
……はずであった。
《チャーリー!こちらアルファ、滑走種(スキッパー)だ!》
土煙を上げながら迫る人型のインベイトが複数機。まるで地面を滑走する様に移動をしている。先頭の一機は湾曲した大きな角が生えていていて、ソイツが何か合図を送ると、後ろに着いてきていたのが跳ねるように散開し、有志部隊を迎え撃つ。
合流していたチャーリーの一機が左腕の触腕でコックピットを殴り潰されてそのまま後方に吹き飛ぶ。
《アグロ!アグロォ!...クソっ!西方の怪物がなんでこんな所にぃ...各機っ!あのクソどもに近づくな!遠距離武装で倒せ!》
60mmの合唱を始めようにも海岸確保の為にばら撒いたせいで既にその弾薬も底を尽きかけており、ロクな弾幕も張れない。UNBFに至っては西方戦線のインベイトとやりあった戦闘データを持たぬ故に「教導モード」(弱体化)を起こしてしまう始末だ。
半島でクロノスが起こした戦術事故を回避する為に練っていたのにこうなってしまった。
- 28東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/09/22(月) 15:16:55
『....応!ウチの格納庫に錦を飾らせてや!』
(自ら設計したワンオフ機、徹夜で半狂乱になり
ちょっと記憶も飛んでいるような苦しみから産まれ
空を駆ける我が子の勇姿に少し涙ぐむ台であった)
『あれ─────何処かで....見た、か───?』
(曙、それも藤紫。もしや、と記憶の一端が光る
....いや、戦場では挨拶なんてする気も起きないが
事が済んだらもう一度あの饂飩屋に行ってみようか)
『....!成程ォ、そんなら単発式じゃアカンなァ』
(重い一射分を等間隔で充填し、それを放つ砲身を
手元の操作パネルを使い交換する。丁度西部劇の
古いSAAを使うガンマンさながらの判断の速さで
ガトリング式に粒子ビームを放てる砲身へ替え、
銃弾の雨の代わりに光弾の雨を降らせようとして)
『鼠の掃討は絨毯爆撃に限るんや、コレが』
(一秒間に約三千発の光弾がインベイドに放たれ、
無差別に、そして不規則な光と熱の雨が降り注ぐ)
- 29ロイ◆/FppblxNLE25/09/23(火) 14:41:37
- 30カイム◆n2dfi5YTds25/09/23(火) 23:54:26
《地上は大変そうだな。》
「支援に入るぞ。高度を…待て、コア粒子の濃度はどうだ?」
《下はかなり上がってきてるだろうな。場合によっては吾のエンジンタービンを壊すかもな。》
「そうか?」
《乙女とはデリケートなのだぞ?》
「ハイハイ、…っと統制種だ。撃破するぞ。」
《今度はしっかり当てるのだぞ?》
「もちろん。」
直後、光線が雨のように降った。
《中々面白いことをするじゃないか!カイムぅ!》
「この火力…本当にBFがやってるのか?!冗談だろ…」
この作戦には確かこんな風に攻撃する戦略兵器は無いはず。つまりこれはBFの攻撃だと考えれるが…あまりにも破壊力が違う。
だが明らかにインベイトの動きが目に見えて悪くなった。狙うなら今しかないだろう。54mmライフルを再度構えて統制種を狙う。
そして音速の4倍で放たれた弾丸は寸分違わず角の大きなインベイトの頭目掛けて飛翔した。
- 31東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/09/24(水) 10:04:51
- 32夏夕◆Hr6AfVQXKY25/09/24(水) 10:52:00
- 33ロイ◆/FppblxNLE25/09/24(水) 11:15:34
- 34カロ◆XGxCas/OAU25/09/24(水) 12:37:35
「攻撃終了、現時点で支障なし…パラシュート展開!切り離す!!」
【後端から1つの大型のパラシュート、4つの小振りなパラシュートの順に放たれ、バッと開く】
【直後、張り付いていた戦闘機モドキが切り離された】
「…切り離し、パラシュート展開…及び減速に、成功…!
見た限り、回収すればまた使えると思われる…」
【離れていく機体の中で、徐々に降りていく外装を背に話す】
「…ふぅ…大分キツい加速だったな…そこだけはキツい…」
【余韻に浸る中、無線の声が響く】
「本当か!?…確かにいる!…もしかして…」
【もしかしなくても、使うタイミングを盛大に失敗している】
【あの時まだ放っていなければアイツらにミサイルを浴びせる事ができただろうに…】
「…何で毎回…運に見放されるんだ…」
【枯れ草の如く、顔がぐったりと下に向いた】
「…まあいい、試験続行!統率種に向けて強襲!」
【そのまま飛んでいると、ある機体が目に入った】
「…考えてる事は同じか…失礼!」
【機首を下げ、目の前の機体へ向け降下し始めた】
- 35龍影◆9BZ6kXGcio25/09/24(水) 23:01:35
- 36白鞘◆EY2wfgakAQ25/09/25(木) 00:13:28
《夏夕、機体は大丈夫か?損傷は?》
血の繋がらないとはいえ兄として、妹の様に可愛がる仕え、支えるべき主の状態を確認する。
流し見るだけであるが装甲の藤紫はインベイドからの返り血と砂埃でくすませるだけで、損傷と呼べるような物は見受けられない。
《まだ先は長い。無理はするなよ。》
そう言って隊列に意識を戻す。
《こちら琴莉(ことり)機、お先にーー》
酷いノイズと共に通信が切れた。跳躍器損傷のために置いていった彼女はどうやら食い荒らされたらしい。後ろ側で爆発が起きる。積載炸薬量から想定されるものよりも小さい。既に炸薬までインベイドは食っていたのだろうと想像出来た。
「...彼岸で逢おう。」
白鞘は友人の死から来る悲しみを一人、噛み殺した。
- 37ロイ◆/FppblxNLE25/09/27(土) 09:32:30
- 38ビリー◆iQfPZg8dUM25/09/28(日) 19:33:55
「間に合いましたわ!」
1部では「ゲタ」と呼ばれているBF輸送用小型飛行機の背中に膝を着いて乗っている真っ黒なBFは紫色のカメラ光らす。
望遠で憧れが戦っているのを見つける。その姿にうっとりとするも、すぐさま意識を戻す。
「敵の一切合切を叩き潰す。そすれば世界にするりとカタが着く。」
そう言葉を紡ぐと敵を叩き潰さんと鎚を振り上げて戦場へ飛び降りた。
- 39二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 00:42:48
このレスは削除されています
- 40二次元好きの匿名さん25/09/29(月) 01:00:29
このレスは削除されています
- 41◆YMCgTirJag25/09/29(月) 01:18:11
降り注ぐ光線は地表を埋め尽くさんと動く小型種共を蹴散らしてその波に穴を開ける。
知性と呼べるものを持たぬ小型種は気にせずその穴を埋める。
放たれた弾丸は、吸い込まれる様に飛翔して統制個体の頭に穴を開ける。一瞬、動きを止めて地面に崩れ落ちる。その亡骸はすぐ後ろを移動していた小型種達が何も無いかのように踏みつけ、乗り越えてくる。
前線より少し進んだところで戦う2機は敵を間引き、捌ける量を過大せず、的確に倒す事で効率よく前線の支援をしている。
一方、集団となり勢いを取り戻した者たちによって統制を欠いた滑走級は緩慢な動きとなり、1つ、また1つと数を減らしていく。
そしてそこから離れたポイントインディゴ。本作戦の要とも呼べるストラクチャーが護衛を連れて到着した。真白に輝くその巨人はアンカーを踏み固められた砂浜に撃ち込んで期待を固定すると、胸部装甲に格納されていたフライホイールを露出させ、準備を始める。
ゆっくりとホイールの回転速度は上がり、甲高い風切り音が聞こえてくる。
「発電量650000kW。炉心温度正常。砲身解放。」
パイロットがそう言うと、ストラクチャーは胸部装甲を開き、その威光を見せんと砲口を光らせる。
その光は撒き散らされた数多の粒子によって視界に霧のかかった前線のもの達でも識別できるほど、眩い青白い光であった。インベイド達はその光を見るやいなや、目の前にいるBFには目もくれず、その光源に突き進見始めた。
《こっちに来るよ?》
ダンタリオンのパイロットは若い女性のような、少年のような、初老の男性のような。そんな声色でストラクチャーに語りかける。
「その為の君なんだろ?大丈夫。張り付かれてもどうにかする。でもそれ以外は任せた。」
パイロットは答えた。周辺大気中コア粒子の濃度は、BFから降りた途端に死んでしまうほどの恐ろしいものへ変わっていた。インベイドからすると、コア粒子を大量に撒き散らす餌箱なのだろう。奴らそれを喰らわんと突き進む。
CIWSはそれを捉え、鉛玉を放ち始めた。数が減る様子はない。
- 42ビリー◆iQfPZg8dUM25/09/29(月) 16:54:48
- 43夏夕◆Hr6AfVQXKY25/09/30(火) 17:25:47
- 44東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/10/02(木) 11:29:15
- 45白鞘◆EY2wfgakAQ25/10/04(土) 08:54:09
- 46カイム◆n2dfi5YTds25/10/04(土) 09:41:56
- 47龍影◆9BZ6kXGcio25/10/04(土) 09:55:45
- 48ニロ◆qZFKl2dobU25/10/04(土) 10:15:06
「うわぁ?!こっちに来たよぉ!」
前線組と違って推進器を持たぬニクスは後方の簡易陣地の遮蔽物を伝って進んでいたのだがレーダーの上半分、つまり機体正面方向が真っ赤に染まるほどの大軍に驚きと恐怖に近い物を感じた。
原因は間違い無く後ろに到着したあのデカいロボットだろう。明らかにスゴい兵器を放つ準備をしているのだから、インベイドはそれにつられている様だ。
「沢山来ても捌けないよぉ?!」
そう言ってニロは浜辺へ逃げる。当然だ。あんなものを相手に出来るようなスーパーロボットなんかでは無いのだから。
まだ戦場という底なし沼に足の裏を浸しただけの彼女はレーダーを見た時の感情が形を変え、既に押し潰されそうなほどの恐怖へと成長していた。
- 49カロ◆XGxCas/OAU25/10/04(土) 11:37:43
- 50ロイ◆/FppblxNLE25/10/04(土) 13:54:25
- 51イザナギ◆YMCgTirJag25/10/06(月) 22:41:44
>>42>>43>>44>>45>>46>>47>>48>>49>>50
ガラガラガラとCIWSが薬莢を吐き出し、近づくインベイドを肉片に変えていく。
しばらくして、白亜の巨人からガキンと金属音が聞こえた。主砲の用意が終わった音だった。
「射撃コース確保。目標、ネスト。」
メインモニターに表示れたターゲットにレティクルを合わせ、カチンとバネの反発を感じながらその操縦桿のトリガーを握る。
砲口で2つの光球が形成、収束してから細い光線がイザナギの胸部から2本、ネストに向かって放たれた。音は無い。
直後、ネストが白黄色と赤を混ぜたような半球に包まれた。衝撃波で地面から剥がれ、舞い上げられたインベイドは遅れて到達した熱波で形が変形し絶命する。ネストのあった地点では放電を起こしながらゆっくりと上空へ伸びるキノコ雲が出来ていた。
「排熱開始。主機再起動まで420セコンド。」
《よくやるよ、まぁ休んでいてくれ。》
ガビガビとノイズが酷い通信であったが笑っている様な砕けた口調で話す。
「そうさせてもらうよ。」
イザナギのパイロットは苦笑混じりに返した。
この瞬間、人自連はクロノスと部分的に技術力の足並みを揃えれたのだった。
- 52龍影◆9BZ6kXGcio25/10/08(水) 12:06:07
「は?」
その爆発は強烈だった。衝撃波でバランスを崩して地面に叩きつけられ、その後に到達した熱波に機体が晒される。だが、純シグドニット製のフレームに軽量複合金属装甲はその温度で強度低下を起こす様なものでは無い。
「コレが賢人の虎の子か...ひょっとしたら...或いは...」
その怪物は希望を持つには十分な力を示した。
「自己診断...異常無し。再点火。」
グォンともう一度主機が動く音がして再起動させた。その視界にはローストされた小型種が散らばっており、先程まで戦っていた永遠とも思えれる数を相手にしていたのにその形がなくなっていた。
「動けるやつは居る?今のうちにネストへ向かうぞ!」
機体が動く時にパリパリと炭化塗装が剥がれて五月雨色の装甲金属色が覗く。
- 53カロ◆XGxCas/OAU25/10/08(水) 14:59:17
イザナギの側へ辿り着く。
キリのないインベイド共を目の前に火器を手に取ると
間を置かずに煌めく一瞬の閃光の後にインベイドが消し飛び、奥にキノコ雲が立ち上っていた。
咄嗟に粒子シールドを張り、ウィングユニットの推進力で強風と熱を受け流す
そしてふと思ったことを言う。
「…これ、いるのか?俺たち…」
「そうだ、あんな大きい物、移動させるのは大変か…当たり前のことじゃないか。」
そう言いつつ操作盤の上を指で弾く
「それに、この機体は強襲特化…ここからが真価だ!」
再び飛び上がり、空中で変形。そのまま音速を突破してネストへ飛ぶ。
『誰よりも早く前線へ向かい襲う』コンセプト故に求められ実現された性能だ
- 54東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/10/10(金) 17:34:14
な、なんやあの技術力は....!!!
(ギュンギュンと駆動する炉心を守るように
庇ったのも束の間、圧倒的高火力で制圧した
その兵器に台はガッチリと心を奪われていた)
『(成程、列島制圧に乗り出すのも納得のモンや
ありゃあ....部分的にはクロノスにも並べるやろな
クッ....設計図を舐め回すように見たい!とても!
脚二本売り払ったら見れへんやろか....ダメか....)』
(興奮で少しテンションをおかしくしながらも、
引き続き前へと進むのは部隊、引いては龍影の
援護狙撃を請け負いつつ照準を構え直すのだった)
ほな、ボチボチ....ウチも動かなアカンな
(ゆっくりと先程焼き払われた大地を見据えて、
そして後ろへ押し流してゆく)
- 55夏夕◆Hr6AfVQXKY25/10/10(金) 20:43:02
- 56二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 17:11:02
このレスは削除されています
- 57白鞘◆EY2wfgakAQ25/10/14(火) 08:36:13
- 58ニロ◆qZFKl2dobU25/10/14(火) 13:50:34
「いやぁぁぁああああ!!」
限界だ。撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃っても撃ってもインベイドの数が減らない。4回目のマグチェンジをした。予備弾倉を入れていたポーチは全て空マガジンとなり、薬室から排莢されていくのが自らの命が終わるカウントダウンにすら感じる。
ガチャンと排莢不良が起きる。まだ弾は残っているのに撃てない。仕様書を読み込んで体に叩き込んだ緊急排莢を試すが機構はビクともしない。
「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!」
ガチャガチャと何度も排莢動作をしても状況は変わらない。もう叫ぶしかない彼女は失禁した事すら分からないほどに戦場の恐怖に呑まれていた。近くによってきたインベイドに持っていた突撃砲を投げつける。効果は無い。 拳銃を使おうとするも、グリップを握った手を腕ごと殴り潰される。
「死」というものが形を持つのであればあの様な異形(インベイド)となるのだろう。
「来ないで!来ないで!」
後ろ腰にあるナタをまだ動く左腕で振り回す。当然、そんなやたらめったらに振り回した程度で当たる訳はない。そんな時だ。モニターに小さい光が映った。すぐさまその光は大きくなり、雲を上に持ち上げて周りの雲を押しのけた。刹那的なその光景を見ていると機体が激しく揺れて上下がひっくり返った。彼女は乗るBFがゴロゴロと砂浜を転がり、その際にコックピットインテリアに頭を強く打ったのか、意識を失った。
- 59アルゼリヤ◆XGxCas/OAU25/10/14(火) 23:55:48
- 60アルゼリヤ◆XGxCas/OAU25/10/15(水) 15:09:13
- 61ニロ◆qZFKl2dobU25/10/16(木) 12:34:09
コックピット内は外部から強制的にハッチが開けられたことを知らせる甲高いブザーアラートが鳴り響く。
遠くでアラートノイズが聞こえるとニロは認識する。重たい瞼を持ち上げると磨りガラスのようなボヤけた視界と脳が認識出来る様になった為にアラートが大きくなっていく。1度瞬きをすると、上部のハッチが開けられて、冴える様な青と蒼の空が見えた。人が覗き込んでいる。
「だ、誰?!」
ニロは怯えるように叫ぶ。
「来ないで!」
胸の前につけたホルスターから拳銃を抜き、その人影に向かって放つ。.45ACPはハッチの装甲に跳ねてサイドモニターに当たる。震える手を抑え込む様に構えてもう一度撃とうとした時、過度の興奮状態であるとし、着用していたパイロットベストの襟に取り付けられた鎮静剤が打ち込まれる。その数秒後には震えは止まり、もう1度意識を失った。頭部から出血しているが、外傷は酷くない。呼吸も自発的に行えている。ひとまずは安静状態となったのだ。
- 62アルゼリヤ◆XGxCas/OAU25/10/16(木) 22:35:09
「なっ!?」
初めて銃口を、BFの外で向けられた。
頭が真っ白になった。離れたいのに動かせない。できたのは目を瞑る事だけ。
「…あれ…何も、ない?」
激しく脈打つ胸を抑え、コックピットへ視線を投げる。
パイロットは女性だった。着ているベストには見覚えがある。今度は鎮静剤を打たれて眠ったらしい。
額に血が見える。転げ落ちた時、頭を打って気絶していたのか。
「…危うく…死ぬ所だった…はぁ…」
そんな目にあっても、放ってはいられない。
コックピットの中に入り、胸を抑えつつ反対の腕でパイロットを抱える。
狭いコックピットより、外に出して風に当てる方がいい。そう判断しての行動だ。
- 63ビリー◆iQfPZg8dUM25/10/17(金) 14:24:25
馬鹿げた爆発が起きた。奥から迫る衝撃波は雪崩込んできたインベイドを舞いあげ、遅れて到達した熱波でこんがりと焼いた。一瞬で機体表面は高温になった。まるで予熱されたオーブンレンジに投げ込まれた様だ。爆風でガタガタと震える機体のコックピット内で届いていないのに肌がチリチリと焼かれる錯覚すら覚えた。
「カメラが逝きましたわね...ノイズが酷いですわ...」
直前で盾を構え、コックピットのある胸部ユニットは守ったが、頭部は損傷が激しいのか左側の視界はサブセンサーから入る情報も混ぜて画像補正された色がチグハグな物となっている。
「武器はまだある...よし、残存戦力の皆様と合流して今のうちに前線を押し上げますか...」
《お姉様!こちらビリー、レーダーは生きていますがカメラ左側に不調あり。武装は残っていますので戦闘は可能ですわ!》
まだ爆心地にそびえるキノコ雲がある為、どうなっているのかは分からない。だがこの規模だ。目標となるネストの反応炉が露出しているのは確実だろう。相手が立て直す前に破壊しなければ...
- 64ロイ◆/FppblxNLE25/10/19(日) 23:46:09
- 65カイム◆n2dfi5YTds25/10/21(火) 11:49:52
- 66◆YMCgTirJag25/10/23(木) 07:32:07
>>52>>53>>54>>55>>57>>63>>64>>65
キュロロロロ...
風に乗ってそんな鳴き声のような音が聞こえた。
キノコ雲が見える方角からだ。
《...インベイドか?》
ダンタリオンのパイロットはまだ残っていたかと驚愕した声を漏らす。
「おそらくはネストの主だろうな。反応炉が剥き出しになったのだろう。」
イザナギのパイロットはその質問に淡々と答え、各種観測装置を見てから反応炉が露出していると断定し広域通信を繋ぐ。
『有志部隊へ連絡。現在爆心地で反応炉が露出した。統率個体の抵抗も予想されるがここで一気に畳み掛けてくれ。』
機敏に動く事のできないイザナギの仕事はここまで。後は死線をくぐり抜けた猛者に任せよう。
- 67カロ◆XGxCas/OAU25/10/23(木) 08:34:18
「あのストラクチャーの人かな。了解、現在向かっている」
【飛行する機体のコックピットの中でさっくりと返す】
【音速を突破している。おそらく最初に着けるだろう】
「…何度も変形するのは、短い距離じゃ面倒だな…」
- 68龍影◆9BZ6kXGcio25/10/23(木) 08:54:42
- 69ビリー◆iQfPZg8dUM25/10/23(木) 23:25:34
「わかましたわ!このビリー、お姉様のロッテに恥じない戦いをいたしますわ!」
お姉様からのご指名ですわ!このビリー、死力を尽くしますの!
とはいえ、インベンドの反応はレーダーに一切映っていないため、本当にあのストラクチャーが吹き飛ばしたことになる。...あんなものを今まで使わなかったのは前理事の賢工が想定していた運用場面が無かったからなのだろう。それこそ、コロニーへのカチコミとか...
- 70夏夕◆Hr6AfVQXKY25/10/24(金) 22:11:30
「了解。白鞘機は高尾を収容して簡易拠点まで輸送、後は面田機とエレメント。香取、私の背中預けるぞ。」
指示を出してからため息を一つ吐いてから覚悟を決める。
「残るは敵の本丸のみ!もうひと頑張りだ!気張れ!」
腰部跳躍器の可動腕を動かして偏向が可能であると確認してから前に居るアウトサイドの二機に接近する。
「王さん、進行速度はそちらに合わせます。ともに極東を奪還しましょう!」
故郷までもう少し。そんな期待が滲む声色だった。
- 71東雲 台◆5Q4kt6Q.kc25/10/25(土) 18:38:36
『(ん、後方支援も厳しくなってきたし....)』
『....ボチボチ動くで!連結急げ!』
トン、とコクピットのディスプレイをタッチし
葉桜改二とメガ粒子砲のデータを重ね合わせる
それと連動するように、炉心は背中側に連結され
マシンガン式の砲身は葉桜の左腕へ、単発式の
砲身は右腕へと装填されると、そのまま機体は
ゆっくりと立ち上がり...エンジンに点火する事で
後方仕様から一気に前線仕様へと趣きを変えた。
つまるところは、合体による変形である
『後ろで見学っちゅうんも良い加減飽き飽きや、
そもそもォ故郷(ふるさと)奪取(パク)られてなァ!
怒髪天(ブチギレ)てないワケが無ェんじゃボケ!』
『害獣(インベイド)共が...首洗って待っとけや!』
統率個体(たいしょうくび)が動き出しつつある
前線にまた一人有志が集い、戦力は増強された
全ては、四半世紀近く踏めなかった祖国の為に。