【🎲/⚓️/オリキャラ】自分の好きな銃を持っている生徒が居ないので自給自足SSを書く

何故レバーアクションライフルを持っている生徒がなぜいないのじゃ、レバーアクションのショットガンを持っている子は居るというのに！！

スミス＆ウェッソン M1854とかええデザインやろぉ

銃以外のステータスは安価とダイスじゃ

学年dice1d3=1 (1)

所属

1アビドス

2ゲヘナ

3トリニティ

4ミレニアム

5百鬼夜行

6SRT

他の学園はちょっとSSが難しそうなので、m(_ _)m

名前は５つ出たら抽選にする

学園　dice1d6=5 (5)

>>2

>>3

>>5

>>6

>>7

dice1d5=3 (3)

所属部活動は・・・

1陰陽部

2百花繚乱

3お祭り運営委員会

4修行部

5忍術研究部

6安価>>13

dice1d6=1 (1)

枢々器ローって、なんて読むのが正解なんだ・・

いや、ほんとになんて読むのが正解なんだこれぇ・・・

他ステータスもダイスすじゃぞぉ

身長129+dice1d71=3 (3)

STR29++dice1d71=38 (38)

AGL29++dice1d71=42 (42)

CON29++dice1d71=51 (51)

INT29++dice1d71=70 (70)

EDU29++dice1d71=54 (54)

POW29++dice1d71=48 (48)

すっごい小っちゃい。

好感度は数が多くなるから、その時その時で決めよう。

キャラクターの個性を出す強みと弱みを五つづつ募集して抽選じゃ

読み方こなかったら再抽選していい？

>>21

まぁ・・・・・埋めちゃうか！！

う～ん、読み憎すぎる以上提案者には悪いが再抽選じゃ許しておくれ。

>>2

>>3

>>6

>>7

>>23

dice1d5=3 (3)

>>25　一言でいえばロマンじゃな。現代とではもっといい銃火器があるといわれてしまえばそこまでかもしれないが、一発一発自分の手で込めて、レバーアクションで排莢と次弾の給弾、この味が好きなのだよ。そして、現代に合わせて追加されたレールなどの拡張パーツを搭載していて、スコープやライトの取り付けもできるタクティカルレバーアクションライフル。ロマンを求めつつ、同時に機能美を持たせることが素晴らしいじゃないですか！！

もうこれ

>>16～>>18全部持たせよっと

ニヤのせいで書類仕事に追われる図

陰陽部のメンバーだけ好感度はやっておくか

ニヤ　29+dice1d71=71 (71)

カホ　49+dice1d51=26 (26)

チセ　49+dice1d51=50 (50)

二名が最大値と前後だと・・・なんだと・・

百合か！？百合を求めらているのか俺は！？

　百鬼夜行連合学院、ここは小さな学園、十人にも満たないような程の小さな集まりが連合を組むことにして集まっていき、一つの連合となった。私はそんな学院に今年から通うことになった一年生の氷川 リョウ。
　私がこの学院へと通うと思ったのは、中学生の時だった。私はあがり症で百鬼夜行連合学院、ここは小さな学園、十人にも満たないような程の小さな集まりが連合を組むことにして集まっていき、一つの連合となった。私はそんな学院に今年から通うことになった一年生の氷川 リョウ。
　私がこの学院へと通うと思ったのは、中学生の時だった。私はあがり症で誰かと話すのは本当に苦手で、私が何も気にすることなく話せたのは、大切な大切な私の愛銃これ一丁だけだった。友人を作ろうとせず（作れない）、銃に話しかけているような子は、格好のいじめの対象だった。
　あの日のことは今でも思い出せる。雨の日でいつものように同学年の子たちに路地裏へと連れ込まれ、殴られたり蹴られたり、撃たれたりと、銃を壊されたりと、されるがままにされていた。そして、ピンを抜いたグレネードを無理矢理持たせられて、向かいの店へと投げ込めと脅されていた時だった。

「ニャハハ、随分と楽しいことをしとるねぇ」

　突然聞こえてきた私達以外の声。その声を聞いた瞬間、私をいじめて居た奴らは一目散へと逃げて行って、ぼろぼろとなった私はその場に取り残された。

「全く、逃げるなんて自分たちが悪いことをしてますって認めてるもんなのになぁ」

　声の持ち主はゆっくりと歩いてきて、私の横へと来た。

「あらら、随分と汚れちゃって。大丈夫かな？」

　その人は私にやさしくしてくれた。持っていた和傘を私の手に握らせて、私が握り持っていたグレネードを誰もいない方の上空へと思いっきり投げ、空から爆発音が聞こえてきた。

「これで問題なしっと。大丈夫かな？歩ける？」

　そこで私はやっとその人の顔を見た。糸目で二つの角を持つその人、その時はまだ名を聞いたことがなかった、後に陰陽部の部長となる天地ニヤその人だった。そして、私は見惚れたと同時に一つのことを心に決めた。この人についていこう。何があってもこの人のために生きていこう。そう思ったのだ。

そういえば銃の愛称を募集してなかったので、抽選で募集じゃ

獄門

ほな上からdice1d5=1 (1)

　それから私は百鬼夜行連合学院へと進学できるように勉学を励み。そして、私は無事百鬼夜行連合学院に入学することができた。
　入学式を終えた後私達を待ち構えていたのは、いろんな部活動と委員会の人達が新入生を確保するために、勧誘が行われている。大々的に勧誘をしているお祭り運営委員会、フィットネス落語部、陶芸部、カルタ部、いろんな勧誘を受けたが、私が行く場所はこの学院に来る前から決まっている。
　私は城のような建物中を進んでいき、ある一室を目指した。そして、襖を勢い良く開けて私らしからぬほどの声を出して。

「陰陽部に入りたいです。お願いします！！」

　これが私が陰陽部へと入ったきっかけだ。

「「チセ様！！」」
「こんな真っ昼から二人して何しているの・・・」
「「チセ様の推し活です」」
「あ～、わかったから陰陽部の部室の外でやってくれないかにゃ？」
「「チセ様が風邪を引いちゃうでしょ」」
（面倒くさいのが二人に増えた）

　今日は明日やるチセ様がでる歌合せの為に万全の準備をしなければならない。チセ様の勝利が揺るがないものだとしても、何かがあってはいけないのだ。

「リュウ、歌合せの広報は済んでありますね！！」
「はい！商店街や祭り通り人の交通量が多い場所すべてにポスターの提示をさせてもらってます」
「わ～、すごいねぇ」
「「はい！！」」
「これは、仕事にならないねぇ・・・じゃ、私や茶屋にでも」
「ニヤさま？どこへ行こうというのですか？」

　一人仕事をほっぽり出して茶屋へ行こうとするニヤ部長をカホさんが掴んだ。

「明日、私とリョウは歌合せ会場のスタッフとして行くのですから明日はいませんよ」
「あのぉ・・・それ私関係ないから」
「ええ、私達が問題なく心置きなくチセ様の歌合せ肉ために明日の分の仕事も終わらせますよ」
「仕事の準備は終わらせてあります！！ニヤさまもほら！！」

　のちにニヤは語った、推し活はいいけど節度は守ってほしいと。

　

今日のブルアカ生放送カロリー高くて消化しきれねぇ・・・SS書いてきまーす

　陰陽部は少し変わった部活動だ。よく比較されているトリニティ総合学園とは違う点がある。聞けばトリニティにはティーパーティーと呼ばれる組織があり、その組織がトリニティの事実上のトップで学園のあらゆること決定することができる。つまり、あちらには部活動委員会で大きな上下関係が存在している。それに足して、百鬼夜行は多少の上下関係はあれど、立場はほぼ対等。学院のトップを張る組織は存在しないのだ。そんな中、百鬼夜行で他校で言う生徒会のような活動をしているのが陰陽部と言うわけだ。

「ニヤ様、流石に箝口令にもそろそろ限界が・・・」

　陰陽部の主な活動は百鬼夜行の事務的仕事だ。各々の委員会部活動が好き勝手をやり、新しい活動をすることも認められているが、皆が好き勝手をやっていたら組織はまとまらない。だから陰陽部は進んでそのまとめ役を買っているのだ。そして、同時に「いつも通り」な日々を過ごすために活動もしている。
　「いつも通り」、けれどいつまでもそのいつも通りが続くわけではない。いつかは陰が陽を大きく喰らって、陽の中から強い陰が生まれる。

「大丈夫大丈夫、まだこのままで大丈夫よ」
「ですが」
「下手に事を起こせば肯定することになるからねぇ。まだ、その時じゃないよぉ」
「はぁ」

　今の百鬼夜行では水面下で問題がいくつも起きている。まだ、表面的には大きな問題と成っておらず多くの生徒達には気が付かれていない。それでも、気がついている生徒は気がついている。

「でしたら、百鬼夜行自治区の治安維持は」
「これまで通り百花繚乱に任せておけばいいから」
「・・・部長と副部長が不在なんですよ？そんな所に任せて」

　百花繚乱紛争調停委員会、元々小さな集まりが幾つも集まった百鬼夜行は連合となった直後多くの小競り合いがあった。そんな小競り合いを鎮めるために、当時の人が作ったのが百花繚乱紛争調停員会。その当時から今日のこの日まで代々受け継がれてきた。今は治安維持組織としての側面が強くなってきたが、百鬼夜行の華のある組織だ。そんな組織が今、崩壊の危機を迎えている。
　部長と副部長両名の失踪、その行方はわかっていない。百花繚乱と陰陽部、口の固い部活動の子達が捜索を始めてそれなりの日数が経っているが、どこへ向かったかの手掛かりすら見つかっていない。

「せめて、代理の部長を立てたりしないのですか？」
「そうしたら、今の百花繚乱に二人が居ないと公でわかるからねぇ」

　百花繚乱の部長、副部長の不在は今極秘事項になっている、だから、大きく事を動かせない。

「ああ、そうだ」
「？どうかしましたか？ニヤさま」
「リョウが出向すれええんじゃないかな？」
「は、はぁぁ！？」

　突然なニヤ部長の決定で、私は出向することになってしまった。

「はぁ・・・まさか私が百鬼夜行を離れる日が来ることになるなんて」

　私は今、DU地区へと来ていた。何でも先日連邦生徒会所属の連邦捜査局シャーレと呼ばれる組織が設立されたのだ。その組織は一言で言えば超法規的機関で、現行の決まりには縛られずに活動することが認められていて、百鬼夜行も他の学園の自治区を含めて好きに戦闘行為をすることが認められている。加えて、学園の垣根を超えて生徒をシャーレに所属させることができる。他にも色々と学園の問題に干渉することが認められていて、明らかに普通な組織ではなかった。そして、そこの部長・・・じゃなくて先生と呼ばれる人がその組織のトップになる。なんでも先生と呼ばれる人はキヴォトスの外から来た大人だとか・・・あと私達と違って銃弾一発でも致命傷で逝ってしまうかもしれないのに。どうしてそんな人をわざわざ読んだのか疑問が尽きない。

　DU地区にあるビルを登っていき、ある部屋の前に立つと息を呑み戸を叩いた。

「す、すみ、すみません。ほ、本日付で、百鬼夜行・・・隠・・・陽部から、しゅ出向して、来ました。氷川 リョウです。よ、よろしく、おねがいします！！」

　話し慣れた相手じゃないため、思うように声を出すことができず何度も言葉を詰まらせながら挨拶をした。

先生は男OR女？

dice1d3=2 (2)

１男２女３オネエ

「いらっしゃい、話は聞いてるよ。ほら、そこに座って」

　先生に促されて、私はソファに座り、提げていた私の獄門を私の横に置いた。

「氷川リョウちゃんでいいんだよね？」
「は、はい！！」
「大丈夫、そんなに緊張しなくていいから。そうだ、なにか飲み物を淹れようか、何か飲みたいものはあるかな？」
「え、あ、ホットミルクをお願いします」

　先生は備え付けの冷蔵庫から紙パックの牛乳を取り出して、二つのコップにミルクを注ぎ、それを電子レンジへと入れて温めた。

「はい、やけどしないようにね」
「あ、ありがとうございます」

　私はホットミルクを受け取り、一口含み心を落ち着かせた。

「それにしても、よく私の所に出向しようって思ったね。私が言うのも何だけど、まだ設立して一週間も経っていないのに」
「陰陽部の、ニヤ部長の判断ですから。私もどうしてそうしたのかまでは」
「そうなんだ。あ、嫌だったら無理しなくていいからね？」
「いいえ、ニヤ部長から任されたからにはやり通してみせます」

　ニヤ部長から任された仕事を途中で放り投げるなんて絶対に有り得ない。それが例え本来なら嫌なことであっても喜んでやって見せる。
　そんなわけで、私はシャーレの先生の仕事をお手伝いすることになった。

　陰陽部の基本な仕事は事務仕事。地頭は相当良い方だと自負しているため、こうした沢山の書類を山を相手にすることは慣れている、のだけれど。

「あ、あの」

「どうしたんだい？」

「どう考えても、先生と、私一人で処理する量には思えないんですが」

　たった二人、しかも先生にしかできない書類が多く混ざった書類山。一体、どこの誰がこれだけの仕事を私達に割り振っているんだ？

大量の仕事をどうする？

>>60

　とりあえず目の前にある仕事を片付けていくしかない。使い慣れた小筆を手に、目の前の仕事を片付けていく。
　シャーレに舞い込んでくる仕事は、基本的には色んな学園でたらい回しにされてきたものだ。そのため、流石に猫探しの依頼を見たときは探偵や猫捜索を仕事にしている業者を頼ってもらいたい。
　ひとまず、舞い込んできている仕事すべてに目を通して、全てに優先順位をつけていく。シャーレを便利屋と思っているような物はすべて最低順位。よっぽど時間に余裕ができた時にやるか、差し戻す。
　最優先事項となった物を先生に渡して・・・先生？すべての仕事をこなそうとしてたら時間と効率が圧倒的に悪いですから、仕事の選別をしましょう！？

　それからしばらくの間先生との一緒に仕事を進めていく。

これは、たった二人でやる仕事量じゃないですよ

　私がシャーレへと出向してしばらくした頃、私が先生と話すのにそこまで緊張しなくなってきて、先生の人となりが何となくわかってきた。この人は自分のできることならば、自分の手が届くとかそんなところではなく、たとえそこが崖だろうが構わずに飛び込んで手を掴もうとする。そんな人だった。
　誰かを助けようとする心意気は好意的に思える。けれど、その人の良さは感心できないものだった。
　そんなある日のこと、私はシャーレの近くの部屋を借り毎朝シャーレへと通っていた。先生は住み込みでシャーレに居るため、毎朝郵便受けにある郵便物を取るのは私の仕事となっていた。とはいえ、このご時世わざわざ郵便で届くようなものは少ない。
　毎朝情報収集という名の名目で受け取っている各社の新聞。あまりネットワークには強くないためわからないが、ネットワークというのは情報の偏りが発生しやすいと聞いたことがある。その点、新聞はそうした偏りは起きにくい、まぁ出版社によって多少の偏りは生じてしまうだろうけど。

「あれ？」

　いつもの新聞がたくさん入っているのだろうかと思っていたが、夕刊で届いていたのだろうか、一通の手紙が投かんされていた。
　一体何処の誰がシャーレに手紙という形で送ってきたのだろうか。基本的な受付は専用のホームページ等のオンライン上の窓口があるというのに。送り主はいったい誰なのだろうか、手紙をひっくり返し送り主を確認する。

「アビドス高校？」

　その地名は聞いたことがあるものの、その学校の名を聞いた覚えはない。その地域の小さな学校なのだろうか、そう思いつつも他の郵便物を手にして、エレベーターへとなりシャーレの部室へと向かった。

「先生？シャーレ宛にこんなお手紙が来てましたよ」

　私は先生に手紙を受け渡す。先生はくるっと一周させて手紙を確認して、未開封であることを確認してから、ペーパーナイフを使い封を切って中身を確認し始めた。
　先生が手紙を読んでいる間に、郵便物の選別をしていく。そして、選別が終えたタイミングで先生が手紙を読み終わったのか、がたっと椅子と机で音を立てて立ち上がった。

「！？せ、先生どうしたのですか！？」

　先生はタブレットを手にそのまま椅子に掛けていたスーツを走りながら着て、部屋を出て行ってしまう。

「あ、あの！？出張ですか？！ちょっと、どこに行くつもりですかぁ！？」

　愛銃のスリングを手にして持ち上げると、そのまま走っていく先生を追いかけていく。先生が突然走り出したせいで、碌なものは持っていない。少額のお金とスマホ、学生証に愛銃と、十数発程度の弾薬だけだ。まったくの準備ができていない状態で、私は先生の後を追いかけてDU地区を駆け抜けていくのだった。

　走る先生を追いかけていき、電車に乗ったところでようやく先生に追いついた。

「せ、先生。一体どこに向かうつもりなんですか。さっきの手紙に一体何が書いてあったんですか」

　息を切らしながら、先生がどこへと向かうつもりなのか、なぜ走り出したかの理由を問う。

「アビドス高校だよ。彼女達から救難申請だよ、今すぐにでも行かないと大変なことになる」
「は、はぁ・・・で、先生」
「何かな？」
「出張するための準備してあります？」
「・・・」

　この大人は大丈夫なのか？とりあえず、私は急いでスマホを操作してアビドス高校について調べる。アビドス地区にある高校で、少し前から生徒数が極端に減少し始め、既に限界学校となっている。で、砂漠のど真ん中とも言える場所だ。

「先生？砂漠用の装備を持っていますか？」
「えっと、砂漠？」
「・・・今からでも装備を買いに行きましょうか」

　無理矢理先生を近くのお店へと連れて行き、装備を購入する。費用は全額先生のカード払いで。

「とりあえず、これだけあれば大丈夫でしょう」

　一枚のマントに缶詰の食料とビーフジャーキー大きめの水筒。私が先生の護衛をすることになるため、追加で多くの弾薬を購入して、急な戦闘にも備えて置く。ある程度の準備を整えたうえで、先生と共にアビドス高校へと目指すことにしたのだけれど・・・

「お、思っていたよりも暑いですね」

　夏季の百鬼夜行地区にも負けないほどの気温をして、日陰と言えるような休めるような場所もなく、大した風も吹かない。あまりの暑さに思わず水筒の水を何度も飲んでしまう。

「はぁ、はぁ」

　幸いまだアビドス地区の住宅街でスマホの圏内であるため正確な自分たちの居場所を知ることはできる。少しずつ着実にアビドス高校へと近づいてきているが、思うように途中で休憩することができず、体に溜まった熱気を排出することができない。

「飲食店が少ないとは聞いていましたが、ここまでないモノなんて」

　コンビニやファミレスで冷たい飲み物を飲みながら休憩を取ろうと考えていたものの、全くと言っていいほど店が見当たらない。

「せ、先生。あそこに日影がありますから、そこで休憩しましょう」
「そうだね」

　日陰に腰を下ろし、休憩をする。直射日光がなくなり多少は涼しくなりつつも、気温が熱いのは変わりないため、涼しいというよりまだ暑いの方だ。水筒の水を飲みつつ、ウエットシートで体中の汗を拭きとる。

「先生も、少しでも体温を下げてください」
「ありがとう」

暑い、休んでいるのに休めない

リョウの幸運　dice1d100=71 (71)

dice1d100=8 (8)

　暑さでそろそろ意識が飛ぶんじゃないかと思っていると、私たちの前でキキっと何かが音を立てた。その音が一体何なのかを確認しようと顔を上げると、ライディングバイクに乗っている一人の少女が私たちの目の前にいた。
　灰色交じりの白髪で獣身を持ち、どこかの学園の制服に身を包んでいる少女は物珍しいものを見るような顔で、私たちの事を見ていた。

「こんなところで何をしているの？」
「あ・・・えっと」

　ああ、こういう時にもちゃんと声を出せない自分が本当に嫌になる。先生は・・・もう暑さで倒れてるし！？ど、どうにか私がちゃんと話さないと。

「わ、私たち、連邦、捜査局のしゃ、シャーレの」
「シャーレ？もしかして、そっちの倒れている人って」
「う、うん。先生、だよ」

　目の前の少女はこの人が大人なの？という疑問を浮かべてみている。

「その、どこか、休める場所、ないかな？ここじゃ、十分には休めない」
「ん、こっち」

　見るからに熱中症予備軍な先生をこのまま放置していたらやばいことになるのは伝わったのか、すぐに少女は先生を担ぎ上げて自分の後ろに乗せて、ライディングバイクに跨る。

「そっちは動ける？」
「どうにか、あんまり遠くだと難しいけど」
「それなら大丈夫、ついてきて」

　走る彼女の後を追いかけていくと、古びたというよりは劣化の激しい校舎が見えてきた。ああ、ここが・・・

「アビドス高校なんだね」
「知ってるの？」
「私達ここに用があってここまで来ていたから」
「そうなんだ」

　少女に案内されて、教室の一部屋へときた。

「シロコ先輩が、〇体を持ってきた！？」
「いや、生きてい、ますからね？」
「ついにやったんですか！？」
「ええと、とりあえずスコップで」

　部屋に入った瞬間、とんだ物騒なことを言うことに子達に思わずあきれてしまう。あと、生きていますからね？

「違う」
「あのぉ、れ、連邦捜査局、シャーレから来ました」
「え？シャーレ？ってことは」

　そこで中にいた三人の視線が少女に背負われている先生のほうへといった。

「そ、その人が、シャーレの先生、です」

　私は先生の提げているシャーレの証を皆に見せた。

「えっと、その人がシャーレの先生だとして、どうしてシロコ先輩が背負ってるの？」
「熱中症予備です」
「あ～」
「なるほど」
「水と氷枕を持ってきます」
「ん、とりあえず、椅子を並べて寝かせる」

　私達は部屋にあった椅子を一つに並べて、その上に先生を寝かせた。

　先生を寝かしつけると、私は部屋の隅のほうに座り気配を消そうとした。

「ところで、あなたの名前は？」
「え？あ、わ、私ですか？」

　一番身長と胸のたわわを持っている子が私に話しかけてきた。できれば話しかけて来ないで欲しかったのだが、話しかけられてしまった。

「ひゃ、百鬼夜行、連合学院、陰陽、部の氷川リョウ。です」
「百鬼夜行の生徒さんですか？黒い翼ってトリニティってイメージがありますけど」
「あ、烏、天狗です。そっちと、は違います」

　言葉を詰まらせつつ、質問に答える。お願いだから早く終わってください。

「ん、ちっさい」
「・・・そうですね」
「ちょ！？シロコ先輩？いくら事実でも言っちゃいけないことが」
「撃っていいですか？」

　小学生の時から全く身長が伸びてないのよ！！」

「それにしても、どうして百鬼夜行の生徒がシャーレの先生と一緒に？」
「陰陽部の、部長の指示で、シャーレに出向してます・・・」
「なんで？」
「さぁ？」

　実のところ、私もどうして百花繚乱ではなくシャーレに出向することになったのかは私にもわからない。ニヤ部長との話の流れからして、てっきり百花繚乱に出向することになると思っていたのに、気が付けばシャーレに出向することになっていた。まだ、ほかの百鬼夜行のどこかしらの組織に出向するのならばわかるものの、全く関係ない場所に出向しているのでなおさらわからない。

「うへぇ、お客さんが来てるって聞いたけど」

　私よりも少し背が高い少女が戸を開けて入ってきた。

「うわ、大の大人が椅子の上で寝かされてるし・・・え？私よりも小っちゃいこって久々に見たかも」
「撃ちますね？！」

　私は持っていた獄門のレバーを下げてチャンバーに弾薬を送り込み構えるが、銃身を蹴り上げられて明後日の方向へと向いた。

「ああ、気に障ることを言っちゃったかな？」
「ッチ、私が小さいことを言っていいのはニヤ様だけです！！」
「うちの者たちがすみません」

　メガネの子が謝ったが、本当にここの人達は一体何なんですか。こっちは久しくニヤ様に会えていないからニヤニウムが接種できていないっていうのに、ああ、おかげでイライラしてきた。今度どこかで休みをもらってニヤ様にたっぷり甘やかしてもらわないと、この心の苛立ちは決して収まらない。

「ああ、獄門。ここぶち壊していいよね、私が気にしていることを言ってる奴らをぶっ飛ばしていいよね」
「えちょ、シロコ先輩、ノノミ先輩？あの子に何したの！？」

　私が銃を構えなおして、引き金に指をかける。

”リョウ、落ち着いて”

　そこで先生の声が聞こえてきた。

修正前貼っつけてた…
百鬼夜行連合学院、ここは小さな学園、十人にも満たないような程の小さな集まりが連合を組むことにして集まっていき、一つの連合となった。私はそんな学院に今年から通うことになった一年生の氷川 リョウ。

　私がこの学院へと通うと思ったのは、中学生の時だった。私はあがり症で誰かと話すのは本当に苦手で、私が何も気にすることなく話せたのは、大切な大切な私の愛銃これ一丁だけだった。友人を作ろうとせず（作れない）、銃に話しかけているような子は、格好のいじめの対象だった。

　あの日のことは今でも思い出せる。雨の日でいつものように同学年の子たちに路地裏へと連れ込まれ、殴られたり蹴られたり、撃たれたりと、銃を壊されたりと、されるがままにされていた。そして、ピンを抜いたグレネードを無理矢理持たせられて、向かいの店へと投げ込めと脅されていた時だった。


「ニャハハ、随分と楽しいことをしとるねぇ」


　突然聞こえてきた私達以外の声。その声を聞いた瞬間、私をいじめて居た奴らは一目散へと逃げて行って、ぼろぼろとなった私はその場に取り残された。


「全く、逃げるなんて自分たちが悪いことをしてますって認めてるもんなのになぁ」


　声の持ち主はゆっくりと歩いてきて、私の横へと来た。


「あらら、随分と汚れちゃって。大丈夫かな？」


　その人は私にやさしくしてくれた。持っていた和傘を私の手に握らせて、私が握り持っていたグレネードを誰もいない方の上空へと思いっきり投げ、空から爆発音が聞こえてきた。


「これで問題なしっと。大丈夫かな？歩ける？」


　そこで私はやっとその人の顔を見た。糸目で二つの角を持つその人、その時はまだ名を聞いたことがなかった、後に陰陽部の部長となる天地ニヤその人だった。そして、私は見惚れたと同時に一つのことを心に決めた。この人についていこう。何があってもこの人のために生きていこう。そう思ったのだ。

　苛立っている私を鎮めるように先生の声が聞こえてきた。先生の方を見れば額に氷枕を当てつつ、ゆっくりと体を起こしている先生の姿があった。

「先生、まだ横になっていないと」
”大丈夫だよ。このまま横にはなっていられないから”

　先生は自分の体の状態を考えず、起き上がり周囲の様子を確認する。

”ここは、アビドス高校でいいのかな？”
「はい、ここはアビドス高校の廃校対策委員会室です」
”廃校？”
「それって、どういう」

　どういう委員会なんだ、と聞こうとしたときだった。外からなん十発もの銃声が鳴り響き、校舎の壁に当たり窓ガラスが割れる音が聞こえてきた。

「あいつら！！また！！」

　何が起きているのかと困惑している私と先生をよそに、アビドス生徒達は自分達の武器を手にして外へと出て行った。いや、本当に何が起きているの！？