- 1亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/20(月) 23:33:43
- 2ギルドの掲示板◆bV/yQnEhgU25/10/20(月) 23:49:15
【直剣売ります】
状態良し。鞘と負い紐付き。値段は交渉次第。旧帝国の制式品。出所をいちいち詮索せぬ紳士には割引。興味のある方はぜひ《亀の甲羅亭》まで。 - 3ギルドの掲示板◆bV/yQnEhgU25/10/20(月) 23:52:28
【下女募集】
仕事内容:雑用全般、生理的欲求への対処含む
報酬:遠征ごとに銅貨三枚
条件:40に満たぬ女のみ - 4ギルドの掲示板◆bV/yQnEhgU25/10/21(火) 00:05:37
【兄弟姉妹よ、来たれ!】
強者の専横、弱者の窮状、あるいは自らの内なる矛盾を正すことを望む全ての人々へ───亀の巡礼団はあなたを待っています。詳しくはお近くの亀の聖印を持つ者まで。 - 5二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:07:24
保守
- 6二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:09:24
保守
- 7二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:11:24
保守
- 8二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:13:24
保守
- 9二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:15:24
保守
- 10二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:17:50
保守
- 11◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 06:54:48
建て乙です
- 12狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 07:43:26
たて乙ですのー
- 13狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 21:17:40
(※前スレ完走あげ)
- 14ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 21:19:44
- 15狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 21:22:09
- 16ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 21:23:31
- 17狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 21:26:19
- 18二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 21:28:24
- 19◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 21:29:26
(自分です)
- 20狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/21(火) 21:29:43
- 21ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/21(火) 21:59:39
- 22亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/22(水) 02:02:01
- 23貝人の姫◆cSqrBBTNDY25/10/22(水) 07:11:25
- 24狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 07:27:10
- 25ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 07:35:02
- 26狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 07:54:41
- 27ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 08:00:10
- 28狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 17:42:17
- 29ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 18:29:48
- 30狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 18:31:35
- 31ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 20:31:45
- 32狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/22(水) 22:22:40
- 33ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/22(水) 22:29:06
- 34亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/23(木) 01:14:45
- 35亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/23(木) 01:16:50
(※おろ?ダークファンタジーにしたつもりなんですが…)
- 36貝人の姫◆cSqrBBTNDY25/10/23(木) 06:12:49
ふむ……そうじゃな、賊などについては何も聞いておらなかったぞよ。ただ魔物の駆除を、という依頼書を剥がしたのみ……
【考え込みながら頷く貝姫】
湯浴み中でも寝ているときでも、大抵の不届き者は"捻り潰せる"、"返り討てる"自信はあるが……それでも戦力は減るのは事実じゃ。
【ちなみに、これは余談だが、海棲人は精気を吸収して力を得ることができる。】
……あぁ、貴公は違うから安心するのじゃ。
……何かを謀っている上での、行動かのう?
【ゆっくりと、考えを口に出す】
しかし、それならばもっと良い方法はあるはず……例え、妾たちを亡き者にするにしても…
(※…………あっ、よく見たら、変更されてましたね…スレ画が同じだったので、勘違いしてました…すみません…!!!)
- 37狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/23(木) 07:07:11
- 38ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/23(木) 07:13:58
- 39亀の司祭◆bV/yQnEhgU25/10/24(金) 01:35:00
- 40貝人の姫◆cSqrBBTNDY25/10/24(金) 10:38:45
うむ……妾は一介の冒険者…よく依頼を受ける故に、あまり探りを入れると何もなかった場合が大変じゃ。
この件には司祭である貴公が適切であろう……よろしく頼むぞよ!!
【肉感的な唇を真一文字に引き結び、真剣な表情で頷いた】
おっと、妾としたことが不用意に怯えさせてしまった…すまぬ。
【バツが悪いといった表情で後頭部に突き出した三叉の巻貝殻を掻き、ぺこりと頭を下げる貝姫】
こちらも重ね重ね伝えるのじゃが…妾は全〜く、気にしてはおらぬぞよ?
【ひらひらと手を振り、ジェスチャーでも示しつつ】
それに、聖職者の其処は神に誓う聖なるもの、捻り潰すのは……っと、また物騒になりかけた、すまなんだ……
む、大図書館とな?確かに頻繁に酒を飲んだり依頼を受けたりしているが……
……ふむ。
ならば互いの機会が丁度いい時に、助けてくれると助かるのじゃ!
進捗状況を共有してくれるのも、ありがたきことよ…改めて、よろしく頼もうぞ!!!
【と、陽気な声色で手に持つ杖を掲げた。挨拶らしい。】
- 41狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/24(金) 21:32:09
- 42ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/24(金) 21:35:15
- 43狼の獣人◆sQCNAT0b2F5D25/10/25(土) 23:31:44
- 44ハルバード◆.a0KX1VzTY25/10/25(土) 23:42:36
- 45アンテル◆mPThu6hceA25/10/26(日) 10:54:52
北の旧国境に位置するフラニエルタの地は、一足先に訪れた冬の寒気に包まれて、新雪の降り積もった凍土を曝け出していた。
生命の気配すら希薄な寒々しい世界、遥か北の山岳地帯に薄っすらとかかる霧霞のヴェールは、その実命を蝕む瘴気の巣だ。
人類に残された最北端、天険の地、踏み入る人影さえ疎ら、だからこそ、その黒色はよく目立つ。
────────────サク、サク、ッ……。
・・・ ・・・ ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
黒い髪、黒い服、黒いコート、黒い布に包まれた二つの得物。
降ったばかりの雪上に刻む足跡は、純白に覆い隠された黒光りする土くれを捲り上げて、残す。
数十年前まで、ここには北方諸国を睨む国境都市があったらしい、今や見る影も無いが、氷塊と土に埋もれた瓦礫をブーツの厚底が踏み潰した。
まるで、知らぬ死者を送る時の様に、何の感慨も抱かずに。
「────────────フゥゥッ……」
元々は街を構成していた家屋の瓦礫から、埋もれる様に隠れ潜んでいた二匹の狼が、通り過ぎる女の無防備に見える背中に舌舐めずりと共に唾液を溢す。
じり、じりり、雪原を歩むのに特化した合計8本の足は音も立てずに忍び寄る、それは容易い、飛び掛かって首筋を食い破れば終い。
その筈だった、が。
・・
「……一発」
溜息に次いで紡がれた、静かな声、そこに込められた確かな殺意、────────────足がぴたりと止まるのと同時に、女は手にした黒布の縛りを解いた。
銀色の、長銃だ、女の腕には重々しい印象を与えるそれを携えて、ボルトを引き弾を装填する動作に二秒もかからない。
「使ってやる、塵共」
獲物へと視線を向けることも無く虚空へ弾いた引鉄、銃口から射出された弾頭は、それ自体が一つの生物であるかの様に空中で自在に軌道を変えながら、背後の狼達の頭蓋を続けざまに割り砕いた。
名を“アンテル・マグノリア”、女には目的があった、女は冒険者であった、そして、今日の女は狩人(ハンター)であった。 - 46ライドウ◆.a0KX1VzTY25/10/26(日) 12:22:15
- 47アンテル◆mPThu6hceA25/10/26(日) 19:01:05
発砲音と続いて渡り合った金属音、頸を刎ねられた狼がゆっくりと頽れ、雪原に赤い紋様を染み広げて行く。
それは今日の標的では無い、寒気に異常をきたさぬよう解いた黒布で再び長銃を包み込みながら、アンテルの褪せた金瞳は背後の鎧武者をじろりと睨みつけた。
「さっきから……」
威圧的な声色、他者を拒絶する様な熱量の無い視線、一分の隙も無くその身を包み込む重厚な黒。
アンテル、“錆銀”のアンテルとはともすれば彼も知った名だ、どちらかと言えば冒険者の間では悪名として。
得物を背負いなおし、小さく白んだ息を吐いて歩き出す。
「付いて来ていたのはお前か、サムライ、……余計な手出しだ、帰れ」
不意に凪いだ空気は澄み渡り、彼女が向かう先の景色を陽光が導いている、背の高い針葉樹の林だ。
かつて、フラニエルタが滅ぶ前、そこには貴族の過ごす屋敷があった。
今や主を失い寂れていく定めだが、……今から数か月前、とある魔物が近隣の都市を襲い、十数の人間の子供を攫って逃げたという話。