エタっていたシリーズ、『葬儀人はかく語りき。(元:葬儀屋はかく語りき。)』の投稿開始という近況ノートからおよそ一か月。
たった一話投稿しただけで更新はありませんでした。
それはまあ、わたしがただ単に未熟なだけなんですが……。
まずこれはジャンル的にホラーなんですが、ホラー書くの苦手だなとこれを書いていて初めて知ったことと、設定があまり固まらないまま見切り発車といういつもの癖をやってしまったことと、あとは単純に怠けてしまっていたのです。
そんなこんなでほったらかしにしていたら、ふといい設定が浮かんで、いい場面が浮かんで、それが手伝って高揚感が生まれて執筆意欲が湧いてきたのです。
それでいま、第二話(〝話〟といっても章的な扱いです)を書いています。ええ、そうです、第二話。第一話すっ飛ばして第二話ですよ、いかれてますねまったく。
話の都合上、第二話から公開するわけにもいかず、結局いますぐに投稿できるわけでもないんですが……。
このまま行けば、第一話もすぐ書きあがると思います。あ、これ八割がた嘘だと思って受け止めてください。期待させて下げるタイプらしいので、わたし。そもそも期待してくれるほどの読者がいないんですがね。
そんなわけで。
予告です。もちろん、葬儀人の。
〈第一部〉
第一話
ふたりの少女、落ちて、落ちてゆく。
葬儀人の少女とふつうの少年は出逢い、幽閉され、呪われ、そして光を求める。
ダーク・ジュヴナイル・ストーリー、開始。
第二話
束の間の平和。
しかし平和の中にも危険はある──?
少年と少女ふたり、彼らの雑居問題はどう解決するのか。
第三話
遺された写真館、生ける屍《リビング・デッド》と幽霊《スプーク》、命の容量と魂の質量。
──神よ、ご照覧あれ。
かの神父は、六連銃を抱いて魔を滅するだろう。
第四話
悪魔使い、悪魔もどき、悪魔殺し──邂逅を果たす。
そして目覚める腐り魂。
第五話〈第一部最終話〉
来たるハロウィーン、暴走する腐り魂、神父の娘の内に秘めた過去、少年と少女の約束。
──だいじょうぶ。
──きみの悪夢なんて、俺が喰い破ってみせるよ。
というわけで。
〈葬儀人〉第一部の予告でした。
前述のとおりでいくと、これはホラーというジャンルにするつもりだったんですが、これをホラーというのはすこし……と思ったので、〈ダーク・ジュヴナイル・ストーリー〉と称することに決定いたしました。ホラーっぽい要素はありつつも、しかし本格ホラーをやるわけではない、と言い訳をしつつ……はい、そのとおりです。逃げました。ホラー好きな人たちからすればあんまりにもあんまりだと思ったので、こういう形におさめました。
なのでタグの〈微ホラー〉というものも取り下げますのでどうかご容赦を。
……ええと、続きいいですか?
はい、さっさと終わらせますので。
せめて今年のハロウィーンまでにはこの葬儀人の第一部、完結させたいと思っておりますので。どうかよろしくお願いいたします。
ちなみにこの作品はとある作品たちに影響を受けています。
ひとつは、『魔法使いの夜』。
これは、まあなんとなくわかりますよね。もうパクリと言われても仕方がないぐらい舞台設定がアレなので。あ、でもきちんとキャラとかそういうものは差別化してますから大丈夫なはず……だよな?
もうひとつは、『雑居時代』。
かの氷室冴子さんがむかし書かれた少女小説で、『魔法使いの夜』のシナリオライターである奈須きのこさんが大いに影響を受けたというものです。
そして最後に。
『血界戦線』
え、なんで?
って思ったひともいるでしょう。わたしもです。
上記の二作品と比べると受けた影響度合いは小さいくらいなんですがね。
まあ作品そのもの──というより作中に登場する語り部的ポジションの〈レオナルド・ウォッチ〉に影響を受けたと言いますか。
彼のおかげで、「ああ──俺は等身大の男の子ががんばる話が好きなんだな」と気づけたわけです。そのくせ読んでるものといったらハードボイルドものばかりですがね。
なので、どう影響を受けたか興味のある人(そんな物好きいるわけない)は、守弥九郎という登場人物に注目してみてください。ほんのちょっとかもしれませんが、確実にエッセンス入っちゃってますから。
あとこれについて補足ですが。
血界戦線は漫画版はむろん大好きなんですが、わたしアニオリが多分に入ったアニメの第一期も個人的には大好きです。ラスト、たまんないっすもん。
なので拙作『葬儀人はかく語りき。』のオープニングテーマは(わたしの脳内では)、BUMP OF CHICKENさんの『Hello,World!』ですし、エンディングテーマはUNISON SQUARE GARDENさんの『シュガーソングとビターステップ』なんです。
…………。
いくらなんでも失礼すぎるだろ、俺。
(ちなみにいま、秋田禎信さんによるノベライズ本も読んでます。まず、ザップさんが主人公のやつから!)