概要
勇者さまが助けに来るのをのんびり待ってたらババアになっちゃいますね!
古の竜の末裔と言われる英雄王ロートシルト、その孫娘の竜姫ラフィーがある朝目覚めるとそこは見知らぬ部屋だった!王都の自室で腹を出してぐーすかぴーと爆睡している間にまんまと魔王にさらわれてしまったのだ!すぐさま英雄王ロートシルトは勇者に竜姫の救出を命じるが、勇者はついこのあいだ元服したばかりのヒヨッコ!レベルを上げて助けに来てくれるのを大人しく待っていたんじゃババアになってしまう!花の命は短いのよ!こうなったら自力でなんとかしよう!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!平和からすれば戦いといったらこういうもんなのだ
冒頭で述べられる世界の成り立ちを見て、最後まで読み通せば、なるほど一本繋がってなるほどである。 中年おじさんの作り方と構成自体は似ているが、いかんせんファンタジーもファンタジーでファンタジー世界なので、出来ることややることのふり幅が大きい、平気で千年という気分にもなるといえば、なるほどである。
で、どういう構成が似てたのかと言えば、要はあらすじ部分にたどり着くまでの準備時間をある程度与えてるという具合になる。 そしてラストで一挙にお話を結ぼうとする辺りが描き方に結構つながりを感じるという具合だった。
お話しとしては割と姫がサバサバしてるのと、ちょっと古風な下ネタが合間合間に出てくるあたり…続きを読む - ★★ Very Good!!処女厨だから絶対に許せねえ。俺の一角獣が泣いてる
コメディとシリアスのバランスが良い。作者お得意のテンポの良い会話に乗せられて読み進めるうちに気が付いたらアツい展開に巻き込まれている感じ。読ませる力があると感じる。
キャラクターにも魅力があって、作者独特のメイキングが施されているのでハマる人はみんな好きになると思う。
恋愛要素はそこまで惹きつけられなかったが童貞魔王の描き方についてはもっと無様にカッコ悪くお願いしたいものである。童貞はこんなにかっこよくないよ。嘘はいけない。
一度読み進めれば嘘のように最後までするするっと読まされてしまうところが、本作の最大の、というか作者の最大の強みであると思う。
物は試しと思って一度読まれたい。