概要
幼い頃から、青空を自由に飛ぶことを夢見ていた女の子。
ある日、ひょんな出来事からパイロットとして飛行機に乗り込み、ついに憧れの空に飛び立つ!
彼女の前には、澄み渡る青い空と、果てしなく続く真っ白な雲海――。
雄大な空の世界を舞台に、個性豊かな頼れる仲間と、ちょっと厳しいけど優しい先輩と一緒に、ちょっぴりドジな新米パイロットの女の子が「一人前」を目指して頑張っていく、戦場が日常のストーリーです。
☆「空戦シーンから読みたい!」という方は
【第一章 制空権 燕たちの闘い】からお読み下さい!☆
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・本作は「群像劇」の形態で進みます。
・急降下爆撃部隊に所属する主人公を中心に、戦闘機部隊、機甲部隊、砲兵部
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!こだわりの描写が素敵です!
やはり、小説は良いですね。
”みんなちがって、みんないい”とは、金子みすゞ先生の『私と小鳥と鈴と』の最終フレーズですが、これはどのような創作にも当てはまると思っています。
飛行機への愛は私も防衛太郎先生に負けないと思っておりますが、その愛へのアプローチが異なっており、自分ができない、もしくはしない表現方法が読んでいて誠に気持ちが良いです。
メカニズムと言うものは、全く知らない人には説明してもなかなか本質が伝わりません。どうすれば伝わるか・・・作者の腕の見せ所かと思います。
その点、防衛先生の表現は見事だと思います。
続きを楽しみにしております。頑張ってください。 - ★★★ Excellent!!!空は独りで飛べるものではありません
こちらは無邪気な新米パイロットが周囲の人々との関わりの中で一人の爆撃機乗りとして成長していく物語です。平時の魅力あふれるキャラクターたちの和気あいあいとした心温まる交流と、戦場での陰惨な現実の対比が実に鮮やかで、戦うことの意味を深く考えさせられます。
スピーディーで臨場感あふれる戦闘描写は映画のよう。五感に訴える丁寧な情景描写がキャラクターたちの心情をもリアルに感じさせます。
こういった空軍ものではきちんと描かれることの少ない地上部隊との連携や彼らの活躍が丁寧に描かれているところも本当に素晴らしい。空を飛ぶのはパイロット一人ではとうてい不可能だと痛感しますね。
ミリタリー好きな方もそ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!圧巻の描写で描かれるのは空の戦い
空を飛ぶ。飛行機に乗って空を飛ぶ。一言で言ってしまえばそれだけのものであっても、圧倒的な密度の描写である。
空の上で戦闘機を運転する人は何を考え、何を判断し、そして行動するのか。まるで自分がそれを体感していると錯覚するほどにリアルなのである。
ともすれば息遣いまで聞こえてきそうなほどなのだ。
未熟な新米パイロットは、どのように空を飛んでいくのか。圧倒的密度の描写と、そしてはっとする空の美しさと、登場人物たちの絶妙な掛け合いと、それらが見事なまでに組み上げられている。
読み手も読んでいるうちに、青と白の空へと引き込まれていく。ぜひご一読ください。