概要
※引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
これは、どこにでもあるごく普通の小学校から始まるお話。
時は20XX年、夏休みもそろそろ近付いてきた静岡県東部のとある小学校にて。
ごく普通のバツイチ教師――八乙女《やおとめ》涼介《りょうすけ》が担任を務める五年一組の教室は、半月ほど前から若干季節外れの教育実習生を迎え、いつも通りの穏やかで和やかな帰りの会の真っ最中だった。
何事もなくいつものように帰りのあいさつを交わし、集団下校していく子どもたちを見送る八乙女と実習生。
子どもたちを帰すというひと仕事を終え、会議前の和気あいあいとした職員室。
保護者が面談で校長室を訪れていたり、かつての卒業生が遊びに来たりする中、今まさに職員会議が
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- ★★★ Excellent!!!職員室ごと転移、先生たちの会議が日常を守る静かな冒険譚に胸が熱くなる話
学校の中心で会議が息をする――職員室が草原に切り取られ、電気も通信も絶たれたその瞬間から、物語はサバイバルと日常の境目を確かに歩き始める。頼れる校長と切れ味鋭い教頭、気配りの養護教諭、理科主任の八乙女先生、奮闘する実習生の上野原さん。181話の厚みは、そのまま人間関係の温度になって読者の胸を温める。ここでの『会議』は結論を急がず暮らしを守るためのアクションで、読むほどに頼もしさが増していく。
忘れがたいのは最初の『転移』の確認だ。激震の直後なのに机上は乱れず、カーテンを開けると一面の緑。八乙女先生が外に出て振り返ったとき、校舎の周囲だけが半球状に残されていると分かる。草の匂い、遠い林、円く…続きを読む - ★★★ Excellent!!!Very Good!!!
Q. この小説をどう思いますか?
A. 従来とは異なる視点で「異世界転移」という要素を扱っているファンタジー小説だと思います。
Q. 既存の小説と比べて、この小説の特徴は何だと思いますか?
A. 現在、特定の個人や集団が異世界に転移するパターンは一般的になっています。その過程での原因不明の状況や混乱も、よく描かれる要素です。
しかし、この小説は単にそういった要素に焦点を当てているわけではなく、登場人物全員が無条件に強大な能力を持っているわけでもありません。比較的現実的な論理と展開が用いられている小説だと思います。そして、集団や個人の生存の視点、ロマンス要素など、様々な要素…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分だけでなくちっちゃい子も
飛ばされるのが自分だけ、というのは沢山ありますが、この形式はあまり見たことありませんでした。
当然守る人がいる状況なら頭も回転する。
わたしなら、とりあえず水に重曹混ぜたものとクエン酸(C6H8O7)混ぜた物を別個で2種類たくさん用意しろ、お風呂で髪、体洗う時に使えるし、何かと洗う時に洗濯にも使えるから。と命じますね。あと虫歯軽いものなら重曹でいける。重曹うがいで。飲み込まずに。布類に発生したカビも重曹水で消せるし。
とか、ほかにもあれこれ思いながら読んでます。
この読み物の登場人物も、よく考えて行動してます。それも見所ですね。
これほどの量を書くのはすごいです。良い長編です。 - ★★★ Excellent!!!地震かと思ったソレは、未知へと誘う扉だった
何気ない日常の中で起こった異変。
放課後のとある小学校、職員室にいた者たち二十三名が強い揺れを感じ、それが収まると──
未知なる異世界へと、集団転移してしまった二十三名。中には年端もいかない子供もおり、現状を悲観するだけという訳にも行かず。
役割分担や知恵の出し合いを駆使し、何とかその日その日を乗り越えてゆく彼らだったが……?
未知との遭遇、禁足地と呼ばれる場所、言語の壁……果たして、未知なる世界の正体は? そして転移してしまった者たちは、無事に元の世界へと還ることが出来るのか?
数多の思いが交錯する、傑作群像劇──是非とも、ご一読頂きたい。 - ★★★ Excellent!!!膨大な伏線が織りなす至極の物語
膨大な伏線と個性豊かな多くの登場人物が出てきます。
この物語に出てくる人物1人1人によく注目して読んでください。
物語が進めば進むほど、「あれ?」「これはっ!」って感じで伏線が収束していきます。
これはね、作者の夏目様が本当にスゴすぎます!
どれだけ構成を練って練って伏線を散りばめて、数々の登場人物を産み出したか、それを考えるだけでも本当に頭が下がります。
そこらへんの転移モノだったり、(私の作品のような)ありきたりな異世界モノ、剣と魔法の世界なんだろ?なんて思うなかれ!
読めば読むほどドンドンこの物語にハマりますよ!
沼なんてもんじゃないです!
最新話まで読んだら、すぐに1話から…続きを読む