メタる彼女と、それをメタる僕。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（432文字）

ラブコメの“お約束”に疲れたあなたへ🪞🧠

『メタる彼女と、それをメタる僕。』は、最十レイ先生が描く“メタフィクション青春ラブコメ”です📚💘

物語の登場人物たちは、自分が“物語の中のキャラクター”であることを自覚しており、その“役割”に抗いながらも、物語の中で生きようとします🌀🎭

物語の中で生きることの苦しさと、それでも“自分の物語”を選び取る勇気が、青春の痛みと希望を鮮やかに描いています🌈🔥

これは、物語の枠を壊して“自分”を見つける青春のメタフィクションです📖✨

ギャルゲに入る小説は多くて手垢がついてそうですけどその設定はまるまる取り入れた作品は自分が知る限りないです。
主人公が決してたどり着けないルートに進むかもしれないと想像力が掻き立てられます。

主人公、早乙女渉は気が付くと織姫絆桜に刺されて血塗れで倒れていた。

あ、ありのまま、今、起こった事を話すぜ！何を言ってるかわからねーと思うが、物語が始まると同時に主人公は死んたッ！
異世界転生とかハッピーエンドとか、そんな幸せな展開なんて待ち受けちゃいなかったッ！

だって、いきなり刺されてるんだもんッ！！

しかも、始まると同時に絆桜が出して来る選択肢が『受け入れる』しか存在しねぇッ！！

ほんわか優しいヒロインとかツンデレヒロインとか、そんなチャチなモンじゃねぇ・・・もっと、怖ろしい【ヤンデレ】ヒロインの片鱗を味わったぜッ！

例えるなら【ヤンデレ地獄編】だッ！！！（※内容はとても面白…続きを読む

丁度区切りの良いところまで来れたので書きます。

ストーリーはあらすじにお願いします。

一言で言うなら、ヒロインが例外なく強烈です。特に幼馴染の絆桜が強烈なのですが、基盤がゲームになっているから他の面々も1回でも目を通したら忘れないでしょう。パッと見はまともなのに蓋を開けたら属性が斜め上なことに加えて色々とてんこ盛りです。

しかし、クドいことを承知で言いますと、やはり絆桜を上回るキャラはおりません。紅に染った幼馴染を最後の光景に何度もループするという設定はインパクトが強すぎます。
都度、あの手この手で殺しにやって来るキャラを超える存在はいないのに、どうしてか攻略ルートはないのが結構気にな…続きを読む

読んでるこっちがメタを突き破られそう。
ヤンデレ幼馴染・絆桜があまりにも強烈で、狂ってるのに美しい。何度も殺されるのに、それでも逃げられない彼女の“愛”に、私も読者として絡め取られました。

ただのループものじゃない。
物語そのものの構造に踏み込んでいく大胆な設定と、それを真正面から受け止めて戦おうとする主人公の姿に、何度も読み返してしまいます。

読み応え抜群のラブコメです。

主人公は、本作のヒロインに◯されることがたくさんです！

だって、主人公のことが……

そのバッドエンドから抜け出すために、主人公は選択を繰り返しハッピーエンド向けて努力します！

メンヘラ抜群のヒロイン、努力する主人公、ぜひご覧ください😊

この世界をゲームだと思い込んでる幼馴染、織姫絆桜。そんな幼馴染に、ヒロインとのあらゆるルートを潰されてきた主人公、早乙女渉。
渉が他のヒロインと仲良くなる度にその現場に現れては、猟奇的な彼女ならぬ、メンヘラ殺人鬼になった絆桜によって、ぐっちゃぐちゃのずったずたに殺られるというバッドエンドが待っている。

しかし渉だけは知っていた。

この世界がゲームなどではなく、実は小説の世界だということ。

この作品は小説の世界なのにゲームの世界。なので、毎回主人公の渉視点で【選択肢】が現れます。主人公がメタ発言として、読者側に語りかけてくる展開が多々あり、読者側は正しい答えをすでに"知っている"主人公…続きを読む

絆桜という攻略できない攻略対象が、死神のように毎回命を狙ってきます。そして殺されます！

他のキャラのルートを進めると恨みをかって絆桜ちゃんに殺られる。ルートから外れても絆桜ちゃんに殺られる。
どう考えても理不尽です笑

ハッピーエンドを迎えることが出来るのか、
気になる作品だと思いました！！