概要
北の観光都市・小樽。陰陽師とその式神が営む、パティスリーができました
「この先、どう生きていけばいいんだろう?」
小樽市の観光振興NPOで働く、御手洗弥生。
早くに両親を亡くし、児童養護施設で育ち、友人といえば、職場の同僚であり、同じ施設で同室だった、親友の優子くらい。
仕事に人間関係に、悩みの尽きない社会人だ。
人と少しだけ違うところは、昔から幽霊が見える事。
しかもこの頃、見る頻度が明らかに増えた。
今までにない、心身の疲弊を日々感じ始めていた弥生はある日、もうすぐ市内に自分の店をオープンさせるというパティシエ・土門博臣と、その店でスタッフを務める、音羽と出会う。
絵に描いたようなメガネのクール系イケメンに、大正レトロな着物が似合う、はんなり美女。
彼らの不思議な雰囲気に惹かれ、弥生は2人の店『パティスリーシノノメ』のプロモーションを行うと約
私なんかに…いいのですか?もっと面白い作家さんは他にもいるのに…あっ!回れ右しないで…!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ご当地小説とお仕事小説の面白さをあわせ持つ、平成陰陽あやかし奇譚
「陰陽師」が気になって読み始めたお話ですが、舞台になっている「小樽」の情景にすっかり魅せられてしまいました。
歴史を感じさせる建築物に、美味しそうな食べ物たち──。
臨場感あふれるリアルな描写は、そこで起こる怪異をもありありと描き出し、霊感体質の弥生に迫る恐怖も迫力満点ですごくドキドキします。
そして、そんな弥生の窮地を救ってくれるのが、陰陽師である博臣と彼の式神・音羽です。
ふたりとも色々な意味で様々な顔を持つ、とっても魅力的な人たちなんですよ。
博臣のカッコよさ、音羽のキュートさ──その奥底にある弱さやそこから生まれる強さを皆さまにも知っていただきたいです。
他にも素敵なキャ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!何度読み返しても面白い、小樽への愛が詰まった人情ファンタジー!
小樽へ行ったことがない私でも、まるで物語の中で共に生活しているかのような丁寧な描写に驚きました。
そして、作者様のキャラクターに対する愛情が随所に感じられるのも最高です。
物語の中で、描かれるキャラクターたちは皆、人間味があって親近感が湧きやすく、感情移入しやすい点も作者様のこだわりが見えて、素晴らしいと思います。
真面目なレビューはこの辺までにして。
このレビューを目にしたあなたへ
人情物語に没入したい、魅力的なキャラクターに出会いたい?
準備はできましたか?
小樽のどこかで【パティスリーシノノメ】はもう開店しているみたいですよ?
最高のスイーツと個性的なキャラクターたちに囲まれる覚…続きを読む