概要
お前は生き続けよ。いずれ、分かって来るだろう。
始まりは名前も知らない異世界の地だ。そこの薄汚れた下水道で、俺は浮浪児共に抱き着かれた格好で目を覚ました。
チート? んなもんねえよ。あるのは、朧気な『ディートハルト・ベッカー』とかいうガキの記憶と、そいつにあったアスクラピアの『神官』としての力。俺は生き残る為に、こいつを少しばかり使える力にしなきゃいけない。
アスクラピアの二本の手。
一つは癒し、一つは奪う。
彼の者は永遠に一である。
多に分かれても一である。永遠に唯一のもの。
一の中にこそ、多を見出だせ。
多を一のように感じるがいい。
そこに始まりと終わりがあるだろう。
そして――
風に揺らぐロウソクよ。一思いに死ね!
母によって作られたものは、皆、死を目指すのだ!
熱き血よ。お前はもう消
チート? んなもんねえよ。あるのは、朧気な『ディートハルト・ベッカー』とかいうガキの記憶と、そいつにあったアスクラピアの『神官』としての力。俺は生き残る為に、こいつを少しばかり使える力にしなきゃいけない。
アスクラピアの二本の手。
一つは癒し、一つは奪う。
彼の者は永遠に一である。
多に分かれても一である。永遠に唯一のもの。
一の中にこそ、多を見出だせ。
多を一のように感じるがいい。
そこに始まりと終わりがあるだろう。
そして――
風に揺らぐロウソクよ。一思いに死ね!
母によって作られたものは、皆、死を目指すのだ!
熱き血よ。お前はもう消
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一級品のダークファンタジー
かなり重ためのダークファンタジーです。
読書でささやかな幸せを感じたいときには手を出さない方が無難かと思います。
女神である超越者アスクラピアの理(ことわり)である復讐と癒しが物語世界のバックボーンにあり、情け容赦なく苛酷に物語が進んでいきます。
復讐と癒しという相反するテーマが繰り返し繰り返し紡がれていきます。
主人公は強大な神力を持ちますが、力を振るうたびに大きな代償をアスクラピアに払うことになります。また何度も身内から裏切られます。
こう書くと、救いようのない物語に思えるかもしれませんが、エンターテイメント小説としても高いレベルを持った作品です。先の読めないストーリーの面白さは一級品で…続きを読む