概要
それは新月の昏い夜に海から呼ぶ。
岬の突端には古い神社があった。
新月の闇の中、篝火が赧々と千本鳥居の
合間を縫って神社へと続く。陌間の警告。
昏い海の向こうから呼ぶ、それは一体
何なのか?彼岸より出て此岸を訪う。
【猫魔岬】の怖いはなし。
※無理矢理作りました。
猫、魔、岬…で一体、何を作れと?!
新月の闇の中、篝火が赧々と千本鳥居の
合間を縫って神社へと続く。陌間の警告。
昏い海の向こうから呼ぶ、それは一体
何なのか?彼岸より出て此岸を訪う。
【猫魔岬】の怖いはなし。
※無理矢理作りました。
猫、魔、岬…で一体、何を作れと?!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!海底より呼ばう声あり 其は古神なりや
徹頭徹尾、美しい世界。
新月の夜の黒。海の青。砂浜の白。鳥居の赤。
明瞭な色彩のなか。
声が来る。
〝赤児の泣きたるが如しと謂ふ〟
存在するだけで畏れを呼ぶもの棲み処への階が開き。
声が来る。
〝赤児の泣きたるが如しと謂ふ〟
人間は自身より巨大な存在を畏怖する生き物である。畏怖する物を奉る生き物である。
そして、有為転変の人の身。
世の移ろいとともに古い神を祀ることを止めることとも、儘ある。
だが万古不易の存在は忘れない。祀られたことを覚えている。
時がくれば、現れる。
人間と隔絶した存在が、ただ在る。
それを知ることが、怖い。
抗えないことが、怖い。
呑まれるのが、怖い。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!赧い鳥居は、深淵へと続いていた
白い砂浜に、赧い鳥居が立ち並ぶ。
千本の門をくぐった先、神社の社は海へと続いていた。
北海道の小さな海辺の町。
かつては鰊漁で賑わい、いまは静けさだけが残るその土地に、古びた伝承が息づいていた。
――新月の夜、深い海淵から『赤子のような声』が響くという。
札幌の大学で教鞭をとる教授は、科学では語りきれぬその謎に取り憑かれ、若き助手を連れて現地調査を重ねてゆく。
訪れた新月の夜、赧い鳥居の参道にひとつずつ灯る篝火。
風に揺れる灯りの先、誰も知らぬ『もう一つの社殿』が、海の底で口を開ける。
赤ん坊のようで、猫のようで、それでいて『何か別のもの』の声が、確かに聞こえる。
科学では測れぬものが…続きを読む