船の怖いトイレ

　　ホラー作品と聞いて躊躇してしまわれる人もいるだろう。

　私もその一人であるが、本城　冴月(ほんじょう　さつき)先生の書いた本作においては、そんな心配とは無縁だ。

　当事者からすれば恐怖体験、悲劇ともいえる出来事であっても、本城先生らしさが光る読みやすさ、軽快なワードチョイスで紡がれた物語は、たちまちコメディの予感をさせる期待そのままに、遠い遠い我々にとっては喜劇の始まりだ。

　もちろん時を経たことによって、ホラーだけれど笑い話に昇華したのかもしれない。

　移り気な伏せ字で私のツボが刺激されたのかもしれない。

　もしくは、私が本城先生のコメディタッチそのものがお気に入りなの…続きを読む

それは、船のトイレでも。

作者様を襲う、恐怖の出来事とは？

ホラーとコメディの融合作品。
わずかばかりも、目が離せません。

　フェリーでの旅行。
　そこで味わった恐怖を、簡潔で読みやすい筆致で書き綴られたノンフィクションです。

　ああそうか、船の中のトイレはこういうことも起こりうるのか――と思いつつも、読み終わった後、笑ってしまいました。
　どういうことか知りたい方、読めばわかります。ぜひご一読を。
　さらりと読める良作なので、普段ノンフィクションを読まない方にもお薦めです。

　昭和のあこがれ、豪華フェリー。
　その白い船体に描かれしシンボルマーク！
　そこで起こる恐怖の体験！！

　あなたは、その鏡の前の洗面台を使ってはならないwww

　カクヨムコンテスト10【短編】　応募作品

ショートなので、ネタバレにならない程度のレビュー。

恐怖に侵食されるような情景描写に引き込まれます。

そして一気に崖から突き落とされるような恐怖！　奴が見ている……。

そして逃げ出した後に気付く真実とは……。

この物語の謎が知りたければ本文を読むのです。
おススメですよ！

臨場感のある語りが、恐怖と面白さを絶妙に表現しています。

本作を読んだおかげで当事者にならないように心がけることができます。大感謝です！

自分が遭遇したらと思うと絶対怖いです。無理です。悲鳴すら出ないと思います。

このホラーは、ただの恐怖体感として片付けるにはあまりに偶然が重なりすぎて、運命さえ感じてしまいます。

人と人（？）のみならず、自然現象に生理現象、大型建造物たちのタイミングが重なりあった結果の恐怖体験！

これを経験した筆者は、神がかっていると言えるのではないでしょうか！？

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（242文字）

夜、船のトイレを訪れたときのひと幕を綴った作品。

目に浮かぶような描写が秀逸で惹き込まれます。
古く不気味な雰囲気が漂う中、トイレの鏡越しに見えたものとは……？

これは遭遇したらコワイ！
この体験をぜひご一読くださいませ。