シアワセノカタチ　～母親の不倫によって崩壊していく家族、傷ついた中学生の娘と苦悩する父親が新しい幸せの形を見出すまで～

皆さん、こんにちは。幸か不幸か、私はこの物語を作者がすでに書き終えているときに見つけた。

止まらずに読みました。 もう離れられませんでした。
まるで、メカニズムが壊れて止められなくなったクレイジーな観覧車に乗っているようだ。 観覧車から離れることはできない。 この小説の登場人物たちとともに、ゆっくりと上昇し、ゆっくりと奈落の底へと転げ落ちていく。

著者は急がない。 その筋書きと文体によって、各登場人物の出来事や感情を可能な限り理解し、感じることができるだろう。 彼はまるで素晴らしい指揮者のように、あなたの感情を弄ぶ。 そして、突然の筋書きのひねりは、ただただ驚くばかりだ。

これは信…続きを読む

むごたらしくて目を背けたくなってまう。
でも、お話のジェットコースターはそれを許せへん。
途中下車もできなく、スピードも緩めてくれへん。
もう嫌、おろして。
次々に展開していく物語はどこに向かっているのやろ。
果たして終着点はるのやろか。
社会派小説家は疑問を投げかけながら私たちを運んで行く。
シアワセって何やの？
こたえが出ぬままに辿り着いた。
最後の最後に、再び叫び声をあげることになるとは思わんかった。

幸せを絵に描いたような３人家族。
それが永遠に続くはずだった。

それが母親の不倫によってどんどん崩壊していく。
中学生の娘と父親の苦悩は続き奈落の底に突き落とされていく。
想像を絶する展開の数々。
この作品は家族の絆、特に父親と娘の心情がリアルに描かれており読んでいるうちに悲痛な気持ちになってくるほど。
その娘が描く「シアワセノカタチ」とは？
新しい幸せの形を見つけるまでの過程が丁寧に描かれていて最後まで目が離せない展開である。
皆様はこの作品を読んでどう感じるだろうか？

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（163文字）

あの時、あの一言が無かったらこんな結果にならなかっただろう。些細な、だけど受け側にとっては重大な間違いが、何重にもなったときに周りを巻き込む大きな渦になった。そんな作品です。
ただ思うのが、狂った悪人も寂しさや苦しさ、物足りなさだけは本当だったんじゃないのかなって事です😢
心配なのが娘ちゃん。
これから結末に向けて何が起こるのか、非常に期待してしまう物語です🤔

対決の場に同席していた男性の正体。候補としては4つくらいまで思いつきましたが。さらなるゲストの可能性も有ったりして。

読み進めて行くうちにリアルな描写に寒気がしました。
しかしながら完成度の高い作品です。毎日読みたいです。

是非皆様にも読んでいただきたいですね。
色々と考えさせられます。

何をもって幸せかは人それぞれですね〜

一章では幸せな家族のカタチとそれが失われてゆく過程。そして真なる被害者の傷ついた姿が丁寧に描かれています。

今後の行く末を見守るばかりですが・・・

最後に加害者の心にHurt /Johnny Cashが流れることを祈ります。

幸せの形は人それぞれ。

同じ家族であっても、まるっきり一緒というわけには行かないでしょう。

どこにでもある幸せな家族。

誰にでもある心の隙間。

突然訪れる幸せの崩壊。

吐き出したくなるような現実の中に、はたして次なるシアワセのカタチをそれぞれ描く事ができるのか！？

鬼才・下東良雄氏が社会に投じる渾身の問題作！！

この冬、アナタはこの地獄の中にシアワセのカタチを見出すことが出来るか！？


※カゴノボッチピクチャーズフィルム株式会社提供（嘘）