概要
そんなある日の夜、兄ウィリアムの策略により転送魔法陣で別の世界へと飛ばされてしまう。
そこは「魔法」がない世界だった。
そして、アリーシャを変えるきっかけとなる男性──ノアとの出会い。
魔法がないこの世界で、アリーシャの魔法は「おとぎ話の聖女」と同じだと言われ……?
魔法とは、何なのか。
ノアや周りにいる者に支えられながら、アリーシャは魔法と向き合っていく。
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こちらの作品は「
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- ★★★ Excellent!!!輝く魔女の新たな物語
本作は魔法世界で生きる少女アリーシャが自らの価値を見つけ出すまでの感動的な成長物語です。家族の期待に応えられず、どこにも居場所を見つけられなかった彼女が、ある出会いをきっかけに新たな道を歩み始めます。
どんなに困難な状況でも諦めない強さがアリーシャの魅力。ある場面では、彼女の持つ“特別な力”が意外な形で発揮され、周囲の評価が少しずつ変わっていきます。そんな彼女に寄り添い、見守るのがノア・フォン・モルガン。彼の言葉が、アリーシャの心に少しずつ変化をもたらす様子は、読者を引き込むことでしょう。
物語の語り口は流れるように美しく、情景描写が細やかです。彼女が試行錯誤しながら成長していく過…続きを読む - ★★★ Excellent!!!不安でも、前を向くことを諦めない魔女の、「幸せの魔法」
「アリーシャの力は、素晴らしいものだ」
攻撃魔法が使えないせいで、『落ちこぼれ魔女』として家族から見放されたアリーシャは、全く知らない場所に転移させられた。
だがそんな彼女の前に、巨人によって重傷を負ったノア・フォン・モルガンが現れる。
彼女は治癒魔法を使って命を救い、防御魔法で魔物の攻撃から身を守った。
「魔法、と言ったな。まるで、おとぎ話に出てくる聖女のようだ」
そこはアリーシャがいた世界とは違う、別世界"アヴァロン"。
ノアは王子であり、聖女モルガン・ル・フェの末裔であった。
かつて聖女と謳われた彼女は、アーサーが聖剣を抜き魔王を倒したことで"不要な存在"と見なされ、ブリテン…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分らしく、花開く
少しの治癒魔法と防御魔法しかできない、と蔑まれてきたアリーシャは、とあることで別の世界に飛ばされてしまう。
なんとその世界には、魔法がなかった。
アリーシャが「これしかできない」と思っていることが、新たな場所では奇跡のようなものであり、アリーシャは戸惑いつつも純粋な気持ちで人を救っていく。
邪な気持ちを持たない、ただひたむきで純粋な彼女に惹かれていくノアもまた、人々のためにと動けるヒーローです。
二人の出会いが、周りを巻き込みながら紡いでいく奇跡の道のりは、やがて大きな花を咲かせるが如く、人々の心に根付いていきます。
相手を思いやる気持ちは、眩しいくらいに純粋で、素敵で、かけがえのない大…続きを読む - ★★★ Excellent!!!輝ける場所が、きっとある
誰からも必要とされないアリーシャ。望まれる能力が無いからと、家族からも蔑まれる姿は痛々しい。
攻撃特化の世界では、治癒魔法と防御魔法しか使えないと無能扱い。けれども、もし。別の世界であれば――
とあることがきっかけで別の世界へと飛ばされてしまったアリーシャだが、まさかの魔法が存在しない世界だった。
魔法が存在しない世界では、アリーシャの能力は聖女と同等とされ扱いは前の世界とは別格。これから幸福なストーリーがっ、と思いきや……
兎にも角にも、アリーシャの姿が健気で儚い。何かに追い込まれる姿に時に胸が苦しくもなります。けれども、それを癒す存在もまたいるのも事実。ヒーローであるノアの献身的な支…続きを読む - ★★★ Excellent!!!求められた杓子定規ではなく、自分が自分として輝ける場所へ
「攻撃魔法が使えない魔法使いに価値などない!」というのが、主人公のいた世界の常識なのですが、まあなんというか、頭が固い人たちばかりなのだなぁと。
そのような環境だったからこそ、主人公も固定概念にとらわれてしまい、自らの可能性に蓋をしてしまったわけですが。
しかしそれも所変われば、自分の才能を役に立てることがある。
花咲く場所を間違えたのであれば、適切な場所に移し替えて咲き直す。
図らずもその機会を得た主人公は、見事新たな地で花を咲かせることになります。
「魔法使い」という役割ではなく、等身大の自分を見てくれる人々により、ようやく自信を取り戻した主人公の今後に、とても期待ができます。 - ★★★ Excellent!!!可憐で優しく儚げで芯のある素晴らしいヒロインことアリーシャさんを推そう
柔らかく繊細な文章で紡がれる、温かさと少しの切なさに溢れた西洋風恋愛ファンタジー作品です。
恋愛作品が好きな方。おすすめです。素晴らしすぎる恋愛をたっぷり摂取できます。じれじれ甘々恋愛尊いです。
かわいいヒロインが好きな方。おすすめです。主人公のアリーシャさんがとにかくかわいいです。健気に頑張る姿も恋心にどきどきする姿もかわいすぎます。
かっこいいヒーローが好きな方。おすすめです。異世界で最初に出会うノア王子を初めとして、優しいヒーローやツンデレなヒーローもいます。推しが見つかります。
誰かに自身の価値を否定されて苦しい方。おすすめです。この物語を最後まで読めば、きっと楽になると思い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!蔑まれようとも花は咲く
置かれた場所で咲きなさいという言葉がある。
その境遇に、周囲からの目に、負けて腐り落ちるのではなく、それでもと懸命に空を見上げて光に向かって咲こうとすれば、いつかその美しさに気付いた誰かが、その花をもっと陽の当たる場所に連れて行ってくれるのかもしれない。
魔女でありながら落ちこぼれと呼ばれ蔑まれたアリーシャは、ある時異世界へ飛ばされてしまう。けれどそここそが、彼女にとって最も「咲くに相応しい場所」だった。
周囲からの否定や蔑み、嘲り、そういうもので押しつぶされたアリーシャにとって、「そうではないよ」と言われて肯定され、認められていく。そうして彼女は魔法そのものにも向き合って、持ち前の優しさ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「恥のテープ」を引きちぎり、愛を知る物語
僧侶のおまけ程度の治癒魔法と防御魔法しか扱えない魔女・アリーシャは、代々優秀な魔法使いや魔女を輩出してきたホワイト家の末娘です。
どこの冒険者パーティーからも敬遠され、ホワイト家の使用人から影で笑われる彼女は、家族から「恥さらしで駄目な人間」か「いない子」としてしか扱われません。
それは、「ここに私がいることを忘れられている」状態です。
親兄弟からの無関心と人格否定によって、自己肯定感が育まれないままに成長してしまったアリーシャは、常に「お前は役立たず」「お前は必要ない」「身の程知らず」と、「恥のテープ」が絶え間なく再生され、自己不信と自己批判の波にさらわれています。
アリーシャが抱えて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛を知って、魔法を知って。落ちこぼれ魔女は「幸せ」を願う。
魔女でありながら攻撃魔法が使えないアリーシャは、家族から落ちこぼれのレッテルを貼られて冷遇されていた。
不出来なアリーシャを蔑む兄によって別の世界へ転移させられてしまうのだが、そこは魔法のない世界。魔王の侵略に脅かされる人々にとって、アリーシャが使える治癒魔法と防御魔法は希望そのもの。
アリーシャの力を認めて肯定してくれる王子ノアと関係を育みながら、アリーシャは「魔法とは何か」という問いに向き合っていく。
王道のシンデレラストーリーに魔法のエッセンスとアリーシャの優しさが随所に感じられる、安心安全なロマンスファンタジーです。
まずこちらのノア王子、スペックが素晴らしい。
・金髪美麗第…続きを読む