概要
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アルカンレーブ王国は、虹の女神の結界によって守られた国。
王家の直轄領、神殿、四代公爵家は力を合わせて屈強な騎士団を組織し、結界の外の魔境から国土を守る。アルカンシェルと呼ばれる女神の奇跡を宿した技術も発展し、人々は安寧の中で栄華を極めていた。
その平和に、絶望の暗雲が立ち込める。聖教皇により、滅びの神託が下されたからだ。
彼は言う、祝福を宿した幾人かの人間だけが、この事態に対抗することが出来ると――。
ウラヴォルペ公爵家の長女であるアルナールは、仲間とともに魔獣のはびこる魔境へと旅立つ。貴族たちの大半は滅びの神託を信じたがらなかったため、十分な協力を得られず少
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!オールドクラシックなライトノベル草創期を思い起こさせる文体が素晴らしい
まず最初に、この小説は現在の流行りのネット小説ではありません。
地の文が多く物語の進む速度はどちらかと言えば緩やかです。
では、流行りでは無いから面白くないか? というとそれは大きな誤りです。
緻密な描写や読みやすい文章は読む人に場の情景や登場人物達の声すら想像させてくれるでしょう。
作者様は「銀河英雄伝説」などがお好きと書いてありましたが、私がこの作品を読んで感じたのは「ロードス島戦記」などを書かれた水野良先生の文章でした。
現代では主流で無くなったオールドクラシックなライトノベル。
その原点に近い文章の楽しさを楽しめる作品であると思います。 - ★★★ Excellent!!!さあ、滅びの試練に立ち向かえ!
「アルカンレーブ王国」に突如として聖教皇から「滅びの神託」が下される。
神託にしたがい、王国を救うべく旅に出るヴォルペ公爵家の長女アルナールたち。
彼女を中心に、あまりに少ない人数で危険な魔境へと旅立ち、国の存亡をかけた戦いに挑むことに・・・。
本作は、魔物とのバトルが緻密に描かれ、王族の背景や情景も豊かに描写されているのが特徴です。衣装、アイテムの描写もひとつひとつ、とても丁寧に描かれております。
また、個性的なキャラクターたちが愉快で勇壮な冒険譚を紡ぎます。会話も毎回楽しませてくれます。
緻密な戦闘シーンや重厚なファンタジー世界を好む方にお勧めです。
個人的に好きなところは、〝…続きを読む - ★★★ Excellent!!!滅びに抗うは伝説の再来
神託によって滅びの運命が間近に迫っていることを知った王国が、滅びを防ぐために奮闘していく異世界ファンタジー作品です。
この世界における王国は、とある慈悲深き女神によって作り出されました。
神秘の加護によって長年の繁栄を享受していた王国でしたが、ある日、教皇が告げたのは滅びの未来。
いわく、加護の力は減少し続け、千年を節目に消滅すると。
すでに現存の加護は消滅を免れず、何とかするには新たな加護を作り出すほかありません。
加護を与える物質は、すでに国内には極小しか存在しない。
そして国外に広がるのは、魔獣の巣窟。ただの人間は生きることすらままなりません。
けれど、滅びを防ぐためには…続きを読む