概要
職も家も誇りも失い、言葉まで失うかもしれない父の話
誇りを守って職を失い、貧しさで時間と持ち家を失い、果てには転んで健康まで失った。
父には何が残っているのだろう。どうして父ばかりがこんな目に遭うのだろう。
そして私は、なぜ父のことを書こうとしたのだろう。
父には何が残っているのだろう。どうして父ばかりがこんな目に遭うのだろう。
そして私は、なぜ父のことを書こうとしたのだろう。
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- ★★★ Excellent!!!そこに、一人の人間がいた
真っ当であることが、この社会では正しい生き方とは言えないのかもしれない。
いつからこうなってしまったのだろう、と
考えてみても答えは出ない。ただ、現実が目の前に横たわっているだけだ。
しかし、我々物書きは
そんな理不尽に立ち向かうために筆を執る。
安易な異世界に逃避したり
ざまぁ、などというご都合に縋ったりしない。
そこにあったことを、紙上に書きつけていくだけだ。
私も、中途半端な不器用を自認する人間だ。
おそらく、器用に立ち回れる人から見たら鼻で嗤われるような生き方。
だが、そこに紛れもない人間が生きていることを
私は心に、そして魂に刻もうと思う。
わたしも、人として生き、そして死ぬる一…続きを読む