概要
討滅師の名門、紅風家に生まれた桜は、才能がなく落ちこぼれと呼ばれていた。そんな彼はある日、妖になって最強の力を手に入れる。
それが原因で家を追放され、一人で生きていた桜のもとに、従妹の葵がやって来た。天才討滅師である彼女は、落ちこぼれ討滅師である桜の、弟子になりたいと言い出して――
二人の再会を切っ掛けに、桜の世界は一変する。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!宿命に抗う刃、死神の名を持つ少女
名門討滅師の家系に生まれながらも「落ちこぼれ」とされた紅風桜。しかし、その身に宿る「死神の力」は、彼女の孤独と宿命を照らす刃となる。物語は、血縁のしがらみと生きる道を模索する桜の前に、自称ファンの康太や天才討滅師の葵が現れることで加速していく。
鬼気迫る戦闘描写と、静かに積み上げられる心理描写が絶妙に絡み合い、まるで桜自身の影が語りかけてくるようだ。敵対する雷神の不穏な言葉、桜を「家族」と認める祖父・大樹の温かさ、そして彼を軽蔑する従姉・蓮華の冷笑――すべてが「桜とは何者なのか」という問いへと集束していく。
死神と討滅師、家族の絆と断絶、宿命と抗う意志――この作品は、そんな二律背反…続きを読む - ★★★ Excellent!!!落ちこぼれだったからこそ最強になった死神の青年は、妖に立ち向かう
討滅師の名門、紅風家に生まれた桜は、ピンク色の髪に、普段は黒いが力を開放すると紅くなる瞳の美少女に見えるが実は男性。彼は妖を殺すのが生業である討滅師としては落ちこぼれで、家の者から下に見られていたが、とある事件の折に殺意に呑まれ死神となり強力な力を得てしまった。
そのことがきっかけとなり紅風家から追い出され、桜は1人で討滅師としての仕事をこなして生きていた。そこへ、天才討滅師と名高い・桜の従妹の葵が家に押しかけてきた。
彼女の目的は桜の弟子にしてほしい、とのことだった。天才が落ちこぼれの自分に弟子にしてほしい?最初は戸惑う桜だったが、葵の真剣さ、かいがいしさに徐々に心がほぐれて行く。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分の信念を貫くことの重要性と、それによって得られる成長や絆の大切さ
🍎「最強の死神」は、駄目りんご先生の才能が光る和風現代ファンタジー小説です。
討滅師の名門・紅風家に生まれたながら、才能がなく落ちこぼれと呼ばれていたが、妖となり最強の力を手に入れた青年「桜」。
天才討滅師であり、桜の従妹であり、彼女の弟子になりたいと願い出る「葵」。
そんな桜の成長や、従妹である葵との関係が丁寧に描かれており、読者は自然と物語に引き込まれます。
戦闘描写もしっかりしており、手に汗握る展開が続きます。和風のテイストが加わった現代ファンタジーの世界観が魅力的で、個性豊かなキャラクターたちが物語を一層引き立てています。
読了後には、心に残る余韻を感じることでしょう。
ぜ…続きを読む