概要
ちょっと不思議な黒猫が、彼の人生を大きく変え始めるのだが……
少々情けない主人公と小さな黒猫が、傾きかけた街の本屋を立て直す為、あれやこれやと奮闘する。
これは、猫小説の皮を被った泥棒猫小説。
原案:クズハ 見守り:蒼風 雨静 文;碧 銀魚
クズハ氏についてはこちら↓
https://kakuyomu.jp/users/souheki/news/16818622177616337339#comment-16818622177793873477
(重複投稿作品)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!キャッチコピーに偽りなし 上質な三層構造が光ります
猫小説の皮を被った泥棒猫小説、とのキャッチコピーに偽りなし
IntroductionありのSide:人
そして始まるEpisode:泥棒猫
そこから明かされるSide:猫とOutroduction
まず、タイトル通りの猫小説として、働く人達のお話として引き込まれました
そこからの泥棒猫物語の楽しさと、あれ? っという疑問からの衝撃
それを踏まえての再びの猫視点……面白いし、待ち受ける展開を知るだけに読み進めてしまいます
読み終えてちょっとロス入っちゃうのですが
なんと番外編の予定があるということで、皆さま今のうちに備えて読んでおきましょう! - ★★★ Excellent!!!「これもクロのおかげだな。出逢って三日で、凄いなおまえは」
仕事を失い、生きる意味も見失った青年・河瀬修一。
暗がりのような日々の中、彼は一匹の黒猫・クロと出会う。
「みゃー」
クロを飼い方を知るために飛び込んだ小さな書店で、修一は年若い女性店主・御船結花と出会うことに。
「……じゃあ、今日この後、お邪魔していいですか?」
クロのシャワーの仕方を教えてもらった上に、修一は結花から驚くべき打診をされることに。
「でしたら河瀬さん、ウチで働きませんか?」
クロのための新居を探している道中、修一は結花からまさかの提案をされることに。
「今日は泊まっていってくれますか?」
クロは何か楽しそうに、じゃれついている。
修一は誰ともなくつぶやいた。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!大人が御伽噺を読んでも許されます
本作を読むと、大人が御伽噺を読むことは咎められないのだと思えてきます。
書店を舞台とする本作が語る、日本における書籍流通の現状は、知的に興奮すると同時に、先ほどの私の言葉と矛盾しますが、将来について絶望するものです。
カクヨムで小説を書くのは、作家になりたいという人が多いですし、あわよくば儲けたいと思っています。それなのに肝心な本を販売する書店が全く儲からない現実。すると供給元である作家に利益が還元されるのか疑われてきます。将来が暗く見えます。
そんな現状にもかかわらず、舞台となる書店は息を吹き返します。その歩みは劇的で、小説を読むなら「あり得ないこと」を読みたいという読者の希望を叶え…続きを読む