概要
離縁に応じたクロエが掲げた条件はーー義母が遺してくれた“ひとつのもの”
平民ながら才覚を見込まれ男爵家に嫁いだクロエは、家と商会を支え続けた。
義母の葬儀の日、クロエは夫から一方的に突きつけられた離婚宣言を淡々と受け入れる。隣には、深紅のドレスを纏った愛人。その勝ち誇った笑みに、クロエは思う。
――すべてを手に入れた、そう思って笑っているといいわ、と。
離縁に応じた彼女が掲げた条件はーー義母が遺してくれた“ひとつのもの”。
裏切りへの私情は無い。失ったものの価値を、彼らが思い知るその日まで。冷ややかに、容赦なく思い知ってもらうだけ。
義母の葬儀の日、クロエは夫から一方的に突きつけられた離婚宣言を淡々と受け入れる。隣には、深紅のドレスを纏った愛人。その勝ち誇った笑みに、クロエは思う。
――すべてを手に入れた、そう思って笑っているといいわ、と。
離縁に応じた彼女が掲げた条件はーー義母が遺してくれた“ひとつのもの”。
裏切りへの私情は無い。失ったものの価値を、彼らが思い知るその日まで。冷ややかに、容赦なく思い知ってもらうだけ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!亡き義母の思いに応えず浮気の上離婚を宣った元夫を更生させる話
義母である商会持ちの男爵に請われ結婚したヒロインであったが、婚姻前からライバル商会の娘と恋愛関係の夫から、義母死後まもなく離婚を告げられると、夫に手切れとして邸にあるものを一つ所望。それが爵位であり、後元夫から解雇された執事も邸を出る際に元夫からあるものを一つ頂戴する事を望み、それが男爵位の印であり、ヒロインと執事が結託した結果、男爵位を奪った形となり、商会のみ元夫名義とするも、邸は男爵となったヒロインが売却処分とし、元夫の住まいを奪い、商会においても元夫の商才や心遣いの無さ故、取引先からの信用を失い、商会が傾く展開は天晴と言えましょう。その後、元夫の恋人の策略でヒロインが生前義母から男爵位…続きを読む
- ★★★ Excellent!!!復讐ではなくケジメ
平民ながら優秀さを見込まれ女男爵の令息に嫁入りしたヒロイン。その優秀さで男爵家とその商会を支えますが、義母である女男爵の死の直後に夫から離縁を求められます。もちろんその夫の隣に浮気相手はお約束w
1つの条件付きで離縁を受け入れたヒロインの栄達とハッピーライフを夢見る元夫の転落のお話。
あくまで個人的な復讐ではなくやったことへのケジメを付けさせるスタンスのヒロインですが、だからといって容赦はありません。爽快なざまあが楽しめますw
新鮮で面白かったのは浮気相手。頭お花畑タイプでなく奸知に長けたタイプで元夫を操り人形にしますが、この人形の出来が悪すぎて打つ手が悉く失敗していくのは気の毒になる…続きを読む