概要
吾子を抱き 父の情識り 力む腕 これほど重き 存在やなし
父に思いを馳せ、慕い、凌駕を挑み、衝突もした。そして、自分も父となり。。。
万感の想いを短歌の31文字に載せて詠い上げる鎮魂歌と思慕の情!
<短歌を詠んだ想い>
大正15年生まれの父が98歳で昨年、天に旅立った。父がいなくなってから、よく父のことを考えるようになり、今回十首の短歌に父への想いを込めて詠み上げてみた。
第一首:「終戦を二十歳で迎えた父へ」
第一首は、終戦時、父は二十歳の青春真っ盛りの頃。厳しき時代、学徒出陣で死を覚悟していた父に玉音放送はどう胸に去来し、今後の未来をどう見据えたのだろうかと、父の胸中を想い、同時に、平和な時代に生を受けた自分のなんたる幸せなことか、ということを謳い上げた。
第二首:「父の新聞社での駆け出し」
第二首は、戦時中は、正確なことを何一つきちんと
万感の想いを短歌の31文字に載せて詠い上げる鎮魂歌と思慕の情!
<短歌を詠んだ想い>
大正15年生まれの父が98歳で昨年、天に旅立った。父がいなくなってから、よく父のことを考えるようになり、今回十首の短歌に父への想いを込めて詠み上げてみた。
第一首:「終戦を二十歳で迎えた父へ」
第一首は、終戦時、父は二十歳の青春真っ盛りの頃。厳しき時代、学徒出陣で死を覚悟していた父に玉音放送はどう胸に去来し、今後の未来をどう見据えたのだろうかと、父の胸中を想い、同時に、平和な時代に生を受けた自分のなんたる幸せなことか、ということを謳い上げた。
第二首:「父の新聞社での駆け出し」
第二首は、戦時中は、正確なことを何一つきちんと
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは「父」と「子供」の人生と愛の記憶
『父』の人生。
そして『息子』の人生。
二人の、いや、さらにはその『孫』の人生までもが、短い短歌の中にそのまま綺麗に落とし込まれています。
脈々と受け継がれていく命と、その愛情と。
家族でしか知り得ない無言の対話が、憧憬や幸福、裏に潜む寂寞と共に胸に響きました。
私が一番好きな短歌は、
手を取りて 最後に交わせた ありがとう
積もる話は 天国でまた
の一首です。
しっかりと交わせた最後の挨拶と、その幸運に。
そして何時かの再会の日に、思いを馳せて。
とても美しいな、と感じました。
私自身の経験なども重ね合わせて、とても心を打つものがあります。
これは色々な人達に読んでほしい一作だと…続きを読む