軽みの利いた短歌8首です。上の句から下の句へ流れていくときに、うつくしいねじれが生まれて、いわゆるオチへと着地していくのです。ティラノサウルスが出てきたかと思ったら、プランクトンが出てくるので、大きなものから小さなものへの幅が魅力の一つでしょう。そのほかにもSFや社会風刺など、作風の多岐に渡る秀逸短歌集です。
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