このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(176文字)
第2話ともだちの公開時点でレビューを書いています。身近なところに題材のある『ころん』、遠い空間を隔てた世界の『とももだち』。二話の時点ですから偶然かも。でもコミュニケーション、言葉が届くうれしさが、共通して底にあるのじゃないかという気がします。さびしい中に、ほっとするものがある。でも遠いところになにかを求めたい。そんな気持ちになる作品です。
ハートウォーミングな童話のような物語詩です。第1話は、猫の心優しさに胸があたたかくなります。第2話は、火星が舞台のSFチックな物語。運命のような不思議な出会いに心を打たれます。どちらも、まるでユートピアのような、こころ洗われる短編です。
作者さんは、猫を見て、やさしいお話を語っています。もう、生まれている。もうじき、生まれてくる。まだ、生まれない。猫さんが、そんな物語を醸し出している。いい雰囲気のポエムです。
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