概要
ただ一つだけ特別なのは──
「奇跡の瞬間」にだけ、世界が勝手に名画の構図になること。
銭湯で、親族会で、川沿いで。
日常が突然“芸術”へと変わる瞬間を、反射神経だけで切り取る少年の、
虚構と現実が入り混じる、完全再現コメディー!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「偶然です」
天才でも凡人でもない写真部員・鳥越真実。
——上記は作品の紹介文の冒頭です。
天才でも凡人でもない。いいえとんでもない、彼(主人公は男性です)は日々、奇跡的な瞬間に遭遇する。
で、その一瞬を逃さない反射神経に加え、その一瞬をブレもせず完璧に収める腕を持っている!!
これを天才と言わずしてなんとしよう!!
主人公の持つものがもう、こんな具合で すんごいんですが、……物語の重要なところはここではないんですね。
重要なのは、彼が遭遇する「奇跡の瞬間が生まれる過程」なのです。
この過程を笑わずに読むことは……この作品の発想に驚いてしまわない限りできないのではと思います。
私は1話で、「うわすげ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あの名画には、こんな隠された意味があったのか!!!
これを読んだ後は、「名画」に対するイメージが180度変わるかも!
本編の主人公である真実(まさみ)は同級生の渡会と自分を比較し、「写真」の才能がないと悩んでいた。
そんな真実はある瞬間に「とある感覚」が研ぎ澄まされるのを感じる。
その勘に従ってカメラのシャッターを切ると、なんと「有名な絵画」の構図そっくりな一枚が撮れることになる。
「牛乳を吹く男」や「バスタオルを持った母親」など。それが集まった際に、「どんな構図」が出来上がるか?
言われてみれば、「この絵」ってたしかに「そういう風」に見える……!!
本編で真実が撮影した「構図」と「それで再現された絵画」を見比べてみる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!たしかに、噴いてますね。
名画が生まれる瞬間。
絵なら時間がかかりますが、カメラなら一瞬。
反射神経さえあれば、偶然だって切り取れます。
本作が描くのは、カメラマンのタマゴに訪れる思いもよらないシャッターチャンス。
なんと名画ソックリの構図ができあがっているではありませんか!
読んでいる間は……え、そうだっけ? と疑問に思うのですが、
原画を見てみると――――
たしかに! と笑ってしまう出来。
噴いていますし、想像しています。
『なにを』かは実際読んでみてください。
デュアルモニターがあればなおオススメです。
ラストも軽く裏切られましたし、面白かった。
ご一読を。