概要
千と九百九十九年、私はずっと落ち続けてる。無限の深さの、この縦穴を。
自分以外は何も見えない真っ暗闇の空間を地獄へ向けてひたすらひたすら急降下していた果てしない年月、キーちゃんはどんな人生を送ってたんだろ。幸せだったかな。そうだといいな。私みたいなカスのことは忘れて、もっと素敵で気配りのできる落ち着いた友達を見つけてさ。毎日笑って暮らしてたらいい。私のことなんか忘れてさ。とっくに全部忘れてさ……
これは私に下された罰。私が真相にたどり着くまでの、果てしない道筋ってやつなんだ。
第二回HelveticaBooks短編小説賞、一次選考通過作品。(テーマ:穴)
これは私に下された罰。私が真相にたどり着くまでの、果てしない道筋ってやつなんだ。
第二回HelveticaBooks短編小説賞、一次選考通過作品。(テーマ:穴)
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?