不遇な少女、結界師の嫁に選ばれる

遠い昔、突如として現れたあやかし。
そんなあやかしを人知れず封印し、滅することを生業としているのが、結界師であった——。

17歳の東雲一葉（しののめ　かずは）は、何の能力もない普通の女子高生。対して、16歳の妹二葉（ふたば）は、幼い頃に霊力があることが発覚。
二葉は結界師になるためのレールが敷かれたが、同時に、何の能力もない一葉は、家族から虐げられる日々を過ごすことに——。

ある日、一葉の能力が目覚めるのだが、それは霊力よりも遥かに特別な力。それに気付いたのは、我が国で一、ニを争う最強結界術師・九条道隆（くじょう　みちたか）と、鷹司陸斗（たかつかさ　りくと）。
そんな二人の結界術師に見初められた一葉は、強引に結婚を迫られたり、開花した能力で数ある事件を解決したりと、今までと一風変わった日…続きを読む