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以前は,英文精読といえば,紙のノートに手書きでグロスなどを書き込むスタイルが一般的だった.たとえば見開きページの左側に精読対象となる英文を,行間に十分なスペースを取りつつ手書きで写すかコピーしたものを貼り付けるかし,その行間に訳語を書き込んだり注を付けたりしたものだった.右側は,和訳を書き込んだり,それ以外の自由なメモ書きのページとした.
しかし,デジタル時代になってからだろうか,あるときから私はそのような紙のノートを使わなくなった.デジタルで代替する方法はないかと,いろいろと探り,試してきたのだが,あまりしっくりくるものがない.今も模索中なのだが,昨今の新技術,生成AIの力を借りて,自分好みの方法を編み出すのもおもしろいかもしれないと,1つ試作してみた.DeepRead と名付けた精読ノートのβ版である.
題材としたのは,(もちろん!)昨日の記事でも紹介した B&C の精読箇所だ.heldio でも配信した直近2回分の箇所の英文で,このノートシステムを試してみた.
・ 「#6070. B&C の第62節 "The Earlier Influence of Christianity on the Vocabulary" (4) --- Taku さんとの超精読会」 ([2025-12-09-1])
・ 「#6073. B&C の第62節 "The Earlier Influence of Christianity on the Vocabulary" (5) --- Taku さんとの超精読会」 ([2025-12-12-1])
機能としてはシンプルで,語句の上をマウスオーバーすると,精読の予習・復習段階で原本となるテキストファイルに付けたグロスやメモがポップアップするというだけのものだ.以下は表示画面のイメージだが,実際にはこちらから訪れていただければ.
グロスの記入や表示などのインターフェースを洗練させれば,もっと使いやすくなると思う.また,精読仲間とともに heldio 収録などする場合には,その音源と紐付け,ワンクリックで議論しているところに飛べるという機能も付加することは難しくない.しっくりくるかどうかは分からないが,少し使ってみて様子を見てみたい.
皆さんは,精読ノートのようなもののデジタル対策,何かされていますか?
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最終更新時間: 2025-12-13 08:57
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