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横山隆一記念まんが館-1(09.04.01撮影) [地域]

高知出身の漫画家
 高知出身の漫画家は多い。その元祖と言えるのは横山隆一・泰一の兄弟である。とりわけ、兄隆一は東京朝日新聞に35年間にわたって連載の漫画「フクちゃん」で広く漫画ファンのみならず大衆に愛された。現在活躍中の漫画家で最も古い方はアンパンマンの「やなせたかし」さんである。出身地の香美市に「アンパンマン・ミュージアム」があり、高知観光にも一役買っている。また、土佐くろしお鉄道「後免・奈半利」線の各駅には同氏製作のキャラクターがある。その他クイズ王でもあった「はらたいら」氏、「釣り漫画の元祖で「土佐の一本釣り」で有名な「青柳祐介」氏、「黒鉄ヒロシ」氏などがいる。2001年に竣工した「高知市文化プラザかるぽーと」内に「横山隆一記念まんが館」がある。堀川の終点にあるので、三月末に堀川の桜を撮影にいった序でに寄ってみた。隆一の鎌倉のホーム・バーが再現されたり、愛した鉄道模型が展示だけでなく動いており、彼の愛した世界がこの場所に凝縮されていた。

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フクちゃんの案内板
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牧野植物園「山アジサイ展」他-最終回(09.05.23撮影) [花]

アジサイの区別
 八回にわたって「ヤマアジサイ」を連載したが「ガクアジサイ」ではないかとのご指摘があったので調べてみた。余り詳しい資料が見つからず、その区別はつきにくい。掲載されている写真を観ても、同じようなものもある。「かさやネット」という三田市にあるレジャー施設のリンクに「アジサイの種類」が簡単に紹介されていた。以下それからの引用である。
 「アジサイはユキノシタ科アジサイ属に属します。アジサイの分類はいろいろな説があるようですが、あじさい(ガクアジサイ・ヤマアジサイ・エゾアジサイ)とあじさいの仲間(タマアジサイ・ノリウツギ・ツルアジサイ・コアジサイなど)という分け方が一般 的なようです。
  あじさいは本来、額アジサイのような形が基本ですが、わたしたちがイメージするあじさいはテマリの形をしたものを想像しやすいようです。 あじさいの花の形は基本形であるがく花で、中心にある小さめの花が両性花といい、結実する花です。一方、周辺にある大きめの花は中性花といい、本当は花弁ではなくガクが変化したものなのです。そして、すべて中性花(ガク)で覆われ球状になったものがテマリ花という変種になります。その他にもガク花で半球状になったものや、穂状になった花などもあります。」
 と説明されていた。私は牧野植物園のイベントタイトル「山アジサイ展」から全てヤマアジサイと考えていたが、厳密にいうとそうでない物も混在している可能性はある。

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ヤマアジサイの色々
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牧野植物園「山アジサイ展」他-8(09.05.23撮影) [花と昆虫]

「やまももタイムカプセル」第4集より(昭和55年)

昭くんの運動会

宿毛小四年 大久保達也

「先生あのよう、運動会、昭くんも
 できる種目考えたらどう。」
大浦くんの意見にクラスのみんながさんせいした。
「昭くん出るか。」
ぼくが聞くと下を向いて小さな声で
「出る。」
とこたえた。
足の悪い昭くんが 小学校に入って今年初めて 運動会に出た。
「よういドン」
ピストルの音とともに 電動の車イスで出発した。
はずかしそうに下を向いて ほっぺたを赤くして
いっしょうけんめい走っている。
見ていると みんなから大きな拍手がおこった。
ぼくも
(昭くんがんばれ昭くんがんばれ)
と思いながらおうえんした。
がんばっている昭くんを見ていると
あっ昭くんは自分の足で 走っているんだ
ぼくはそんな気がした。

註 昭君は電動車イスが必要な障害者なので、今まで運動会に出たことがないのだろう。大浦君の呼びかけにクラスのみんなが賛成した。昭君にとっては初めての運動会への参加、少し恥ずかしかったようだ。しかし、精一杯頑張った。達也君も電動イスではなく、昭君が自分の足で走っているように思えた。障害を持つ人達への優しい気持ちをいつまでも持ち続けて欲しい。宿毛小学校は藩校「講授館」を引き継いだ歴史のある小学校、校庭には宿毛の歴史に繋がる碑がある。

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水中花のような睡蓮
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牧野植物園「山アジサイ展」他-7(09.05.23撮影) [花]

「やまももタイムカプセル」第16集より(平成4年)

転校

十市小四年 別役沙喜

ひっこしの前の日、
みんなにお別れをしに行った。
みんなと一人ずつあく手をして回った。
あいこちゃんが
「転校していったらいかん、
 ねえ、ひっこしやめてや。」
と なきながら言った。
わたしは、何も言えなかった。
車に乗った。
「みんな、元気でね。手紙、書くきね。」
「遊びに行くきねえ。
 かぜ、ひかないようにね。」

車の中で
シュン シュンいってたら
お父さんが
「また、いつか会えるき、なくな。」
と ぽつんと言った。

註 十市小は桂浜に近く、高知市の南にある。昔はやまももなどの産地でおばあさんがリヤカーを引いてやまももなどの行商に来ていた。私はやまももが好きでよく買ってもらった。沙紀ちゃんの引っ越しは、お父さんの転勤か、他に新築したのか理由は分からないが、友達との別れである。私も転勤が多く、長女、二女にも何度も悲しい別れをさせてしまった。転校しなかったのは長女は高校、二女は中学校だけ、異動時期は三月中旬と八月初めだった。長女が一度だけ、確か、小学校の卒業式まで残りたい、と言ったことがあるが、遠方への異動だったので、それも出来ず、一緒に連れていった思い出がある。やむを得なかったが、悲しい思いをさせてしまった後悔はある。沙紀ちゃんの淋しさ、お父さんの気持ちもよく分かる。

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南園展示コーナーの花

伊勢ナデシコ白
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牧野植物園「山アジサイ展」他-6(09.05.23撮影) [花]

「やまももタイムカプセル」第18集より(平成6年)

さんぱつをした

下八川小一年 桑原たつひろ

夕がたに
バリカンで かみを きった。
ジャーと おとが した。
あたまの 上を バリカンが
まっすぐ とおって いった。
かぜが あたまに さわった。
おかあさんが、
「いっきゅうさんみたいに する。」
と いった。
ぼくは、こころの 中で、
「みんなに わらわれんかな。」
と、おもった。
おかあさんが、
「うごいたら 耳が ないなる。」
と いった。
ぼくは、しせいを した。

註 下八川小学校は、いの町の北部山間地にある20名ほどの小学校、多分近くに散髪屋さんなどはないだろう。お母さんに散髪をしてもらった。一休さんみたいな髪型だから、一番短くするのだろう。たつひろ君は、イヤだったけれど黙っていた。「しせいを した」は背筋を伸ばして姿勢を正したのだろう。お母さんに「動くと耳がなくなる」と言われたのだから。

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南園地植えの山アジサイ
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牧野植物園「山アジサイ展」他-5(09.05.23撮影) [花と昆虫]

「やまももタイムカプセル」第32集より(平成20年)

ともだち

橋上小一年 池川あいか

一ねんせいのみんなが 大すき。
みんなといると たのしい。
みんなといると げん気が出る。

ふゆとくんは、ものしり。
あいじろうくんは、げん気もの。
ななちゃんは、よく 気がつく。
ともかちゃんは、にこにこかわいい。
るかちゃんは、しっかりもの。
わたしは、ちょっと 大きめ。

こんなみんなが 大すき。
ずっとずっと
なかよしでいようね。

註 橋上小学校は宿毛市の北部にある。多分この詩に名前が出ている六名が一年生全員だろう。あいかちゃんは観察力が鋭い。みんなの特徴はしっかり見ている。そして、自分のことも一寸大きめ、と言っている。他の子より大きいのか、太めか分からないが、これから一緒に学ぶ友達を得た喜びが詩に表現されている。

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南園ではチョウやトンボが多く見られる
ミスジチョウ
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牧野植物園「山アジサイ展」他-4(09.05.23撮影) [花と昆虫]

「やまももタイムカプセル」第31集より(平成19年)

クジラ

志和小四年 中野 翔

船で、つりに行った。
ねらいは、シイラだ。
いとこもいた。
早くつれないかなあと、
見ていたら、
黒いものが、
うかんできた。
小魚が、いっせいにはねた。
十二メートルくらいの、
クジラが、近くにいた。
カメラを持ってくればよかった。
と思った。
しおも、ふいて、
海にもぐったり、
上がったりを、
くり返していた。
楽しいやろうか
と思った。
テレビで見たようだった。

註 志和小学校は四万十町の土佐湾沿いにある。よさこい節に「おらんくの池にゃ潮吹くクジラが泳ぎよる」の一節があるが、NHK「ダーウィンが来た!」第88回で土佐のクジラは池に住む!?」で放映されたが、唄の文句はあながち大言壮語ではなく、土佐湾にはクジラが住み着いているようだ。翔君は釣りに出てクジラに遭遇した。その情景を詩に書いた。彼の興奮が伝わってくる。土佐湾沿岸、特に西部には幾つか「クジラ観光船」のある港がある。遭遇率は高いようである。

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栴檀の花
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牧野植物園「山アジサイ展」他-3(09.05.23撮影) [花]

「やまももタイムカプセル」第14集より(平成2年)

父との約束

上東小六年 高橋富和

五年生の夏。
僕たちはナイターを見ていた。
父は、うでまくらでねころがっていた。
山師できたえた大きなうでが、
日にやけていた。
「新しい自転車こうてや。」
僕が言った。
「六年生になったらこうちゃお。」
父はテレビを見ながら言った。
(やったあ、はよう六年生になりたい)
と思った。
僕が六年になった春。
父は死んでしまった。
父との約束を
母は覚えていた。
自転車を買ってくれた。
新車だ。
黒とシルバーが光っている。
僕は、自転車をふく。
サドルもハンドルもふく。
ふくたび、
「六年生になったらこうちゃお。」
と言った父の言葉を思い出す。

註 上東小学校は、いの町北部の山間地(旧吾北村)にある。この地域は、山林業を職業としている人は多かった。日焼けした大きな腕の逞しい父親が急逝したので、富和君は自転車のことは諦めていたのだろう。母親が父親に代わって約束を果たしてくれた。富和君は本当に嬉しかったことだろう。父親の太く逞しい腕を思い出し、交わした会話を追憶した。母親もこれからは父親役も務めようと決心したのかも知れない。彼は今、男盛りの三十代、家庭も持っていることだろう。家族をしっかり守って頑張っていることを信じている。

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展示の山アジサイ
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牧野植物園「山アジサイ展」他-2(09.05.23撮影) [花]

「やまももタイムカプセル」第19集より(平成7年)

お父さんのゆす原の家

宇佐小二年 入福啓介

お父さんがたんしんふにんで
ゆす原に行くことになった。
お父さんがかりた家は、
すごくぼろかった。
春休みにみんなでそうじに行った。
「ゆうれいが出そうやねえ。」
とぼくが言った。
かべにはらくがきがいっぱい。
それにくものすと虫のすもある。
ぼくは、くものすをはらいのけた。
そして、お母さんはかべ紙をはった。

5月のれん休に行った時は、
少しはきれいになっていた。
ぼくは、ふじの花を見つけて、
がけにのぼってとつた。
お父さんの家にかざったら、
すごくいいにおいがした。
ほろかった家が明るくなるようだった。

冬になったら、
このぼろ家じゃさむいだろうな。
お父さん、
こんな家でもおしごとがんばってね。

註 宇佐小は土佐市にある。檮原は龍馬脱藩の道の愛媛県への入口、山間地で棚田が有名だが、冬は可成り冷える。啓介君はお母さんといっしょに単身赴任する父親が住む家に行って掃除を手伝った。5月の連休に行った時は、崖に登って藤の花を採ってお父さんの部屋に飾った。家族の強い結びつきが詩に現れている。

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展示された山アジサイ
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牧野植物園「山アジサイ展」他-1(09.05.23撮影) [花]

草を褥に
 牧野植物園の裏ゲート、温室の近くにある牧野博士の言葉を刻んだ碑がある。「草を褥に木の根を枕、花を恋して九十年」晩年好んで使った言葉とのことである。牧野植物園に行くたびにこの碑を見て、牧野博士の植物に対する想いの深さを思う。最近、この言葉を検索してみた。そして、この言葉「草を褥に」が題名になっている小説を見つけた。作者は女流文学賞、野間文学賞などを受賞した郷土の女流作家大原富枝である。新刊本で1,800円、何冊か中古もあったので、一番程度の良い800円の中古本を注文した。送料込みで1,150円、25日に届いた。まだ完読していないが、調べてみると大原冨枝さんの絶筆であった。大原富枝さんは高知県本山町の出身で、郷土に題材をとった小説も多い。しかも、牧野博士が十五歳で佐川小学校受業生(代用教員か)を務めていた同時期に女史の父親は七歳で佐川小学校に入学している。誠に奇しき因縁である。作者は土佐の郷土史に詳しい人だけに、読み応えがある。若い頃は速読だったが、老眼になり、頸椎症で長時間頸を下向きにし続けることが出来ない。ぼちぼち読み進めているが、この小説は女性の視点で、金銭感覚の無かった牧野博士を支え続けた二番目の妻「寿衞子」の献身的な生涯を描いている。そして、植物学の泰斗としてだけではなく、人間牧野富太郎を描いている。大原さんは、牧野博士が保存していた寿衞子さんの手紙があったので、この小説を書く気になっそうである。大原さんの代表作は、土佐藩家老 野中兼山の娘「お婉」の悲劇的生涯を描いた「婉という女」である。


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「山アジサイ展」は、二、三度見に行ったが、吹き抜けの地面に植えられていた。今回は、入口近くに鉢植えのまま展示しており、苗も売っている状況で、ややガッカリ。しかし、南園には地植えの山アジサイがあった。

入口付近に展示のアジサイ
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